- キングコング西野公論 387
45 :アメブロ(1/4)[sage]:2020/07/23(木) 14:24:40.94 ID:GXKTZ3cp0 - https://www.facebook.com/AkihiroNishino.official/posts/1498340063703684
https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12612543258.html いつまで「論破」に時間を使ってんの? by キンコン西野 2020-07-21 23:45:51 ・「論破」は時間の無駄(https://voicy.jp/channel/941/9014) えっと、本題に入る前に、ひとつお知らせしていいですか? 今週末ですね、26日・日曜日に、兵庫県川西市にある「湯桜」っていう銭湯の前に、 「プペルバス」っていう、「えんとつ町のプペル」の光る絵本の小さい版を積んだ 移動式の個展が来るみたいで。 これがですね、うちの25歳以下のサロンメンバーだけで運営するらしいんですよ。 この「プペルバス」って僕、実はですね、まだ生で見たことがないんですけども、 外側が「えんとつ町のプペル」のなんかラッピングがされていて、まぁ中にですね、 その光る絵が積んであるっていう、そういう感じの移動式個展ですね。 これを25歳以下のサロンメンバーだけで運営してると。 で、クラウドファンディングをやってたので、これをやっぱり支援しようと思ったんですけども、 「ちょっと待てよ」と思って。 「一番の支援、これお金出すことか?」と思った時に、「いや違うな」と思って。 これ「行ってあげることだ」と思って。 というわけで僕、25〜26日の2日間やってるらしいんですけども、 26日の日曜日の方に、ちょっと足を運ぼうかと思って。 新幹線乗ってそこまで行っちゃおうかと思ってますので、 興味がある方は、25〜26日やっておりますので、ぜひ遊びにいらして下さい。
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46 :アメブロ(2/4)[sage]:2020/07/23(木) 14:26:46.65 ID:GXKTZ3cp0 - (>>45続き)
で、というわけで、今日の本題ですね。 「いつまで「論破」に時間を使ってんの?」っていう、ちょっと挑発的なタイトルなんですけれども(笑)。 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、僕は、大小たくさんのプロジェクトを同時に進めています。 スタッフは、年齢も性別も国籍もバラバラなので、文化が全然違うんです。 ある人はそれを良しとしても、別の人がNGであることなんて日常茶飯事で、 特に自分は狭間の世代で、僕より上は権利がガチゴチの「所有」の世代で、 僕より下は「シェアしましょうよ」という「共有」の世代です。 お互いが住んでいる世界のルールが全然違う中、それをまとめあげないといけない。 大きなプロジェクトになればなるほど、そこには、様々な文化・思惑が絡まってきますから、 まとめ上げるのは一苦労です。 だけど、当然ですが、まとめあげないと、プロジェクトが前に進まない。 そこで、様々な議論がおこなわれるわけですが、一つだけ絶対にやちゃいけないことがあるんです。 それは、「論破」です。 たとえ、自分の方が知識があって、自分の解決方法の方が正しかったとしても、 相手が乗り気になってくれないと、その問題を解決できるだけのエネルギーが生まれないんです。 なので、納得してもらわなきゃいけないのですが、人は感情の生き物ですから、 知識でマウントをとってしまうと、言いくるめることはできても、その後の行動が伴わない。 行動が伴わなかったら意味がないんで、言いくるめたとしても。 だって問題を解決することが一番の目的なんで、行動が伴わなかったら意味がないんですよ。 ここ、メチャクチャ大事なんです。 大切なのは、「西野が言っていることを実現したい」と思ってもらわなきゃいけない。 その為の手順は、「論破」じゃないんです。 「論破」は相手のヤル気を削いで、手足を止めてしまう作業なので、 目的を達成する為のアプローチとしては、一番やっちゃいけないんです。 自分の胸に手を当てて聞いていただきたいのですが、ツイッター村に出入りしている人って、 ず〜っと論破合戦を繰り返しているじゃないですか? それによって、何か解決したことあります? たぶん無いはずです。 結局、着地は「アイツ、ムカつくな」になってません? 「アイツムカつくな〜、何も分かってないな、あのバカ」っていうことで、もうただ終わってるだけです。 もうずっとそれを、人々は何年も繰り返している。
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47 :アメブロ(3/4)[sage]:2020/07/23(木) 14:29:25.17 ID:GXKTZ3cp0 - (>>46続き)
で、論破っていうのは不毛なんですよ。 論破によって得をしているのは、マジで、「ひろゆきサン」だけじゃないかな(笑) あの人は、「論破する」というキャラなんで。それが仕事になっている。 こんなことを言うと怒られるのかな? ひろゆきサンに。 でもひろゆきサンの場合は、もう何だっていいはずなんですよ。 たとえば、ご本人がそんなことを思っていなかったとしても 「『牛乳は身体に悪い』というスタンスで、相手を論破してください」 という課題が出れば 、「牛乳は身体に良い」 という言い分の人を、ニヤニヤしながらタコ殴りにするのが、ひろゆきサンです。 怒られるかな。 いや、好きですよ、僕は。ひろゆきサンのこと。 でも、そういう人……というか、そういう「ショーマン」です。 だから、テレビでは重宝される。 でも、「論破」で得をしているのは本当に、僕が思い当たるのはひろゆきサンぐらいで、 Twitter村の論破合戦は、まったく不毛です。 論破できたところで、話が、一つも前に進まないんで。 せいぜい、フォロワーに良いカッコできるぐらい。 でもそんな事して、フォロワーに「スゴイですね」とか言われて… …あぁ、でもなぁ、これは難しいトコだな。僕もやってたんで。 僕もやってたんですよ、何か、それこそ自分の挑戦に対してあーだこーだ言ってくる人に対して、 「おまえ何も分かってねーな」みたいな感じでギャーギャーギャーギャー言ってたんですよ。 で、それこそね、「えんとつ町のプペル」の絵本を無料公開した時も、 もうすっごい絡んで来られるんですよ。そんな事しちゃダメだ!みたいな。クリエイターさんに。 むっちゃ絡まれるんですよ。 で、そのクリエイターさんに、「何も分かってないな」と思ったんで、 「おまえらも間もなくこれやるぞ? おまえらはいま否定してるけど、 もう無料公開っていうのはスタンダードになるから、当然情報には価値が無くなるから、 こんなもん全部無料になるんだから、広告戦略のスタンダードになるから、 おまえらが何を言おうが、おまえら半年後・一年後には絶対やってるんだから、もう黙っとけ!」 って言うんだけど、ここで言いくるめた所で話が何も前に進まないです。 向こうに嫌われて終わり、みたいな。
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48 :アメブロ(4/4)[sage]:2020/07/23(木) 14:33:36.09 ID:GXKTZ3cp0 - (>>47続き)
クラウドファンディングもそう。 クラウドファンディングもみんなにギャーギャーギャーギャー言われて、 「おまえらもう、ちゃんと勉強しろ、何も分かってねーな!」 みたいなことワーッと言っても、結局その時は不快な思いをされて終わり(笑)。 「あいつキライ、炎上商法だ」みたいな。 オンラインサロンもそうかも知んない。 その都度その都度論破して、言いくるめたんですが、何も前に進まなかったんです、時代は。 で、ここからやっぱり学んで、論破じゃ問題は解決しないなってことが まぁまぁその辺で分かったんですけども…。 結論ですね。 目の前の問題を解決する時の一番の方法は、相手を言いくるめることじゃないです。 そして、「話し合い」はメチャクチャ大事ですが、それも一番の方法ではないです。 一番の方法は、自分が圧倒的に強くなることです。これに尽きる。 強烈な力さえ手に入れれば、右に傾いているものを、左に傾けることができるし、 左に傾いているものを右に傾けることができる。 なので、論破に充てている時間を、自分に使った方がいいと思います。 「業界を盛り上げたい」「その為にはこうするべきだ」「いやいや、こうするべきだ」…関係ない。 お前が圧倒的に強くなれば、業界は盛り上がるから。 そこから逃げちゃダメです。 なので、いいかげん論破合戦をやめておかないと、 あなたのストレスはいつまで経っても解消されることがないから、 とっとと論破は卒業して、とっとと強くなったほうがいいと思います。 (以上・アメブロを、Voicyをもとに加筆修正)
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49 :アメブロ(1/4)[sage]:2020/07/23(木) 14:57:12.84 ID:GXKTZ3cp0 - https://www.facebook.com/AkihiroNishino.official/posts/1499011236969900
https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12612575637.html キンコン西野が味わった地獄 2020-07-22 06:58:36 ・あの時は辛かった…(https://voicy.jp/channel/941/90207) 先日、「ゴッドタン」で、その昔、梶原君が失踪した時の話をしたのですが、 それを受けて「もう少し詳しく聞かせて」というコメントをいただいたので、 今日は思い出話をしたいと思います。 ウチの相方の梶原君は失踪したことがあるんですけど、 ネットで調べてみたら「2003年2月」とあります。 間違ってたらすみません。ただ、その辺りであることは間違いないです。 僕が22歳(芸歴3年目)の時ですね。 当時の状況をお伝えすると、それは、もうメチャクチャで… 僕は高校卒業して、そのまま吉本の養成所に入りました。 そこで梶原君と出会って、コンビを結成したのが1999年9月。 入学と同時にコンビを組んでいる人達が多かったので、 コンビとしてのスタートは少し遅れたのですが…… ただ、ビックリするぐらいロケットスタートを切りました(笑)。 僕は漫才をやったことなかったし、ツッコミもやったことがなかったのですが、 梶原君とやるのなら「漫才」で、やっぱり自分はツッコミを担当すべきだと考えて、 さっそく漫才を書いみると、これが大当たりして、初めてやった漫才で、メチャクチャ評価されたんです。 10月の頭に「中間発表会」という、養成所生が初めてお客さんの前でネタを披露する大会がありまして、 そこでは、養成所内での評価によって持ち時間が30秒から2分に振り分けられていたんですが、 僕達だけ特例で3分の持ち時間をいただいて、しかもトリを務めました。 そこでも、信じられないぐらいウケて、それを観に来ていた吉本興業の社員が、 またまた特例で、翌週に控えている吉本のオーディションライブに受けることを認めてくれたんです。 これ、養成所生は出れないやつです。 10月の中旬に、オーディションライブに出演しました。 毎週50組のプロの芸人が出演して、5組ぐらいが残るのかな? そして月末に、勝ち残った20組でネタバトルをして、上位3組が、 劇場のレギュラーメンバー10組含めた入れ替え戦に参加できる。
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50 :アメブロ(2/4)[sage]:2020/07/23(木) 14:58:51.03 ID:GXKTZ3cp0 - (>>49続き)
オーディション組には、麒麟さんだったり、笑い飯さんや千鳥さんもいらっしゃったのかな… とにかく、すごい先輩方がたくさんいました。 そして、その時の劇場のレギュラーメンバーというのが、ブラックマヨネーズさんだったり、 フットボールアワーさんだったり、チュートリアルさんだったり、ロザンさんだったり、 今、吉本新喜劇の座長を務められているスッチーさんだったり…… そういった鬼々がひしめき合っていたのですが、オーディションの一次予選、二次予選、 そして劇場のレギュラーメンバーの入れ替え戦を含む、全ての回で優勝したんです。 そんなこんなで、トップで劇場のレギュラーメンバー入りしたわけですが、 ここまで……コンビ結成から1ヶ月経っていないんですね。 つまり、ネタのストックも無ければ、コンビの関係性も築けていないんです。 でも、時代は待ってはくれなくて、年をまたいだ、1月。 コンビ結成から4ヶ月が経った時に出た「NHK上方お笑い大賞」という 芸歴10年までのプロの芸人が皆参加する大会で、優勝しちゃったんです。 養成所生が、そういった大会で優勝するのは史上初だったもんですから、すんごい話題になって、 養成所を卒業する前に、レギュラー番組が数本持たせてもらいました。 その年には関西の漫才賞をひと通り総ナメして、20歳の頃に「はねるのトびら」がスタート。 この頃には、もうスケジュールはレギュラー番組で埋まっている感じです。 ……絵に描いたようなサクセスストーリーじゃないですか。 たぶん、芸人だったら、誰もが羨むような出世街道だったと思うんです。 ただ、内情は全然そんなことなくて、何がツライって、とにかく「経験」と「ネタのストック」が無い。 とにかく無い! 番組の収録中や、ひどい時は劇場で漫才をやっている最中に、 「その夜のネタ番組でやるネタを考える」という地獄的な自転車操業で、 その上、ネタ番組では「超エリート」みたいに紹介される始末。 そこで、まだ、どこにもかけたことがない、覚えてすらいないネタを披露する…… そんな毎日が続くわけがないんです。 「エリートのワリには結果出せない日々」が続いて、また、多くの芸人や芸人ファンから 「なんやねん、アイツら」と妬まれていた上に、単身で東京に出ていったもんですから、 相談する相手もいない。
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51 :アメブロ(3/4)[sage]:2020/07/23(木) 14:59:48.59 ID:GXKTZ3cp0 - (>>50続き)
で、3年目に梶原君が限界にきて、失踪したんです。 今だから笑い話ですが、この時の失踪というのは、いわゆる「行方不明」でして、 最悪のケースが全然あった、という状況です。 このへんのエグイ話は、宣伝になりますが「新世界」という本に書いたので、そちらをご覧ください。 すぐに「キングコング活動休止」という決定が出て、僕らは、たった1日で、 レギュラー番組を8本か9本…および、その他の全ての仕事を失いました。 くしくも、「はねるのトびら」も一時期打ち切りしていた時です。 (※あまり知られていないですけど、「はねるのトびら」って、一回終わってるんです。 ただ、その期間に出したDVDがベラボーに売れて、それで、数ヶ月後に復活したんです) 全ての仕事を失った期間、僕はというと……この期に及んで、まだ元気なんですよ(笑) ただ、ここで僕がピンで活動して、下手に活躍しようもんなら、 もう、梶原君が帰ってくる場所が無くなるじゃないですか? そこでマネージャーと話し合い、「待とう」と判断するわけですが、この間、 下手にバイトなんかしようものなら、週刊誌に好き勝手書かれますから、それもできない。 昨日まで誰よりも売れていた奴が、突然仕事を失って、働けるのに働けないという状況に陥って… そんなのを23歳の時に経験しました。 もう、これを経験したら、怖いものなんて何もないですよ。 ドン底中のドン底なので(笑) 家にこもって、四六時中、テレビを観るんです。 「俺、こないだまで、この中にいたよな」という…泣けてきますよね(笑) 何かしらのドラマにしてください。西野亮廣、いい物語を持っています(笑) ただ、この時の経験は、明らかプラスになっていて、 「仕事を失う」「スケジュールが白紙になる」ということに対する恐れが一切なくなった。 もう一回失っているんで、今ある仕事を失ったところで、元いた場所に戻るだけの話です。 それがあるから、25歳の時に、「テレビの世界から軸足を抜く」という判断ができたんだと思います。 「絵本作家として、ゼロからスタートしてみるか」と思えた。
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52 :アメブロ(4/4)[sage]:2020/07/23(木) 15:03:00.70 ID:GXKTZ3cp0 - (>>51続き)
25歳の時だから復活してから2年ですね。 その頃は、以前にもまして、もうビックリするぐらい売れているんですけど、 それを失うことに一切の躊躇いがなかった。 それって異常だと思うんです。 当時の「はねるのトびら」の視聴率は毎週20%叩いているんで、 普通なら、しがみつくハズですよ。 でも、そこで確信したのは、「自分には、巻き返す力がある」ということで、 もう、それが確認できれば十分だった。 あそこで地獄を見ていなかったら、僕はスケジュールが白紙になることを 恐るタレントになっていて、今のような毎日はなかったんです。 今は、ほぼニートなんですが、1ミリも焦らないどころか、 仕事のオファーはほとんどお断りしている状態です。クソです(笑) あの時、地獄を味わって本当に良かったなぁと思います。 でも、そんなもん、当時は分からないですよね。 なので、今、大変な目に遭っている方もいらっしゃるかもしれませんが、 チャップリンが良い言葉を言っていましたよ。 「人生はヨリで見ると悲劇、ヒキで見ると喜劇」だって。 長いスパンで見た時に、それは喜劇になるらしいです。 ただし、それには条件がある。 それは「喜劇にすることを諦めない」ということです。 どうやら人生ってそういう建て付けになってるみたいなので、 いま大変な目に遭われてるかた、どうか頑張って下さい。 僕も頑張る。 (以上)
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