- 歴代FE主人公が兄弟だったら 58章 [無断転載禁止]©2ch.net
563 :涙と兎と草原と1/3[sage]:2016/12/19(月) 00:20:55.27 ID:CO7RYX2B - 流れ切って投下させて頂きます。
シャンブレー「〜〜♪ ああ、今日もいい天気だよなー。 アルムの高級人参も貰えたし、今日は絶滅の心配無さそうだ」 ドン シャンブレー「あ、悪い、大丈夫か?」 リン「………ええ、平気よ、ごめんなさい、前を見てなくて」 シャンブレー「うひゃい! ? り、リン!? (ヤ、ヤバイ、久しぶりに思い出しちまった。 野生を目覚めさせるとか言って無茶苦茶されたあの頃を、今あんな真似されたら本気で死ぬ、絶滅する〜〜!)」 リン「あ、シャンブレー、久しぶりね、元気にしてた?」 シャンブレー「あれ? え、ああ」 リン「そう、なら良かった」 シャンブレー「あ、ど、どうしたんだ?」 リン「? 何の事?」 シャンブレー「え、えーと、何て言うか…… うん、やっぱり、元気無くないか?」 リン「そう? 私はいつも通りだけど、暫く会ってなかったから雰囲気変わったかな?」 シャンブレー「いや、それは…… ……リン、少し時間あるか?」 リン「? うん、暇だけど」 そのまま化身 シャンブレー(化身)「乗れよ、少し走ろうぜ」 リン「え、いいの?シャンブレー、乗られるの好きじゃなかったじゃない」 シャンブレー「今は気にするなよ、さ、行くぞ」 リン「ありがとう、じゃあ、遠慮なく……あ、モフモフ」 シャンブレー「いくぞ、しっかり捕まってろ」 サカ草原中央部 リン「良い風♪ それにこの草原の匂い、はぁ……考えてみたらこうして草原に来たの何週間振りだろ」 シャンブレー「それ重症じゃないか、草原大好きなリンがそんなに来ないのに気にしてないって」 リン「………………」 シャンブレー「何であんなに落ち込んでたんだ?」 リン「………あのね」 草原の空気で少し開放されたのか、リンはここ暫くの現状を語り、シャンブレーは特に返答せずとも、じっくりと聞いていた。その内にリンは昂ってきたのか、言葉に力が篭っていく。
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564 :涙と兎と草原と2/3[sage]:2016/12/19(月) 00:26:07.86 ID:CO7RYX2B - リン「私だってね、スレ初期はリア充だったのよ。
大切な親友がいて、こう言うと何だけど婿候補もいて、充実してたのに…… 何で?フロリーナはアイツの嫁になっちゃうし、ラス達とは疎遠になるし、挙げ句の果てに百合に追いかけ回されるし……」 シャンブレー「リン………」 リン「何が悪かったの? 私だって自覚あったわよ。 フロリーナが大切で、やたら構いすぎたのも、イケメン好きで暴走したのも、乱暴な部分があったのも、だからって………」 シャンブレー「………………」 リン「そういえば、あの頃、シャンブレーにも暴走して、振り回してたわね。 今更だけど、ごめんなさい、結構、酷いことしたよね」 シャンブレー「本当に、今更じゃないか、確かに大変だったし、怖くも苦しくもあったけどさ。 でも、今思うと意外と楽しかったしさ、それに少しだけ強くなれた気がするし、今は感謝してるぜ」 リン「………ありがとう」 シャンブレー「リンってさ、昔から思ってたけど、やっぱり不器用なんだよな」 リン「な、なによ、そんなの判ってるわよ。 料理も勿論だし編物も裁縫も、お陰で女子力なんかからっきしよ」 シャンブレー「違う違う、リンって、すごく優しいんだ。 だけどさ、相手の為になると思うと、兎に角突っ込んで行くんだ。 リン自身は良かれと思っているけどそんな部分、相手にとっては気持ちの押し付けに見えるんじゃないかな」 リン「そう………なの、かな?」 シャンブレー「でも………俺は好きだぜ、そんな部分」 リン「え?」 シャンブレー「確かにリンは思いこむとぶっ飛んでるしあの頃は無茶苦茶で振り回されたけどさ。 でも活発で、笑って、泣いて、怒って………いつもビクビクして逃げ隠れしてる俺には眩しいし、憧れるんだ」 リン「シャンブレー……」 シャンブレー「だから………何て言うか……… うん、やっぱりリンには、笑っていて欲しい、いつもの活発さが、見たいんだ」 リン「…………! ありがとう」俯きながら、シャンブレーに抱き付く シャンブレー「うひゃい!? り、リン!?」 リン「少しだけ、ごめん、でもお願い………」 シャンブレー「………ああ、わかったよ」 リン「うん……… ……うっ…ひっく………うわああぁぁぁん!」
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565 :涙と兎と草原と3/3[sage]:2016/12/19(月) 00:33:29.17 ID:CO7RYX2B - シャンブレー「………落ち着いた?」
リン「うん、ありがとう、この事、皆には内緒ね、特にマルスの馬鹿には」 シャンブレー「くくっ、いつものリンだ。 解ってるよ、絶対に言わない」 リン「ねぇ、シャンブレー、シャンブレーは絶滅が何よりも怖いのよね」 シャンブレー「あ、ああ、やっぱり、母ちゃんと俺しかいないタグエルだし、絶滅したら何もかも消えてしまいそうで………」 リン「だったら、私と絶滅を防ぐこと………する?」 シャンブレー「へ? ……………!…はあぁぁぁぁ!?」 リン「クスッ冗談よ、からかいがいがあるわね」 シャンブレー「//////か、勘弁してくれよ〜〜」 リン「情けない声出さないの、そんなんじゃ、また野生化プログラムやり直しよ」 シャンブレー「そ、それも勘弁してくれ〜〜」 リン「くすくす (小声)でもあんたになら………しても良いって思ったのは、本当よ?」 シャンブレー「へ?何か言った?」 リン「何でもないわ、そろそろ暗くなるし、帰りましょ? 連れて来たんだから、帰りも乗せてくれるんでしょ?」 シャンブレー「まぁそれ位はな (化身)ほら、いいぜ」 リン「よいしょっと……ふわぁ、やっぱりモフモフでふわふわ、気持ちいい」 シャンブレー「あ、あんまり撫でたり頬擦りするの勘弁してくれよ、くすぐったいから」 リン「しょうがないわね、ねぇ、シャンブレー、クリスマスの日は、予定ある?」 シャンブレー「生憎、まぁ、場合に寄っては他の予定無い奴で集まってパーティかな?」 リン「それなら、私と、どうかな?」 シャンブレー「えぇ!?」 リン「か、勘違いしないでよ! たまには、クリスマスの雰囲気を離れて、こんな風に草原で過ごすのもいいかなと思ったのよ」 シャンブレー「あ、ああ、わかったよ、 俺は良いかな?」 リン「ありがとう、アルムから、お弁当がわりに人参貰ってくるから」 シャンブレー「マジで!?楽しみだな〜〜」 リン「調子良いんだから」クスクス クリスマス前にリンにも報われた話があってもいいかなと思った。 反省はしているが後悔は(ry
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