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441 :投球者:名無しさん[]:2016/12/30(金) 09:33:17.58 ID:2/yVJTjP - >>440
ドリルレイアウトについて・・・・ ドリルレイアウトで重要な部分にボール中にあるコアを回転軸に対して どのような角度で回すかということがあります。 例えばボールの中に円柱型のコアが入っていたとします。 この円柱を回転軸に対して横に回すか縦に回すかによって ボールの転がりや軸のブレ(フレア)に影響を与えます。 円柱の向きはPINが表しています。つまり回転軸(PAP)とPINとの距離が重要になります。 PINがPAP(回転軸)に近ければ円柱は横に転がりボールは手前から転がり易くなり、離れれば 円柱は縦になるため転がり難くなります。 また中間距離ならば円柱は斜めになり、不安定な転がりになるので軸のブレ(フレア)が 大きくなり、レーンとの摩擦が強くなります。(オイルの付着していない面が多くレーンに接地する) 次に先ほどの円柱が楕円柱になったとします。楕円柱の場合、横に回した場合はともかく 縦や斜めに回すと回転軸に対して楕円を縦にするか横にするかでリアクションが変わってきます。 すなわちPINとPAPの距離だけではなく、回転軸に対しての楕円の向きも考慮しなければいけなくなります。 このコアの向きを示したものがMBマークでPINに対して対象な作りになっていないボールの コアの向きを表す為についています。 PINとPAPとの距離そしてMBとPAPとの距離を組み合わせることでボールのリアクションを調整 することが可能になりますが、これだけだとPINアップ(中指・薬指よりピンを上に配置する)や PINダウン(中指・薬指より下にピンを配置する)どちらのレイアウトも可能になるのでレイアウトとして ボールのリアクションを決定づけるには十分ではありません。そこでVALラインとPINとの距離 ピンバッファなどを加えることで、レイアウトを決めるのですが、ディアルアングルレイアウトという レイアウトでは別の方法でレイアウトでのボールのリアクションを決めています。 ディアルアングルレイアウトと聞くと最新のレイアウト方法とか難しいイメージがあるかもしれませんが むしろ、以前からあるレイアウトをシンプルに解り易くした方法だと私は思っています。 レイアウト方法は ・PINとPAPの距離 ・MBL角(PINとMBを結ぶ直線とPINとPAPを結ぶ直線の間の角度) ・VAL角(PINとPAPを結ぶ直線とVALラインの間の角度) ※VALライン(グリップセンター(握りの中心)から横に伸ばした線に直角に交わるPAPを通る線 上記の3点でレイアウトを決定します。この方法だとPINの位置も同時に確定します。 ディアルアングルレイアウトの長所はレイアウトに必要な3つの値によって、リアクションの イメージがし易い点があります。 PIN−PAPの距離は、転がりやフレアによるグリップに影響をあたえます。 平たく言うと走りや転がり感、またレーンキャッチなどに関係します。 MBL角やVAL角は軸移動に影響をあたえますが、投げたボールはリリースによって与えられた 回転方向により、進行方向とは違った向きに回転しています。これがレーン上を転がるうちに レーンとの摩擦などで進行方向に回転の向きが近づいていき、最終的には進行方向と回転方向が 一致します。これが軸移動でMBL角やVAL角の角度が小さいと早く軸移動を起こし、逆に角度が 大きいと軸移動が遅くなります。 MBL角は手前での軸移動に大きく影響を及ぼし、VAL角は奥での動きに関係する傾向があるので MBL角を大きくしてVAL角を小さくするとバックエンドの動きが強調されます。反対にMBL角を小さく VAL角を大きくすると手前から転がるアークなイメージのリアクションになります。 またMBL角+VAL角の合計の値が大きければ、軸移動は遅くなるのでドライコンディションや ショートコンディション向きのレイアウトになり、合計の値を小さくすれば、軸移動を早く起こす オイリーコンディションやロングコンディション向きのレイアウトになります。 このようにディアルアングルレイアウトではPIN−PAPの距離、MBL角、・VAL角の大きさを 値で表すことでボールリアクションを解りやすく表現しているレイアウト方法であると思います。 http://www.sunbridge-group.com/pc/download/etc/2010/100804_dual_angle_layout.pdf 参考になればうれしいです
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