- ○●囲碁 棋書購入検討&感想スレ 第26巻○●
745 :名無し名人[]:2013/03/11(月) 10:19:36.05 ID:cLw5854T - 先月読んだ本(25年2月分) ひまなので勝手に紹介(※個人の感想です)
「序盤戦で優位に立つ 実戦的な定石の使い方」(小長井克 日本棋院 2011年) 第1章 構想力を試す 第2章 ここでどう打つ 第3章 教室の生徒さんのQ&A 第4章 置碁・虎の巻 定石の選択をテーマとして、序盤戦の考え方を教えてくれる本 筆者主催の囲碁教室の指導体験が基になっているらしい 上級〜二・三段向けとされているが、三段以上の人でも役に立つと思う 文章がていねいで分かりやすく、指導のベテランという感じ ワンポイントレッスン的な小項目から構成されていて、1項目が10ページ程度 ただし各項目のつながりは希薄で、題材選択の統一感がない 逆に言えば、独立した項目ばかりなので、読みたいところから自由に読める 定石は系統立てて勉強しないと気持ちが悪いという人は別の本にした方がいい 定石そのものの解説本ではなく、序盤戦の流れの中における定石の使い方の本なのでした 「教室の生徒さんのQ&A」が一番実戦的で面白かった
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746 :名無し名人[]:2013/03/11(月) 10:20:18.00 ID:cLw5854T - 「ミニ中国流の徹底解明」(林海峰 毎日コミュニケーションズ 2005年)
序章 ミニ中国流のすすめ 第1章 カカリ、打ち込み対策 第2章 割り打ち 第3章 小目との組み合わせ 題名のとおり、ミニ中国流の本 以前買った本を、もう一度じっくり読んでみた 2005年の本なので最新の形は取り上げられていない しかし重要な骨格の部分は押さえられているので、 ミニ中国流の基礎固めには最良の本である 最新の流行の形はあちこちの布石の本に少しずつ載っているが、 新型を追う前に土台を固めるのが手順である 白の側の対策も扱っている このテーマでは一番の本か 同じテーマの本で「世界のミニ中国流研究」(江鋳久、ゼイノイ 誠文堂新光社 2001年)があり、 こちらはプロの検討会の覚え書きのような雰囲気なので内容が分かりにくい(悪くはないが) 読むならば林海峰本で十分かと 序盤作戦としてミニ中国流を試してみたいという人が、 そういう動機の下で読むことによって面白さを感じる本なので、 ミニ中国流を採用する気のない人が何となく読んでも退屈なだけかと
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747 :名無し名人[]:2013/03/11(月) 10:20:51.43 ID:cLw5854T - 「スモール中国流布石 徹底ガイド」(河野臨 毎日コミュニケーションズ 2011年)
序章 スモール中国流とは? 第1章 スモール中国流布石 第2章 ミニスモール中国流布石 上の本の読後、勢いで読んでみた この本を含めて棋書は大抵そうだろうが、実戦からのフィードバックを経て本当の理解に至る 2〜3時間で読めて分かったような気にはなるが、内容の理解には何年もかかるのかも知れない いわゆるスモール中国流とミニスモール中国流の両方を扱っている 紙幅の制約の中で、最新の形も含めて、情報量は多い方だと思う 河野九段の価値判断が明確で、ある変化について白黒どちらがいいのかをきちんと言っているので、読後感は悪くない
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748 :名無し名人[]:2013/03/11(月) 10:22:52.18 ID:cLw5854T - 「碁敵粉砕!裏定石必勝法」(安倍吉輝 棋苑図書 1997年)
第1章 裏定石必勝法の構成 第2章 高目の裏定石必勝法 第3章 目はずしの裏定石必勝法 これも再読 ハメ手すれすれの危険な定石、あるいはハメ手としか思えない手段を、明るくさわやかに伝授してくれる本 高目と目はずしの定石がメインで、秘密兵器のカタログみたいなものである 実戦で使いこなすには相応の棋力が必要であり、二、三回読んだ位でわかったつもりになってはいけない 私の経験から勝手に断言すると、この本の裏定石を実戦で使いこなすのはまず無理です それではなぜ読むのか やさしいのが売りの詰め碁や、型にはまった手堅い棋書が幅をきかす今日、 安部九段(亡くなられてしまったのは本当に残念)の少しふざけた語り口がめっぽう面白く、 忘憂清楽のひとときを与えてくれるからであった 興味を持った人は立ち読みで112P〜116Pのあたりをざっと眺めてみて下さい こりゃあ面白いやと思えば続けて読めばいいし、何だバカバカしいと思った人は忘れて下さい
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