- 歴代FE主人公が兄弟だったら 74章
528 :暴れん坊女帝:西方の陰謀 前編1/2[sage]:2020/03/25(水) 07:18:38.00 ID:fC3fpXav - >>510の便乗つもりで書いてたら話がえらい大きくなってしまった。
エキドナ「えーと、それで……」 ジャンヌ「ええ、先日のラジオ、私達も聞きまして、」 シルク「アルム様を想うお相手がどのような方かを知りたいと思いまして」 エフィ「村に来るのは大変だからここまで来たんだよ」 モズメ「突然押し掛けてすまんなぁ、これ村の野菜や」 エキドナ「ああ、こりゃご丁寧に……ラジオで言ってたけどあいつに複数の妻って本当だったんだなぁ」 ジャンヌ「幻滅しましたか?」 エキドナ「いや、驚きはしたけど、もう世間じゃ珍しくないみたいだし、そこまではな」 シルク「やはり大人の考えをされているようですね」 エフィ「ところで、どうしてアルムを?」 エキドナ「どうしてと言ってもな……やっぱり横で直向きに働く姿を見てな……年の差はあるけど、こいつとずっと一緒にやれたらと思ってな……」 モズメ「しっかり考えてるんやね」 ジャンヌ「それなら……」 ロット「大変だ! 姐さん!!」 エキドナ「なんだ! 客がいるときだぞ!?」 ロット「悪い、でもそれどころじゃねぇ、あいつらがまた来たんだ!!」 エキドナ「何だって!?」 ロット「今は他の男衆と、あのアルト? が相手している!」 エフィ「アルムだよ」 モズメ「今はそういってる場合やなさそうやで」 エキドナ「チィ!!」 ジャンヌ「一体何があったんです?」 ロット「この島の総督だよ、この村を支配下に置こうとしてるんだ」 シルク「何故そんなこと?」 ロット「兎に角、話は後だ、急ぐぞ!!」 村の入り口 エキドナ「大丈夫か!?」 ワード「姐さん!?」 アルカルド「ようやくお出ましか」 エキドナ「あんたもしつこいね、あれだけボコられて……この村はアタシ達が一から拓いた村だ、あんたらに税を払う義理はないね」 アルカルド「フン、誰が拓こうとこの西方三島は我らエトルリア、ひいては総督であるわしの物だ、その村である以上わしに税を納める義務がある」 アルム「勝手な事をいうな!! エキドナさんがこの村を作るためにどれだけ苦労したか……それを何もしていないお前たちが好きに言う権利なんてない!!」 アルカルド「協同開拓者だか何だか知らんが余所者の田舎者は黙っていろ…… まぁ良い、ここまで好き勝手に村を大きくしたのだ、その収益の内8割を貰おうか」 ロット「8割!? ふざけんな、暴利も大概にしろ!?」 アルカルド「払えんのなら差し押さえるまでよ、この数なら前のようには行かんぞ」 オロ「フフフ……」 スコット「ゲヘヘ……」 ワード「何だよこの数……」 ロット「奴の手駒の領主の兵をかき集めたんだ、それに山賊もいる……奴が賊と通じていた噂、本当だったんだな」 アルム「でも負けるわけには行かない、みんなが造ったこの村を好きにさせて堪るもんか!!」 ジャンヌ「アルム君なら、そう言うと思ってましたよ」 エフィ「私はアルムと一緒なら、どこでも戦えるよ!」 モズメ「そうやね、あたいもそんな横暴領主許せんし」 シルク「私もアルム様と、みなさんをお守りします」 エキドナ「ふっ、頼もしいじゃないか……お前たち、気を入れな、お客さんばかりに良い格好つけられる気か?」 ロット「しょうがねぇ、やってやらぁ!」 ワード「お前らに好き勝手はさせねぇぞ!!」 戦いは領主軍が数が圧倒的だったが村を拓いた逞しい者たち、そしてアルム達の実力が高く、かなりの善戦をしていたのだった。
|