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それも名無しだ
◆PfOe5YLrtI
蘇れ、英雄戦記 ◆PfOe5YLrtI
ネオ・グランゾン
スパロボのシナリオとライターを語る 58
【リオにも】リョウト・リオスレMK-6【愛を】
第三次スパロボキャラバトルロワイアル5

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ネオ・グランゾン
375 :それも名無しだ[sage]:2010/03/29(月) 18:22:10 ID:yqTbUWMy
システム部分の不便さとかから美化されてる感はあるなぁ
こう言っちゃ何だが、事前に情報知らされてて必要以上に意気込んでたせいか、いざ戦うと拍子抜けした記憶が……
確かに強かったんだが、精神的にはDCやらインスペクターやら大挙して押し寄せるラストバトルのほうがキツイものがある

あとPS版のは大したことなかった
反撃選択可能で精神コマンドも消費が減って今のような仕様に近づいてたせいだろうな
スパロボのシナリオとライターを語る 58
882 :それも名無しだ[sage]:2010/03/29(月) 18:27:31 ID:yqTbUWMy
>>880
離脱せずに鉄也も最初から加わってれば、描写の積み重ねもできて
他作品とクロスさせて上手いこと転がせたかもしれんけどなぁ

そういやもしかしてAだけか?甲児が原作同様ちゃんと鉄也を「くん」付けで呼んでたのは
【リオにも】リョウト・リオスレMK-6【愛を】
920 :それも名無しだ[sage]:2010/03/29(月) 18:28:59 ID:yqTbUWMy
そして他の誰かにその機体を取られるんですね、わかります
いやそれならマシなほうで、むしろズィーガーの二の舞の可能性が高いか
第三次スパロボキャラバトルロワイアル5
759 : ◆PfOe5YLrtI [sage]:2010/03/29(月) 20:10:12 ID:yqTbUWMy
気を取り直して投下ッ!
第三次スパロボキャラバトルロワイアル5
760 :蘇れ、英雄戦記 ◆PfOe5YLrtI [sage]:2010/03/29(月) 20:11:52 ID:yqTbUWMy
――暗い。

彼の歩く道は、果てしない闇に包まれていた。
それは今歩いている場所が光すらほとんど届かない海底だから、という理由だけではない。
彼の感じる闇は、どんな夜でももたらすことのできないほど、暗く重かった。

その道を歩き続けて、行き着く先。
彼には、それが見える。


多くの命と想いを踏み躙り、最後にたった一つ残った悪意が、哀しき高笑いを上げる姿。

殺し合いの中で運命を歪められた男が、失われた愛しい人を求めて、新たな悲劇を巻き起こす光景。


そんな不思議なイメージが、彼の頭の中に過ぎる。
未来を覆い尽くすのは、それらと同質の闇。
そこには一欠片の希望も救いも感じられない。

あの時と同じだ。
いや……あの時とは比較にならないほど、感じる闇は色濃い。

破滅。虚無。絶望。そして、さらなる悪夢。



彼には予知能力があった。未来を垣間見ることができた。

その未来は……暗雲に包まれていた。





第三次スパロボキャラバトルロワイアル5
761 :蘇れ、英雄戦記 ◆PfOe5YLrtI [sage]:2010/03/29(月) 20:13:12 ID:yqTbUWMy
死亡者27名。僅か8時間で、当初の3分の1を軽く上回るほどの人間の命が失われた。
覚悟はできていたはずだった。悲しいかな、人間は決してそこまで強い存在ではない。
死の恐怖や生への執着から、命を奪う者・奪われる者が多少なりとも発生することは、予測の上だった。
だが……これは多少どころの数ではない。
まさか、ここまでとは……予測を遥かに上回る絶望的状況に、さしものギリアムも言葉を失うほかなかった。
その中には、かつて激戦を繰り広げたインスペクターの首領と幹部の名前も含まれていた。
そして……彼の仲間の名も。

(タスク……!)

放送の全てを馬鹿正直に鵜呑みにするわけではない。
だが、これがシャドウミラーの戯言であると一蹴できるほど、彼は冷徹にはなり切れない。
義理人情に厚く、仲間を愛する彼だからこそ……仲間を失うことを何より恐れ、許さなかった。

悲しみと怒り、そこから沸き起こる衝動。
彼が死んだというなら。その可能性があるというなら。
すぐにでも飛び出し、彼を殺した者を探したい。
犯人に、自分の怒りをぶつけたい。彼の無念を晴らしたい。そんな感情に駆られる。

しかしそれらは、彼自身の理性によって抑えられる。
怒りのままに刃を掲げることこそ、シャドウミラーの思う壺であるとわかっているからだ。
それでなくとも、過去に家族同然の仲間を失った時、感情に任せ先走った結果不覚を取ったこともある。
もう、あの時とは違う。自分を見失ったりはしない。
だから、今はただ彼に、そして死んでいった者達にせめてもの黙祷を捧げるだけだ。

DC戦争以来多くの大戦を共に戦い抜いてきた仲間、それがタスク・シングウジだった。
厳しい戦いの中で、彼は持ち前の陽気さから常にムードメーカーとして部隊の空気を明るくしていた。
その姿も、もう見ることはできない。
彼の死は仲間達にどれだけの悲しみをもたらすことだろう。
特に彼を憎からず想っている金髪の少女は、そのまま生きる意志すら失ってしまうのではないか。
そこまで思えるほど、ここ最近の彼女はタスクに依存している感が――

……最近の?

そういえば、殺し合いに巻き込まれたタスクは、本当に最近の……自分と同じ時間軸のタスクなのだろうか?
今の自分の時間よりも過去、または未来から来たという可能性はないのか?
真壁一騎と遠見真矢の例もある。彼らと同じケースが、タスクにも適用されるとしたら?
ヴィレッタやユウキにしてもそうだ。
ここにいる彼らは、自分と同じ時間の……同じ世界の人間なのだろうか?

もしそうだとすれば。彼らが別の時間、別の並行世界の者だとすれば。
ここにいるタスクが死んだとしても、自分の世界にいるタスクは――

第三次スパロボキャラバトルロワイアル5
762 :蘇れ、英雄戦記 ◆PfOe5YLrtI [sage]:2010/03/29(月) 20:14:12 ID:yqTbUWMy
(……)

それがどうした?だから何だというのだ?
仮に別の世界のタスク・シングウジだとしても、タスクが死んだということに何の変わりがある?

知識を得すぎたが故の弊害だろうか。
思考を腹立たしいほど冷徹かつ合理的に働かせる自分に、時に嫌悪感すら覚える。

並行世界の彼だから死んでも問題はないなどと、そんな非情なまでの割り切り方は彼にはできない。
本当にそれくらい割り切ることができれば、かえって楽なのかもしれない。
だが、そんなものは結局ただの傲慢な自己満足。そして人としての一線を越えることと同義でもある。
無論、越えた先に得られる地位は神でも超越者でも何でもない。力や知識に溺れただけの、ただの愚者。

ギリアム・イェーガーは、人間だ。それで十分だった。

(過去のケース……と言っていたな、アクセルは)

放送の中でアクセルの口にした言葉を思い出す。
言葉の通りに受け取るなら、過去にも同じようなバトルロワイアルが行われたことになる。
この殺し合いは、何度も行われている中の一回だというのか?
そして、今行われているこのバトルロワイアルが完遂されたとすれば。
これもまた、過去のケースとなるのだろうか?

いったい、どういうことだ?
俺の知らない所で、何が起きているというのだ?
この残酷な殺し合いが、あまりにも甲斐のない悲劇が……幾度も行われている?

(……冗談ではない)

淡々と喋っているように見えて、アクセルの口調からは愉悦の念が確かに滲み出ていた。
それが意図的なものか、はたまた本心からのものかどうかはわからない。
また、ここにいるアクセルが自分の世界の彼なのか、並行世界の彼なのかどうかも。
もはや、どちらでも構わない。ここにいるアクセル・アルマーは、間違いなく敵だ。
そしてシャドウミラーも、何としても打倒すべき悪しき存在であることを再認識する。。
どんな理由や理想があろうが、断じてこの愚行を許すわけにはいかない。

止める。このバトルロワイアルを。
そして、次の可能性があるというのなら……潰す。これから先、二度と繰り返させない。




第三次スパロボキャラバトルロワイアル5
763 :蘇れ、英雄戦記 ◆PfOe5YLrtI [sage]:2010/03/29(月) 20:15:47 ID:yqTbUWMy

彼は歩き続ける。
闇に満たされた、暗黒の未来へと連なる道を。

向かう先から、来るべき未来から、声が聞こえてくる。
無駄だと。諦めろと。お前のその行動も、所詮は悲劇の糧にしかならないと。
それでも、彼は歩みを止めはしない。

未来に闇しかないから、どうだというのだ。
もし目指す先に光がないというのなら。希望が存在しないというのなら。


自分達が希望となろう。
未来に蔓延る闇を切り裂き、光をもたらすまでだ。


希望の芽は、確かに存在する。
真壁一騎が、遠見真矢が。
相羽タカヤが。彼についていくことを選んだ、エルピー・プルも。
最初の場でヴィンデル達に敢然と立ち向かったロム・ストール。
もちろん、自分の仲間であるヴィレッタ・バディムとユウキ・ジェグナンも忘れてはならない。
そして、まだ見ぬ戦士達。殺し合いを良しとしない者達は少なくはないはずだ。
その可能性を信じ続ける限り、希望の光は絶対に消えることはない。


あの時もそうだった。
破滅を迎えるはずだった未来を、彼らは確かに切り拓いてみせた。
暗黒の未来を、光ある未来へと変えてみせた。
あのかけがえのない仲間達は、証明してくれた。
彼らの見せてくれた光を信じる限り、俺の心は決して折れはしない。


ヴィンデル・マウザー。お前は人間を舐めた。
そのことを、今度は俺達が、これから証明してやる。




――俺達が、エルビスだ。




【ギリアム・イェーガー エステバリスカスタム・アキト機(機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-)
 パイロット状況:良好
 機体状況:損傷軽微、EN消費(中) スクリューモジュール、メガ・プラズマカッター装備
 現在位置:F-6海底(南)
 第1行動方針:G-7施設でクロガネと合流する
 第2行動方針:仲間を探す
 第3行動方針:首輪、ボソンジャンプについて調べる
 最終行動方針:バトルロワイアルの破壊、シャドウミラーの壊滅】

【1日目 14:10】
第三次スパロボキャラバトルロワイアル5
764 : ◆PfOe5YLrtI [sage]:2010/03/29(月) 20:16:58 ID:yqTbUWMy
投下終了。


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