トップページ > ロボットゲー > 2010年03月25日 > M+idkm9B

書き込み順位&時間帯一覧

82 位/1260 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数37000000000000000000000010



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
それも名無しだ
ゼオラとアラドの子供マダァー? 三十一代目

書き込みレス一覧

ゼオラとアラドの子供マダァー? 三十一代目
301 :それも名無しだ[sage]:2010/03/25(木) 00:57:52 ID:M+idkm9B
ゼラド「うぅっ」
ヴィレアム「ゼラド、起きてくれ、ゼラド」
ゼラド「あれ? わたし、わたしは、誰?」
ヴィレアム「ゼラド? なにふざけてるんだ」
ゼラド「ふざけるならもっと気の効いてるこというよ。
 う〜ん、ダメ、思い出せない。記憶喪失っていうのみたい」
ヴィレアム「どうしたんだゼラド。
 お前はゼラド・バランガ。俺はヴィレアム・イェーガー。
 俺たちはあのとき、光に包まれて。
 あれ? なんだ? 困ったぞ、俺も自分がどこから来たかわからない」
ゼラド「えぇ〜、どうするの、この状況」
ヴィレアム「どうしよう」
ゼラド「まず、整理しよう。
 わたしの名前はゼラド・バランガ。
 名前については、わたしも覚えてたの」
ヴィレアム「それから、え〜と、ダメだ、思い出せない」
ゼラド「あなたは、わたしの名前知ってたよね。
 わたしの知り合いなのかな」
ヴィレアム「うん、たぶん」
ゼラド「ここ、どこだろ? 戦艦の中?」
ヴィレアム「とにかく、歩いてみよう。なにか分かるかもしれない

ヴィレアム「これは、資材用のエレベーターか?」
ゼラド「誰か来るよ」

 うぃいいん

タカヤ「あっ」
レタス「あら」

ヴィレアム「ゼラド、下がれ!」
ゼラド「なんて格好してるの、あなた!」
ヴィレアム「股下何センチなんだ、その衣装!」
ゼラド「胸もそんなにはだけちゃって!」
タカヤ「俺だってしたくてこんな格好してるんじゃない!」
ゼラド「そっちのあなたはガンマンみたいな格好してるけど!」
レタス「タカヤさんの格好については見なかったことに!」
タカヤ「君も少しはフォローしろよ!」

ゼラド「タカヤ・・・・・・、くん?」
ヴィレアム「う〜ん、なんか聞き覚えがあるような」
ゼラド「わたしも」
タカヤ「君たちもか」
ゼラド「『も』って、まさか」
タカヤ「俺の名はタカヤ・ナンブ。実は記憶喪失なんだ」
レタス「わたくしはレタス・シングウジ。覚えていたのは名前だけなんですの」
ヴィレアム「記憶喪失者が4人に増えただけじゃないか、ばかーっ!」
ゼオラとアラドの子供マダァー? 三十一代目
302 :それも名無しだ[sage]:2010/03/25(木) 00:58:44 ID:M+idkm9B
タカヤ「俺たちは1ヶ月くらい前に、
 ここからちょっと行ったところにあるトレイデル・シュタットっていう街で行き倒れてたんだ」
レタス「行き倒れてた上に記憶もなくて」
ゼラド「それで、タカヤくんはどうしてそんな格好を?」
タカヤ「なぜか脱げないんだよ、これ」
ヴィレアム「呪いのアイテムかよ」

タカヤ「君たちは?」
ヴィレアム「さっき、すぐそこで気が付いたばっかりだ」
ゼラド「なんにも覚えてなくて、お腹も空いたし」ぐぅ〜
レタス「記憶喪失でもなんでも、おゼゼを稼がないとご飯が食べていけないのは当然でしてよ」
タカヤ「仕方ないから俺たち、賞金稼ぎをやって暮らしてるんだ」
レタス「ここには賞金首を探してやって来たのでしてよ」
タカヤ「まいったなあ、収入のアテが外れてしまった。
 今日の晩ご飯どうしよう」
レタス「だから、わたしはあのままカジノで稼ごうといったじゃありませんの」
タカヤ「ギャンブルで身を立てようなんて、ロクな考えじゃないよ」
レタス「やかましいこと! それでは、今晩の宿代と食費はどうするんですの?」
タカヤ「それは」

ヴィレアム「なあ、あんたたちは1ヶ月もここにいるなら、少しはまわりのことわかるだろ?
 ちょっと案内してくれないか」
ゼラド「わたしたち、なにもわかんないし」
タカヤ「べつに構わないよ」
レタス「まったく、お人好しなんですから」

 【トレイデル・シュタット】
???「ダメにゃ。そんな無名のヘッポコ画家の個展なんか、考えられニャいニャ」
マーズ「おねげーだよ、ぜってーブレイクすっから、このガカは!」
???「おととい来やがれニャ」

マーズ「うっうっ、カネも名もねーって悲しーね、ミズッちゃん」
ミズル「マーくんマーくん、もう無理しなくていいよ。
 おれもエントツ掃除とかのバイトするし」
マーズ「ダメだよミズッちゃん! ミズッちゃんはアーティストなのだから!
 手をケガするよーな仕事しちゃー!」
ミズル「マーくーん!」
マーズ「ミズッちゃーん!」

ヴィレアム「わっ、足が4本!?」
ゼラド「大丈夫だよ、ヴィレアムくん。あの子、モンスターってわけじゃなさそうだし」

タカヤ「マーズ、すまないけど、また仕事をまわしてくれないかな」
マーズ「なに、おにーさん。まーた賞金首取り損ねたの?
 しょーがねーな」
レタス「なにもこんな幼児に頭を下げなくたって!」
ゼオラとアラドの子供マダァー? 三十一代目
303 :それも名無しだ[sage]:2010/03/25(木) 00:59:47 ID:M+idkm9B
ヴィレアム「知り合いか?」
タカヤ「あ、うん。マーズっていうんだ」
マーズ「ここにやって来るまでなにをしてたか、メモリーがねーんだ」
ヴィレアム「また記憶喪失者かよ!」
マーズ「どーやらおれにゃー商売のノウハウがあるみてーなので、どーにかこーにかやってるけど」
ミズル「ゴメンねゴメンね。おれが、絵を描くしか能がない上に記憶もなくて」
ヴィレアム「そっちも記憶喪失かよ! なんだよこれ!
 なんで会うひと会うひと記憶喪失ばっかりなんだよ!」

ゼラド「でもわたし、ここにいるみんなの顔、どっかで見たことあるような気がするんだよ」
ヴィレアム「う〜ん、それは、俺もそうなんだけど」
タカヤ「たぶん、俺たちは記憶を失う前に知り合いだったんじゃないのかな」
レタス「でも、記憶を失う前はなにをしていたんでしょう」
ゼラド「う〜ん、わたしたち、どう見ても10代なんだけど、お父さんお母さんはどこにいるのかなあ?」

マーズ「ちぇっ、カネにもなんねーこと話しあってんじゃねーよ。
 さーさー、あんたら、記憶もなけりゃーカネもねーんだろ?
 炭坑夫のバイトとミルトカイル石除去の日雇いがあるけど、どっちがいーよ」
タカヤ「う〜ん、取りあえず日銭が稼げるから、ミルトカイル石の方で」
ヴィレアム「現実的だなお前ら!」
ゼラド「ねえねえ、ご飯も大事だけど」
ヴィレアム「どうしたんだ?」
ゼラド「わたしたち、記憶取り戻さなくていいのかな」
タカヤ「あっ!」
ヴィレアム「なんだよ、『あっ』って」
タカヤ「日々の生活に追われて、記憶を取り戻すことをすっかり忘れてた」
レタス「ワーカーホリックなんですの、あなたは」

 タッタッタッタッタッタッ
ミスティリカ「ロボちゃん! 図面を持ってきたわよ!」
マーズ「うえっ、また来た」
ヴィレアム「また増えた」
ミスティリカ「ほらほら、こうやって図で表せばわかるでしょ?」
マーズ「わかんねーよ」
ミスティリカ「だからぁ、ここのハンドルを回すと、ぴょんと銀玉が出て」
マーズ「そんで?」
ミスティリカ「ここのヘソ穴に銀玉が入ったらスロットがまわってぇ」
マーズ「ふーん」
ミスティリカ「見事数字が揃ったら大当たり」
マーズ「へー」
ミスティリカ「赤文字が揃ったら確率変動突入!」
マーズ「何度きーてもよくわかんねーんだけど、そのオモチャはおもしれーのかい?」
ミスティリカ「面白いわよ、そりゃあ。人生傾けるほど!」
マーズ「ん〜と、で、大当たりの確率はどんくれーに設定すんのさ」
ミスティリカ「そうねぇ、甘デジなら1/100、ミドル台で1/300くらいに」
マーズ「そんなアホな設定のオモチャにつぎ込むアホが出るかぁーっ!」
ミスティリカ「それが出るから世の中眼鏡曇るんじゃない!」
マーズ「帰ーれ帰ーれ! あんたの持ってくるハナシはカネになんねーっ!」
ミスティリカ「そんなこといわないで、パチンコ作ってよ!」
ゼオラとアラドの子供マダァー? 三十一代目
304 :それも名無しだ[sage]:2010/03/25(木) 01:00:54 ID:M+idkm9B
ヴィレアム「また、ヘンなのが来たなあ」
ゼラド「ねえ、ひょっとしてあなたも、記憶がないの?」
ミスティリカ「あっ、実はわたし、記憶喪失なんですよぉ」
ヴィレアム「もういいよ! どうせ全員記憶喪失なんだろ!?」
ミスティリカ「って、一時しのぎでいっちゃったけど、記憶喪失っていうのは嘘くさすぎたかしら?」
ヴィレアム「嘘なのかよ! 記憶あるのかよ! なんだよそれ!」

ミスティリカ「わたしはミスティリカ・レックス。
 あなたたちはゼラド・バランガにヴィレアム・イェーガー。
 わたしたち、OG町っていうところに住んでたんですよ」
ゼラド「へー」
ヴィレアム「なんか、現実感がないなあ」
タカヤ「それで、そのOG町っていうのはどっちの方向にあるんだ?」
ミスティリカ「さあ」
レタス「『さあ』とはなんですの!」
ミスティリカ「だって、わたしも気が付いたらトレイデル・シュタットにいたんですもん」
ヴィレアム「なにが『ですもん』だ!」
ゼラド「結局帰り方はわかんないままかあ」
ミスティリカ「わたしだって、こんなパチンコもない世界にいつまでもいるつもりはありませんよ!」

ゼラド「世界?」
ヴィレアム「おいおい、まるで俺たちが異世界から飛んできたみたいなこというじゃないか」
ミスティリカ「え、違ったんですか? だってOG町とこの街じゃ、文明レベルがまったく違いますよ?」
タカヤ「なんか、思ったより大事になっちゃってるみたいだな」

 ぐぅ〜
ゼラド「それはともかく、お腹減ったぁ〜!」
マーズ「とにかく、仕事だね。さー着いてきな。現場にアンナイすんよ」
タカヤ「現実は厳しいなあ」

 【滅魏城】
 ガッガッガッガッ
ラン「ゼフィアちゃーん、今日はそろそろアガリやて」
ゼフィア「むっ、そうですか」
ラン「今日もお互い、疲れたなあ〜」
ゼフィア「しかし、なぜだか清々しい」
ラン「なんやウチもそんなような気ぃするわ」
ゼフィア「日の出と共に起き、日没と共に就寝する。
 こんな生活が、これほど清々しいとは」
ラン「ヒトとは、かくあるべきやと思うなあ」
ゼフィア「記憶もなしに行き倒れていたときには不安に思ったが、
 このまま土をいじりながら暮らすのも悪くない。そう思えます」
ラン「うちもそんな気ぃするわ」
ゼフィア「いっそ、このまま」
ラン「えっ、それって・・・・・・」
ゼフィア「いやっ、その・・・・・・っ」
ゼオラとアラドの子供マダァー? 三十一代目
305 :それも名無しだ[sage]:2010/03/25(木) 01:01:59 ID:M+idkm9B
ミスティリカ「ストップストップ、ストォーップ!」
ラン「ひゃっ!」
ゼフィア「またお前か」
ミスティリカ「ダメですよ! 記憶もないまま健全な結論に達しちゃ!」
ゼフィア「健全のなにがいけない!」
ミスティリカ「イヤぁっ! 地道に肉体労働してるゼフィア先輩なんてイヤぁっ!
 ぐずぐずぐずぐずいいながらパチンコにのめり込んでいってくれないとイヤぁっ!」
ゼフィア「だから、なんだそのパチンコというのは」
ミスティリカ「ですから、このハンドルをまわすと銀玉がぁ」
マーズ「図面を出さなくていーから」

ゼラド「なんか、あのひとたちのことも見覚えがあるような」
ヴィレアム「なんでだろう。あのひとはこのままこの世界にいた方が幸せなような気がする」
タカヤ「あのぅ、あなたたちも記憶喪失なんですか?」
ゼフィア「なんだ、お前、その格好は」
タカヤ「あぅ、だから、服装のことは」
レタス「性癖でしてよ」
タカヤ「説明するの面倒くさくなるなよ!」
ラン「せや、ウチらも記憶あらへんねん。かなんわあ」
ミスティリカ「記憶なんかどうでもいいからパチンコ行きましょうよぉ〜」
ヴィレアム「なんで唯一記憶あるのがあんなヘンなのなんだ!」

ゼラド「ねえ、みんなして記憶がなくてヘンな世界にいるのって、どう考えてもヘンだよ」
ヴィレアム「まあ、ヘンだよな」
タカヤ「記憶はともかく服装をなんとかしたいよ、俺は」
レタス「タカヤさんの格好はまあ性癖として受け入れるとして」
タカヤ「性癖っていう方向でまとめようとするなよ!」
ゼラド「とにかく情報を集めようよ!
 マーズくん、図書館みたいなの、どこかにない?」
マーズ「あっけど?」

 【エスメラルダ城塞】
マーズ「この城塞にゃー、小麦粉3袋で売られてきた少女と、
 不死鳥フェニックスの一輝との悲しー恋の伝説があってだね」
タカヤ「なあ、いまから残念なこというけど、不死鳥フェニックスの一輝って、実在しないんだ」
マーズ「ウソだいウソだい! フェニックス一輝はいるもん!」
レタス「タカヤさん、子供をいじめない」
タカヤ「なんで俺が叱られるんだよ」
マーズ「ぐすっ、この奥に、書庫があるはずだけど」

マリ「この本でいいのか?」
リトゥ「ハザリアくん、持ってきたよ」
ユウカ「ゴロゴロしてないでさっさと読みな」
ハザリア「うむ、苦しくない」

ヴィレアム「なあ、取りあえず蹴りを入れていいか?」
ハザリア「うはははは、なんだ貴様は初対面にしては気安いな」
ゼラド「ねえ、ひょっとしてあなたたちも記憶喪失でここに来たの?」
ハザリア「勘のいいのがいるな。
 いかにも、我が名はハザリア・カイツ。記憶喪失だ」
マリ「なんか知らないけど、この城の中にいたんだよな」
リトゥ「自分の名前は覚えてるんだけど」
ユウカ「なにか、ここにいるのがヘヴィに不本意なような気がする」
ヴィレアム「なんでこいつばっかり、こいつばっかり!」
ゼオラとアラドの子供マダァー? 三十一代目
306 :それも名無しだ[sage]:2010/03/25(木) 01:02:51 ID:M+idkm9B
ゼラド「ここでなにしてたの?」
ハザリア「ウム、どうやら我々は異邦人であるらしい。
 俺が持っていた歴史の教科書と、この書庫にある歴史書とではあまりに内容が違うからな」
リトゥ「それで、元の世界に戻るために書庫の中を調べてたんだけど」
ハザリア「いや? 俺はこの世界の成り立ちが面白くて調べていただけだが?」
マリ「このバカ! 当然のように命令するから、てっきり!」
ユウカ「オーライ、そこに直りな。蹴飛ばしてやる」
ハザリア「フハハハハハ! 苦しくない、いや苦しい!」
ゼラド「それで、なにかわかったの?」
ハザリア「ウム、
 どうやらこの世界は、文明レベルも文化形態も違う複数の世界が融合してしまっているらしい」
タカヤ「帰り方なんかはわかったか?」
ハザリア「面白い世界だから、しばらく滞在してみるというのはどうだろう」
ヴィレアム「なんの解決にもなってないよ!」

 ぐぅ〜〜〜〜
ゼラド「お腹空いたよぉ!」
マーズ「う〜ん、でも、もー現場は閉まっちゃってるからなー」
ヴィレアム「なあ、知り合いなんだったら、今夜の食事代だけでも貸してくれないか?」
マーズ「無職の未成年にカネ貸すわけねーだろ、ばーか」
レタス「なら、行く場所は決まっていましてね?」

 【カジノ】
レタス「ルージュの五番」

 カラカラカラカラカラカラ
タカヤ「なあ、今晩の宿代なら稼いだろ? もうよせよ」
レタス「なんの、まだまだ、倍プッシュでしてよ!」
タカヤ「よせって!」
レタス「そんな格好で記憶もないあなたを、まず養ったのは誰だと思ってるんですの!」
タカヤ「それについては感謝してるからさ!」

ミスティリカ「うふふっ、さあ先輩、パチンコはないけどスロットはありますよ。
 さあ、『エヴァンゲリオン〜魂の軌跡』やりましょ。
 真希波演出見ましょうよぉ〜」
ゼフィア「うぅっ、なぜだ。あの機械を見ると、動悸が止まらない!」
ラン「アカンて、ゼフィアちゃん、ギャンブルはアカンて!」
ゼオラとアラドの子供マダァー? 三十一代目
307 :それも名無しだ[sage]:2010/03/25(木) 01:04:04 ID:M+idkm9B
 ちーん じゃらじゃらじゃらじゃら
ハザリア「おお、出る出る。ほほぅ、これが仮設5号機演出か。興味深い」
マーズ「わー、多脚型がかっけー」
ヴィレアム「スロットを打ってる場合かーっ!」
ハザリア「フム、貴様、しかしこれはおかしいぞ」
ヴィレアム「なんだよ、顔が近いよ」
ハザリア「このスロット台、コインを入れると精巧な3Dが浮かび上がって来る。
 さらに、チャンスステージからリールを停止するたびにカットインが変わる演出にはアツいものがある。
 この世界の文明レベルを見ると、明らかなオーバーテクノロジーだ。
 なぜこんなものが存在する」
マーズ「そこのヘンなのが図面渡したんじゃねーの」
ミスティリカ「失礼ね。わたしはパチスロよりパチンコ派なのよ」
ヴィレアム「知ったことじゃないよ!」

アーク「なんだ、お前らが来たのか」
タカヤ「あっ!」
ヴィレアム「知ってるのか?」
タカヤ「ああ、アーク・アルトリート。このカジノでずっと勝ち続けてるギャンブラーだ」
アーク「知ってて声かけなかったのかよ、冷てえなあ」
タカヤ「だって、そっちが声かけてこなかったから」
アーク「俺だって、そんな格好したヤツなんてどん引きでちょっと近寄れなかったよ」
タカヤ「格好のことはいうなよ!」
レタス「これは性癖なんですのよ!」
タカヤ「どうして俺をそういう性癖にしたいんだよ、君は!」

ゼラド「あなたは! 記憶があるの?」
アーク「そんなもん、あってもなくてもどうでもいいじゃねえかよ」
ヴィレアム「どういうことだ?」
アーク「見ろよ、この光景。ここじゃギャンブルは御法度じゃねえ。
 いくらだってギャンブルで稼ぐことが出来る。
 これこそ俺が待ち望んでいた世界だよ!」
タカヤ「間違ってるよそんな世界ひととして!」
アーク「男として間違った格好したヤツにいわれたくねえよ」
タカヤ「ギャンブルで家を建てたひとなんていないんだぞ!」

アーク「うるせえ! お前らになにがわかる!
 武者修行に出てたはずなのに、特になにも変わらず帰って来ちまった男の気持ちが!
 唯一の取り柄がギャンブルだったはずなのに、それすらも忘れ去られちまってた俺の気持ちが!
 ここだ! この世界しかねえ!
 俺は、この世界で身を立てる!」
ゼラド「ダメだよアークくん、そんな、引きこもるような真似しちゃ!」
アーク「引きこもる? ああ、そうだな。
 ひょっとしたら、この世界は俺が見てる夢なのかもな」
ゼラド「アーク、くん」
タカヤ「じゃあ、俺のこの格好は」
アーク「知らねえよ、お前の深層心理なんじゃねえの」
ヴィレアム「どうすればいい? どうすればお前は夢から覚める?」
アーク「さあ、俺をギャンブルで負かすしかねえんじゃねえの?」
ゼラド「なにで勝負するの?」
アーク「そうだな、これかな」
ゼオラとアラドの子供マダァー? 三十一代目
308 :それも名無しだ[sage]:2010/03/25(木) 01:04:51 ID:M+idkm9B
タカヤ「花札、か」
ヴィレアム「だいじょうぶかゼラド、ルールはわかるか?」
ゼラド「うん、おばあちゃんに教わった、ような気がする」
マーズ「タヨリねーなー」

 ぱっぱっぱっぱっぱっ

ゼラド(アークくん、あっさり短冊をそろえた・・・・・・。
 さすが、挑んで来るだけあって運が太い・・・・・・っ)
アーク「コイコイだ」
ゼラド「うっ!」

タカヤ「アークめ、この世界で相当勝負を積んできたな。
 勝負度胸が強くなってる」
レタス「アークさんのコイコイを、あっさり赤短で潰したあなたのいうセリフですの?」
タカヤ「やるじゃんタカヤ。
 でも、負けないぜ。お前を潰さないと、俺はギャンブルネタで身を立てられねえ!」

 ぱっぱっぱっぱっぱっ
ゼラド(来た・・・・・・、猪鹿蝶。でも、ここは、厚く張る!)
ゼラド「コイコイ!」
アーク「はははっ、攻めてくれるじゃねえか!
 こっちは月札だ!」

 ぱっぱっぱっぱっぱっ
ゼラド「コイコイ!」
アーク「へへっ、四光が来て、それか!」

 ばんっ
ゼラド「さらに、五光!」
アーク「うへっ!」

マーズ「どーなったの?」
ヴィレアム「五光札を四枚集めた『四光』っていう役が成立して、さらに『こいこい』をかけたんだ。
 『こいこい』を宣言後、この『四光』は無効になる。
 でも、ゼラドはさらに『五光』をそろえた」
マーズ「ん〜と、つまり?」

アーク「ああ、負けた負けた!」
ヴィレアム「だったら、すぐに俺たちをもとに戻すんだ!」
タカヤ「俺にまともな服を着せるんだ!」
レタス「それは勝手に着ればいいんじゃないんですの」
アーク「は? 俺、そんなこと出来ねえよ」
ヴィレアム「出来ないのかよ! じゃあなんだったんだ、この花札勝負は!」
アーク「だって、あんまり俺に居心地いい世界だったから、
 もう俺のために用意された世界なんじゃないかって思っちゃってさ」
ヴィレアム「なんだよその自意識過剰!」
ゼラド「え〜、じゃあどうやって元に戻ればいいのお!」
ハザリア「騒ぐな。この勝負、無意味ではなかったようだぞ」
ゼオラとアラドの子供マダァー? 三十一代目
309 :それも名無しだ[sage]:2010/03/25(木) 01:05:48 ID:M+idkm9B
 ばんっ
ゼフィア「・・・・・・っ」
ラン「ゼフィアちゃん?」
ミスティリカ「あっ、ゼフィア先輩の役・・・・・・っ!」
タカヤ「カス九枚に、化け札?」
ゼフィア「違う、俺は、ギャンブルなど!」

ゼラド「あれは!」
タカヤ「ゼフィア先輩の姿が、変わっていく・・・・・・」

ゼフィア「我が名はゼフィア・ゾンボルト!
 パチンコをやらない剣なり!」

 バァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーッ

ゼラド「えっと、どういうこと?」
ハザリア「つまり、奴の禁パチ中のストレスから産まれた世界がここだということだろう!」
タカヤ「どんだけ苦痛だったんだ、禁パチが!」
ミスティリカ「だから無理しないでパチンコやってればよかったのにぃ!」

ゼラド「先輩! 気をしっかり持って!」
ゼフィア「俺は正気だ! ゆえにパチンコをやらない!」
ゼラド「嘘だッ!」
ゼフィア「ぬぅっ?」
ゼラド「先輩はわたしたちから記憶を奪おうとした!
 パチンコをやってた自分のことなんて忘れて欲しかったんだね!
 でも、わたしたちはこうしてまた巡り会った!
 それは、きっとわたしたちが仲間だからだよ!
 なにがあってもなくても仲間だからだよ!
 パチンコをやっててもやってなくても、ゼフィア先輩はわたしたちの仲間なんだよ!」
ゼフィア「ぬ、ぬぅ・・・・・・」
ゼラド「だから、元の先輩に戻ってぇーッ!」

ゼオラとアラドの子供マダァー? 三十一代目
310 :それも名無しだ[sage]:2010/03/25(木) 01:06:31 ID:M+idkm9B

 【OG学園】
ラーダ「大丈夫?」
ゼラド「ラーダさん?」
ラーダ「みんな、校庭に倒れてたのよ」
ゼラド「戻ったんだ」
ラーダ「そして、タカヤくんはなぜか肌も露わな格好をしていたのよ」
ゼラド「えーと」

タカヤ「うーん、うーん」
レタス「タカヤさん、なにかにうなされているような」
マーズ「目ー覚まさねーほーがいーんじゃねーの」

ゼフィア「あんなことをしでかしてしまうなど、まだまだ未熟・・・・・・!」
ラン「ゴメンな、ゼフィアちゃん、
 ゼフィアちゃんがそんなに追い込まれてたやなんて、ウチ、知らんくて」
ミスティリカ「さあ、無理しないでパチンコを打ちに行きましょう」
ゼフィア「い、いや、パチンコは」
ラン「もう無理せんでエエからな」
ミスティリカ「存分に打っていいんですよ、ゼフィア先輩」

アーク「雨降って地面ぬかるみ倒してる感じだな」


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。