- プロゲーマー中野龍三社長 12周目
141 :名無しさん@弾いっぱい[sage]:2011/03/06(日) 22:37:23.91 ID:pQDblkpy0 - (つづき)
◆ ◆ ◆ 自分は1997年頃から3年ほど、新大久保のゲーセンに通っていたが、この間だけでも毎年のように何かしらの “事件” が起きていた。 例えば知人がこの街を歩いていると、よく分からない外国人に囲まれて路地に連れて行かれ、ワケも分からないうちにぺコンぺコンに シバき上げられて、さらにぺコンぺコンにされるかカネ出すかを選択してクダサイ…というジェスチャーをかまされて、泣く泣く3万円を差し 出して逃げてきたというのもあった。 そして他にも遊んでいたゲーセンが入っていたビルのエレベーターで、ボコボコにされて二度と動かなくなった被害者が発見されたり、 松屋あたりで発砲事件があったり、ヤクザが楽器屋クロサワの立て看板で対立勢力のナイフを防ぎつつ、結構善戦したり…と。 まあ善戦はしたのだが、やっぱり2〜3箇所はザックリ切られちゃったみたいで、これを見た通行人がヒトコト、「さすが大久保だよな!」 。 ◆ ◆ ◆ そんな苛酷な環境の中、自分は上手く立ち回ってきたつもりだったが、まあそれでも100%安地 (※安全地帯) にいることは叶わず、 カバンを置き引きされたのも、後にも先にも、この新大久保だったりする。 しかし、あまりの治安の悪さに業を煮やした行政が、その2年後に大久保の大通りに馬鹿デカイ街灯をバンバンおっ立てて路上を 昼間のように照らし上げるようになってからは、少しは改善したかのように思える。 思えば、自分が通っていたゲーセンなんて、照明を白色蛍光灯でコンビに並みにガンガン照らしていて、その明かりがゲーム画面への 映り込んで、非常に鬱陶しかった。 何とかしろって文句を言ったものだが、でも今では、そうしないとヤバイと思ったオーナーの気持ちは、分かる。 あとこの辺で働くバイトは、22時あたりを過ぎたあたりから時給がハネ上がる。 いわゆる “危険手当” というやつで、歌舞伎町でも見られる現象だ。 歌舞伎町の店ではよくヤクザの客が暴れたりするので、それを宥めるのも業務内容だ。 ◆ ◆ ◆ でも悪いことばかりじゃなくて。 自分がゲームしている隣で、『19XX』(カプコンの業務用シューティング) というゲームを遊んでいるアジア人がどこでどこで覚えたのか、 「1000万点!1000万点!」 なんてわざわざ日本語で叫ぶお茶目なところもあったり…と。 あんなんも、実際話してみると “いいヤツ” だったりするかも知れない。 ◆ ◆ ◆ とまあ、この街はバカで泥臭く、そして何より人間臭い。 それが新大久保の本来の姿なのだ。 だから自分は、いっときのブームで、新大久保を “表面的に上書きする” のはどうかと思ったわけだ。 まあでもいずれにせよ、このブームも去れば、元のファンキーな街に戻ってくれるのでは…とどこかで期待していたりもするのだ。
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