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31 :前スレ898[sage]:2011/12/22(木) 22:02:40.37 ID:V+J5pVTT0 - やっとSS仕上げたは良いが、長文が書き込めない。
文章長過ぎって出るんだが、どれ位なら書き込めるんだ? 因みに、書き込もうとしたのは2kBytesで25行位(全体の1/8)なんだ。
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32 :31[sage]:2011/12/22(木) 22:34:31.81 ID:V+J5pVTT0 - 違う、前スレ989だ…
どうやら疲れているようだ…
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33 :Stille Nacht 1/4[sage]:2011/12/22(木) 22:54:23.71 ID:V+J5pVTT0 - 愚妹インテリは趣味の漫画系のイベントに参加する。
今回は随分順調に原稿が進んだらしく、仕上げを手伝わされなかった。 いつもこうだと助かるんだがね、妹よ。 ベテランは少年を伴って、南の海に釣りに行くらしい。 あの禿親父は少年の事をかなり気に掛けていて、少年の入隊以来、不器用なりにあれこれ世話を焼いている。 少年の境遇が境遇だけに、まぁ、気持ちは判るけどな。 その甲斐在ってかどうか、少年もかなり歳相応の反応をする様になったんだ。 師匠は奥さんの墓参りで、あの山小屋へ。 ナルシーは相変わらず予測不能。 前回はエベレストに登っていたらしいぜ。 オペ子は通常業務だとさ。 来年の予算獲得の為の根回しだとか準備が在るらしい。 そして、帰る実家も嵌る趣味も溜まってる仕事も無い俺は、隊舎に居残りの予定だ。 去年(今年というべきなのか?)は、同じく居残り組だった少女と映画やゲーセンで暇を潰したんだ。 その少女に今年(来年か??)はどうするのか尋ねたら、さっきの返答だったって訳だ。 「えっとね、お金の心配も無くなったし、1度、教会に帰ろうと思うの。」 「あぁ、そりゃ良い事だな。 無事な姿見せて、シスターを安心させてやれよ。」 少女は、育った教会の借金返済の為に<<ボーダー>>になった。 本人の弛まぬ努力と幾許かの幸運が味方し、少女は今日まで無事に戦い抜き、その間教会に送り続けた金額は、利子を含めても借金を帳消しにするに充分な物となった。のだ。 今後も<<ボーダー>>を続けてゆく決意の少女だが、1度位は郷帰りし、親代わりだというシスターに甘えても良いだろう。 なんせ今まで、誰も頼らず何にも縋らず、只管に剣林弾雨を潜り抜けて来たんだ。 これ位しても罰は当たらんだろうさ。 「それでね、…お兄ちゃんも一緒に行って欲しいの。 ほら、ずっと帰ってないから、一人じゃ帰り辛いし…」 それもそうか、誰にも言わずに家出同然で出て来たんだったな。。 確かに帰り難いわな。 「OK、判った。」 上目遣いでもじもじしている少女の頭をくしゃくしゃに撫でる。 「家出娘の凱旋だ。 土産もいっぱい買って行こうぜ。」 「…うん!」
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34 :Stille Nacht 2/4[sage]:2011/12/22(木) 23:02:03.67 ID:V+J5pVTT0 - そんな訳で、休戦期初日のクリスマスとやらに遙々、少女と二人して少女が育ったという教会の孤児院にやって来た。
…本当に遠かった。 持ってきた本も読了し、携帯機のゲームも飽きて、流石に少女と二人きりでは話のネタも尽きる始末だ。 そんな状況でも、少女が俺を見てずっとニコニコしてたのが、正直言うと少し怖かった。 あー、話を戻そう。 大量の土産を持って、教会へ続く雪の積もった坂道を上る。 少女に荷物の半分を持たせる訳に行かねぇから、8割方俺が持ってるんだ。 美少女と一緒に歩く山の様な荷物を担いだ外国人の男、か。 …他人の目にどう映っているか考えたく無ぇな。 ご近所の皆さーん、別に怪しい者じゃないですよー! 頼むから当局に通報しないでくれーー!! そんな事を心の中で叫んでいる内に坂を上りきり、教会に着いた。 …想像してたより立派な教会で、少し驚いたぜ。 その正門では、女の子が一人、雪掻きをしている。 年の頃は7、8歳ってとこか(以下、幼女と呼称)、俺達に気が付いたんだろう、こちらをじーっと見ている。 少女、何で俺の背に隠れてんだよ! 「…だってぇ。」 俺の背中から出たがらない少女を引っ剥がし、その背を軽く押してやる。 よろけながら幼女の方へ歩いてゆく少女。 近づいてくる少女が誰なのか理解したんだろう、幼女の表情が驚きと嬉しさに支配されてゆく。 それらがごちゃ混ぜになり、幼女の瞳から大粒の涙がポロポロと零れ出した。 幼女が走り出し、少女に飛び付いた。 それを優しく抱き止める少女。 「おねぇちゃん…」 少女にしがみ付き泣きじゃくる幼女。 あー、そうか。 隊じゃ年少組の少女だが、ここでは年長者なんだよな。 うん、新鮮だ。 その時、建物の裏から車椅子の人物が現れた。 衣服からこのシスターだと判断出来る。 思っていたよりかなり若い、オペ子と同じ位かな。 つまりはさんjy…、何だろう、今、何処からか凄まじい殺気を感じたが………。 そのシスター、少女を眼にした瞬間、信じられない速さで車椅子を走らせ俺達に近付いて来た。 凄ぇな、車椅子ってドリフト出来るんだ。 マルチウェイでも付いてるのか?
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35 :Stille Nacht 3/4[sage]:2011/12/22(木) 23:11:38.12 ID:V+J5pVTT0 - 少女と対峙する車椅子のシスター。
「あの、シスター…」 少女が言いかけた瞬間、パシッと乾いた音が響いた。 シスターがいきなり、少女に平手打ちを喰らわせたのだ。 「今まで何処に行ってたの、連絡もしないで!」 平手打ちの勢いと同じ位に激しい口調で問い糾すシスター。 これまた俺の想像よりもアグレッシブな性格の様だ。 「ごめんなさい、シスター…。」 俯いてしまった少女を抱き寄せるシスター。 「全くこの子は心配かけて…。 お帰りなさい、少女。」 「…ただいま、シスター。」 シスターの腕の中で、少女は静かに泣き始めた。 その夜は、ささやかでは在ったがパーティーが催された。 孤児院の子供達に土産を配った俺はちょっとしたヒーローだった。 柄じゃ無ぇんだが、まぁ、悪く無い気分だぜ。 そして、子供達が寝静まった頃合を見て、礼拝堂へ向かった。 そこには読み通り、シスターが居た。 いや、俺を待っていた。 「熱血さん、こんな夜更けにどうかなさいまして? 懺悔でしたらお聞きしますわよ?」 そんな台詞をさらっと言う。 見かけに拠らず、喰えねぇオンナだな。 「悔い改めなけりゃいけない程の事はしてないつもりだ。」 「<<ボーダー>>になった事もですか?」 「へぇ、判るもんかい?」 <<ボーダー>>という言葉には二通りの意味が在る。 一つは、<<ニュード耐性保持者>>。 本来はこちらの意味であり、現在も広義ではこの意味だ。 もう一つが<<ブラスト・ランナー操縦者>>。 元々は狭義での意味だったが、今では専らこちらの意味で通っている。 シスターも、こちらの意味で言っている。 俺と少女が<<ボーダー>>であり、<<ニュード戦争>>に加担している事は伝えていない。 これ以上余計な心配をかけたくないという、少女の希望でな。 シスターは無言で自分の服の袖を捲った。 「…<<ニュード結晶>>。 じゃあ、シスター、あんたも?」
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36 :Stille Nacht 4/5[sage]:2011/12/22(木) 23:22:59.61 ID:V+J5pVTT0 - 俺達、<<ニュード耐性保持者>>には、須く同じ身体的特徴が在る。
それが、体の何処かに現れる<<ニュード結晶>>だ。 現れる場所も形も人其々、形は<<ニュード耐性>>の強さで変わる、らしい。 複雑な形な程、強い<<ニュード耐性>>の保持者って訳だ。 例えば俺の場合だが、左肩に獣の頭部の様な形の<<ニュード結晶>>が在る。 俺自身は狼だと思っているんだが、愚妹に言わせれば犬だそうだ。 「<<ボーダー>>ではなかったけれど、ね。 私ね、<<エイオース>>に居たの。 あの時は偶然地上に居たから難を逃れたけれど。 …<<エイオース事件>>とその後の<<ニュード戦争>>は、当時の私を絶望させるに充分だったわ。」 俺に聞かせると言うよりは、独白に近いな。 或いは、懺悔か。 「<<GRF>>を辞めた私は、この父の教会を継いだの。 そうしたら、今度は少女が<<ボーダー>>になっていたなんてね。」 深く溜息を吐くシスター。 「あんたは後悔してるんだな。」 「俺は後悔なんてしていないし、死ぬ間際でも後悔しないと思うぜ。」 <<ニュード耐性>>を持っていたから、<<ボーダー>>になったから、俺も妹も今まで生きて来られた。 これは紛れもない事実だ。 「きっと、少女も後悔してないぜ。 <<ボーダー>>になったからこそ、あんたや妹弟達を守れたんだってな。」 「あの娘、随分良くして頂いてるみたいですね。」 「そんな大層な事はしてねぇよ。 世辞じゃなく、助けられる事も多いしな。」 いやホントに。 少女は、トラップや待ち伏せに良く気が付くんだ。 ニュータイプなんじゃないかと疑うレベルなんだぜ。 振り返ったら、シスターが穏やかな表情で俺を見ていた。
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37 :Stille Nacht 5/5[sage]:2011/12/22(木) 23:30:48.02 ID:V+J5pVTT0 - 「今宵は聖夜、これも奇跡でしょう。
無事に戻って来た少女と、少女に齎された恵みは主の御導きです。」 「そりゃ違うぜ、シスター。」 シスターの祈りを遮る。 「少女が無事に戻って来れたのも、ここを守れたのも、純粋に人の行いだ。 生き足掻く者の不断の努力の成果だぜ。 感謝なら、神様じゃなくて少女にしてやって欲しいね。」 「ふふっ、そうですね。 貴方の言う通りです。 それでは、少女が貴方と出会えた事、このお導きに感謝致しましょう。」 翌日、別れを惜しむ子供達をなんとか宥めて、孤児院を後にした。 少女は当然だが、何故か俺まで再来を約束させられた。 「ねぇ、お兄ちゃん。 昨日の夜、シスターと何をお話してたの?」 「ん? ちょっと世間話をしてただけだよ。 あぁ、少女の事、宜しく頼むってさ。」 「ふーん…、ねぇ、お兄ちゃん。」 並んで歩いていた少女が、俺の正面へと回り込む。 「不束者ですが、これからもよろしくお願いします。」 「何だよ、改まって。」 深々と下げられた少女の頭をくしゃくしゃに撫でた。 「そういや少女、別れる時にシスターから何か言われてたな?」 「うぅん、何でも無いよ! 体に気をつけなさいって言われただけだよ!!」 何故だか真っ赤になっている少女。 本当にそれだけなのか? (もう、シスターったら… お兄ちゃんは良い人だけど鈍そうだから、強引にでも既成事実を作っちゃいなさい! なんて言うんだもん。 お兄ちゃんの顔、まともに見れないよ…)
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38 :Stille Nacht 0/5[sage]:2011/12/22(木) 23:35:37.62 ID:V+J5pVTT0 - 「お兄ちゃん、お願いがあるの…。」
潤んだ瞳の少女が上目遣いでそんな事を言い出したのは、新しい年の始まりを10日後に控えた、所謂年の瀬って奴だった。 数日もしたらクリスマスを迎え、そして、凡そ2週間程の休戦期に入る。 旧世紀から続く伝統とやらで、<<マグメル>>がこの期間中の一切の戦闘行為を禁じている為で、<<ボーダー>>もつかの間の休息を謳歌出来るって寸法だ。 ところでさ、クリスマスって何の日だっけ? 処女の母親から救世主が生まれただとか、伝道者が菩提樹の下で悟りを啓いただとか、イカれた神様が世界樹で首を吊ってルーン文字を閃いただとか、蛸みたいな邪神が目覚めるだとか? どれであっても、俺には関係無ぇ話だけどな。 俺達ブロッサム隊も、契約主たる<<GRF>>から休暇を貰えるんで、各々好き勝手に過ごす事になる。 お嬢やまじめはまた実家に帰るんだろう。 二人共、その度に親兄弟と喧嘩して戻ってくるんだが、何の為に足繁く帰省してるんだろうか?
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39 :31[sage]:2011/12/22(木) 23:39:54.56 ID:V+J5pVTT0 - 自己解決して書き込みしたら、分割間違えるわ、抜けがあるは…
38→33→34→35→36→37と読んで下さい。 リアルタイムで文章直しながら投下しちゃいかんな。 正直、すまんかった。
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