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名無しさん@お腹いっぱい。
発達障害の過剰診断、誤診の多さについて1.1 [無断転載禁止]©2ch.net

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発達障害の過剰診断、誤診の多さについて1.1 [無断転載禁止]©2ch.net
203 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/12/30(金) 21:59:12.98 ID:bTUWMoEg
産業医は、彼の状況・苦労を聞いた上で、 いったんは彼に共感する様子を見せたものの、
「あなたの話し方を聞いていると発達障害のように思われる」
と指摘しました。
彼は、自分は生まれつきの障害を持っていたのか、 そもそも今の仕事をする資質が無かったのか、と失望しました。
間もなく彼は私の所を受診され、上記の経過を話されました。彼は、緊張した表情で時折うわずった声、顔面のチック
があります。自分の気持ちを伝えるのに不器用な印象はあります。
しかし、こちらの理解を確かめながら状況を説明することはできるし、 話の流れから逸れた突飛な表現もありません。部下たちの気持ちについても察することはできるようでした。結婚して子どももおり、子どもたちの養育も妻に任せき
りでもなく、 町内のつき合いもちゃんとされています。
彼の生育歴を聞くと、元々神経質で不安症的なところはあったでしょうが、 不安症の資質は彼の努力につながり、今の
地位を得たと思われす。
このようなケースについて、以前ならば、「神経質という素因と環境ストレスによる反応性の抑うつ状態」 「適応障
害」という程度で考え、「発達障害」とまでは見なされなかったと思います。
しかし、会社の産業医は彼を発達障害、 中でも「自閉症スペクトラム」とみなしました。
産業医はなぜそこまでの過剰診断をするのか、 中でも「発達障害」診断にセンシティブになっているのか、 疑問に思
います。その理由が、何科の医者にもよくあるように、 何かと専門性を表に出したいという欲求に基づくものならば、
まだマシだと私は思っています。
(このケースのように社員を傷つけているだけでも既に悪いのですが)
私がここで、産業医の「発達障害」過剰診断の動機として推測して懸念するのは、 産業医が会社側のニーズを満たそう
とするあまり、 発達障害の診断範囲をとても広く取っていないか、ということです。
上記のケースで言えば、 彼の精神失調の直接的な原因は業務上のストレスです。そのストレスを与えた責任の一端は会
社にあります。もし彼が「適応障害」「うつ病」と診断されて、 自殺するようなことでもあれば、労災と見なされる可
能性があります。
しかし、会社側からすれば、労災のような組織的な責任は回避したい。できれば、従業員の「自己責任」としたい。そ
ういう組織防衛の論理が産業医の判断を狂わせ、 「適応障害」や「うつ病」と診断するよりもまず先に「発達障害」と
診断するように向かわせているように思います。
そうした産業医の姿勢は全く好ましくないと私は思いますが、 この現代においては、社会病理の結果として個人的な問
題が起きても、 個人の病理、個人の責任とみなす傾向が強まっているので (生活保護受給者は「自己責任」、 貧しく
て進学できない子どもも「自己責任」)、 産業医や会社が責められることは少ないかもしれません。
水谷心療内科ttp://www.dr-mizutani.net/business/
発達障害の過剰診断、誤診の多さについて1.1 [無断転載禁止]©2ch.net
204 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/12/30(金) 22:22:52.16 ID:bTUWMoEg
乳幼児期や小学生年齢の不適応行動に対する安直な診断がもたらす弊害の例
授業妨害や喧嘩などの不適応に、教育対応ではなく、児童精神科医療を紹介され、薬物治療を条件に通学が再開された小
学生がいました。また、校内暴力行為を行った中学生が、ADHD(多動性障害)と診断されたものの怠薬傾向のために親
のコンプライアンスを責められた例でも、その後の養護施設の暮らしでは薬がなくても容易に落ち着いた実例もありま
す。ですから、私は「衝動行為、不注意、学習障害、愛着障害、コミュニケーション障害、社会性の問題」などと、短絡
的に医療の症状や病名が頻用される現状に危惧の念を抱いています。周囲の人間が疾患名にばかりとらわれてしまい、目
の前の子どもへ関心を注ぐことを止めて、思考停止状態になることは危険です。本来子どもを理解するために存在する病
名が、学校教育における社会防衛のために利用されてしまうような危機感を覚えるのです。これは、病名がひとり歩きし
始めているような事態であり、インクルージョンを逆行させる結果になる危険性もあります。
ttps://medicalnote.jp/contents/160511-010-KB
* 記事1:児童精神科臨床とは何か−精神疾患や発達障害、青少年の非行など子どもの多岐的な問題を扱う
* 記事2:児童精神科の初診−迷いながら傷つきながら受診する
* 記事3:児童精神科の診断留意−流行の病名や言葉を敢えて控える
* 記事4:児童精神科と犯罪被害・加害−非行や性被害に医療は何ができるのか
* 記事5:児童精神科からの提言−子どもの心を地域力で守る
発達障害の過剰診断、誤診の多さについて1.1 [無断転載禁止]©2ch.net
205 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/12/30(金) 22:24:12.20 ID:bTUWMoEg
齊藤 祐作 (サイトウ ユウサク)  
1985年2月21日、千葉県印旛郡本埜村(現・印西市)生まれ。千葉工業大学工学部生命環境科学科卒業。大学在学
中にアスペルガー症候群の診断を受ける。卒業後は一般企業に障害者枠で就職したが、これに伴う劣等感や疎外感に苦し
められたことと、のちに自身の発達障害の診断が過剰診断であったと判明したことがきっかけで、日本の教育・雇用シス
テムそのものに強い問題意識を抱くようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
発達障害の過剰診断、誤診の多さについて1.1 [無断転載禁止]©2ch.net
206 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/12/30(金) 22:27:02.79 ID:bTUWMoEg
総論:成人の発達障害とは
加藤 進昌 先生 (昭和大学附属烏山病院)
平成14年度の文部科学省の調査で、学習面または行動面で著しい困難を示す児童生徒が約6.3%認められたことにより、
発達障害者支援法が成立した。その中心をなしているのが自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠陥・多動性障害
(ADHD)である。発達障害はかつて十分に認識されていなかったために「過小診断」が指摘される時代もあったが、今
日ではむしろ、逆に何でも発達障害と呼んでしまう「過剰診断」の時代を迎えている。その背景には社会全体のパーソナ
リティ障害と知的障害との混同がある。一方、成人では児童期には表面化しない問題が顕在化している可能性もある。一
番ありうるのは性差(男性に圧倒的に多い)と異性関係、ジェンダーの問題である。
烏山病院の専門外来での統計では、ASDは約33%、注意欠陥障害(ADD)/ADHDが約9%、すなわち専門外来を訪れる
人々の中でさえASDとADHDの診断は約40%にとどまっている。残りは約10%が診断なし(精神科的に問題なし)、5%
が精神遅滞、その他の精神障害が約40%である。
自閉症の診断基準は、対人相互性(社会性)の障害、コミュニケーションの障害、興味の限局、反復的・常同的行動であ
るが、ASDにおいて最も重要なのは対人相互性(社会性)の障害である。ただ、社会性の障害といっても、ADHD、統合
失調症、社交不安障害では、それぞれに障害のパターンが異なっている。社交不安障害は対人関係に非常に敏感であるの
に対し、ASDではむしろ極端な鈍感さが目立つ。そうした意味で最も混同されやすいのがパーソナリティ障害であるが、
パーソナリティが形成されるのは10歳前後でありそれ以前にはさかのぼれない。それに対して「いつでも、どこでも、誰
にでも、死ぬまで」同じ状態が継続するのがASDの特徴である。
成人のADHDは、普通に社会生活を営んでいる場合も多く、患者の実数は児童期よりもかなり少ない。印象としては
ADHDは肉食系、ASDは草食系で、それぞれにたたずまいが異なっているようにみえる。ただし近年、治療薬が登場した
ためか、ADHD患者が急増し、それに伴ってADHDとASDの特徴が混在したような人もみられるようになった。あくまで
も仮説ではあるが、ASDもADHDも学習障害(LD)の一部なのかもしれない。
現在、烏山病院では、発達障害を対象としたデイケア(ショートケア)を行っている。言語的表出が比較的多い人にコミ
ュニケーション・就労支援を行う「水曜クラブ」、知的に遅れがある人にコミュニケーション・生活支援を行う「木曜ク
ラブ」、参加者の約8割が就労中で職場での悩みも共有する「土曜クラブ」を設け、各クラブとも1年で卒業を迎える。
最後に2013年に実施したアンケートでは、本人および家族の「就労・就学支援」「こだわり行動の低減」に対するニーズ
の高さに対し医療側の対応の遅れ、家族は「感情のコントロールのむずかしさ」に困っている、よく言われる「感覚過敏」は意外に本人、家族ともに問題にしていない、といった問題点がわかってきた。
品川心療内科 ttp://shinagawasn.blog.so-net.ne.jp/2014-08-26-4


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