トップページ > 男性論女性論 > 2010年03月16日 > ywQpxHH6

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名無しさん 〜君の性差〜
世の男性がこんなに受身になられたら困ります

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世の男性がこんなに受身になられたら困ります
13 :名無しさん 〜君の性差〜[sage]:2010/03/16(火) 13:23:43 ID:ywQpxHH6
愛するといふことにかけては、女性こそ専門家で、男性は永遠の素人である。
男は愛することにおいて、無器用で、下手で、見当外れで、無神経、蛙が陸を走るやうに無恰好である。
どうしても「愛する」コツといふものがわからないし、要するに、どうしていいかわからないのである。
先天的に「愛の劣等生」なのである。
そこへ行くと、女性は先天的に愛の天才である。
どんなに愚かな身勝手な愛し方をする女でも、そこには何か有無を言わせぬ力がある。
男の「有無を言わせぬ力」といふのは多くは暴力だが、女の場合は純粋な精神力である。
どんなに金目当ての、不純な愛し方をしてゐる女でも、愛するといふことだけに女の精神力がひらめき出る。
非常に美しい若い女が、大金持の老人の恋人になつてゐるとき、人は打算的な愛だと推測したがるが、それは
まちがつてゐる。打算をとほしてさへ、愛の専門家は愛を紡ぎ出すことができるのだ。

三島由紀夫
「愛するといふこと」



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