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助けて!名無しさん!
アルド
フィーリア
FE聖戦の系譜第三世代以降、聖戦続編を構想スレ

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FE聖戦の系譜第三世代以降、聖戦続編を構想スレ
210 :助けて!名無しさん![sage]:2011/11/26(土) 18:10:38.07 ID:y1Tlw9/c
?そしてついにアルドが立ちあがった。
「やっぱり伯父上には私が引導を渡さないとな。」
そして馬に乗って駆け出して行った。
脇をエルマードを固め、襲いかかってくるグリューンリッターを討ち払っていく。
そして、ついに二人のアルドが対面した。
「伯父上、お久しぶりでございます、伯父上の幼名をいただいたリアルトです。」
アルドは敢えて幼名で名乗った。
実際にシグルドが生きていた頃はそう名乗っていたのだから、
この対面ではそれでもおかしくはなかった。
「セーナの長男坊か。いつの間にやらいい男になっていたものだ。
しかし自ら出てくるあたりはさすがはセーナの息子だ。
・・・だが戦場では容赦はしないぞ。」
だが言った言葉とは裏腹にシグルドは既に大きく肩で息をしており、体中に切り傷が刻まれていた。
何しろアルドが出てくるまでにリチャードとアートゥ、サルーン、グレッグ、リョウ、5人まとめて相手にしていたのだ。
それだけでも尋常でない力ではあるのだが、さすがにこれにマーニが影から翻弄してくると、
シグルドでもどうしようもなくなっていた。
FE聖戦の系譜第三世代以降、聖戦続編を構想スレ
211 :助けて!名無しさん![sage]:2011/11/26(土) 18:16:16.01 ID:y1Tlw9/c
?「叔父上にそう言われると嬉しい限りです。・・・しかし容赦しないのはこちらも同じ。この悲哀の剣で伯父上を討たせていただきます。」
アルドは宝剣シュヴァルツバルトを引き抜いて、シグルドに対して向ける。この頃にはリチャードたちも引き下がっており、
完全に1対1の対峙となった。
やがて静かにアルドが馬を走らせると、剣を構えなおす。
これにシグルドも応じて、馬に鞭入れて駆けさせた。
両者が交わったのは次の瞬間であった。
アルド『ディヴァインブレイザー!!』
シグルド二世『ディヴァインストライク!』
剣の振り方が違うだけで両者とも中段に構えた剣からそれぞれの技を解き放つ。
そして戦いはその一撃で決まった。
馬から崩れるように落ちたのは・・・シグルドの方であった。
?だがアルドは叔父に対して一顧だにせずにすぐに命を下した。
「軍神たるシグルド2世はアルドが討ち果たした!!
これより、すぐに反転して義叔母上の神速剣士団に攻撃せよ!
何としても逃げられる前に討ち果たすのだ!!」
その命を受けて、勇者たちが一気に反転していく。
アルドはそれを追わずに、ようやくシグルドの側に駆け寄ってきた。
「叔父上、申し訳ありませんが、義叔母上も討たせていただきます。」
「ふふ、俺は戦うことしか能がないが、あいつはいざとなればすぐに尻尾を巻いて逃げるような奴だ。
今頃もう撤退しているのではないかな。」
自嘲するような笑みを浮かべながらシグルドは馬上のアルドを見上げる。
「相手の力が巨大過ぎるのであれば、結束して戦えばいい、お前の答えは見事だった。
ここまで完膚なきまでに負けるとは思わなかったが、
却って天上へのいい土産になった。・・・これからはセーナではなく、
お前が世界を導いていくのだ!」
そう言って、シグルドは事切れていった。
周りでその光景を見守っていたグリューンリッターの将兵たちも静かに消えていき、
懸命に反転しているアルド隊の兵たちの掛け声が響いているだけであった。
FE聖戦の系譜第三世代以降、聖戦続編を構想スレ
212 :アルド[sage]:2011/11/26(土) 19:41:54.51 ID:y1Tlw9/c
?「それにしても恐ろしい敵でありましたな。
5人がかりで対等に戦い、マーニの援護がなければもしかしたら・・」
ようよう駆けつけてきたアベルがアルドに言った。
そして視線を落としていくと、アルドも腕から血を流していることにようやく気付いた。
「アルド様・・・怪我を為されているではないですか?!すぐに手当てを。」
しかしアルドはシュヴァルツバルトを鞘にしまいながら言う。
「これくらいのことなら心配ない。すぐに私も義叔母上を討ちに向かう。」
「なりません!今度こそ何かあれば取り返しのつかないことになります。」
だがアルドは歩みを止めようとはしない。
「私が皆を信じているのに、
肝心の私がこれくらいのことで歩みを止めるわけにはいかないだろう。」
その表情を見て、アベルはハッとした。
それなりの傷を負っているというのに、アルドの顔は笑っていたのだ。
そこに昔のセーナの顔が重なっていた。
「あなたという方は・・・。わかりました。
しかし、せめて止血だけはさせていただきますよ。」
呆れるアベルは自身の袖を引きちぎって、止血のためにアルドの腕に巻き付けていく。そして共に来た道を戻って行った。
FE聖戦の系譜第三世代以降、聖戦続編を構想スレ
213 :アルド[sage]:2011/11/26(土) 20:18:25.85 ID:y1Tlw9/c
?だがナディアもまた軍神が選んだ妻だけに、強かった。
後に竜騎士四天王に数えられるデルファイ、フレディ、グレッグの3人
(残り1人はデーヴィド)を相手にしてナディアは一歩も引かない戦いを繰り広げる。
しかし既にラシディはグルニア軍という大津波の前に、
そしてアラニスはデルファイ軍の勇者によって討ち取られており、
ナディア隊の受ける圧力はすでにナディア1人にかかっており、
さすがにその細腕で全てを抱えるのには厳しくなっていた。
そして彼らの死闘の背後に一つの魔法陣が降り立った・・・。
フィーリア?「お三方、申し訳ないですが、この戦い、私に引き取らせてください!」
そう言って、デルファイたち三人がその女性を見ると、思わずデルファイとグレッグが驚いた。
「フィーリア殿!」
フィーリア「私にはこの世に迷い出てきたエインフェリアたちを許すことはできません。
すでに大方の方がいなくなってしまいましたが、
あなたが最後のエインフェリアの将ということは皮肉としか言えないけど、存分なお相手ね。」
ナディア「かつては共にセーナのライバルと言われた同士というのも皮肉なのものね。
あなたとならば楽しい戦いになるわ。」
三人の竜騎士はフィーリアの申し出を受けて引き下がり、
周りはナディアとフィーリアを囲んで静かになった。
FE聖戦の系譜第三世代以降、聖戦続編を構想スレ
214 :フィーリア[sage]:2011/11/26(土) 20:50:39.26 ID:y1Tlw9/c
?ナディア「では行きます。」
先制を取ったのはやはりナディアである。
神速を持ってなるイザーク剣技は火力を重視する魔術士であるフィーリアにとって天敵である。
しかもしばらく実戦を離れていた彼女はあっさりと背後をナディアに取られた。
ナディア『月光剣!!』
青白く光りながら振りおろした斬撃はフィーリアの作った魔法剣トールハンマーによって止められた。
さすがに彼女も魔道三家の一当主であった。
そして空いた片手から追撃の雷魔法を解き放つ。
フィーリア『サンダー!』
これにはナディアもたまらずに攻撃を解除して、必死に回避する。
しかしこれをきっかけにして、攻守は完全に逆転する。
一気にフィーリアは突進してきて、魔法剣トールハンマーを振りおろす。
?しかし剣の戦いではナディアに一日の長がある。
すぐに最小限の動きでフィーリアの慣れない斬撃をかわすと、
すぐに態勢を立て直して神速の剣技を解き放つ。
ナディア『流星剣!!』
剣バルムンクすら確認できない、
神速の斬撃は勘の優れたフィーリアはぎりぎりのところでかわしていたが、
四撃目をかわしていたところで足がもつれて転倒してしまった。
ナディア「これで終わりにしましょう!」
勝ちを確信したナディアがすぐに必殺の斬りを解き放つが、
その剣は思わぬ横やりで弾かれてしまった。
ナディア「何っ!」

「これで終わりにしましょう!」
FE聖戦の系譜第三世代以降、聖戦続編を構想スレ
216 :フィーリア[sage]:2011/11/26(土) 22:09:16.45 ID:y1Tlw9/c
そしてすぐに放たれたファイアの魔法の直撃を受けて、
ナディアは吹き飛ばされた。
グスタフ「全く、お前も無茶をし過ぎる!そんなことをして天上に言っても父上も母上も喜ばれないぞ。」
それはフィーリアの双子の兄グスタフであった。
グスタフ「セーナ様からお前の様子がおかしいから、ずっと魔力の跡をたどっていた。
まさかここまで来るとは思わないから追うのも大変だったぞ!」
しかしすぐにグスタフは言葉を続ける。
グスタフ「まぁお前の気持ちもわからないわけでもない。」
?グスタフとフィーリアは今はそれぞれで離れているが、思いは同じである。
すぐに態勢を立て直した二人は肩を合わせ、それぞれの得物をナディアに向ける。
グスタフ「邪魔をして悪かったな。続きといこうか。」
グスタフの言葉に、ナディアは苦笑いをして再び剣バルムンクを構える。
ナディア「無駄ですよ、あなたたちには私の速さを捉えることは出来ない!」
そして今度はナディアの身体が緑色に輝き始める。
ナディア「この神速を極めし剣技を受け止めきれるものですか!」
ナディア『流星神剣!!!』
光と化したナディアが一気に二人に襲いかかった。
しかし、その斬撃は初撃で止められることになる。

FE聖戦の系譜第三世代以降、聖戦続編を構想スレ
217 :フィーリア[sage]:2011/11/26(土) 22:14:12.78 ID:y1Tlw9/c
グスタフ「力と速さは相反するもの。
力を極めたものには速さで翻弄すべし、速さを極めたものには力で受け止めるべし、
それが世の真理!」
ナディアの剣バルムンクはグスタフの魔法剣ファラフレイムと、
フィーリアの魔法剣トールハンマーによって完全に止められていた。
そして二人のそれぞれの手から一気に魔力が凝縮されていくのをナディアはしっかりと見ていた。
グスタフ&フィーリア『ブレンストスパーク!!』
エルファイアとエルサンダーの合体技がナディアの身体を見事に貫いていた。吹き飛ばされるナディアに対して二人は容赦しない。
フィーリア「これが今を懸命に生きてきた結実!」
フィーリア『トールハンマー!!』
グスタフ「死を超越したというお前たちに俺たちの力を刻みつけてやる!」
グスタフ『ファラフレイム!!』
それぞれの聖魔法がついにナディアに炸裂した。



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