- ストーリーを教えてもらうスレ part68
376 :CartoonKittenPlanet[sage]:2015/08/14(金) 04:04:40.91 ID:V0jUjM9g0 - >>372の続きです。
一行はまず、パリ・ヨーロッパ議場へと足を運んだ。 護衛の兵士や生体兵器を蹴散らしながら進み、ハイデッガー首相の待つ執務室へと足を踏み入れた。 「我等地球人はこれほどまでに不幸なのに、貴様らだけ幸福な生活をしおって…」と筋違いな恨み言を吐くハイデッガー。 それに対してパレアが答える。 「地球人を不幸にしたのは地球人自身よ。生きるために必要でない者まで欲しがって、そのために騙しあったり奪い合ったりして… 誰かに責任を押し付けるのは簡単だけど、それでは何も良くならないわ!」 しかしハイデッガーは「貴様らは幸福(=キトナの資源)を独占したいだけなのだろう!そのような者は罰してやる!」と生体兵器「バイソマン」を呼び出した。 「貴様らが幸福で我らが不幸であること、それが許せんのだ!行け、バイソマン!」 戦いの末、バイソマンを打ち破るパレア達。 ハイデッガーは「たかが猫ごときに負けるとは何事だ、この役立たず!」とバイソマンを罵倒する。 するとバイソマンは振り返ってハイデッガーを睨み付け、そのまま猛スピードで突進をかました。 ハイデッガーは即死し、バイソマン自身も勢い余って壁に激突し、そのまま動かなくなった。首の骨を折ってしまったようだ…。 …パレア達はハイデッガーの親指を切り落とし、一つ目の鍵を得た。
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377 :CartoonKittenPlanet[sage]:2015/08/14(金) 09:00:20.07 ID:V0jUjM9g0 - すみません、寝落ちしてました。まだ続きます。
東京・アジア議場。 奥の畳張りの執務室に、本宮総理の姿はあった。 「我等の伝統を…長い時間をかけて培われた美しき文化を拒むというのか…壊すというのか…認めぬ!断じて認めぬぞ!」 そう訴える本宮に、パレアが答える。 「あなたの言うことは間違っていない。でもあなたがそれを言うことは間違っているわ! あなたの言う伝統って何?弱いものを虐めること?自分に合わないものを排除すること?伝統だから、文化だからといってすべてが良いわけじゃないわ。 第一あなたは私達があなた達の『文化を壊す』というけど、あなた達だって私たちの『文化を壊し』ているじゃない! 同じ事なのに自分がやるのはよくて自分がされるのは許せないなんて虫が良すぎるわ!」 すると本宮は「言わせておけば…その減らず口を二度と叩けぬようにしてくれる!」と激怒、 機械の鎧「武神アーマー」に身を包み戦いを挑んできた。 しかし彼らの「伝統」である機械の力もキトナの民の魔法の力には及ばず、哀れ本宮はアーマーもろとも爆散してしまった。 パレア達は飛び散った残骸の中から本宮の中指=第二の鍵を拾い上げた。 ケープタウン・アフリカ議場。 「人間より下位に在る身の分際で、どの面下げて来た」と不遜な態度のサウザー総統。 「命に序列はありません。私達キトナ人は動物を食べる、しかし動物もまた人を食べる。その関係によって私たちの世界は成り立っているのよ。 一方が滅びれば他方も生きられない。それでどうして順位が付けられるっていうの?」と言うパレアを睥睨しながら 「バカめが、何のために『進化』というものがあるのか知らないのか。 それは誰よりも強い力を得るため!他の何よりも偉い、特別な存在…万物の霊長となるため!」と語った。 「そうして我等人間は進化してきて今や万物の霊長となり、そして今人は人をも超えた!見よ!!」サウザーは機械の体─サイボーグ─だった。 「全身機械の私には老いも死も無い!この力を証明するために、人間として貴様ら畜生共を狩る!」 しかしその力をもってしてもパレア達は屈することはなかった。 「あなた…血を流していないわね。生命の暖かみの無いそんな体になってまで力が欲しいの?生きたいの?」 「当然だ…私はいつまでも生きるのだ…この体を修理し、いつか貴様らに復讐…」 すると突然サウザーの全身から火花が上がり始めた。「な!?機械が言うことをきかぬ!?」…そして次の瞬間 「ぐあーーーーーーーーっ!!」 大爆発と共にサウザーの体は砕け散った。 「バカはあなたよ…力を持っても、それはあなただけのためには働かない。大きすぎる力は、自分自身を殺めるものになるのよ…」 パレアはサウザーの残骸からわずかに残されていた生身の部分、人差し指を拾った。 これで残る鍵は二つ。
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378 :CartoonKittenPlanet[sage]:2015/08/14(金) 09:07:52.33 ID:V0jUjM9g0 - シドニー・オセアニア議場。
ライゼル元帥はパレア達に「よくここまで来れたもんだな、臆病な猫ちゃん達」と侮蔑の言葉を投げた。 パレアが冷静に「私達はあなた方に戦いをやめてほしくてここに来たのです」と語ると(どうやらパレアはまだ地球人にはやり直す術があると考えているようです。なお) ライゼルは「流石は腑抜け、よくそんな冗談が言えたな」とそれを一笑に付した。 そして「競争はこの世を生きる者に与えられた定めなのだ! 戦う力や意志のない者は淘汰され、強き者だけが残り、高みへと登り詰める!それがこの世のあるべき姿だ!! 事実、弱小民族共は全て最も強き我ら白人に屈した! 優しさだの助け合いだのと言った軟弱な感情に流されたダメ人間どもは、滅ぶか支配の対象でしかない! お前等キトナも同じ運命をたどるのだ!」とまくし立てた。 しかしパレアは冷静にこう答えた。 「…あなたは、力はいつまでも失われないと思っているのね?力はいつか消えるもの。それで保たれる秩序はまやかし。 力だけで全てが収まったとしても、その力がなくなってしまえばすべてが無になるわ。 だからこそ優しさを大切にしてその優しさで全ての人を包み、世界の平和を保っていかなくてはいけないの…」と。 するとライゼルは「そんなことなどあるものか。永遠に続く力はここに存在するのだ!今からそれを証明してやる!」と 机の引き出しから注射器を取り出すとそれを自らに打った。 それは肉体の能力を増強し、かつ痛みや苦しみを一切感じなくさせるという薬だった。 「俺は喜びに満ち溢れている!弱虫のぬるい理想なぞ打ち壊してくれるわ!!」 パレア達は心を鬼にして、ライゼルのその哀れなサガを終わらせることにした。 そして戦いの果てに遂にその場に倒れ込んだライゼル。それでもまだ意識も戦う意志もある。しかし… 「な…なぜだ!?か、体が動かん…ばかな…苦しくないのに…なぜ…」 ライゼルは、自身が既に致命傷を負っていることに気付いていなかった。 「どんな事にも限界がある。痛みや苦しみはそれを教えてくれる。そのことを忘れたあなた達は自らが滅ぶまで、いえ、自らが滅んでも己の過ちに気付けない…」 「嘘だ…う、そ…だ…………」薬の力も、死の恐怖までは取り除けなかったようだ。 パレア達はライゼルが息絶えるのを見守ると、彼の小指を切り落とした。 サンパウロ・ラテンアメリカ議場。 ジェクター元首はその奥で待ち構えていた。 そしてパレア達に「我々の下に就く気はございませんか」と誘いかけてきた。 「あなたは富や名声が欲しくはないのですか?あのような活躍の場も無いつまらない地で怠惰な一生を過ごして満足なのですか? あなたほどの力があれば我々の下で出世することも夢ではありません。全てが思い通りになる最高の生活が待っているのですよ。」 そう誘いかけるジェクターをパレアは 「いい加減にして!!何が出世よ、富や名声よ!そうやって自分以外の何もかもを踏み台にして何が楽しいの!? それで自分たちの立つ瀬を失くしちゃったのが今のあなた達じゃない! 怠惰って何?全ての命の輝きを大事にして心安らかに暮らす事なの?自分を生かしてくれている自然の流れに感謝することなの? だったら私、怠惰のほうが絶対いい!」と一喝する。 するとジェクターは「ならば死ぬがいい」と手元のスイッチを押した。 天井から降りてきた電磁柵を前に「人間の力を甘く見るな。この世の全ての生殺与奪は万物の霊長である我等人間次第なのだ」と勝ち誇るジェクター。 しかしパレア達はそれを破壊し、ジェクターにこう言い放った。 「人間が自然の全てを支配しようなんて不可能だし、おこがましいのよ。」 そんな彼女たちにさっきまでとはうってかわって「金ならいくらでもやるから命だけは助けてくれ」と命乞いするジェクター。 呆れ果てたパレアは「これが答えよ!」とジェクターを一刀両断(物理)した。 そして最後の鍵としてその薬指を切り落とした。 こうして5つの鍵を得たパレア達は、遂にバルス大統領の待つ大統領府へと足を運んだ。
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379 :CartoonKittenPlanet[sage]:2015/08/14(金) 09:14:19.26 ID:V0jUjM9g0 - 今回はここまでです。
果たして地球は本当に滅びてしまうのか、おそらく次回でその結末に至ると思います。
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26 :ゲーム好き名無しさん[sage]:2015/08/14(金) 09:22:44.82 ID:V0jUjM9g0 - で、御影はどうしたんだ?金目の物持ってトンヅラか?
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