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636 :名無し名人[sage]:2011/11/08(火) 09:26:44.42 ID:8B3jvdOi - 自分の地の中に手を入れるのが損になる、日本ルールの根本的なゲーム観では
「隅の曲がり四目」が無条件死というのは説明できないので、 「死活確認においては、コウは取り返せない」という条項をむりやり取り付けて 繕ったのだが。 江戸時代からの説明は、そうではなく「地の中に手入れをしてからコウを挑めば 自分の取り番だから勝てる、よって無条件死だ」という物だった。 そういう説明だと「じゃあ、手入れをしたら負けになる場合はどうなんだ!?」と (だれでも思いつく)反論をされると答えようがなかった。
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642 :名無し名人[sage]:2011/11/08(火) 09:38:35.67 ID:8B3jvdOi - >>637
>ダメが一目になっちゃおかしいだろという日本の美意識でできたのが今の碁。 それはちょっと違うぞ。 日本ルールは「地の多寡」を、 「中国ルール」では「盤上に存在し得る石の数」を争うゲームだから いわゆる「ダメ」も当然に1目の価値のある手だ。
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644 :名無し名人[sage]:2011/11/08(火) 10:06:45.43 ID:8B3jvdOi - 「死活確認においては・・コウは取り返せない」というのは、
1989年の「日本囲碁規約」において突然追加された条項。 1949年制定の「日本棋院以後規約」においては、「隅の曲がり四目」が無条件死とされる 理由は「判例」(つまり「独立死活論」の立場) しかもこの規約の制定に当たった棋士の一人は「シロウトは規約を理解する必要も それを考慮して規約を作る必要も無い」と 今なら驚くべき発言をしている。 >日本棋院判例 劫の問題及び取らず3目 >(1) 隅のマガリ四目は他の部分に関係せず単独に「死」とする。 >(2) 取らず3目の形は、そのまま終局すれば白地を三目と計算する。(参考図参照)但し黒石が1目フエル毎に白地は二目ずつフエル計算となる。 >(3) 三劫及び四劫並びに五劫以上が同時に局面に生じ或は循環劫、長生等の奇形が生じたる場合双方譲らず同形反覆を繰り返す時は無勝負となる。 >(4) 万年劫は双方劫にしかけざる時は「セキ」にし得る方が取ってつぎセキとする。
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645 :名無し名人[sage]:2011/11/08(火) 10:36:38.68 ID:8B3jvdOi - 日本棋院が出来た当初の、本因坊秀哉が存命の頃は
問題が生じたら秀哉の判定と過去のしきたりが絶対で、それに異を唱えるなどもっての外。 「弱い奴が何を言うか!」でおしまい。下手をすれば破門。 隅の曲がり4目も「昔から死にとされているから」程度の理由付けで通っていたんだろう。 ちなみに「取らず3目」は1949年の旧規約では秀和の判例踏襲で3目の地だったが、 日本囲碁規約では「実戦解決で2目」と変更(そのまま放っておいて終局ならセキで双方ゼロ) 秀哉はこの形で「白がコウ材有利なら、そのまま×の地点も白地でコウをツガずに終局して良い」 というトンデモ見解を示している。 ┬┬┬┬┬┬┬○┬○●┐ ┼┼┼┼┼┼┼○○●●┤ ┼┼○○○○○●●●┼┤ ┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┤ ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤ ┬┬┬┬┬┬┬○┬○●┐ ┼┼┼┼┼┼×○○●●┤ ┼┼○○○○○●●●┼┤ ┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┤ ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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