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それも名無しだ
◆UcWYLVG7BA
勇気〜きぼう ◆UcWYLVG7BA
第三次スパロボキャラバトルロワイアル2

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第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
373 :それも名無しだ[sage]:2010/01/07(木) 00:21:31 ID:2X+1/XUD
 
第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
390 : ◆UcWYLVG7BA [sage]:2010/01/07(木) 01:29:58 ID:2X+1/XUD
投下乙ですー
おおう……そうかヴァンはアキトと接点あるよなそりゃあ。
ヴァンもカッコイイしこのコンビはどうなる事か。
先が凄く楽しみだw
GJ

ではこちらも翔子、ルネ、ユウキ投下しますね
第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
392 :勇気〜きぼう ◆UcWYLVG7BA [sage]:2010/01/07(木) 01:31:16 ID:2X+1/XUD
「ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ――――ァガ!?」
「アグッ!」

宇宙へただ真っ直ぐに光を切り裂き進んでいた獅子の名を持つルネが翔るダリア・オブ・ウェンズデイ。
宇宙から地上に向けて、破滅の光を撃ち込んでいた羽佐間翔子が操るウイングガンダムゼロカスタム。

その二機が衝突したのは本当に偶然の事であり、それは二人にとって不運ともいえる結果となってしまった。

「……チッ」
「そんな……もうこんな近くまで!?」

ルネの舌打ちを聞きながら目の前に浮かぶダリアを見つめ、狼狽する翔子。
まさかこんなにも早く接近を許すとは思っていなかったのだ。
長距離からの狙撃という慢心もあったのかもしれない。
しかし、逃げられる事はあったとしてもまさか接近してしかも、近距離戦に持ち込まれるとは流石に予想は出来なかった。
ゼロカスタムは近距離戦は出来るものの、やはり本領はバスターライフルを使った戦闘である。
この機体と機体が密着する距離では明らかに不利だと翔子は思っていた。

だが、それはルネにとっても不運である事は変わりなく、むしろルネは翔子の方に分が大きくあると考えてたのだった。
ルネとしてもまさかぶつかるとは思ってはいなかった。
ぶつかった瞬間、ルネはオートモードを解除し、ゼロカスタムと向き合っている。
このまま離脱しても背後から狙われる様では格好の餌でしかなりえない。
ならば、このまま近距離で戦うしかないのだがルネとって誤算が一つあった。

(チッ……この機体……宙間戦闘は上手くいかないのか)

それはダリア・オブ・ウェンズデイが宇宙での戦闘を考慮されてない機体であった事。
思う様に動かせず、ルネは戸惑ってしまう。
いくら、混を持って様と使えない様では話にならない。
それに今は大気圏近くであり、このままで地上に引っ張られてしまう。
幸いにも翔子は気付いていないが、この状況はルネにとって最悪でしかなかった。
ルネが見た所、相手が操る機体は宙間戦闘は出来る機体である。
つまり、いくらこちら側に戦闘技術があろうともその差は埋めようが無い。
もし、翔子が自分の有利に気付きかかってこられたらひとたまりもないだろう。

だが

(なら……やるしかない!)

翔子よりも早くルネはいち早く思考を切り替えた。
その差はやはり戦闘経験の差と持ちえる『勇気』の差。
無理な状況なら無茶で押し通すしかない。
そうルネは思いたち覚悟を決め、

「ハァアアアアアアアア!!!」
「きゃぁ!?」

ダリアは操作し両手でゼロカスタムの胴と顔を抑え、そして

「一緒に……墜ちろォオオオオオオオ!」

第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
394 :勇気〜きぼう ◆UcWYLVG7BA [sage]:2010/01/07(木) 01:32:15 ID:2X+1/XUD
ゼロカスタムを楯にしながら大気圏の下、元いた地表と降下を始めたのだった。
そのまま、相手の機体を楯にして地上に戻る。
それがルネが下した決断だった。
このまま宇宙で戦闘するようでは明らかに自分の負けが目に見えている。
ユウキの助けを待つという弱い考えなんて持つ気もしなかったし、期待もしなかった。
ならば、無茶に賭けるしかない。
相手の機体は単独で大気圏突入できる代物だ。
それを楯にして落とせば相手の機体にも損傷が入るだろうし、無茶な突入で相手のパイロットも無事ではすまないだろう。
しかし、当然それでいくら楯にしたからといってルネの機体が大丈夫といえる訳が無い。
もしかしたら一緒に燃え尽きて死ぬかもしれなかった。
ただの無謀な作戦にしかにしか見えないかもしれない。

だが、それでもルネは自分の勝利の為に『勇気』を信じた。
少しでも希望があるならそれに向かって突き進む。

それがルネ・カーディフ・獅子王が選んだ道だった。


「ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ――――!!」
「きゃぁああああああああああああ!!!!」

ルネの気合を籠めた叫びが宇宙に響く。
それと同時に凄まじいスピードで落下していく2つの機体。
ルネの気迫は鬼気迫るものがあり、翔子はなす術も無くただ機体と同時に落ちていくだけ。

「よし……このまま…………?」

その様子にルネは勝利を確信しようとした時だった。
もはや気迫すら感じられない翔子からうなる様な呟きが聞こえてきたのは。
その呟きに籠めたものには狂気すら感じる強い信念。


「……ない…………る為に…………私は…………」





その刹那。








◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇







第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
395 :勇気〜きぼう ◆UcWYLVG7BA [sage]:2010/01/07(木) 01:33:04 ID:2X+1/XUD
墜ちるの……?
私は飛べずに墜ちちゃうの……?
そらも自由に飛べないまま墜ちてしまうの?

一騎君を護れないまま死んでしまうの?
一騎君の為に戦えないまま……墜ちてしまうの……?
一騎君の為に何も出来ないの?


……私は自由にそらも飛べずに死んじゃうの?




――――嫌。


そんなの絶対に…………嫌っ!!!!


私はまだ生きたい!

一騎君の為にっ!
一騎君を護る為にっ!

こんな所で死ねないのっ!


飛べる。
飛んでみせる。

私は自由にそらを飛翔してみせる!


お願い……ゼロ。

導いて……一騎君を護る為に!


空翔ける翼を持つガンダム……


私は…………


「死ねない……」

まだ死ねない。
絶対に死ねない。

「一騎君を護る為に……」

一騎君の為に。
一騎君を護る為に。

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397 :勇気〜きぼう ◆UcWYLVG7BA [sage]:2010/01/07(木) 01:34:13 ID:2X+1/XUD

「私は……」


そらを


「――――飛ぶんだぁあああああああああぁぁああああああ!!!!」







◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






「――――飛ぶんだぁあああああああああぁぁああああああ!!!!」

そらに響く翔子の悲痛の叫び。
ルネがそれを聞いた時、翼を持つ機体は拘束を離れ、空を翔けていた。

「なっ……!?」

そして、気付いた時にはダリアの左腕は切り離され、両足も切り刻まれていたのだった。
ダリアの胴体も銃撃を喰らったかのように装甲のあちらこちらに穴が開いている。
正しく刹那の出来事。
翔子はゼロの導きにより、それをやってのけた。
まず、マシンキャノンにより密着状態から離れ、その直後にビームサーベルで切り刻んだだけの事。
普通ではまず難しい事なのだが、翔子が持つ天才症候群故にそれをイメージし直ぐに構築できた。
それだけの事だった。

「墜ちろぉおおぉおおおおおおおおお!!!」

そのまま、自由に動けないルネは蹴り飛ばされただ地に墜ちるしかない。
無茶な賭けはやはり無茶なままだけだった。
それだけの事。

(……っ……終わりなのか……?)

ただ、地に引っ張られるのを感じながらルネは思う。
ただ、墜ちていくだけのダリアの中で自身の生の終わりを。
いくら自分が死ににくい身体としても今にも分解しそうなダリアと共に地に墜ちれば死ぬだろう。
もし奇跡が起きるとしてもきっと追撃されるに決まっている。
だから、もう死ぬしか残っていない。

けど

(終われるの……か?)

第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
401 :勇気〜きぼう ◆UcWYLVG7BA [sage]:2010/01/07(木) 01:37:11 ID:2X+1/XUD

これでルネは満足に終われるのだろうか。
自分がこれまで歩んだ道を思い出し考える。
困難ばかりだったが、それでも今まで生きていけた。
なのに、今は何もせず、死を待つだけなのだろうか。


「違うっ……!……まだ終わっちゃいないさ!」

違うとルネは言える事が出来た。
自分の死は恐らく覆らないだろう。
でも、敵機を撃ち落す事ぐらいはきっとできるはず。
胸に燻っていた勇気を再び震わせ、少し遠くに移るゼロカスタムを睨む。
そして

「貫けぇえええええええええええええええええええ!!!!!!!!」

叫びと同時に放たれたもの。
それはダリアが持っていた棍だった。
辛うじて残っていた右手でゼロカスタムに向けて投げ放ったのだ。
思い立った考えは単純。
残った手を使って唯一の武器を敵に向かって投げるだけ。
上手く当たれば敵を落とす事ができるだろう。
でもそれは、やはりとても無謀な考えだと言える。
普通に考えれば当たる訳ないのだから。
だけど、その考えは勇気に従っただけ。
そう、失敗を恐れないと言う『勇気』を。

だからルネはそれを投げられた。
信じる『勇気』の下に。

光の如く進む『勇気』の矢を見ながらルネは落ちていく。
残念ながら結果を見届ける事は出来ないようだ。
恐るべき速度でダリアは地に向かっていく。

でも、それでも。

「まあ……満足だったよ」

ルネは満足だった。

自分の信念を貫き通す事が出来た。
自分の『勇気』を示す事が出来た。

そんな気がしたから。


そして機体が墜ちていく。

「……ん? あれは……」

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403 :勇気〜きぼう ◆UcWYLVG7BA [sage]:2010/01/07(木) 01:38:12 ID:2X+1/XUD
その最中見つけた自分とは逆に宇宙へ向かっていくシャトル。
恐らくそれはルネが先程まで行動していた男が乗っているものだろう。
いまいち弱気な男だった。
立派な名前は持っているのにとルネは思う。
そう、思いたった時

「ユウキ・ジェグナン!」

ルネは彼に向かって声をかけていた。
届く訳が無いだろうが、何故か。
ルネは言葉を残そうとしていた。

「お前の『勇気』を信じろっ! 『勇気』のままに行動しろっ! お前が持つ『ユウキ』の名の様に……『勇気』をもてぇっ!……『勇気』を託したぞ!」

偶然にも『勇気』の名を持つ彼に。

伝わるか解らないけど。

言葉を何故か残していた。

ルネの『勇気』を彼に託す為に。

ユウキに希望を託したのだった。


そしてシャトルが見えなくなっていき機体が燃えていく。
やがて自身の身体も燃え尽きていくだろう。


そらに還っていく最中


走馬灯の様にルネの頭に色々なものが巡っていく。


「J……」

大空を愛した男。

その顔思い出し……ルネは笑い。


そして――――


最期に浮かんだのは――――



「なんで……最期が……おま――――」



――――父親の顔。





【ルネ・カーディフ・獅子王 死亡】
第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
404 :勇気〜きぼう ◆UcWYLVG7BA [sage]:2010/01/07(木) 01:39:07 ID:2X+1/XUD








◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇







「間に合ってくれ……!」

舞台は変わって地上から今、宇宙に向かっていた男、ユウキ・ジュクナン。
ルネを助けに行く為に基地を探してやっと見つけたシャトル。
だが、それに乗り込むのにまた時間がかかってしまった。
それでも、ユウキにしてみればタイムロスは殆ど無かったはずだ。
これなら少ない確率だが間に合う可能性がある。
そう踏んでいた直後だった。

「……なっ」

目の前に燃え尽きながら落ちていく機体を見つけたのは。
その機体を見てユウキは絶句する。
それはユウキが先程まで行動していたルネが乗っていたダリアだったのだから。
つまり戦闘は既に終わり、その結果ルネは敗れてしまったという事。
そして、ユウキが間に合わなかった事と同意義でもあった。
その残酷の事実に強く、強く唇を噛む。
握った拳に力が入り、真っ赤になっていた。
自分はベストな選択を取っていたはずなのに後悔がどうしてもわいてくる。
だから、ユウキはただ燃え尽きようとする機体を見るだけ。
その時だった。

『ユウキ・ジュクナン!』

ユウキの名を呼ぶ声が聞こえてきたのは。
それは本当に偶然だったけど。
確かにユウキの元に届いていた。

『お前の『勇気』を信じろっ! 『勇気』のままに行動しろっ! お前が持つ『ユウキ』の名の様に……『勇気』をもてぇっ!……『勇気』を託したぞ!』

その言葉と共に一方的な通信は終わりを告げた。
ユウキは何度も問いかけても、もう返事は無い。
恐らく、ルネは命を散らしたのだろう。
ユウキはそう考えると無言で強くコクピットの中を叩く。
拳から血が溢れてきそうなぐらい強く握っていた。
様々な感情が胸の中を渦巻いていた。
感情の整理はまだ着いていないが一つだけわかることがある。
第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
406 :勇気〜きぼう ◆UcWYLVG7BA [sage]:2010/01/07(木) 01:39:54 ID:2X+1/XUD

ルネは勇気を貫き通し、それを自分に託した事。

ユウキは無言のまま、宇宙を見る。

その無限に広がる光景は。

ユウキにとって希望か絶望かはまだわからなかった。




【ユウキ・ジェグナン 搭乗機体:グランヴェール(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL)withハロ軍団
 パイロット状態:失意。ソルダートJのコスプレ、シャトルの中
 機体状態:損傷なし、ただしコクピット内がハロで埋め尽くされている
 現在位置:b-2 大気圏上空
 第一行動方針:???????
 第二行動方針:仲間を集め(タスク、ヴィレッタ、ギリアム優先)、脱出方法を模索
 第三行動方針:なるべく基地は戦闘に巻き込ませたくない
 最終行動方針:打倒主催
 備考:グランヴェールはハイ・ファミリア使用不可能。
    紅茶セット一式を所持
 備考2:自分が立つ惑星がMAP規模程度しかない小惑星と認識。MAPの端と端は繋がっている、
     もとい小惑星とその周辺宙域のMAPを支給されたと認識】

【一日目 9:30】

※ダリア・オブ・ウェンズデイ(ガン×ソード)は燃え尽きました。








◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇







第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
413 :勇気〜きぼう ◆UcWYLVG7BA [sage]:2010/01/07(木) 01:46:35 ID:2X+1/XUD
「ふう……」

ルネを撃墜した後、翔子は一度また地上に戻っていた。
ルネの棍棒は難なく受け止める事ができた。
だが、ルネの粘りに少し冷や汗をかいた翔子は休憩をとる事にしる
降り立った場所は先程の基地で、翔子はそこで痛んだ機体の補給を行っていた。
その間、翔子は休憩をしていたのである。

「一騎君……」

コクピットの中で翔子は想い人の名前を口にする。
彼の為なら翔子はもっと頑張れる、そう思いながら。
先程の上昇による出血も止まり、基地にあった救護室の診断の結果たいした事はなかった。
その事に安堵しながらも、翔子はまだ戦える事にほっと安心する。
簡単な処置も済ませ、今はコクピットの中で休んでいた。

その時ふと、空を見上げる。
自由に翔けた青空。
その空を見ながら、翔子は真っ直ぐに両手を伸ばす。

「うん……私はもっと飛べる。空を飛ぶ事ができるんだ……」

そっと呟いて、優しく目をつぶる。

その目蓋の下に移ったのは


蒼い空を飛翔する自分と


大好きな彼の顔。


【羽佐間翔子 搭乗機体:ウイングガンダムゼロカスタム(新機動戦記ガンダムW〜ENDLESS WALTS〜)】
 パイロット状況:内出血(処置済み、止まっている)
 機体状況:良好、ダリアの三節棍所持
 現在位置:G-2 基地北部
 第一行動方針:敵を倒す
 第二行動方針:参加者の人数を減らす。
 第三行動方針:一騎、真矢、甲洋とは出来れば会いたくない。
 最終行動方針:一騎の生存】

【一日目 11:00】
第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
417 :勇気〜きぼう ◆UcWYLVG7BA [sage]:2010/01/07(木) 01:47:30 ID:2X+1/XUD
投下終了しました。支援感謝します。


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