- 第三次スパロボキャラバトルロワイアル2
323 :代理投下 運命の戦士 ◇vtepmyWOxo[sage]:2010/01/05(火) 00:29:28 ID:OR/1mbKw -
「……待て。何かが近付いてきている」 そのジャミルの言葉が、始まりだった。 キングゲイナーと呼ばれる機体に慣れるため、必死に操縦の練習をしていたシーブックに投げられる、ジャミルの声。 誰かが近付いてきている。それが、この殺し合いに乗った殺戮者なのか、自分たちと同じく殺し合いの破壊を志す者なのかはわからない。 キングゲイナーのチェンガンを抜き、シーブックは構える。X1も同じように剣の柄のようなビームライフルを引き抜いていた。 「随分早いな。まっすぐ……といっても橋の上だから当然か。しかし、まるで警戒しているとは思えない速度だ」 キングゲイナーのレーダーなどは、どうやらX1より劣っているらしい。 X1は機影をとっくに捉えていただろうに、しばらく待ってやっと影がレーダーに浮かびあがる。 その影の動きの速さに、シーブックは少なからず驚いた。 相手はその推力の多さから考えるに、機動力に特化した機体か、もしくは相当の高性能機だと分かる。 それが、まっすぐこちらに突き進んで切るのだから。接触までのタイミングを確認する。 気付けば、10秒程度しかない。もしかしたら戦うことになるかもしれない。 そうなれば――初めての実戦だ。無意識の間に、何度も操縦桿を握りなおしていた。 「――来るぞ!」 ジャミルの声が飛ぶ。明らかに、攻撃に備えての声だった。その口調の激しさに、シーブックは咄嗟に機体を動かした。 その直後に来たのは、雨あられと放たれるビームライフルだった。 キングゲイナーが、やもすれば優雅とも呼べるふわりとした動きで空中に躍り上がる。 改めてはっきり確認される相手の機体。その姿は、細部はともかくとしてシーブックも知っているものだった。 二本のツノ型のレーダー。二つのカメラアイ。口元の赤い突起。そして、特徴的な色合い。 始めてみるタイプだったが、間違いなくガンダムタイプに他ならない。 「ガンダムタイプか……つくづく縁があるようだ……!」 言葉もなく、そして躊躇することさえせず先制で攻撃を仕掛けてきたガンダムへ、X1が応戦する。 一切速度を落とさず、猛スピードで切り掛かるガンダム。 X1は左腰部から流れるように柄を引き抜くと、巨大なビームサーベルに変えた。 打ち合わされるビームの剣が、光と粒子をまき散らしながら何合と切り結ばれる。 相手のビームサーベルが、大上段から落ちる。ザンバスターで弾き、そのまま「つ」の字型に振られた一撃。 それを相手は掌で受け止めた。いや違う。掌から離れたビームが、ビームザンバーを弾き飛ばしたのだ。 続いて、蹴りを繰り出すガンダム。無茶苦茶だ、武装による切り合いならともかく、MSそのものの四肢はそれほど丈夫に出来ていないはずなのに。 背中に背負った白い十字のスラスターが回転し、横方向にX1を滑らせる。 距離を取りつつも牽制に右腰部のザンバスター抜かれ、一条二条とビームを奔らせた。 だが、その牽制を迂回する形でビームサーベルが変形したビームブーメランが差し込まれる。 機体を一瞬前に倒したのち、即座に起こすことで最低限の動きでX1はさらに回避。 ビームバルカンがX1の胸元で輝いた。
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324 :代理投下 運命の戦士 ◇vtepmyWOxo[sage]:2010/01/05(火) 00:31:33 ID:OR/1mbKw -
「凄い……」 地上で繰り広げられる二機の戦闘。 モビルスーツ同士の戦闘を、これほど間近で見たのは、シーブックにとっては二度目になる。 一度目は、当然襲ってきた謎のモビルスーツ群と、防衛部隊のものだ。 しかし、その一度目とは比べものにならないほど高度な戦闘であるものが分かった。 襲ってきたガンダムの動きは荒い。しかし、その激しさは並みのモビルスーツパイロットなら動きのGで気絶してしまうほどのものだった。 それだと言うのに、平然と攻撃を繰り出し続けるパイロットは、一体どんな化け物なのか。 シーブックは知る由もないが、今目の前で戦っているガンダム、すなわちデスティニーはコーディネイター…… つまりナチュラルと言われる自然の人間より身体的に丈夫な人間の仕様を前提として作られている。 並みの人間なら機体の操縦する技量的な難度という意味でも、身体的な負担の意味でも、到底操縦不能なシロモノなのだ。 それをちょっとした練習で使いこなすのは、天才的な操縦技術と耐力、その両方を秘めなければ操縦できない、 『さらなるゲッター』のパイロットに選ばれた弁慶だからこそと言えた。 「だが……読める!」 しかし、その天性の才気による操縦を裁くジャミルも、並みのパイロットではない。 天才パイロットと言われ、戦争で教科書に載るほどのエースと一度はなった。 その後、現役を一旦退きはしたが、戦闘の経験値という意味ではそこらのベテランを凌ぐジャミルは、 弁慶の荒い動きから次の行動を予測し、攻撃を差し挟んでいく。 天才型の、迷いと言うものがまるで見えない自信にあふれた戦闘法と、 古参の熟練兵が見せる堅実で、それでいて損傷を抑える戦闘法。 シーブックが下手に手を挟めるものではまるでなかった。 無理に手を出せば、ジャミルの足を引っ張ってしまうだけだろう。 「まったく……ちまちまやってたら駄目だなあ」 戦闘中とは思えない弛緩した声。 敵のガンダムが、距離が空いた隙に背中から常識外れに巨大な剣を引き抜いた。 どう見ても20mは――握っているガンダム以上の大きさがある。 あんな兵器を携行させるなど、工業学科の学生として様々なモビルスーツの機構を見てきたがあり得ないと思った。 「これで一気にバッサリだ!」 羽のような背面フィンから光があふれ、剣を大きく振りかぶったままガンダムが突撃する。 ジャミル曰く、接近戦仕様の機体とX1は言っていたが、あれだけ巨大な武器を相手に鍔迫り合いは不可能だろう。 Xスラスターを最大限使い、回避する。しかし、さらに振られる大剣。 本来一撃必殺か、後の先による一発を狙うはずの大剣を、風車のようにガンダムは振り回す。 「機体があんな操縦でもつのか……!? なんて無茶苦茶な戦い方なんだ……!」 あれでは、相手からのダメージ以前に、操縦から来る負荷で関節などのモーターが駄目になってしまうはずだ。 とことん考えなしなのか、それとも相手から機体を奪えばいいと思っているのか。
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325 :代理投下 運命の戦士 ◇vtepmyWOxo[sage]:2010/01/05(火) 00:34:13 ID:OR/1mbKw -
地面に叩きつけられた大剣が、橋を支えるワイヤーと骨格をまとめて両断した。 X1には当たってない。素早く刻んだバックステップで、足場が崩れるよりも早く後退している。 ここまで、両者ともに目立った一撃はない。互いの戦闘における能力が拮抗している証拠だ。 だが、それは危ういバランスの上に成り立っているにすぎない。 「どうする……どうする、シーブック・アノー……」 見ているだけでも緊張で手に汗握る戦いに、自分が飛び込んで行ってなんになるのか。 もし、もう少し後の時間軸のシーブック・アノーであったなら、おそらく何の躊躇もなく戦いに飛び込んでいったであろう。 ニュータイプとも思われるエースパイロット、そんな風にスペース・アークでもてはやされ、自信過剰になっていた彼ならば。 彼の本来の初陣は、F-91と呼ばれるマシンに乗り、多大な戦果をあげるというものだった。 そして、その後も強敵と呼べるものと出会えず、増長する自分を叱れる大人にも出会わず、快進撃を繰り返すはずだった。 しかし、今ここにいるシーブック・アノーは違う。 彼は、まず第一にジャミルと言う人間という尊敬に値する人間に出会った。 そして、戦いがどれだけ激しく過酷なものであるかを知ることになった。 戦いと言うものそのものに対して、引いてしまうのも無理はないだろう。もちろん、彼がエースクラスの潜在能力を秘めていることには変わりない。 それでも、戦うに当たって前提となるメンタル部分に関して、まったく違う感情を抱いてしまった。 動きたい。けれど、動けない。何故か。それは、動いたことで余計に状況を悪化させるのではないかという思考が原因だった。 ――「悩む前に動いたのか?」 脳裏に反響する、ジャミルの声。 つい先ほど、投げかけられたばかりの言葉。 「そうだ……まだなにもしちゃいない」 勝手に決め付けて、やる前から諦めてはなににもならない。 そう、先程思ったばかりではないか。自分の決意は、戦い一つで揺らぐほど、弱いものだったのか? 弱いものではなかった、と言いたい。しかし、自分でもそう思えない。 だが。少なくとも、自分の言葉を受けて、頷いてくれた人がいた。 ジャミル・ニートは迷う青年に一歩を踏み出してもらうため、背中を押した。 その言葉は、たしかに、青年に一歩を踏み出す勇気を与えた。 シーブックは、息を深く吸い込み、目を見開く。 「行けぇぇぇぇぇ!!」 キングゲイナーが動き出す。 キングゲイナーがオーバーデビルの眷属とも呼ばれるように、キングゲイナーのオーバースキルはパイロットの負の心によって覚醒するものだ。 つまり、今のシーブックにはそれらは一切使えない。使える武器は、チェンガンだけだ。 それでも。それでも、シーブックはまっすぐにチェンガンを突き出し、突進していく。
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326 :代理投下 運命の戦士 ◇vtepmyWOxo[sage]:2010/01/05(火) 00:36:51 ID:OR/1mbKw - 目指すのは、武器を握るガンダムの腕。殺しはしない――殺し合いには乗らない。けれど、相手を倒す。
相手の武器のみを狙い抑える。それは、通常格上が格下に対してやることだ。 だが、シーブックの行いは自分のほうが上だと言う傲慢から来るものではない。殺し合いには乗らず、相手を打ち破ると言う決意からのもの。 「なんだぁ!?」 相変わらず、緊張感に欠けた声が敵のガンダムから聞こえる。 オーバースキル加速ではなく、単純な全速力での突撃(チャージ)。相手は大剣を振るのをやめるとしゃがむことでチェンガンを回避した。 敵のガンダムと、自分のキングゲイナーが、背中あわせに立つ。 立ち上がったのは、同時だった。お互いが、横薙ぎに手に持つ武器を全力で振った。 「当たるかよ!」 シミュレーションで経験していたモビルスーツとは違う機体の軽さを感じながらも、キングゲイナーを浮き上がらせる。 その下すれすれを、ビームの輝きが通り過ぎていった。オーバーマン独特の動きの軽さが、モビルスーツを上回った。 しかし、今度はオーバーマンの小ささが仇となる。あまりにも、こちらが小さすぎ、攻撃が届くまでワンテンポ空いてしまう。 両側頭部に内蔵されたバルカンが火を噴いた――かに見えた。 モニターから敵のガンダムが横へ消え、武器を使う時間も惜しいと身体ごとぶつかったX1が映る。 「いまだ! 動け!」 ジャミルの声に返事をする余裕もない。だから、返事は成果と言う形で示そう。 チェンガンが、敵のガンダムの頭部へ向けられる。到達まで、あと数瞬だ。これで決まる。決める。 シーブックの気迫に答えてキングゲイナーが飛ぶ。 しかし、相手のガンダムの頭は潰されることはなく、吹き飛んだのはキングゲイナーだった。 キングゲイナーにぶつかったものは、明るい赤に輝く、ビームブーメランだった。 ■ 「おっし、意外とうまくいったな!」 剣を振り向きながら振ると同時、ブーメランのほうをぶん投げる。 弁慶は自分の策がうまく言ったことに嬌声をあげた。 「なんだなんだ、一体ずつかと思ったら、途中で二体一になるのかよ。やっぱり少しずつ難しくなるのか」 吹っ飛んだ一体を追いかけ、かばうように前に立つもう一体。 これから戦うとなれば、相手が一体とは限らない。野球でもチームプレーが大切だ。 そのチームプレーの生み出す力を考えれば、そういう状態で練習したほうがいいに決まっている。 そう頭では分かっているが、実際こうやってみると面倒だと弁慶は感じた。 元々あまり乗り気ではなかったのだ。 自分の身体の延長みたいに機械が動かせることにちょっぴりはしゃぐ気持ちが出てきたことは嘘ではないが、それでも気だるさが強い。 さっきから動かしててぶんぶん振り回されて、ちょっと気持ち悪くもなってきた。 面倒だし、今の二体を倒して休憩することにしよう。 投げたブーメランをキャッチし、でかいなんとか剣を再び持ち上げさせる。 「機械が動かしてるのに、かばったりチームプレーしたり面倒だなあ……」 そう愚痴の一つも零すのも、弁慶からすればさもあらんことだろう。 当然だ、彼からすればあくまでこれは仮想現実であり、リアルではないのだから。
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327 :代理投下 運命の戦士 ◇vtepmyWOxo[sage]:2010/01/05(火) 00:39:45 ID:OR/1mbKw -
だが、そんな思いは、目の前の一体、いやロボットから放たれた言葉で脆くも崩れ去ることになる。 「機械だと……!」 怒りに震えた男の声。半ばずれた意識でも、それが冗談ではないと分かるほど、真剣な怒りがこもっていた。 弁慶が、首をかしげ、頭を書く。おかしい、これはよくわからないことを言うだけの相手を倒す練習ではなかったのか。 ああ、そうか。きっと、自分以外にも候補がいて、みんなで最後の一人が誰になるか練習してるだっけ? 寝ぼけながら聞いた話を一部思い出し、そういうことかと剣を振り上げる。 しかし、男から放たれたのは、我慢の限界を超えた時に放たれる怒声そのものだった。 「我々はビットモビルスーツなどではない! 生身の人間だ!」 武器を構えながら、目の前のロボットから放たれる声。 弁慶は、ただ呆けるしかなかった。 「……え?」 「受け入れがたい現実をシミュレーションにしてしまいたい気持ちはわからないでもない…… だがこれは紛れもない現実だ! 外に出て見ろ! これが、架空だと思えるのか!?」 男の言葉に、血の気が引くのが分かった。 外に出て見ろ――それ以外何も考えられず、慌てて外に出る方法を調べて、前をあける。 狭苦しかったコクピットが少しずつ開いていく。そこに広がっているのは――紛れもないホンモノの感触。 肌に触れる風が。飛び込んでくる日の光が。そして、流れ続ける冷や汗が、間違いなくホンモノだと告げている。 「う、嘘だろ……ロボットには、誰も乗ってなくて、遠くから動かしてるんだろ……」 こちらの呟きが通信を通して聞こえたのか、向こうのロボットも同じように胸が開き、人が出てきた。 蒼いコートのようなものを着た、間違いなく生身の人間だった。 「う……おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」 弁慶は、叫んだ。ただ叫ぶことしかできなかった。 「やっと自分のやったことに気付いたのか……!」 「違うんだ! 俺は、そんなつもりはなかったんだ!」 誰に対してかもわからない弁解の言葉。 鈍い鈍いと言われる弁慶にも、否応なしに理解できた。これがすべて現実で、自分のやったことは人殺しだと。 自分がさっきめちゃくちゃに壊した機械から時々聞こえていた子供の声も本物だったと。
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328 :代理投下 運命の戦士 ◇vtepmyWOxo[sage]:2010/01/05(火) 00:44:22 ID:OR/1mbKw -
「すまねえ……すまねえ……」 涙と鼻水で顔を覆い、くしゃくしゃに歪めた顔でそう弁慶は呟いた。 出てきた男は、そんな弁慶に何も声をかけずにいる。自分にあきれているのか。それとも、殺すつもりなのか。 殺す、死ぬ――そんな言葉が頭に浮かんだ時、それが嫌に身近に感じられた。 それも当然だ、他ならぬ自分がやったことなのだから。 さらに弁慶を襲う自己嫌悪。 止まらない涙。 そして、死。 地面が揺れる。 コクピットから投げ出される。 地面に落下する弁慶。 弁慶が最期に見たもの。 それは、足を滑らせた自分のロボットの踵。 ■ 「アハハッ! 獲物がより取り見取りってやつさね!」 上空から下りてくるのは、ストライクフリーダムガンダムと、それに装着されたミーティア。 アギーハは、宇宙に飛ばされた。しかし、地図を見ればすぐそばに月があるではないか。 ムーンクレイドルではないが、何か自分たちのかつて使っていたものはないかと降下した彼女に起こったのは、不思議な出来事。 なんと、月に降りた途端に景色が僅かに歪んだのだ。変化は一件無いように見える。 しかし、機体に表示される現在位置は、c-1から、B-2へ変わっていた。 どういう仕組みか、月に降りると地上MAPの月エリアに出るようになっていたのだ。 もっとも、そんな仕組みなど彼女には関係ない。どうやら自分の知る月ではないと見限った後、当初の予定通り彼女は獲物を探し始めた。 そして、彼女は見つけた。三機の獲物を。 ■ 「駄目だ、このままじゃ……!」 動きが悪い。やはり、あのビームブーメランの一撃が効いている。 それになにより、このマシンは自分に向いていない。動きの軽さといい、追従性といい、しっくりこない。 X1に視線を向ける。どこからともなく取りだしたマントで上空からのビーム攻撃を防いでいるが、動こうとしない。 「コクピットブロックを開放して無理をさせたのがまずかったか……!」 苦虫を噛み潰したような顔のジャミル。 どうやら、コクピットブロックをあけたまま無理な起動と衝撃を与えたため、動きが固まっているらしい。
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329 :代理投下 運命の戦士 ◇vtepmyWOxo[sage]:2010/01/05(火) 00:46:20 ID:OR/1mbKw -
「どのくらいかかりそうですか!?」 「あと5分……いや3分か……!」 3分。動きを止めているのであれば、モビルスーツ戦ならば百回は相手を撃墜できる時間だ。 ジャミルが動けないのであれば、自分が動くしかない。だが、この機体で降下してくる相手を倒せるのか。 乱雑な射撃ならまだいい。相手が完全に戦闘できる高度まで、正確に狙い撃てる高度まで下りてくる前に、行動しなければならない。 せめて、モビルスーツなら。そう歯をきしませるシーブックだが、無い物ねだりをしても―― いや、ある。 モビルスーツなら、ある。 キングゲイナーが、ビームの雨の中、ある一点を目指して飛ぶ。それは、砲撃にほとんどさらされず、その場に転がされている。 心の中で、あの哀れな男に頭を下げながらも、荷物を担ぎシーブックはそれに乗り込んだ。 それの名は――ZGMF-X42Sデスティニー。 「凄い……ジェガンの5倍以上のパワーゲインがある……これならいける!」 再び、運命の名を持つガンダムが立ち上がる。 シーブック・アノーの乗るデスティニーが、陽光を背にし、カメラアイを影の中光らせるストライクフリーダムへ飛んでいく。 空にストライクフリーダム。地から見上げる挑戦者は、デスティニー。 デスティニーガンダムvsストライクフリーダムガンダム。 まさしく『運命』の戦いが――今、始まる。
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330 :代理投下 運命の戦士 ◇vtepmyWOxo[sage]:2010/01/05(火) 00:49:47 ID:OR/1mbKw -
【ジャミル・ニート 搭乗機体:クロスボーンガンダムX1(機動戦士クロスボーン・ガンダム) パイロット状況:良好 機体状況:数分のフリーズ、実はABCマントを持っていた模様。エネルギー消費(小) 現在位置:C-3 橋の上 基本行動方針:殺し合いを止めるために尽力する 第一行動方針:ストライクフリーダムに対処 第二行動方針:仲間と情報を集める 第三行動方針:力のない者は保護。あるいは道を示す。 最終行動方針:バトルロワイアルの主催者の打倒。 参戦時期:原作終了後※サングラスはしてません 備考1:首輪探知器を所持※詳細な効果範囲は後の書き手さんにお任せ。 【シーブック・アノー 搭乗機体:デスティニーガンダム(機動戦士ガンダムSEED DESTINY) パイロット状況:良好 機体状況:良好(核・デュートリオン統合先進機動システムのおかげでエネルギー消費はほとんどなし) 現在位置:C-3 橋の上 基本行動方針:殺し合いを止めるために自分のできることをする 第一行動方針:ストライクフリーダムに対処。 第二行動方針:仲間と情報を集める 最終行動方針:リィズやセシリー、みんなのところに帰る。 備考1:謎のビデオテープを所持。 【アギーハ 搭乗機体:ストライクフリーダムミーティア(機動戦士ガンダムSEED DESTINY) パイロット状況:良好 機体状況:良好 現在位置:C-3 上空 第一行動方針:敵を捜して、発見次第撃破。ノルマをこなす。 第二行動方針:ノルマをクリアしたら今後の戦略を練る。 最終行動目標:生き残り、シカログと再会する】 ※OGs死亡直後からの参戦です。 備考 キングゲイナー(小破、エネルギー消費(小))が放置されています 【車弁慶 パイロット状態:死亡】 【08:30】
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331 :代理投下 運命の戦士 ◇vtepmyWOxo[sage]:2010/01/05(火) 00:51:06 ID:OR/1mbKw - 191 名前:運命の戦士 ◆vtepmyWOxo[sage] 投稿日:2010/01/04(月) 03:31:17 ID:4ScUsE/6
投下完了。 指摘や感想があればなんなりとお願いします。 投下乙です。 勘違い弁慶が落ちて因縁機体のバトル勃発か。 これは続きを書きたくなる素晴らしいSSでした!
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