- 【やることなすこと】律子女史 2投目【ガター】
311 :投球者:名無しさん[sage]:2012/06/07(木) 19:23:42.22 ID:Sa3FySCI - 画像上の各領域
画素xj 周辺のパターン類似度SSD の重み付き総和として以下のように定義する. Eorg =Σxi∈Ω′wxiSSD(xi; xj) (1) ただし,SSD(xi; xj) は以下のように表される. SSD(xi; xj) =Σp∈W{I(xi + p) ? I(xj + p)}2 (2) ここで,I(xi) は画素xi の画素値を表す.また,ここでは重みwxi として,領域 Ω′ ∩ Ω では各画素の値が固定値となるためwxi = 1 を,領域Ω では境界に近い ほど画素値の信頼度が高くなるためwxi = c?d(d はΩ の境界から画素xi までの 距離,c は定数) を用いる.Wexler らの手法[42] では,定義したエネルギー関数 Eorg を最小化する欠損領域内の画素値I(xi) とそれに対応する類似パターン位置 xj を算出することで,欠損領域を修復する. 16 3.3 テクスチャの幾何学的変換を許容したエネルギー関数の拡張 本研究では,式(1) による欠損領域の尤もらしさに基づくエネルギー関数Eorg を,明度変化と幾何学的変換を考慮して拡張する.具体的には,画像パターンの 幾何学的な変換を許容するために座標変換行列を導入する.また,明度変化を許 容するために文献[43] で提案された輝度補正係数を利用することで,エネルギー を新たに次のように定義する. E =Σxi∈ΩwxiSSD′(xi; xj ;Txixj ) (3) ここで,SSD′(xi; xj ;Txixj ) は明度変化と幾何学的な変換を許容したパターン類 似度であり,以下のように定義する. SSD′(xi; xj ;Txixj ) =Σp∈W{I(xi + p) ? xixj I(xj + Txixjp)}2 (4) ただし,xixj はデータ領域のテクスチャの明度変化を許容するための輝度補正係 数,Txixj はデータ領域のテクスチャの幾何学的変換を許容するための座標変換 行列を表す.以下,輝度補正係数xixj と座標変換行列Txixj について詳述する. 輝度補正係数xixj は,xi; xj それぞれの画素の周辺の平均輝度値の比を用いて 算出する.これにより,データ領域のテクスチャの明度を欠損領域のテクスチャ の明度に合わせる.ただし,実際の画像において比較的大きな明度変化を定数倍 の変化として近似すると,違和感のある画像が生成されやすいことから,式(5) に示す一定範囲内(1 ? D ? xixj ? 1 + D,ただしD は0 < D < 1 の定数) に限 定する. xixj = D (xixj < 1 ? D のとき) xixj (1 ? D ? xixj + D のとき) 1 + D (xixj > 1 + D のとき) (5) ただし, xixj =√Σq∈W I(xi + q)2√Σq∈W I(xj + q)2 (6) 17 幾何学的な変換として,被写体の対称性を利用するためにミラーリングを,カ メラでの撮影時における透視投影効果等により生じるスケールの変化に対応する ためにスケーリングを許容する.具体的には,座標変換行列Txixj を以下のよう に定義する.
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