- 昭和天皇はなぜ戦争を阻止しなかったの?
393 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/03/30(水) 20:02:15.73 ID:z7MGyXm10 - >>387
>こちらはシステム論として語っているのに、 >君は人為的問題にすり替えてくる。そもそもシステム構築が人為の恣意性をを抑止するのであり、 >君が言うような人材に依存しなければ国家運営に支障をきたすのであれば、その根底的問題はやはり >システムに起因する問題であるということだ。 これは簡単な話で、システムは人為によってつくられる。あなたの言う人為の恣意性とはシステム制作者 の意図に反するが故に恣意なのだと言うこと。 そして、システムの完全性は現実の政治力学によって製作段階、そして制定後にも絶えず揺さぶられ続ける。 こうした政治力学を無視してシステム自体の完全性を論じたところで、システム上可能だったかどうかは言えても 現実に実現可能だったかどうかを判定することはできない。 昭和の例で言うなら、システム上は天皇が強力なリーダーシップを持って親政し、政軍の分裂を修復することが 可能だったとしても、現実にはその役割は首相に求められ、そして失敗し続け破局を迎えた。 >天皇を頂点として政治と軍事を明瞭に分けたため、政治が軍を統制するシビリアン・コントロールが機能せず 軍の独立性は元々民権派の議会に対して設定された面も大きい。そして「軍人勅諭」は竹橋事件の発生 によって、軍を天皇(≒国家)の軍としてきちんと定義する必要が生じたから産まれた物だ。 そして、実は元々首相は軍に関与する職権を持っている。 内閣職権6条 各省大臣ハ其主任ノ事務ニ付時?状況ヲ内閣總理大臣ニ報告スヘシ 但事ノ軍機ニ係リ參謀本部長ヨリ直ニ上奏スルモノト雖モ陸軍大臣ハ 其事件ヲ内閣總理大臣ニ報告スヘシ 軍が政治勢力化したのは大正時代に政党内閣となって、陸海軍大臣が入閣の際、 軍事力整備の交渉を、あたかも連立政権に参加するが如くやりはじめてからではないかと 個人的には思う。そしてこの問題は、八八艦隊計画・ワシントン条約・宇垣軍縮とその後 の軍の内部抗争に大きな影響を与えてる。
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