- 【クズ崎は】大物近代史家総合スレの21【出入厳禁】
307 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/02/04(金) 01:01:56 ID:Q+pn6+Tv0 - >270
>敗走した敵兵を追撃して殺傷したり、包囲した敵兵を壊滅させるのは全くの別問題だって。 話が混乱してるので、ちょっと論点を整理したい。 1.戦闘中に、敵兵を殺害・皆殺しにするのを目的として行動するのは当然。 2.戦闘の後、(降伏の意思表示をせず)敗走している敵兵を追撃するのは妥当。 3.戦闘の後、降伏をして捕虜になった敵兵に対する殺害や虐待は不法。 4.軍事行動中の兵に対して、「捕虜は取るな、投降してきても皆殺しにしろ」という 指揮官の命令は不法。 この辺の部分に関しては、おそらく多くの人に意見を聞いても同意してくれると思う。 で、この場合、4の部分が2に対して何らかの影響を及ぼした可能性は 否定できないのではないか? という疑問な訳です。 もちろん、「敵兵捕虜の殺害」と「降伏の意思表示の無い敗走という選択」との間に 明確な因果関係があるとは断言できない。 史実というのが、何らかの資料、公式な従軍日誌や戦闘記録、現場にいた敵味方双方の 軍人や民間人や報道陣の残した手記や日記といった一次資料に近い文献に拠るべきもので、 そうでなければ憶測や当て推量に基づく恣意的な見解に堕してしまう、というのはわかる。 現時点で、敗走していった中国側の兵士達の発言を記録した資料や、生き延びた兵士や 市民の回顧録等が(少なくとも日本語訳では)あまり多く刊行されていないので、 彼らが何を考え何を感じていたのかについては正確なところは分からない。 けれども、状況証拠を積み重ねることで妥当性のある推論を導き出す努力、というものも まるっきり否定されるべきでは無いとも思う。 立場を変えて、太平洋戦争末期のアッツ島やグアム・サイパン・テニアンといった 玉砕していった島の日本兵の事を考えてみてほしい。 「自らの意志で降伏をせずに徹底抗戦をしての玉砕」というのであれば、残された 私たち国民にとっても心情的に救いがある。 もしも、「投降を決意して米兵に降伏を呼びかけても無視され、命乞いをしながら 殺されていった」という状況があったとして、私たちは米兵の行為を許せるだろうか?
|