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THE 裁判員 〜1つの真実、6つの答え〜
ストーリーを教えてもらうスレ part64

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ストーリーを教えてもらうスレ part64
113 :THE 裁判員 〜1つの真実、6つの答え〜[sage]:2012/11/22(木) 23:32:05.41 ID:2a0WHotE0
THE裁判員の第二話行きます。
【第二話:天文学的確率】

『登場人物』

[被告人・証言者等]
(篠原 雄大)
銃器の密輸の罪で逮捕されたベンチャー会社社長。
子供っぽい性格で、くだらない理由で他人に対して怒ったり、
堅実な仕事をつまらないからと放棄したりと性格に難がある。
金のために平気で親友を騙したりと、人間性にも問題がある。
いい加減な考えで会社を経営していたために
徐々に会社が傾いていき、一発逆転として銃器の密輸を企てた。

(呉 佐和子)
篠原の元妻。後に篠原の性格についていけなくなり離婚。
結婚当初はレースクイーンとしての美貌があったが、
結婚後にストレスのせいで激太りし、
今では語尾に「ぶふぅ」「ぼひゅう」とか付ける
デブデブしい女になってしまい、離婚後もそれは変わらない。
こんな体形の原因を作った夫に復讐するべく証言者となる。

(立石 亜弓)
篠原の婚約者である高校生。
本来は金髪で派手な服装のお嬢様なのだが、
篠原を庇う為に証言するため法廷を訪れる際は、
篠原の指示で黒髪で制服を着た地味めな格好をすることで
清楚さを醸し出している。
必死に証言中に篠原を庇おうとした結果、
壮大な失敗をしてしまう事から頭は悪いようだが、
「篠原の性格の負の面にあえて気づかないようにしていた」
という、ある意味生き方の上手な面もある、のかも知れない。

[検事・弁護士]
(野川 大輔)
今回の裁判を担当する検事。
がっしりした体形で、派手さは無いが堅実な仕事ぶりを見せる。
加勢検事と異なり、素人である裁判員でも分かるような
分かり易い説明をしてくれたり、
この話と第三話の両方で勝ったりと良い面が目立つ、検事の有能担当。

(村枝里美)
今回の裁判を担当する弁護士。
子持ちのおばさん弁護士で、呉のようなデブではないが
ふっくらとした体形をしている。
声が小さかったり自信の無い態度を取ったり、
実際に弁護の腕前も良くないという弁護士側の無能担当。
ヤマヤマ4号につけられたあだ名は『ダメ弁』理由は言うまでもない。
ストーリーを教えてもらうスレ part64
114 :THE 裁判員 〜1つの真実、6つの答え〜[sage]:2012/11/22(木) 23:32:41.77 ID:2a0WHotE0
[裁判員]

(家永 康)
糸目キャラであり、今回誠司が憑依する相手。地味目な普通の若者。
若い頃に海外のバイトで篠原と同僚だった事がある。

(郷原 庄三)
元投資家だったが、家永と同じバイトで出会って以来の親友だった篠原に
先物取引でハメられ破産し離婚することになった事から篠原を憎悪し、
あえて今回の裁判で篠原を無罪にして、
自由にしてから自分の手で殺そうとしている。
そのために、他の裁判員たちも篠原を無罪にしたがっていると知り、
自分の目的を隠して、裁判員で一致団結して無罪にしようと持ちかける。
裁判員の中で一番無罪にしたがっているボス担当裁判員。

(池内 葉月)
会社員の女性。
以前に篠原の愛人だったことがあり、その頃は優雅な生活をしていた。
今回無罪にする事で篠原に恩を売り、再び優雅な生活を得ようとしている。

(三ツ橋 友紀)
パティシエ(菓子職人)の女性。
篠原に、男女関係ではなく純粋にパティシエとして気に入られており
独立開業の資金を用立ててくれる話がついているため、
独立開業資金を逃さないために篠原を無罪にしようと考えている。

(梶倉 浩明)
発明家であり、自分の発明品を売る会社の社長でもある初老の男性。
『絶対に風に飛ばされないハンガー』を売り出すための資金を
篠原に貸し付けてもらえる約束をしているので、
金づるを逃さないために篠原を無罪にしようとしている。
ちなみにそのハンガーは後に、風に飛ばされている様子を撮影した動画が
ネット上の動画配信サイトに投稿されてしまったらしい。

(笹部 守)
喫茶店を経営する、ダンディな雰囲気を持つ男性。
篠原が若い頃にバイトに行っていた国のコーヒー豆を気に入っており、
その国の政治体制のせいで入手が難しく
篠原の会社を通さないと手に入らないので、
自らのコーヒーのこだわりのために篠原を無罪にしようとする。
コーヒーの知識は相当なもので、
自費出版したコーヒーの本、数百部が完売する程。

『シナリオ』
前回の裁判から数か月ほど月日が流れたが、
誠司はまだ成仏しておらず今まで通りに裁判を傍聴する毎日を送っていた。
そこへヤマヤマ4号が様子を見に来て、
ついでだからと今ここで行われている裁判を一緒に見物する事にした。
ストーリーを教えてもらうスレ part64
115 :THE 裁判員 〜1つの真実、6つの答え〜[sage]:2012/11/22(木) 23:34:56.01 ID:2a0WHotE0
今行われている裁判は、ベンチャー企業の社長の篠原が、
銃器の密売を企てていたが倉庫に保管していた銃器を偶然発見され、
銃刀法違反等に問われているというもの。
誠司は生前は商社勤めだったためにその会社や篠原の事も軽く知っており、
篠原は悪い噂の絶えない男だったというのをヤマヤマ4号に教えた。
今回の検事は加勢検事と比べて順調に裁判を進めている上に、
弁護士は声が小さく自身のなさそうなおばさん。
誠司によるとこの弁護士は以前の裁判で
普通なら執行猶予が付きそうな麻薬不法所持の外国人に
実刑判決を下させてしまう程の腕の悪い弁護士らしい。
さらには篠原が罪を否認した時に『嘘の煙』が体から出ているのを見て、
実際にこいつは銃器密売をしていた、有罪になるべき人間だと知る。
誠司とヤマヤマ4号は有罪になるのは確実だと考え、
篠原もこの絶望的状況では有罪は免れられないと諦めていたが、
裁判員6人の顔ぶれを見た途端に表情が希望に満ち溢れた。
「こりゃあいい!天文学的確率って奴じゃないか!」

ヤマヤマ4号は、裁判が間違った方向に行くのを誠司に変えてもらい
それで裁判への無念さを軽減して天国に行ってほしいと思っていたが、
元から正しい方向へ向かうのなら誠司が手を出すまでもないな、
と思いながら裁判員が話し合いをする会議室へ行くのを見守っていたが、
裁判員たち6人がその途中で寄り道をして6人で少し話し合い
それが終わった途端、心を大まかに読む能力によって
理由は分からないが6人の心境が無罪寄りになった事を知る。
つまりこのままでは、理由は分からないが6人全員が無罪に投票し、
有罪になるべき人間が無罪になってしまうのだ。
ヤマヤマ4号は誠司に、篠原を有罪にするべく、
体質の合う家永という男に憑依する事を勧める。
誠司は、一度やった事とはいえ他人に憑依して体を支配する事をためらうが、
ヤマヤマ4号に煽られて、再び憑依による裁判への介入をするのであった。

3人の裁判官たちはしっかりとした有罪の証拠があり
無罪であるという証拠は乏しいことから有罪だと確信しているが、
5人の裁判員たちは、なぜか無罪を主張する。
「会社の経営が傾いてきたから銃器密売に走ったと検事の説明があったけど、
財務諸表を見る限り大丈夫じゃないのかな?」
「倉庫で見つけたってあるけど、誰かが勝手に銃を置いて行ったんじゃない?」
と言ってくるので誠司は、
『検事さんが補足してくれた説明を元に考えればやはり経営状況は悪かった』
『銃器は倉庫の奥の方で発見され数も多く、こっそり置きに行けないだろう』
と説得する。土井裁判長も民事裁判の会社関連の裁判経験の豊富さから、
この財務諸表は会社の危機的状況を表していると援護してくれた。

なぜ6人の裁判員は無罪にしようとしているのか?
そんな謎を残したままその日の話し合いは終わった。
帰り道に、無罪を一番強く求めていた郷原に呼び止められ
「おいおい、無罪にしようって話なのに、なんで有罪だと説得してるんだよ!
ともかく明日はしっかりしろよ!」と、良く分からないことを言われた。
ストーリーを教えてもらうスレ part64
116 :THE 裁判員 〜1つの真実、6つの答え〜[sage]:2012/11/22(木) 23:36:00.42 ID:2a0WHotE0
翌日、篠原の元妻の呉と、銃の取引に協力した暴力団員が証人として出廷した。
呉は篠原の人間性と、結婚していた頃の会社経営のいい加減さを証言した。
暴力団員は、別件で捕まって検察の尋問に素直に答えていた時に
この事件の話も一応聞かれたため、覚えがあると素直に答えたと言い、
銃器の運搬方法を事細やかに説明し、検事もそれが事実であることを説明した。
また、銃器の密輸元は篠原が若い頃にバイトで行った国だという説明もあった。
元妻と仕事仲間に不利な証言を積極的にされることからも、
篠原の人間性がろくでもない事が分かるというものだ。

それでも5人の裁判員たちは無罪を主張するが、
誠司は篠原の人間性や、明らかに銃器の密輸や運搬が事実であると説明し、
乗り移った家永以外の5人を説得する。
ここまであからさまな証拠を出された5人は少しずつ諦め始めたが、
それでもまだ無罪という主張を崩さない。

帰り道に、誠司は家永に乗り移ったままの状態で、再び郷原に呼び止められる。
「いい加減にしろよお前!俺たち6人は、各々の利益のために
あいつを無罪にしようって、おととい話し合ったじゃないか!」
そう、6人は全員篠原と何らかの繋がりがあり、
自らの目的のために有罪だと思いつつも無罪にしようとしたのだ。
もちろん、裁判の関係者と関係のある人間は普通は裁判員から外されるのだが、
一見繋がりの無いと思われる者達だったのでそのまま裁判員になれたのだ。

郷原が去って行った後、恣意的に無罪にしようとしている5人を
どう攻略しようかと憑依を解いた後で考えていたその時、
当の家永が話しかけてきた。霊感が強く誠司たちが見えるのだ。
誠司は家永に勝手な憑依を謝るが、家永は怒るどころかお礼を言ってきた。
篠原からの金銭の謝礼を得られる事を期待して篠原を無罪にしようとしたが、
誠司の有罪だという説得を知って、やはりそれはいけない事だと思い直したのだ。
家永は誠司に、『篠原は外国でバイトしていて政府とゲリラが争っていた頃に、
ゲリラと怪しい取引が出来ないかと接触を試み、
取引のネタが増える為に政府とゲリラの争いが激化する事を望んでいた』
というとっておきの情報を教えてくれた。
明日の篠原への質問の際に突きつければ何らかの反応が期待できそうだ。

次の日は篠原の婚約者、立石が弁護士側の証人となる。
傍聴人として来ていた呉と、
「あなたも私と同じように不幸になるのかしら?ぶふぅ…」
「黙れトド女!私は彼とハッピーエンドになるんだもん!」
と口げんかをして土井裁判長にたしなめられた後、証言を開始する。
会社の事を全く知らない素人ながら、
「篠原の会社は大丈夫だ、だから悪い事なんてしない」と必死に証言するが
必死になりすぎ興奮しすぎたせいか、とんでもない誤爆をかましてしまった。
「彼の会社は大丈夫!暴力団が抗争で使う道具で大儲けするって言ったもん!」
「こ、このバカ女ー!」
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117 :THE 裁判員 〜1つの真実、6つの答え〜[sage]:2012/11/22(木) 23:37:33.59 ID:2a0WHotE0
そして被告人の篠原の証言の後、篠原への質問の時間が来た。
誠司は、他の裁判員5人は当たり障りのない質問をするだろうと考え、
あえて油断させた後で鋭い一撃を加えるため、最後に質問する事にする。
他の5人の「無罪だと思います」「うん、ありがとねー」といったヌルい質問で
油断しきった篠原に、昨日家永に教えてもらった事を突きつけた。
「お前はあの国でバイトしていた時、ゲリラと接触を図っていただろう!?
その時からお前は、ゲリラからの銃器の密輸を計画してたんじゃないのか!?
それにその時お前は、武器の総量が増えるからと政府とゲリラの争いが激化し
戦いがさらに悲惨なものになるのを望んでいたんじゃないのか!?」
それを聞いた篠原は、顔を青くして言葉に詰まり、うめく。
この発言の証拠は無いが、
篠原の青ざめた表情はそれが真実だと言っているようなものであり、
裁判員の5人にも強烈な印象となって残ったであろう。

最後に野川検事が、会社の経営面から有罪を立証する証拠として、
会社を立て直すための事業計画についてのさらなる指摘をした。
「銃器密売以外の会社に利益を出すための事業がほとんど無いようですが」
「だから、あるって!有望なパティシエへの独立開業資金の貸付とか、
アイデア商品を続々と発明する会社への投資とか!」
「しかしそれらの計画は、まだ大まかな計画だけであって
詳しい計画内容や資金調達方法についてはまだ何も決まっていません。
やはりこれは見せかけだけのもので、
本当は会社を持ち直す手段は銃器密売以外には無いのでは?」
と野川検事が冷静に指摘すると、それを聞いていた
当のパティシエやアイデア商品会社社長である三ツ橋や梶倉は、
彼を無罪にしても資金を貸し付けてもらえるのか疑問に思い、
無罪にする意欲を失いかけているようだった。
再び愛人になって優雅な生活をしようと思っていた池内も同様だ。

閉廷後の最後の話し合いの場で、さらにもう一つの援護射撃が来た。
銃器密売はどのくらいの刑になるかという質問に対し秋月裁判官が、
ただの銃刀法違反ならともかく密売目的の所持は重罪で
場合によっては無期懲役とありうると説明してくれたのだ。
それを聞いた郷原は
「そうか、あいつを一生塀の中に閉じ込める事ができるのか!
ならば俺が手を下さなくとも…」
と、無罪にして自らの手で復讐するより
有罪にして厳罰を与えた方が良いと考え始めた。
ストーリーを教えてもらうスレ part64
118 :THE 裁判員 〜1つの真実、6つの答え〜[sage]:2012/11/22(木) 23:38:53.09 ID:2a0WHotE0
それでも5人の裁判員達は未練がましく、
『暴力団の抗争に使う道具で会社を立て直すと言っていた』という証言に対し
「それって車の事だよ、カーチェイスで使うんだ」
「暴力団が直接対決で使う道具、それはスタンガンだ!」
とか言ってたが、
「車なんて他にも調達方法があるだろ、なんで篠原の会社にわざわざ頼むんだ!」
「任侠映画で有名俳優がスタンガンを持つのを想像してみろ、カッコ悪いだろ!」
と的確にツッコミを入れていくと、さすがにそう考えるのは諦めたようだ。
さらには、篠原が政府とゲリラの派手な殺し合いを望むほどの非道な人間な事と、
彼を無罪にしても利益を得られない可能性が高い事が、
無罪を主張する意欲を失わせていった。

そして最終的な有罪か無罪かの投票が行われる。
誠司が憑依する家永は当然有罪、裁判官3人も普通に有罪にする。
後は5人のうち1人以上でも有罪にすれば、篠原は有罪となる。
破産と離婚をさせられた郷原は無罪にするのを諦めきれないかもしれないが、
他の4人は篠原のあまりに酷い人間性や、無罪にする理由が希薄になった事で
有罪にする可能性は十分にある。それに期待しよう。そして投票の結果は…

次の日、篠原に判決が言い渡された。
「被告人篠原雄大を、10年の懲役に処す!」
それを聞いた篠原は仰天する。
「そんなまさか!あの6人の中に2人以上もバカがいたってのか!?
10年だと…もう立ち直れないじゃないか…
いやまて!裁判は三審制なんだ!まだ次がある!
今度はこんなショボイ弁護士じゃなく、豪勢な弁護士軍団を雇うぞ!」
そう考え持ち直す篠原だったが、そうはいかなかった。
第二審への控訴は却下され、実刑10年が確定したのだ。
(これは別の裁判員ゲーム『有罪×無罪』の裁判長の話だが、
第二審への控訴は判決の内容に不服があれば無条件に出来るのではなく、
控訴した側が新しい証拠等を出す必要がある。
それに、裁判員制度の対象となった第一審の判決は、
一般市民である裁判員が下した判決を簡単に無為にしないために、
控訴されにくい性質があるらしい)

篠原は、懲役になってしまったのは仕方ないから
今度は獄中で自伝を書いて一儲けしようと考えてるらしい。
とりあえず出版者に連絡をしてみたそうだ。
取り合ってくれる出版社があるのかどうかは分からないが。

立石は、後に別の青年実業家と結婚した。その人が真っ当な人であり、
彼女も人を見る目を磨いていることを祈るばかりだ。

こうして、偶然選ばれた裁判員の6人全員が
被告人全員と関係があり利益のために無罪を望む人だという
天文学的な確率の偶然によって判決を捻じ曲げられそうだった裁判は、
正しい判決が下ることを望む幽霊が裁判に参加したという
確率を超越した奇跡によって正しい判決が下されたのだった。
ストーリーを教えてもらうスレ part64
119 :THE 裁判員 〜1つの真実、6つの答え〜[sage]:2012/11/22(木) 23:39:26.20 ID:2a0WHotE0
第二話は以上です、第三話はまた後日。


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