- 【CharmKids】チャームキッズ総合スレ61【Strike】
423 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/10/09(日) 11:24:14.18 ID:p3VKvT7G - 国家は破綻する――金融危機の800年
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4822248429/ ・歴史は何度も同様の金融危機を繰り返していて、その度に「今回はちがう」と言い続けている、 ・日本も戦時には対外債務をデフォルトしたことがある、 ・住宅価格の急騰が、金融危機の先行指標として有効(次の金融危機は中国発か!!) ・公的国内債務は、対外債務と違って返済される可能性が高いが、実は、予期せぬ高インフレを通じて 事実上デフォルトしていることが多い。
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424 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/10/09(日) 11:29:02.30 ID:p3VKvT7G - レビュー対象商品: 国家は破綻する――金融危機の800年 (単行本)
大作である。 その扱っている期間も、調査対象国も幅広くまた詳細に分析されており実に説得力がある。 本書の要点は、 歴史的に見れば国家の破綻はよくあることであり、「今回は違う」ということはあり得ないという事実である。 確かに、本書をひもとくと実に多くの国が普通にデフォルトしているということがわかる。 そして、GDP比で100%を超える多額の負債を抱えた国で、経済成長で借金を返した国はただ一つしかないという事実。 どこかの国で、成長戦略で債務償還は可能などという掛け声がむなしく聞こえる。 「政府も投資家も自らをだまし、幸福感に酔いしれている国は、悲惨な結末を迎える。」
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425 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/10/09(日) 11:33:14.17 ID:p3VKvT7G - 政府の国内債務の膨張と破綻(デフォルト)の章では、やはり日本の将来を考える上で、財政の抜本的な改革が不可避であることを痛感させられる。
ちなみに、高インフレはデフォルトの一種とみなすことができる。 公的対外債務危機も、国内債務のデフォルト(債務不履行)も、銀行危機も、すべて以前から繰り返されてきたことであり、「『今回はちがう』」(目次参照) ということはなかったということを、豊富なデータを用いて明らかにした本。「国も銀行も、個人も企業も、大好況期が永久に続くはずもないのに、 後々の危険を十分認識しないまま、景気のいいときに過剰に借り入れる習慣を繰り返してきた」(p12)結果、景気が後退局面になると、デフォルトをしたり、 インフレ(貨幣価値下落)になったりする。
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426 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/10/09(日) 11:36:34.45 ID:p3VKvT7G - 国家の財政破綻に関して、「こういう特殊要因があるから今回は大丈夫だ(TThis Time Is Different; 原題)」という言説を撒き散らす学者とメディアに対して、
冷静に、過去のデータの積み上げから、様々な条件下で過去国家は破綻(デフォルト)を起こし、それによって経済的にどのような影響を受けたか (主にインフレ率と利子率に関して)を、世界史的な時間軸と地域軸で俯瞰できる大著です。 国内債務のデフォルトは決して起こらない訳ではないということが日本財政は破綻しないという論者への批判の基盤となるとともに、 対GDP比という観点でここまで巨大な政府債務(200%超)を抱える国家自体が特異である(通常はここまで国内でファイナンスできる前に破綻する) という点でも、この本が現在の日本財政を論じる際に非常に役に立つものであると言えると思います。
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427 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/10/09(日) 11:37:58.41 ID:p3VKvT7G - 大変な労作であり、本屋に平積みにされている「来年は金融危機」「来年は日本復活」類な本とはレベルが違います。
数字と史実でかためて論証していく読み応えのある専門書です。 特に国内債務(国内で消化される債務)とデフォルトの関係についてについて、実証的に分析をすすめている部分は新鮮でした。 「日本の国債はほとんど日本国内で買われているから問題ない」という主張がいかに根拠のないものかよくわかりました。 2007年からのリーマンショックが1929年大恐慌以来のリセッションであり、なまはんかなことでは回復しないであろうということも
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