- 光田康典の音楽を語るスレ 20
315 :SOUND TEST :774[]:2022/04/23(土) 09:40:21.66 ID:D8JvSjbB - 光田:最初は作曲家として入社させていただいたんですけども、当時は効果音を作るスタッフが
いなかったんですよね。 僕がコンピューターに強かったので、「光田、効果音を作ってくれないか?」と言われたので、「いいですよ」 ということで(笑)。当時は「ファイナルファンタジーV」「聖剣伝説2」「ロマンシング サ・ガ2」を作っていた時代 でした。入社してからすぐに、「ファイナルファンタジーV」の飛竜の鳴き声の効果音を作りました。 ハマ:効果音作業って想像がつかないんですけども、具体的にはどういったことをするんですか? 光田:昔のゲームって、とにかく容量が少ないんですよ。今のゲームだと例えば「ガラスを壊した音」を 収録するってなると、実際にガラスを壊した音を録音して、そのまま収めればいいんですよね。当時は そういうことができる容量がなかったので、シンセサイザーで作るわけですよ。 心電図みたいな音の波形を使って、鳴き声や剣の音を作っていました。基本の音は「プー」とか「ピー」とか 「ポー」とかしか入っていないんですよ。それをいかに組み合わせて効果音を作っていくか。非常に地道な 作業でした。 ハマ:でも、実はそういった音がプレイヤーの心に強く残るじゃないですか。今みたいなリアルな音じゃない 時代のほうが、記憶に残っていたりしますよね。 光田:そうなんですよね。カーソルがメニュー内で移動する音とか、決定音とかを作るときが一番神経を 使うんですよ。
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