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22 :1 ◆iojj/SrWtUP1 [sage]:2013/11/18(月) 16:25:50.41 ID:adauU6/g - さて、ソフトを使った研究をしてみました。
ソフト推奨の手はC2です。 \ABCDEFGH 1++++++++ 2++◇+++++ 3+●○○○+++ 4+○○○○+++ 5+●○○○+++ 6++○○●+++ 7+++●++++ 8++●+++++ なるほど。黒C7が嫌なら先に消してしまおうという手ですね。見事。 ソフト的には互角の形勢のようです。次手のソフト推奨の手は黒F5。 以下白は左辺で手を稼ぎつつウイングへ。黒は中央で刻みつつそのうち上辺へ展開する感じでしょうか。 一例を示します。 C4C3D3C5B3E3D6C6B5B4E6D7C8C2F5A3E7A6B6A7F3 \ABCDEFGH 1++++++++ 2++○+++++ 3○○○○○◆++ 4+○○○●+++ 5+○○●●●++ 6○○●●●+++ 7○++●●+++ 8++●+++++ 引っ張り好きな私にとっては良い展開ですね。 白C2が優れている点は黒側が左辺の白A3or白A6からの手得を防ぎ辛いところです。 白C2から黒が左辺の手得を抑止する手に黒F3があります。 C4C3D3C5B3E3D6C6B5B4E6D7C8C2F3 \ABCDEFGH 1++++++++ 2++○+++++ 3+●●●●◆++ 4+○○○○+++ 5+●○○○+++ 6++○○●+++ 7+++●++++ 8++●+++++ ソフト的には少し損な手なので打たれることはあまりないでしょうが人間としては気になります。 ですがこの手には白A5が痛打です。 C4C3D3C5B3E3D6C6B5B4E6D7C8C2F3A5 \ABCDEFGH 1++++++++ 2++○+++++ 3+●●●●●++ 4+○○○○+++ 5◇○○○○+++ 6++○○●+++ 7+++●++++ 8++●+++++ 次の白D2が激痛で黒はかなり苦しくなります。無理して妨害しようとしても形を損ねる結果になりそうです。 続きます
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23 :1 ◆iojj/SrWtUP1 [sage]:2013/11/18(月) 16:26:36.22 ID:adauU6/g - 続きです
注意したいのは白D2の後黒A4の当てに対して取り込みではなく切り替えしをしてください。 B4-D7ラインが通っているため黒は悪形にならざるをえません。 参考手順。図からF6D2A4A6A7B6 C4C3D3C5B3E3D6C6B5B4E6D7C8C2F3A5F6D2A4A6A7B6 \ABCDEFGH 1++++++++ 2++○○++++ 3+●○○●●++ 4●○○○○+++ 5●○○○●+++ 6●◇○○●●++ 7●++●++++ 8++●+++++ こんなところでしょうか。白C2から左辺の手得を白の権利にしてしまうところが嬉しい展開です。 黒側の工夫が見所ですね。
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24 :1 ◆iojj/SrWtUP1 [sage]:2013/11/18(月) 16:31:25.55 ID:adauU6/g - 終盤問題の解答です。問題は>>14
\ABCDEFGH 1++●●○◇-4● 2●●●●○-2●● 3●●●○○●○● 4●○○●●●●● 5●○○●●○●● 6●○○○○●●● 7-12○○○○○●● 8+4○○○○○-4+ 黒の着手可能箇所に評価値を表示してみました。 見ての通りA8以外は負けです。ではその理由を見ていきましょう。 これは実戦で私は白。負けの形成だったので左上連打をお願いした局面です。 F2を打たれたら負けと思っていましたがG1と打ってくれたので以下白F2黒A8白A7黒G8白A1と進み \ABCDEFGH 1◇+●●●●●● 2○●●●○○●● 3○●●○○○○● 4○○○●●○●● 5○○○●●○●● 6○○●○●●●● 7○○○○○●●● 8●●●●●●●+ 連打が成功して勝つことができました。では黒F2は何故いけないのでしょうか。 これは数手進めると明快になります。黒F2白G1黒A8の局面です。 \ABCDEFGH 1++●●○○○● 2●●●●●○●● 3●●●○○●●● 4●○○○●●●● 5●○○●●○●● 6●○●○○●●● 7+●○○○○●● 8◆○○○○○++ 白がA7に入れば黒の狙い通りですがB6-G1のCラインが通っているために白は今すぐA7に打つ必要がありません。 ここで白G8と先着すれば以下黒H8白A7黒パス白A1黒B1で白がきわどく2石勝ちになります。 ただこの局面を問題の局面から想定するのは難しいですしカウンティングも必須です。 これが初手黒A8の理由にもなります。Cラインが通ってない時点で白A7を強制することができます。 黒A8白A7黒F2と進んだ局面。 \ABCDEFGH 1++●●○○+● 2●●●●●◆●● 3●●●○●●●● 4●○○●●●●● 5●○○●●○●● 6●○●○○●●● 7○○○○○○●● 8●○○○○○++ ここでも白は左上連打との決断を迫られることになります。 結果から言えば白G1が白4石負け、白A1は白6石負けです。 無論それら全てをきちんと数えなければ正しい解答とは言えません。 まとめますと白の左上連打、Cラインの通しによる白G8の発生、黒A8からの派生のカウンティングと難度の高い問題となっています。 実戦で完全に読み切るのはちょっと厳しいでしょうね。
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