- シグルイのガイドライン第陸拾捌景
56 :水先案名無い人[sage]:2018/07/12(木) 00:15:07.22 ID:GwaKEkYa0 - 『トイレの大常識』(平田純一 ポプラ社 2006)
二本足への進化がまねいた「しりふき」 四本足で歩くほかのほ乳類の場合は、食べたものがほぼ水平に移動して肛門にたどりつく。 これに対して二本足で立つヒトの場合は、食べたものが下に向かって肛門まで移動することになる。 そして食べたものには、ものが地球にひっぱられておちようとする力(重力)もかかるのだ。 これではヒトのウンチはたれながしになりそうに思うが、でも、そうはならない。 これは、ふだんは意識していないが、いつも下におちようとする内臓や、ウンチをおしとどめるように、 強い筋肉で肛門がとじられているからだ。 これがネコやイヌの場合には、内臓やウンチが肛門に向かっておちようとしないため、 おさえようとする筋肉の力も弱い。そのため、ウンチをしようとおしりに力をいれると、肛門から 直腸(腸と肛門をつなぐ部分)の一部が外に出てくるのだ。そしてこれがさいわいして、ネコやイヌの 肛門には、ウンチがつくことがない。だから、ヒトのようにおしりをふく必要もないのだ。 「トルコ西部のエフェソスにあるローマ時代の遺跡には、公衆トイレの跡がそのまま残されている。 このトイレでは、横に長い石の上に、おなじ間隔でいくつもの穴があいていて、その上に腰かけて 人びとは用をたした。穴の下には水がながれていたのだ。前のみぞにも水がながれていて、 海綿をその水にひたしておしりをふいたとか。」
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