- 善徳女王8
235 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2012/06/24(日) 10:57:56.15 ID:ePR84vE6 - なんだかんだで最終的に硬派路線に収まったユシンはいまどき流行らない生き方。
硬派が美徳とされた時代はもう過ぎ去り、硬派は完全に廃れ、パロディ化されて残るのみ。 女性の関心事は今も昔も恋愛の成就。好きだと思った人と添い遂げること。 しかし、ユシンもやはりトンマンを諦めきれていないところが切ない。 トンマンも女王になってからはユシンと結婚してもよいと内心思っているような演出ぶり。 トンマンは、復讐を果たし、女王の実権を手に入れてしまった後は、枯れてしまった。 その枯れた心を、ピダムによって癒してもらいたいと思った。そして若き日のユシンに。 ユシンを振って後悔した気持ちをユシンの横で最期にぽろっともらす。はっとするユシン。
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248 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2012/06/24(日) 11:22:22.90 ID:ePR84vE6 - ピダムが乱を起こし、破れ、そして死ぬ(史実では処刑されるけど、ドラマでは格好良く
戦って死ぬという演出になっていた)という歴史的な要所だけは、脚本家も改変できなかった。 いちおう要所要所は事実に適合させないといけない、歴史ドラマとして。 さて、どうするか。そこが終盤の見どころだった。 視聴者としては、愛に迷うピダムの心、そして女王になって孤独なトンマンの心が、 ともに癒される道として、二人が結ばれる展開を期待したいところだったが、 史実がそれを許さない。まさにロミオとジュリエット。
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250 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2012/06/24(日) 11:37:44.89 ID:ePR84vE6 - ユシンはたしかに歴史記録的には朝鮮半島史のなかの大英雄の一人であって、
ピダムはただの反乱者。このドラマでも基本的にその善悪図式は覆されていない。 明智光秀側から歴史を見るということもできるわけだけど、それにしてはピダムの 史料は少なすぎる。ピダムは当時の保守派の勢力を代表していたようにも見えるので、 現代から見ると、滅びていくべき過去の遺物ということに当然なってしまうのかもしれない。
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256 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2012/06/24(日) 11:44:50.21 ID:ePR84vE6 - >>251
> でも最後は愛の為に死ねた。 そういう展開になるのは視聴者として内心予想していたけど、泣けた。 トンマンよりもピダムのほうが純粋に愛に生きる人だった。 トンマンもピダムの死に様を見て、ユシンを振る前の自分に戻りたいと、 そう思ったような気もする。 トンマンもピダムも王宮に入ることで、互いの出身という運命に 翻弄されてしまうロミオとジュリエットになってしまった。
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258 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2012/06/24(日) 11:46:55.32 ID:ePR84vE6 - しかしそもそも、ピダムに王になる夢(大志)を抱かせたのはムンノなんだよね。
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260 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2012/06/24(日) 11:50:23.34 ID:ePR84vE6 - >>257
ユシンは基本的に「裏切り者」だね。裏切り者としての汚名を背負う複雑な役柄。 ユシンのあの口実、つまり、祖国の復興を自分たちの民を弾圧から守るために諦めるべきだとする。 あれの理屈を現代にもってきて、世論調査したら、どういう結果になるだろうかと思う。
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261 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2012/06/24(日) 11:54:18.95 ID:ePR84vE6 - ユシンがいちばん現実的な賢明な選択をしただけなのか、
それとも、やはり裏切り者だったのか、そん結論は出しづらい。 ユシン自身も新羅のなかで個人出世しているからね。 個人出世を棄てて、我が民族のために....というならば ウォルヤたちも納得したかもしれない。
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267 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2012/06/24(日) 12:13:04.13 ID:ePR84vE6 - >>262
別の視点で見ると、そのムンノも自らの夢のためにピダムを利用しただけだったとも 言えなくはない。 だから、自分の夢に適合しないと分かると、途端にピダムに対する愛情を注がなくなり、 精神的に棄ててしまったような形になった。ピダムは親にも師にも見棄てられた存在になった。 もともと親なし子として育ったピダムにはそれが大きなショックになったという設定だと思う。 対して、トンマンはその乳母のソファとの間に本当の母子のような関係を築くことができた。 自分のことを心配しつづけて待ち望んで温かく受け入れてくれた姉など王宮の人々と再会できた。 しかしピダムは終始孤独だった。再会できた母親ミシルとの関係も微妙なままだった。
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271 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2012/06/24(日) 12:23:39.04 ID:ePR84vE6 - しかし、そのトンマンまでもが、王座につこうとして、あるいは自らの理想のために、
免罪を乞う逃亡農民をみずからの手で容赦なく斬り殺してしまう場面は意外だった。 トンマンは最期までそういうキャラにはならないと思っていたので。
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279 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2012/06/24(日) 20:57:51.12 ID:ePR84vE6 - >>272
あの場にもしムンノがいたら、罪人に対するピダムの情け容赦なさに憤ったムンノは、 トンマンのこともまた女王になるのにふさわしくない人材と評価しただろうか?
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282 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2012/06/24(日) 22:38:10.98 ID:ePR84vE6 - 約束を破ったからって殺しちゃうの?
だったら、他人の財産をその他人に激しい暴行を加えて盗んだ盗賊を 盗まれた人が殺しちゃうのも、当然の権利じゃない? 盗みが罪になるのだって社会契約違反だからでしょ? 約束したことならば贈与になるわけで、盗みが罪になるのも約束破りだからだし。 農民とのそれがそもそも真の意味で約束だったのか、権力者の命令だったので 農民は従わざるをなかったのか、疑問が湧く場面だったしね。 農民にとっては最初から無理な契約を強いられていたから逃亡するような 農民が出る始末になったんじゃないか。農民はトンマンにそう訴えて許しを乞うていた。 だからそこでトンマンが農民の苦渋の声をさらに汲み取ろうとする場面かと思いきや、 意外や意外、トンマンが容赦なく斬り捨てる行動に走ったものだからショッキングだった。 他人の財産を奪わなければ生きていけない盗賊に同情すべきならば、 そうした農民の苦労を分かるのも、よい為政者の条件じゃないのかなあ。 ムンノならそれをどう見ただろうかと思ったよ。
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