トップページ > 少女漫画 > 2020年11月22日 > EmRrTQWz0

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花と名無しさん
風光る●渡辺多恵子59

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風光る●渡辺多恵子59
512 :花と名無しさん[sage]:2020/11/22(日) 19:58:28.98 ID:EmRrTQWz0
https://i.imgur.com/IkyNZ9q.jpg

 『光る風』の舞台は、軍事国家化が進み、政府が強大な権力を持つ1970年代以降の日本。
防衛庁は国防省となって国防隊が発足し、政府は「国連軍への参加は憲法には違反せず、国防隊法の一部改正で可能である」として
某国と安全保障条約を締結、その某国の戦争へ日本の若者たちが出兵していく。
全体主義が推進され、政治的結社や集会、デモは禁止、反対する者たちは容赦なく国家権力によって抹殺される。

 ある問題を起こした教師に、校長はこう言い放つ。
「われわれはただ…お国の…この日本国のため ただ黙々とはたらきつづけるそんな若者を…そだてあげる! ただそれのみをしておればいいのだ」

 そして国家権力によって殺された息子の母親が訴えようとすると、周りの人は「よしなさい…むだなことだ わたしたちのようなちっぽけな虫けらが巨大な権力にはむかったところで…
なにができる…
ふみにじられ ずたずたにひきさかれて ほうりだされるのがおちだ!」と諦めの言葉を口にする。
そこには思考を停止した人々の間に蔓延する閉塞感しかない。

 主人公の青年は真実を知ろうと行動するが、過酷な運命を辿ることになる。
やがて日本のシビリアンコントロールは崩壊、軍需産業が台頭していく。そして物語の最後で起こることは、数年前の大災害を思い出す人が多いことだろう。
風光る●渡辺多恵子59
513 :花と名無しさん[sage]:2020/11/22(日) 19:58:50.82 ID:EmRrTQWz0
(>>512続き)
軍国主義の台頭、差別と格差の広がり、過去にとらわれた狂信的な人々、自然災害、新たな病原菌による奇病の発生とその隔離、
人を介しない機械による戦争など、現代の日本を、そして世界を予言していたかのようなショッキングさだ。
もちろん今から40年以上前の作品なので絵柄は古いし、1970年当時の知識がないと理解できない部分もあるかもしれない。
しかし一度手にしたら、そんな細かいことにとらわれず読み進められる、というより強烈に引き込まれることになるだろう。

 本書は「過去、現在、未来―― この言葉はおもしろい どのように並べかえても その意味合いは 少しもかわることがないのだ」という書き出しから始まる。
その意味は、読む人が考えて欲しい。

歴史というのは地層のように重なり、連綿と続いていくものだ。
しかしその関係性が突然断絶し、全く意図していなかった過去や未来へつながってしまうこともある。
物事が悪い方へ行かないためには、人は考えることをやめてはいけないのだ。
『光る風』との出会いは、未来を考えるきっかけを与えてくれることとなるだろう。
https://ddnavi.com/news/214992/a/


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