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水先案名無い人
孤独のグルメのガイドライン 25み雑炊は来月から

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孤独のグルメのガイドライン 25み雑炊は来月から
410 :水先案名無い人[sage]:2021/01/14(木) 00:38:40.46 ID:b8Ezb8Qe0
五郎は滝山に付き合って1時間もラーメン屋に並んでいる。
「もうちょっとだって五郎。イライラすんなよ。」
「知ってるだろ。俺はラーメン屋が嫌いなんだ。奴隷か屠殺を待つ羊のように黙り込んだ客、偉そうな店員、壁中に貼られたサインや雑誌の切り抜き。
しかもトッピングでぼったくって結局は1500円くらいだ。場末のピンサロと同じ商売さ。」
「まあまあまあ。このご時世に開いてる店なんてラーメン屋くらいなんだしさ。
でも不思議だよなあ。パチンコ屋はみんな叩くのにもっとひどい状態のラーメン屋は無視だもんな。」
五郎は別に滝山を嫌いではないが、空腹時に滝山の話は実に神経を逆なでする。
苦行も終わって食券を買い、やっと席に着いた。確かに言われてみると店内は何も感染対策されていない。
しかしそんなことは大盛り味噌ラーメンチャーシュー温玉追加大チャーハン付きを待つ五郎にはどうでもよかった。
表の自販機で買ったCCレモンを飲んでいると、外から大声が聞こえた。その声がなかなか収まらない。
滝山も視線を入口に向けている。喧嘩か、事故か、滝山はやや期待した顔をしている。
ガラス戸を破って男が投げ込まれた。店内全員の時間が一瞬止まり、戸惑いと恐怖が広がる。
続いて店に入ってきた男に視線が注がれ、再び店内の時間が止まった。
彼、いや、それは金属のような光る肌をしていた。メイクだろうか、そもそもこいつが騒ぎの元なのだろうか、誰にもわからなかった。
ロボ滝山は首を回して店内を見渡すと、滝山のところで止まった。滝山もそれに気づいている。
滝山は反射的にテーブルを倒して姿を隠し、五郎はカウンターを飛び越えて調理場に身を隠した。
銃撃がテーブルを砕くが、もう滝山の姿はそこにはない。店の奥へ転がって逃げていた。
ロボ滝山が両手から弾丸を撒きちらして前進する。店内には滝山以外の死体の山ができあがっていく。
調理場に立っていた店員達も射ち倒され、五郎の脇で血を噴き出している。
五郎は立ち上がるとロボ滝山の顔面に拳銃を見舞う。だが全く効かず微動だにしない。
一瞬で不利を悟った五郎は素早く逃げの一手を選ぶ。拳銃を片手で打ちながら勝手口へと走った。
すれ違いに滝山が来た。プロパンガスのボンベを抱えている。そのバルブを全開にして床に倒した。
ロボ滝山の目が赤く光って口が大きく開くと、そこから炎が噴き出す。まるで滝山が着火するより先に自分でやってやると言わんばかりだ。
店外に出て走る五郎の後ろで、店中の窓や隙間から煙が噴き出し、勝手口から滝山が転がり出た。
むせながら五郎の方向へ駆ける。
「大丈夫かお前?」
「クソ!何だよあの野郎!自分ごと吹っ飛ぶつもりかよ!」
「とにかく走れ!」
車に飛び乗ると手近の首都高に入った。車内は20分ほど荒い息だけで無言だったが、やや落ち着いた滝山が口を開いた。
「人間じゃなさそうだなアレは…さっき一瞬だけど動画撮ったんだが、ほら、お前の弾が胸と頭に当たってるのに平気だ。」
五郎も画面をチラ見する。
「この顔って、お前だよな?さっきはあんまり見てなかったけどさ。」
「だよな!?いや、俺が言うとバカみたいだから言わなかったけど…俺だよなこの顔は。」
「お前も変な奴に狙われてんだなあ…心当たりは?正月のアレじゃないの?」
「知らねえよこんなことする奴なんて…ちょっとまずいなあ。」
珍しく滝山が本気で悩んでいた。そして珍しく五郎も冷や汗がどっと吹き出していた。


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