トップページ > ロボットゲー > 2010年01月07日 > KgJ9boh1

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◆40jGqg6Boc
その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc
第三次スパロボキャラバトルロワイアル2

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第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
355 : ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:06:47 ID:KgJ9boh1
ではヴァン、レーベン、ルリを投下します。
第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
356 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:07:38 ID:KgJ9boh1
「とった! いけ、フットミサイルッ!!」

レーベン・ゲネラールが自らに支給された機体を操る。
レーベンの操縦を受け、彼の乗機であるゴライオンの両脚からフットミサイルが発射される。
右の青獅子、左の黄獅子から放たれたミサイルは合計二つ。
エーデル・ベルナル直属の特殊部隊、カイメラに所属するレーベンの階級は大尉。
機動兵器の操縦技術で今の地位を昇りつめたのは伊達ではない。
冷静さを欠いた言動とは裏腹に正確無比な狙いでミサイルは標的に向かっていく。
彼の最愛の女性、エーデルを罵倒した男が乗る一機のヨロイ武者を完膚なきまでに破壊するために。
ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン、簡単に言ってしまえば“ダン”。
最初の一文字と最後の一文字を取った、あまりにも略しすぎた名前。
だが、このくらい短くないと忘れてしまうかもしれない。
そんな不安すらも抱かせるのがレーベンの怒りを買った、ボンクラもといタキシードの冴えない男だ。


「――あぶねぇな」


さも不機嫌そうに唸る男の名はヴァン。
しかし、やるべきことはやっている。
ダンを操り、右腕に握らせたガーディアンズソードを振るった。
ガーディアンズソードは左腕に持った太刀よりも軽く、扱いやすいことこの上ない。
いとも器用にフットミサイルを斬り払う。
あえなく爆散したミサイルの爆風がダンを覆う。
今までレーダーという類のものをヴァンは碌に使ったためしはない。
よって計器類の示す結果など無視し、ただ自ら爆風へ突っ込む。
理由はなんとなく。そうするべきだと直感で判断したから。
ガーディアンズソードを振るいながらダンを前方へ飛ばす。
その先に待つものは、血に飢えた獣の守護神。

「なに!? キサマ、この俺の動きを読んだとでもいうのか!?」
「バカいうな、偶然だ偶然」

猛進し、左腕の緑獅子を喰らいつかせるように突き出したゴライオン。
そんなレーベンが駆るゴライオンの右腕をダンのガーディアンズソードが斬りつける。
ゴライオンの右腕も、ガーディアンソードも共に砕け散ることはない。
ただ全くの均衡が両者から迸る火花が証明する。
そしてその事実をレーベンとヴァンは互いに認識。
このまま我慢比べに持ち込んでいきそうな流れが意図せずに生まれる。
しかし、彼らにはまだまだ打てる手段が残されている。

「ハッ! まぐれというわけか!だったら二度目はあるまい! そうだろう、夜明けのヴァンとやらッ!!」

威勢良く叫ぶはレーベン。
突き出した左腕を引き戻す。
それはあくまでも後ろ向きな行動ではない。
次なる一手を、今度は右腕をダンの方へ。
赤獅子、燃えたぎる赤を連想させる腕がダンに向けられる。

第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
358 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:08:58 ID:KgJ9boh1
「ファイヤアアアアァァァトルネエドオオオオオオオオオオオォォォッ!!」

フェアリオンにも使用した灼熱の炎が間髪いれずに吹き放たれる。
俗に言う特機に分類されるダンの装甲は厚い。
だが、それでも当然ながら完全無欠というわけではない。
現にファイヤートルネードはダンの装甲を確実に焦がし始めている。
このままいけば外部装甲を焼き尽くし、ダンの動力系にも異常をきたすことだろう。
僅かにダンはその巨体を後方へ揺らす。
その小さな動きをレーベンは見逃さない。
依然としてファイヤートルネードの出力は緩めずに、ゴライオンでダンに飛びかかる。

「どうだヴァン! 焼けるように熱いだろう!?
これが俺の炎! エーデル准将に捧げる炎! 俺のエーデル准将への愛の炎だ!!」

アルテア星の守護神、ゴライオンの動力は惑星エネルギーだ。
地球上の科学で説明がつくものではなく実体は計り知れない。
故にそれを動力とするゴライオンが叩きだす馬力もまた並み大抵のものではない。
先程は受け止められたゴライオンの左拳が真正面からダンの胸部を打つ。
今度は僅かではなく、大きくダンの躯体がよろめく。
ダンの胸部装甲には明らかなへこみが生まれ、レーベンは手ごたえを覚える。
しかし、ヴァンもただでは終わらない。
体勢を崩されたダンを踏みとどまらせ、ガーディアンズソードを振るわせる。
逆袈裟に走る刀身は真っすぐゴライオンの胸部へ。
だがそれは結局のところ苦し紛れの一刀にしか過ぎない。
渾身の一撃には届かない斬撃をレーベンははっきりと見切る。
それも余裕げに――ゴライオンはガーディアンズソードを掻い潜り、再び軽やかに跳ぶ。

「受けろ獅子の一撃を!レーザーマグナム!!」

全長60メートル、重量700トンの巨体を誇るゴライオンが華麗に舞う。
右脚を突き出しダンを思い切り蹴りつける。
左拳よりも更に重い衝撃はダンを襲い、いとも簡単に蹴り飛ばす。
ダンのその重厚な躯体はやがて仰向けに倒れ、地表を抉り、砂塵を吹き散らす。
更にレーベンは卑しく口元を歪めながらゴライオンを操作。
左腕の緑獅子からレーザーマグナムを連射し、未だ立ちあがっていないダンを狙い撃つ。
再び巻き起こるは圧倒的な砂塵の渦。
ダンが健在であるかどうかは肉眼では確認できない。


第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
359 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:09:47 ID:KgJ9boh1

「ヒャアッハッハハハハハハハハハハハハッアハアハハハ! せめて光栄に思うがいい! カイメラの若獅子は相手がだれであろうと全力を尽くす!
全てはエーデル准将のために……そう、エーデル准将の御心のままに!!
所詮キサマとは見ている世界が違うんだよ! ヴァンッ!!」


しかし、レーベンにはわざわざ確認するつもりはなかった。
狂ったように言葉を連ねるレーベンの目的はただ一つ。
世界を統治するに相応しい御方、エーデル准将の手足となって闘う。
即ちエーデル准将の邪魔になるもの、エーデル准将を愚弄するものを見逃すつもりはない。


「だが、キサマはあの御方を弄した! キサマのようなクズがだ! エーデル准将は俺の全て! 世界になくてはならない御方だ!
許せんよなぁ! ああ、絶対に許せんなぁッ!! 醜い存在でしかない女で唯一偉大な存在な、最高の女性であるあのお方を愚弄するなど!!
ヴァン! 誇り高きカイメラの一人として俺は必ずキサマを殺す!! そうだ、だから――」


そしてダンを操縦するヴァンはエーデルをハッキリと侮蔑した。
故にレーベンの怒りは収まらない。
レーザーマグナムによる掃射を一旦止め、ゴライオンはあるものを手に取った。
先程ダンによって弾かれ、地面に転がっていた一本の剣が再びゴライオンの手に。
十王剣と名付けられたそれはゴライオンが持つ最強の剣だ。
ゴライオンの馬力を以ってして振るわれる一撃はダンの装甲も斬り裂くことだろう。
更にダンは依然として沈黙している。
最早勝利は目前――レーベンは血管を浮かばせながら声高らかに叫ぶ。



「ギブアップは許さん! 死いねえええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」



決定的な勝利宣言。
もはやレーベンは自分が負けるとは夢にも思っていない。
冷静とはいえないレーベンの性格、そして戦況を見ればそう思うのは無理もない。
だが、そう思いこんだこそ逆に衝撃は大きいものだ。
フルパワーでダンの方に突進を掛けようとしたゴライオンの動きが唐突に止まった。



第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
361 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:10:31 ID:KgJ9boh1



「――ッ! なんだと!?」


機体にトラブルが生じたわけではない。
理由は言ってみれば至極単純なこと。
揺るがない勝利だと思っていた闘いに一つの転機が訪れたためだ。
小刻みな動作はやがて、己の剣を支えにしてしっかりと二の足で立ち上がることを可能とさせた。
ゴライオンの前に一体の、只唯一の武神が威光に溢れるその勇姿を再び見せる。
朝焼けの日を背に立ちそびえる姿は人よんで武神装甲。
ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン、ダイゼンガー、そしてダン。
左腕にガーディアンソード、右腕には一本の大太刀。
操る操縦者はオリジナルセブンと呼ばれる改造者。
そいつはどこか抜けた男だ。


「クソッタレ、ようやく慣れてきた。あー……レーベンだがベンベンだがしらねぇが、なめてんじゃねぇ」


夜明けのヴァンはダンの操縦宅でゴライオンを睨みつける。
いや、正確には今頃ゴライオンの中で驚いているレーベンを憎しみが籠った目で睨んでいる。
何故ならレーベンの言っている事はヴァンにはちっとも理解出来なかったから。
なにもレーベンのの話す言語が理解出来なかったわけではない。
問題はその内容、レーベンの言っている事はヴァンにとっての前提と著しく矛盾していた。


「たしかに俺はクズかもしれねぇ……親も知らない、他人がどうなろうとどうでもいい、俺が生きてりゃそぉれでいい!
だがてめぇの言ってること全部にハイそうですかと頷くわけにはいかねぇ!
最高の女だぁ? ハッ! エーデルなんか知らねぇ! てめぇのようなヤツが気にいる女なんぞ知りたくもねぇッ!!」


まるで野良犬のように生きてきた。
自分を取り囲む世界は単純だったから。
その日その日の食料を求めて、そして食べる。
他人とは関わらず、いつか終わるであろう自分の人生を終えていく。
自分を生んだ親を捜すこともなく、特に目的のないままに過ごしてきた。
そんな生きているか死んでいるかわからない人生であいつはこともあろうことか手を差し伸べてくれた。
他の誰でもない、ただヴァンというボンクラをあいつは求めてくれた。
そうしてあいつの手を握った瞬間、急に世界は複雑に変わりだした。
見えたものは目的、初めて生きたいと心から願った。
そう、あいつと、あの野郎に殺されたあいつと――。

「俺にはどうしても殺してぇヤツがいる! そいつは奪った! 俺の大事なものを、俺の大事な女を!
だからてめぇが言うエーデルって女がもし俺の邪魔になるなら……いいぜ! ぶっ殺す!
てめぇにとって大事な女だろうとこの俺が必ずぶっ殺してやる!!」


第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
363 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:11:26 ID:KgJ9boh1


そして俺は強く思っている。
どれだけ落ちぶれようと、ボロクソになろうとも構いやしない。
生きてやる。誰がなんといおうと生きてやる。
どれだけ他人に嫌な顔をされても勝手に生きてやる。
俺は、あいつとの出会いを、まだ、思い出にはしたくない。


「ふざけるな!貴様如きがあの御方をどうこう出来るわけがない!!
それにエーデル准将以上の女など居るわけがない! そんなこともわからないとはどこまでバカなんだ貴様あああああああああああッ!!」
「お前、アレだな。お前こそバカってやつだな! それも救いようのないバカだ! とんでもないバカだ! このバーカ野郎!!
だから特別にだ。教えてやる……この大バカ野郎!!
最高の女ってヤツはなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


こいつはダンじゃない。
勝手にダンと呼んではいるがダンじゃない。
たしかに頑丈で強力な剣はあるがダンじゃない。
ダンじゃない、ダンじゃない、ダンじゃない――。
本当の、あいつのダンには力がある。
このダンよりも、もっと。もっととてつもない力がある。
オリジナルセブン用のヨロイだからってわけじゃない。
もっとなんというか、単純な。俺でもわかるくらい単純な。
いちいち口に出さなくてもわかるような、少なくとも俺だけにはわかるような力だ。
だってそうだろう。ダンはあいつと俺が造ったんだ。
わかるに決まってる。俺がテストし、あいつが造ったダンにはあいつの想いが籠ってる。
そして俺の想いも。だから、ダンを取り戻すまでは死んでも死にきれねぇ。
取り敢えず言いてぇこと言ってからこいつをぶっ飛ばす。
そうさ。最高の女は、最高の女は――あいつしかいねぇだろうが!


「エレナだ! てめぇがなんと言おうとエレナだ! ああ、エレナだ! 俺が愛したエレナだ!!
てめぇの言うエーデルなんかよりも百倍良い女だ!!
それがわかんねぇならてめぇはやっぱりバカだ! このバカバカバカバカバーカ野郎ッ!!」


ガーディアンズソードを投げ捨て、ダンはゴライオンへ突貫する。
空くことになった左腕はやがてあるものを握る。
右腕の下に、ガーディアンズソードのものよりも更に太い柄を支えるように。
ダンが両手で持つものは今まで振るわれなかった大太刀。
構成材質の特性故に自由に形状を変えられるそれは、本来のダンの太刀と同じ型になっている。
数々の特機が持ち、数多の敵を斬り伏せた至高の一刀。
人類の生き残りを、地下に眠りし人類の方舟を護るための剣として。
またある時は迫りくる悪を断つ剣として。
そしてまたある時は人類を滅ぼさんとする神を断つ剣として。
渾身の力と共に振るわれ続けたその刀こそ斬艦刀と呼ばれる業物。
参式斬艦刀をダンは横薙ぎにゴライオンへ向かって振るう。


第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
364 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:12:13 ID:KgJ9boh1


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」
「なに!? うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」


予想以上に強い斬戦刀の勢いに思わず驚くレーベンだが彼も十王剣を振るった。
真っ向から斬艦刀と十王剣がぶつかり合う。
生まれ出る火花は先程のガーディアンソードとゴライオンの右拳のそれと比べるまでもない。
一方、均衡状態であることは以前と変わりない。
どちらも一歩も退くようすはなく、決着は簡単にはつきそうにない。
いや――それはどうやら誤解だったようだ。
踏み込んでいたゴライオンが明らかに震えている。
どうにも前へ推し進めない。
目の前の武神の斬艦刀が十王剣を確実に押し込んでいる。

「なに! こ、こんなバカなあああああああああ!!」

思わずレーベンは絶叫し、無我夢中にゴライオンを動かす。
だが、既に優劣は決まってしまっている。
機体性能の差ではない。
何故ならレーベンは間違っていたのだから。
確かにエーデルはレーベンにとっては最高の女性であると言える。
しかし、当然のことながら他の人間の場合もそうとは限らない。
個人の趣味は千差万別。とうてい統一できるものでもない。
それもよりによってこんな男に話したのが間違いだった。
愛した女性の復讐のために生きているヴァンが今さらエーデルに惹かれるわけがない。
そして何よりも、ヴァンが素直に他人の言う事を鵜呑みにするわけもなく、
ただ、彼は根本的に――バカだから。
したいようにする、ヴァンがするのはそれだけだ。



「チェストオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」


ダンは十王剣ごとゴライオンを横へ薙ぎ払う。
辛うじて切断は免れたものの、ゴライオンは強烈な勢いで吹き飛ぶ。
すかさず追撃を仕掛けようとするダンだが、ゴライオンは直ぐに体勢を戻す。
しかし、地上には降りたたずそのままバーニアを吹かせ、どこかへ飛び去って行った。
まさか撤退するとは思わず、ダンは追跡のタイミングを敢え無く見逃してしまった。




◇     ◇     ◇


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366 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:13:01 ID:KgJ9boh1
このまま無理をしてでも追うか。
程良く頭をクールダウンさせながらヴァンはそう考える。
だが、既にゴライオンは見えなくなってしまっている。
かといってそれほど落胆が大きいというわけでもない。
追えないのであればまあそれでいいとも思えてくる。
戻ってくるならまだしもわざわざ手間をかけて追ってやるのも面倒くさい。
ぶっちゃけてしまえばレーベンなどヴァンにとってどうでもいいのだから。
但し、エレナについて言ったことは別なので今度出会ったら逃がしはしないが。
それよりもヴァンの意識を放さないのはこれからどうするかについて。
顔を下げて、ヴァンにしては珍しく今後のことについて頭を働かせる。

「もしもし」

殺し合いだろうと関係ない。
自分の目的はカギ爪の男一人のみ。
エレナを殺したカギ爪をぶち殺すだけだ。
そのためにはこれからもこの慣れない操縦系に慣れる必要がある。

「あのー」

一番いいのは本当のダンを取り戻すことだ。
ダンはエレナとガドヴェドの改造を受けた自分でしか操縦できない。
知らない奴に使われることはないだろう。
取り戻す方法は……これからどうにかしよう。


「もーしーもーしー」
「ん?」


そんな時、漸くヴァンは気づく。
どこからか声が聞こえていることを。
そう、レーベンをぶっ飛ばした後、誰も居ないと思いこんでいた。
だからこそ気付いていない。
モニターに一人の少女の顔が映っている事に。
そして男はゆっくりと頭を上げ、少女と対面する。



「…………」
「…………」

沈黙。
それは完全な沈黙。
ダンのモニターには透き通るような水色の髪を生やした少女が映っている。
黄金の瞳はどこか人工的で、神秘的な麗しさを漂わせている。
観察するように見つめる少女の様子からきっとヴァンの顔も見えているのだろう。
しかし、ヴァンは何も言わないしこともあろうか少女の方も何も言わない。
理由はズバリ、ヴァンにとって目の前の少女は面識がなかったから。
実際は声だけは、それも自分から話しかけはしたのだが綺麗さっぱりとヴァンはその事実を忘れていた。

第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
367 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:13:44 ID:KgJ9boh1

「………………」
「………………」

そしてその沈黙は実に長い。
誰だこいつ、まあほっとけば向こうから話しかけてくるだろう。
勝手にそう思い込んでいたヴァンに無意味な緊張が走る。
何か言おうか言うまいか。
無常に過ぎていく時間の中、微妙に居心地悪く感じながらもヴァンは考える。
そんな時、やがて少女の手元が僅かに動いた。
ヴァンの視線を受けながらも少女は軽く右腕をあげた――。


「ぶい」


再び沈黙。
ただし、ヴァンの方は口を開けたままあんぐりと。
少女は右手で可愛らしくピースサインをしている。
本当に、ただ、ぶいと言いながらヴァンに向けてピースサインを送っている。
これは一体なんだろうか。一体自分に何を求めているのだろうか。
思わずそんな疑問をヴァンは感じずにはいられない。
しかし、少女はさも当然のようにピースサインを崩さない。
表情は無表情そのもの。まるでヴァンの行動を待っているかのように。
無言のプレッシャーがモニター越しにヴァンへ容赦なく突き刺さる。
やがてヴァンは覚悟を決め、彼もまた右腕を――


「ぶ、ぶい」


上げた。上げてしまった。
見た目10代の少女と同じような仕草を取ってしまった。
少女の場合とは打って変わって可憐さの欠片もなく、惨めさすらも漂う。
当の本人であるヴァンも今、やってしまった後で後悔しているに違いない。
だけどもやってしまったものはもう仕方がない。
さも深刻そうな顔をヴァンは浮かべているが、実際はあまりにも痛いピースサインをやっているだけだ。
そんな時だ。ようやく少女の方がまるで助け舟を出すかのように口を開く。



「さて、バカなことはやめて本題に入りましょう。
ヴァンさん、出来ればあなたとお話がしたいのですが、機体から降りられますか?」
「……わかりました」


どうせなら最初からそう言ってくれ。
敬語で答えたヴァンがそう思ったのは言うまでもない。
そうこうしている間にそそくさとヴァンはダンから降りる。
目の前にはどこかで見たような機体が鎮座している。
まるで妖精を模したかのような機体はとある亡国の王女の専用機。
同型機との同時運用を目的とされたそれはフェアリオンと呼ばれている。
そしてフェアリオンを支給された参加者こそが先程ヴァンに交信を呼び掛けた人物だ。


第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
374 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:21:53 ID:KgJ9boh1
「私は地球連合所属、ホシノ・ルリです。先程は助かりました、どうもありがとうございます」
「ん、ああ」

電子の妖精ことホシノ・ルリはちょこんと頭を下げ、ヴァンに礼を言う。
恐らくヴァンは忘れてしまっているだろうが元々ルリはレーベンに襲われていた。
そこを結果的にヴァンが助けることになったのだからお礼を言うのは当然だろう。
先程のピースサインのようなちょっとした遊び心は一切合切排した、至極礼儀正しいお礼がヴァンに向けられる。
そんなヴァンはあまり思わず硬直する。
ヴァンにはこんな風にお礼を言われた経験はあまりない。
故にどう返したらいいか微妙に困り、思わず視線が宙へ泳ぐ。

「まあ、その……アレだ」
「なんでしょうか?」

ヴァンの要領を得ない言葉に律儀にルリは相槌を打つ。

「お前、カギ爪を知ってるか? 右腕がカギ爪になっているヤツなんだが」
「ごめんなさい、知りません」
「そうか」
「そうでした」
「…………」
「…………」

ヴァンは再び認識する。
これはアレだ。
またもや居心地の悪い沈黙が生まれたわけだ。
ヴァンはカギ爪の男に関する事以外はどうでもいいと常日頃から考えている。
よって必要以上には喋らない。
カギ爪に関する以外は基本的に相手に何かを言われて返す場合が多い。
だからこそヴァンはこの状況に困っている。
あまり喋ろうとはしない少女とただ向きあっている状況に。
やがてヴァンは再び口を開く。
見つめ合うのは億劫だと感じたのか微妙に顔を逸らしながらで。

「……じゃあ、俺はこれで」

くるりと背を向けてヴァンは歩き出す。
目指す先はもちろん跪かせたダンだ。
カギ爪を殺すためにはいつまでも道草を食っているわけにはいかない。
具体的にどうしようとはまだ決まってはいないがなんとかなるだろう。
取り敢えずはダンに慣れることも兼ねて歩き回るとしよう。
そんなことを考えていた時だ。

「待って下さい、ヴァンさん。もう少し付き合ってくれませんか」

いまいちピンとこない質問がヴァンの足を止める。
少女の言う事に従う理由はない。
一応助けたことは助けたが別にそれだけなのだから。
このまま無視していってもいいがそれも何か気が引ける。
だからあくまでも話を聞くだけ、ヴァンは胡散臭そうに振り返った。


「私の力なら……カギ爪という人の情報が得られるかもしれません」


ヴァンの両目がここぞとばかりに大きく開かれる。


◇     ◇     ◇
第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
378 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:24:23 ID:KgJ9boh1
「くそ、あの男……絶対に 許さんぞ!!」


ゴライオンを動かしながらレーベンは怒りを露わにする。
絶妙な機で撤退したため、機体自体の損傷に目立ったものはない。
しかし、切り札ともいえる十王剣の損傷は大きい。
無理もない。斬艦刀とやりあったのだから。
それもこちらは全力で振るうことが出来なかったためためだ。
使用するに支障はないが修理出来るならば越したことはないだろう。
どこか機体の修理を行える場所があれば立ち寄る必要はある。
そして出来るものならば――


「しかし、このゴライオンは素晴らしいが……もっとだ、俺にはもっと力が必要だ。
エーデル准将を御守するに相応しいもっと絶大的な力が……俺の命すらも燃やしつくせるような力が……!」



何者にも負けない力を。
たとえ身に余る力でもいい。
エーデル准将への愛を抱きながらレーベンは依然として殺し合いの舞台で踊り続ける。





【レーベン・ゲネラール 搭乗機体:ゴライオン(百獣王ゴライオン)
 パイロット状況:戦意高揚(戦化粧済み)
 機体状況:左腕にひび 十王剣(全体に傷あり)
 現在位置:C-6
 第一行動方針:ヴァンは次こそ必ず殺す
 第二行動方針:女、女、女、死ねええええええ!
 第三行動方針:ジ・エーデル・ベルナルについての情報を集める
 最終行動方針:エーデル准将と亡き友シュランの為戦う
 備考:第59話 『黒の世界』にてシュラン死亡、レーベン生存状況からの参戦】


【一日目 7:20】








◇     ◇     ◇


第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
380 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:25:23 ID:KgJ9boh1
「つまりだ。お前はその……ハ、ハッチングとかやらで色々とわかるかもしれないって言うんだな?」
「はい、ハッキングですね。もちろんそれなりの設備と時間は必要ですけど」
「それだ!」

言いなれない言葉であったためヴァンは見事に噛む。
やんわりと言い直すルリの返答にヴァンは喜びを隠せない。
生身、そして機動兵器による戦闘にはある程度の自信はある。
しかし、お世辞にも人当たりが良いとは言いにくいヴァンは情報を集めるのは得意ではない。
もちろんハッキングなどの電子技術は聞いたことすらもない。
その点、ルリはその筋では類まれなエキスパートだ。
少なくともヴァン一人で行動するかよりは色々と情報が集まることだろう。
まあ、それもルリが言った通り相応の設備などは必要とはなるだろうが。

「そのハッキングとかでカギ爪がどこに居るかわかることもあるのか?」
「ええ、絶対に出来ると断定は出来ませんが可能性はあるかと」
「よし、少しでも可能性があるってんならそれでいい」
「あ、それと一ついいですかヴァンさん?」
「どうした?」

ルリはふとヴァンに質問する。
ルリの口振りは何かを確認するかのようなものだ。
思わずヴァンは疑問の声を上げた。

「カギ爪という方にはもちろん本名はありますよね」
「まあ、そりゃあ……少なくともなにかはあるだろ」
「じゃあヴァンさんはカギ爪……さんの本名などは知ってますか?」
「ハッ、あいつの名前なんざ知りたくもねぇな! 俺が欲しいのはカギ爪野郎の命だ。それがどうし――」
「これを見てください」

そう言ってルリは一冊の冊子をヴァンに差し出す。
見なれない冊子をしげしげと眺め、ヴァンはようやく受け取る。
ページをめくり、ヴァンの視界には無数の字の羅列が飛び込んだ。

「なんだこりゃ?」
「いわゆる参加者名簿ってやつです。ヴァンさんにも配られたと思いますけど。というか全員に」
「あとで探す。カギ爪は……居ねぇか。で、これがどうしたって言うんだ?」

もっともな疑問をヴァンはぶつける。
ルリが何を言おうとしているのかさっぱりとわかっていないのは丸わかりだ。
ルリは特に抑揚もなく話を続ける。
その様子はヴァンの反応を予想していたかのようだ。

「見ての通りここには私たちを含めて70人の名前が書かれています。
何人かは本名ではないような人も居ますが、基本的には本名で書かれていると思います」
「ああ」
「そしてヴァンさんはカギ爪さんを捜しているけども本名がわからない。
でも、この名簿では大抵の人は本名で書かれている……この意味、わかりますか?」
「んー……ん、あ、あああああッ!?」

唐突にヴァンが叫ぶ。
浮かべる表情にはどこか得心がいった様子がありありと見れる。
さすがのヴァンも理解出来たようだ。
ルリも説明のかいがあったことだろう。

「もしかすれば……この中にカギ爪が居るかもしれねぇ……そういうことだな!?」
「はい。ヴァンさんにはわからないだけかもしれない。この中にカギ爪さんが居ることを。
もしカギ爪さんが参加者であるならきっとシャドウミラーも彼の情報を把握していることでしょう。
なら彼らの保有するデータベースにアクセス出来れば……あくまでも可能性の話ですけども。」
「いや、上出来だ。賢い奴だなお前」
「ありがとうございます」
第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
381 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:26:08 ID:KgJ9boh1
互いに素直に言葉を返す。
ヴァンは本心から感心しているし、ルリも悪い気はしていないだろう。
やがてルリは名簿を仕舞い、改めてヴァンと向き合う。
ヴァンはもう視線を逸らしてはいない。
彼らの話は、協定に関する話はまだ終わってないのだから。

「そこで先程も言いましたが相談があります。
私は自分で言うのも情けないですがパイロットとしては心許ないです。
ですから……ヴァンさんには用心棒みたいな役どころをお願いしたいです。
もちろん情報は共有しますのでご心配なく。
主導権がどっちか、とかはまったく関係なしでいきましょう」
「要するに……めんどうごとは俺がダンで相手をすればいいんだろ?」
「ええ、ぶっちゃけそうですね」
「いいぜ、乗ってやる。俺の目的はカギ爪だけだ……ヤツに近づけるなら、それでいい」

カギ爪を殺すためならヴァンはどんなことだって出来る。
ヴァンにとってルリが信頼に値する人物かはまだ完全にはわからない。
だが、彼女の知恵は少なくともヴァンを越えていることはハッキリとしている。
それにヴァンの本業は闘うことだ。
あれこれと考えることは得意ではないし、それをやってくれるというのならば是非とも任せておきたい。
そうすれば自分は戦闘に集中できるだろうから。
そんな時、ルリがヴァンの方へ右腕を差し出す。
ルリの黄金の瞳がヴァンの瞳を映した。


「それでは交渉成立……ということでいいですね。では改めてこれからお願いします」
「ああ」


長さの違う互いの腕が伸ばされ、握手が交わされる。
それは一つの同盟が生まれた証でもあった。



◇     ◇     ◇


ヴァンがダンに乗り込んでいく様子を眺めながらルリは思う。
取り敢えずの交渉が上手くいったことは確かな成果に違いない。
だが、ヴァンは無差別に他者を襲う人物ではないとは思っていたがそれでもやはり不安はあった。
清潔感があるとは言えず、一見してのヴァンの印象はあまり良くない。
多分全うな仕事にも就いていないのだろう。
それでもヴァンの戦闘技術は自分では到底届かない。
ヴァンと協力関係を持てたのはマイナスではない筈だ。
しかし、ふと思い当る。
何故自分はヴァンに協力関係を持ち込んだのか。
単に自分を助けてくれた事実が彼への警戒を緩めたのかもしれない。
もちろんそれもあるだろう。
だけどもルリは確かに感じていた。
このヴァンという男はどこかあの人に似ていることに。


第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
383 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:27:12 ID:KgJ9boh1
(復讐……ヴァンさんも同じ。あの人……アキトさんと同じく大切な人を……)


テンカワ・アキト。A級ジャンパーにして元ナデシコAクルーの一人。
戦争終結後はルリを引き取り、ラーメン屋の屋台を押す生活を続け、愛した女性と結婚し――そして全てを失った男。
視覚も、聴覚も、触覚も、嗅覚も、料理人としてはなにものにも代えられない味覚も、
なによりようやく結ばれた花嫁すらも、彼は火星の後継者と名乗る者達に奪われた。
アキトが選んだ道は復讐の鎧で身を守ることだ。
絶えず流し続ける涙すらも隠し、漆黒の鎧で復讐鬼としてアキトは今も戦っていることだろう。
それこそ自分一人で、たとえどんな生き方をすることになろうとも。
そしてヴァンの方も同じだ。
詳しい事情を聞いたわけではない。
だが、先程の戦闘中の会話を聞けば自ずとわかってしまう。
ヴァンがいかにエレナという女性を想っていたか。
その女性をカギ爪に殺された時、彼は一体どんな顔を浮かべていたのか。
きっとそれは想像出来ない程の非壮さに塗れたものだっただろう。


(悲しいですね。でも悪い人ではない……そう思います私は)



戦闘中のヴァンははっきり言ってあまり良い感じはしなかった。
あのレーベンという男のように、自分の感情を惜しげもなく晒す姿には醜悪さもあった。
しかし、だからといってヴァンという個人を嫌悪する気にはなれなかった。
ヴァンはロボットアニメのゲキガンガーや火星の後継者が良く口にする正義や悪など考えてはいないのだろう。
ヴァンはレーベンが気に入らなかった、たったそれだけの問題。
狂変したとも取れる様子は、ただ気に喰わない想いを誰よりも純粋に発散しただけの事。
だから何も判りあえないわけではきっとない。
故に興奮していたヴァンを落ち着かせる意味も兼ねてピースサインをした。
見慣れない人物が更に予想だにしないことをすれば嫌でも注意は向いてくれる。
別に伊達や酔狂でやっていたわけではない。
まあ少しは童心に帰った想いがあったのも確かだ。
たとえばナデシコAのオペレーターとして過ごしたあの忘れえぬ日々の感覚が少し蘇る。


「――おい、そろそろ行くぞ。えーっと……すまん、お前の名前……なんだったかな」


そんな時、ヴァンから無遠慮に通信が入った。
だがその内容はなんとも間抜けなもの。
確か名前を教えたのは数分前だった筈。
こう言っては悪いけどもヴァンはあまり知性的には見えない。
やっぱり記憶力の方も。やっぱりという言い方も失礼だな、とルリは少しだけ反省する。
だけど不思議と悪い気はしない。
むしろヴァンの人間らしさが感じられ心地よいとも思えてくる。
復讐のためだけの人生はあまりにも悲しすぎるから。
たとえ口を出せないものだとはわかっていても、やはりそう思ってしまう。
そして少し呆れながらも、ただし表情には見せずにルリはヴァンにもう一度名乗る。






第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
384 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:28:19 ID:KgJ9boh1
「あー……わかった」

直ぐにヴァンは言葉を返してくれるが微妙に頼りない。
また忘れてしまうのではないだろうかという不安がどうにも拭えない。
そんなことを考えている内にヴァンは先へ進んでしまう。
おそらくレーダーを元にどこか近場の施設を捜してくれているに違いない。
操縦に慣れてないかまたは土地勘がないためか、ダンが時折迷ったような素振りを見せるのがどこか可笑しい。
そう、何故だか笑みが零れてくる。
本当にこの勇ましい機体をコミカルに操縦している男は、先程激しく戦った人物なのかと疑ってしまう。
なんというか凄いギャップを感じ、それがまた可笑しい。
ヴァンだけではない。
あのレーベンという男もそうだ。
ヴァンとレーベンは互いに言いたい事を真正面から言い合っていた
自分という傍観者が居たにも関わらず、なんの惜しげもなく自らの愛を語っていた。
真剣な様子で、まるで他の何ものも眼中にはない様子で。
ただ自らの想い人への純粋な愛が彼らを一種の暴走状態へ誘ったのだろう。
凄いことだとは思う。ただ、言い方は悪いが離れた位置で見れば少し――なような気もする。

(なに考えてるんですかね……私も)

決してルリは彼らの愛を否定しているわけじゃない。
ただ、少しだけそう思っただけのこと。
もしかしてあんな風に素直に自分の感情を出せる事に軽い嫉妬を覚えているのだろうか。
アキトに対してあんな風に感情を伝えることが出来れば――流石に話が脱線しすぎたとルリは気づく。
まあ、一つ言えることは自分もまともではないことだろう。
なにせ殺し合いの場でこんな変なことを考えている。
だからもうこの話はおしまいにしよう。
今はヴァンと協力し、必ずナデシコに帰還すること。
最終目標は忘れずに、ルリはフェアリオンの操縦に意識を傾ける。
あの日々の思い出を懐かしんだせいか、あの頃の自分が良く口にしていた言葉を紡いで――





(バカばっか……ですね、私もみなさんも)





ルリは自分の戦いが今、始まったことを強く意識した。






第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
385 :その男達、バカにつき ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:29:03 ID:KgJ9boh1
【ヴァン 搭乗機体:ダイゼンガー(バンプレストオリジナル)
 パイロット状況:
 機体状況:斬艦刀verダンの太刀、ガーディアンソード 胸部にダメージ中 全身に軽い焦げとダメージ小
 現在位置:C-5 平原
 第一行動方針:エレナの仇、カギ爪野郎をぶっ殺す!あん、未参加?まだ決まったわけじゃねぇ!
 第二行動方針:ダンを取り戻す。
 第三行動方針:ルリと共に施設を目指し、カギ爪の男の情報を集める。
 最終行動方針:エレナ……。カギ爪えええええええええええッ!
 備考:斬艦刀を使い慣れたダンの太刀、ヴァンの蛮刀に変形できます。
    十四話直後からの参戦です】



【ホシノルリ(劇場版) 搭乗機体:フェアリオンGシャイン王女機(バンプレストオリジナル)
 パイロット状況:良好
 機体状況:アサルトブレード装備、中破、EN消費(中)、エネルギーフィールド発生装置負荷大
 現在位置:C-5 平原
 第一行動方針:ヴァンと共に行動する。
 第二行動方針:自身のハッキング能力を活かせれる機体を見つけたい
 最終行動方針:シャドウミラーを打倒する
 備考:ヤマダ・ジロウ(ガイ)は同姓同名の別人だと思っています】




【一日目 7:20】



第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
386 : ◆40jGqg6Boc [sage]:2010/01/07(木) 00:30:09 ID:KgJ9boh1
投下終了しました。
長い間支援どうもありがとうございます。


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