- 【囲碁】 〈めざせ流〉上達を目指すスレ part3
291 :めざせ上達[sage]:2022/08/18(木) 00:54:52.63 ID:F1jftTRN - 今回の
『やさしく語る碁の本質』白石勇一(マイナビ囲碁人ブックス) ●第6章 総合問題 →大体30ページぐらいの章。内容は「第1問〜第10問」の中で、これまでの内容を通じて 「攻め」と「守り」の総合的な問題でトレーニングをするというものです。 私は10問中8問ぐらいの正解でした。第5章よりやや簡単目ではあるとは思いますが、 ただ、正解出来ているとしても有段者でもキチンと理解出来て答えられるかというと・・・。 私も完全には自信が無いというところなので、やはりここもやや難易度の幅がありますね。 ちなみに、コラムは「本の通りにやったのに上手く行かない」(笑) これは中々面白いですねw やはり、白石七段自身も、 「これは非常に良く聞くフレーズです。 本書をお読みになった方にも、間違い無く言われてしまうでしょう(笑)」by白石七段 とここで述べている通り、この本の内容は「後をしっかり打てれば『黒圧倒的に良し』 になるけれども、普通のアマはそこを転ぶ」内容であることを自覚しているんだと思います。 なので、大事なのは @本の内容を繰り返し読んでしっかり身につける A相手の乱暴にも平常心で対応する(笑) Bそれでもダメなら読みの力不足が原因なので読みを鍛える ということだと、白石七段は述べていました。ということでみなさん詰碁頑張りましょうw
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293 :めざせ上達[sage]:2022/08/18(木) 22:08:28.61 ID:F1jftTRN - 今回の
『やさしく語る碁の本質』白石勇一(マイナビ囲碁人ブックス) ●第7章 総合問題 →大体20ページぐらいの章。内容は「第1問〜第4問」の中で、なんと 「皆様にプロの棋譜を解説して頂くというものです。」by白石七段 これは中々ビックリですね。 「無理だと仰るかもしれませんが、そう難しいことは要求しません」by白石七段 とはいうものの、かなり特色あるトレーニングだと思いますので、 これについてはかなり読む人を選びそうです。 解説を読んでいくと、たしかに「ああ、これは中級者でも出来そうな感じに抑えてあるな」 とは思うのですが、では実際に中級者の人がこれが出来るかというと、かなり人によるでしょうね。 もちろん、キチンと取り組めるならとても勉強になるトレーニング法では有るかと思います。 白石七段がアマの人にこういう感じのトレーニングをやって欲しい、という気持ちは分かります。 ただ私の経験だと、「こういうトレーニング法を受け付けて自分なりに取り組める人」 がもう既に限られてしまう、というのが少々イタいところではあるんですよね。 棋書としてやるなら、もう一冊丸々かけてしっかりステップを構成するぐらいでないと難しいと思います。
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294 :めざせ上達[sage]:2022/08/18(木) 22:11:10.35 ID:F1jftTRN - 結果発表!
今回の 『やさしく語る碁の本質』白石勇一(マイナビ囲碁人ブックス) 「講義本」としての扱いですので正答率はありません。 所要時間:約4時間 〈☆読了〉 また一冊、〈☆読了〉した棋書を増やすことが出来ました! やったね!
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295 :めざせ上達[sage]:2022/08/18(木) 22:33:58.95 ID:F1jftTRN - 〈棋書レビュー〉
地を取るのではなくて、「石の強弱」こそが「碁の本質」であるということが、 「守り」と「攻め」、そしてその確認問題を通じて語られています。 白石七段も、「色々要素がある中で、この棋書では『石の強弱』一本に絞って解説している」 というように書いてます。しっかりと内容を絞った棋書は好著になりやすいというのはありますね。 文字数としてはかなり多いのですがブログの文章を書けるだけの力量があり圧倒的に読みやすく、 「やさしく語る」というタイトルはダテではないと思いました。 棋力帯としては「中級者・上級者」の人が初段を目指すときに読むのが一番本来の使い方です。 白石七段も、「まえがき」で「級位者の方に、特に囲碁を難しく考えすぎてしまう傾向が強い」 というようなことを書かれているので、ここを対象にしているのは明確だと思います。 ただ、プロである白石七段とアマチュアの特に「級位者」のレベルでは、 そもそも「強い石」「弱い石」の認識が恐らくはもう根本から違うというのは注意すべきです。 わざわざ「コラム6」で「本の通りにやったのに上手く行かない」というテーマを書いてあるので、 相当、白石七段がそのような意見に対する「もどかしさ」を感じているというのが分かります。 実際、確かにそうなんです。きっと、そこには溝があるはずです。 後は、多少有段者レベルに欲を出してしまっているところがあるので、 中級者レベルの人は、レベルが高いところは流す・飛ばすというような工夫も大事になりますね。 「第5章・第6章」あたりでは、有段者レベルの難しい問題が混じってきていました。 一方で、難易度が上がってしまっている5章以降をメインに読もうとすれば、 有段者レベルの人に逆に丁度良い本となるかもです。さすがに「高段者」だと簡単でしょうから、 「有段者」レベルですね。この棋書の活かし方として参考にして下さい。 そういった多少の注意点はありますが、全体を通して 「白石七段がアマチュアとの指導碁に真剣に向き合って来た」というのが分かりますし、 伝えたい「本質」というべき根本的な考え方を展開して「分かりやすく語る」文章力が圧倒的です。 「白が必死に生きる間に、黒が大優勢!」というこの発想は自分だけでは中々得られません。 「囲碁の本質は地ではなくて○○」というのは武宮九段や苑田九段の棋書が有名ですが、 どちらも基本的には上級者、有段者でなくては読みこなせないはずです。 ですので「19路盤を打つ中級者レベルの人」が「碁の本質」について興味がある場合には、 この棋書は「第一候補に挙がる」一冊だと思います。「目から鱗が落ちる」可能性大です。 「対象棋力」: (1章〜4章をメイン)→19路盤を打つ中級者(4〜9級)〜上級者(1〜3級) (石の強弱に関する「考え方」の修得と5章以降をメイン)→有段者
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296 :めざせ上達[sage]:2022/08/18(木) 22:45:08.93 ID:F1jftTRN - ではでは! 今回の「【棋書】 積ん読崩し大作戦」
棋書の山の中から、今回選ばれた栄えある本は…… 『やさしく語る布石の原則』白石勇一(マイナビ囲碁人ブックス) でございます! 初版は2017年8月。約5年前で新しめの部類に入る棋書だと思います。 白石七段の「やさしく語る」シリーズの2作目となります! 前作から約9ヶ月後の発売となりますね。 ちなみに「まえがき」では、 「本書で最も重要な布石全体の考え方、基本的な布石の打ち方は 第1章〜第3章で学ぶことができます。 ・・・(中略)・・・ 第4章〜第5章はその上級編であり、基本の考え方を身につけた方が、 さらなるレベルアップを図るために役立ちます。 この2つの章が難しく感じる方は、無理に身につけようとする必要はありません。 囲碁にはこんな考え方があるというのをご理解頂ければ十分です。 初段以上を目指すためには、上級編もいずれは必要となりますが、 まずは基本の考え方をしっかりと身につけることを優先しましょう。」by白石七段 とあり、前作できっと受けたであろう「終盤がレベルが高い」という指摘への予防線を張って・・・ ・・・おっと、いや、このように書かれていると、どこまでがどのレベルか分かりやすいですね! また、これを執筆していた2017年は囲碁界にとってAIによって激動の時代を迎えていました。 白石七段も、このように述懐しています。 「ところで、前作の出版から9ヶ月あまり経っていますが、 その間、囲碁界には様々な出来事がありました。 特に年末年始、突如現れた囲碁AI「Master」の登場は囲碁界を震撼させました。 また、「DeepZenGo」や「絶芸」といったAIも猛追しており、 一昔前では想像も出来なかった状況です。」by白石七段 確かにAIが席捲しているという意味では、現在も「布石」に関してその状況が続いています。 ただ、白石七段が主な読者の対象としているであろう「中級者〜上級者」の段階においては、 基本的な考え方をマスターすることが大事ですので、決して勉強して損はないはずです。 さあ2作目! 引き続き、白石七段の「やさしく語る」シリーズを堪能していきたいと思います!
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297 :めざせ上達[sage]:2022/08/18(木) 22:50:00.35 ID:F1jftTRN - 今回の
『やさしく語る布石の原則』白石勇一(マイナビ囲碁人ブックス) ●序章 本書の内容と活用法 →大体5ページぐらいの章。内容は「19路盤は広い」「本書の内容」「注意点」 「上達は碁を楽しむために」です。以下に、印象に残った部分を載せておきます。 「本書では様々な布石の原則を解説しています。 しかし、それをただご覧頂くだけでは身に付きません。皆様自身の対局の中で実践して頂いたり、 それができたかどうかを確認することがとても大事です。もし可能であれば、 対局の際に棋譜を残すことができれば理想的ですね。」 「成功と失敗を繰り返しながら、段々自分の感覚として身に付いてくるのです。」 「勉強をすると、すぐに勝ち負けという結果を求めてしまいがちですが、 焦らずに一歩一歩前に進んでいきましょう。 それが結果的には上達への近道になるでしょう。」by白石七段 おそらく、白石七段はこれまで相当数の「教えてもらったとおりに打ったのに勝てない!」 「読んだのに勝てない!」という意見と接しているのでしょうね。 前作から合わせて、なんといいますか、そういった心の叫びを感じますw
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