- ☆女を擁護する新聞への投書☆3
99 :九条 氷雨[]:2010/11/02(火) 11:51:59 ID:/NzC+JN3 - この世の全てを説き明かし、その上で宇宙を統合するには永い永い時間が必要。
だからボクは体内時間を遅流させる事で、魂と肉体の進行時間をずらして 人類史上初の不老不死を完成させた。 肉体から脳へ伝わる情報伝達のタイムラグ、 強力な時間的波動の衝撃等、副作用は計り知れないが、これらは末端神経を増設する事で日常の生活は可能になった。 そればかりか、再生、修復、再構築を可能とした細胞は柔軟な機能を有して、人間を上回る身体能力の獲得にも成功した。 この時、ボクは若干二十歳。世界は荒れて強固な指導者と斬新な文化を求めていた。何もかもが新しかった様に思う。 現在までさらに改良を加え、齢91才となる。 世界はあの頃よりさらに混沌を極めて見える。 ボクの野望は止まらない。 数多の摂理を説き明かしたこの身に、全ての星々の力が宿る日を想い ボクはその時まで普通の人のふりをする。 幼い頃に、死んだ父と眺めた大空の星達…ボクは毎晩、星の名前を父に聞いた。 その力がついにボクの物に。
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