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通りすがりの白戦士
†最愛の花嫁 ビアンカ萌えスレ43†

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†最愛の花嫁 ビアンカ萌えスレ43†
939 :通りすがりの白戦士[sage]:2011/12/04(日) 21:40:44.72 ID:bEUUJguX0
久しぶりに投下してみる。

アゲハ「花嫁選びの前日、リュカとビアンカは秘密の婚約をした。
そして、2人は様々な試練を乗り越えて成長した。
今はあたし達の店で飲んでるよ。」

〜眠れない金髪33〜

「ねえ、ビアンカ…。」
アゲハはビアンカの三つ編みを手に取る。
「何?」
「あたしと歳が近いのに、三つ編みなんかして不思議だな…って。それもまた新鮮なんだけどさ。」
アゲハは三つ編みをすっ…と根元から撫でる。
「………。」
ビアンカは黙ってアゲハの瞳を見つめる。
「あ、いや、気に障ったならゴメン…。」
アゲハは慌てて三つ編みを離し、下を向く。
先程まで強気で妖しい雰囲気を漂わせていたホステスが、急に近所のお姉さんみたいな親近感を感じさせていた。
「ホステスだもん、普通の女の子よりオシャレを気にしなきゃいけないもんね。」
ビアンカはクスリと微笑む。
「え、ええ…。」
アゲハはまだ済まなそうな表情をしている。
セラの言う通り、内心は優しい人なのだろうとビアンカは思った。
「あたしが5歳の頃かな…」
ビアンカはそっと語り始めた。
「何何!?ジュリアちゃんにも聞かせて!」
ジュリアも好奇心旺盛だ。
年齢はリュカやフローラと同じ19歳なのだが、見た目や言動でローティーン以下に見える。
しかし、ビアンカはこの少女の強さを聞かされており、凄まじいオーラも感じている。
ビアンカはそのギャップに未だに戸惑いながらも、平静を装っていた。
「はいはい…。」
アゲハとジュリアはビアンカの話に耳を傾けた。


「もう、またボロボロにして!」
ビアンカの母、マグダレーナの悲痛に似た怒声が飛ぶ。
幼い頃のビアンカは毎日、男の子と混じって野山を駆け回っていた。
そして、決まって毎回服は破れ、髪を乱して帰るのである。」
同じ年頃の女友達もいるのだが、最近では、女友達も誘っては、男友達の遊びに混じらせていた。
しかも、遊びに興じ過ぎて怪我までさせる始末である。
更に、女友達を守る為に他の少年を傷つけたりもした。傷つけられた少年の家に行って謝るのもしばしばであり、マグダレーナならずとも、怒りたくなるというものだ。
父であるティムズは「元気ならいいじゃないか。」と言っているが、もちろん、納得していない。
ビアンカは鏡を見た。顔は泥だらけで擦り傷もある。
髪はボサボサで麻布で乱暴に縛ってあるだけだ。
†最愛の花嫁 ビアンカ萌えスレ43†
940 :通りすがりの白戦士[sage]:2011/12/04(日) 21:42:36.72 ID:bEUUJguX0
〜眠れない金髪34〜

「だいぶ伸びたな…。」
ビアンカは麻布を解き、髪を手に取る。
毎朝マグダレーナが丁寧にブラッシングをし、ヘアゴムで結っても、夕方には乱雑にされる。
「いーや、切っちゃお。」
ビアンカはハサミで無造作に髪を切り始めた。
柔らかで美しい金髪は本能のままに、次々と切り落とされていく。
「へへー!」
鏡に写ったその頭は、乱雑な短髪の少年の様だった。
「嫌あーっ!!」
マグダレーナの大きな悲鳴が、部屋中に響き渡る。
さすがに何事かとティムズも部屋に入り、呆れ果てた。
「どうして、こんな事に…」
マグダレーナは床にひざまずいて涙を流した。
しかし、ビアンカは母の涙の意味は分からず、きょとんとしている。
「あー、ビアンカ、先にお風呂に入ってなさい。」
今のティムズには、そう言うのが精一杯だった。

その夜、ダンカン夫妻は愛し合った。
マグダレーナはティムズとの結婚前は旅の踊り子であった。行き先々で拍手喝采を浴び、結婚して辞める際は多くのファンに惜しまれた。
今は、女将業が空いた日に近所の奥様方に小さなダンス教室を開いている。
しかし、往時からの踊りの切れは衰えるどころか、ますます冴え渡っている。しかも、美人で器量良しである。
そんな境遇だからこそ、段々と女の子らしさを失っていく娘に日々、人一倍悩んでいたのだ。
自分の腰の上で無我夢中で妖しく舞い踊る妻を、ティムズは興奮しつつも哀しげに見つめていた。
やがて2人が果てると、辺りは静寂が支配した。
マグダレーナは、ティムズの胸に顔を当てて静かに嗚咽し始めた。
「…どうしたらいいの…?あの娘がどんどん、あたしから離れていくわ…。」
ティムズは妻の流れる様な美しい髪を撫でながら、黙って聞いていた。
「やっぱり、血が繋がっていない親だから、あたしを嫌いになりつつあるのね…。」
「いや、お前と同じさ。あの娘も気性が激しいし、正しいと思う道を進む。純粋過ぎるんだよ…。」
ティムズは妻の髪から顔を撫でた。
「あの子があたしと…?」
マグダレーナの瞳は真っ赤に腫れ上がっていた。
「確かに、今のままでは乱暴な娘に育つだろう。だが、あの娘の考えを尊重しつつ、正しく導くのも親の役割じゃないのか?」
「あたし達が、あの娘を…?でも、どうやって…?」
†最愛の花嫁 ビアンカ萌えスレ43†
941 :通りすがりの白戦士[sage]:2011/12/04(日) 21:44:13.56 ID:bEUUJguX0
〜眠れない金髪35〜

「俺達と同じさ。ゆっくり確実に学べばいい。木こりだった俺が自警団の斧戦士になって、お前とも出会えた。そして、今や旅館の主人だ。
今は分からなくとも、いつかは分かってくれる。俺達の大事な娘だからな。」
「あなた…。」
ティムズは妻の唇に優しくキスをした。

次の日からマグダレーナは体を張って、ビアンカのヘアアレンジを止めた。
ビアンカは初めは泣いたり喚いたりして抵抗したが、やがてかなわないと知り、次第に大人しくなっていった。
髪は段々伸びていき、ビアンカの暴れっぷりを抑制していく。
その甲斐あって、遊び方や範囲も段々と慎ましくなっていった。
そして、髪が肩まで伸びた頃、ビアンカは鏡を見て絶望していた。
「…もう、冒険したり、悪い男の子をやっつけられなくなるのかな…?こんな髪、邪魔なだけなのに…。」
ビアンカは髪を手に取り、恨めしそうに溜め息を吐いた。
「そんな事無いわ。」
マグダレーナの手がビアンカの髪に触れる。
優しく髪を掬い、頭頂部で2つに分けた。
「1つ編めば温もりが、2つ編んだら優しさが、3つ編むと幸せを運ぶ天使が舞い降りる♪」
マグダレーナはビアンカの耳元で歌いながら、右側から丁寧に髪を編んでいった。
右側が終わると、左側も同じ様に編み込まれる。
ビアンカは鏡に映った今まで見た事がない自分に変わっていく様を、じっと見つめていた。
「うわあぁ〜!!」
頭部の両側に綺麗に垂れ下がった三つ編みを見て、ビアンカは驚いた。
「ほ〜ら、お人形さんみたいに可愛くなりました。」
マグダレーナはビアンカの両肩をそっと押し、鏡に近付ける。
「ねえお母さん、これ何?」
ビアンカが鏡の前でポーズを決める度に、三つ編みは可愛く揺れたり跳ねたりしている。それがますますビアンカの興味を誘う。
「それは三つ編みって言うのよ。それなら、長い髪も邪魔にならないわ。どう、可愛いでしょ?」
「うん、可愛い!…でも、お母さん?」
ビアンカの顔が一瞬、曇る。
「なあに?」
「また、冒険に行ってもいいの?」
マグダレーナは笑顔で、ビアンカを抱きしめた。
「ええ!でも、お友達を傷付けるのは駄目よ。
ビアンカは強くて優しい子だから、つい、やり過ぎちゃうのよね。
だから、お母さんは少しでも女の子らしくなってもらいたいから、三つ編みにしたのよ。」
†最愛の花嫁 ビアンカ萌えスレ43†
942 :通りすがりの白戦士[sage]:2011/12/04(日) 21:48:14.33 ID:bEUUJguX0
〜眠れない金髪36〜

「ふ〜ん。でも、冒険してもいいけど、女の子らしくするなんて、分かんないよ。」
マグダレーナはビアンカを離し、頭を撫でた。
「いずれ分かるわ。さ、今日は何処に遊びに行くの?」
「え〜っとね、エレナちゃんとメグちゃんとアラン君と風丸君とで秘密基地に行くの!」
「秘密基地に行くなら、お母さんにも内緒にしなきゃいけないんじゃないのかな?」
ビアンカはハッとして、口に手を当てる。
マグダレーナはクスリと微笑み、ビアンカの背中をそっと押した。
「気を付けて行ってくるのよ。」
「うん!…ねえ、お母さん?」
ビアンカはマグダレーナに振り向く。
「何?」
「有難う。」
マグダレーナはその言葉に、ハッとした。
「お母さん大好きー!」
ビアンカはマグダレーナの方を向きながら、走って行った。
「夕飯までには帰ってくるのよー!」
マグダレーナが手を振ると、ビアンカも大きく手を振る。
やがて、ビアンカの姿が見えなくなると、マグダレーナは身体を震わせ、その場に座り込んだ。
「ビアンカはあたしを嫌ってなんかいなかった…。」
次第に涙が溢れ、泣き崩れていく。
「どうした?またビアンカが悪さしたのか?」
ティムズが心配そうな顔で近付いた。
「…ううん、違うの。実はね…」
マグダレーナは全てを話した。
「…やはりそうか。ならばもう、大丈夫だな。」
ティムズは優しく妻の腰に手を回した。
「あんな嬉しそうな顔は初めて見たわ…。」
マグダレーナは夫の胸に頭を寄せる。
2人はビアンカが消えた方をずっと見る。
マグダレーナは母としての幸せに浸り、ティムズも妻の幸せそうな雰囲気に浸っていた。

それからビアンカは普通の少女より活発な所はあるが、以前の様な乱雑さは見られなくなった。
しかも、母から編んでもらう三つ編みが気に入ったのか、編み方を教わっても、出かける前は必ず母に編んでもらっていた。
その場合はビアンカが左側で、マグダレーナが右側を編むのである。
もちろん、色々なヘアスタイルを覚えてはいく。しかし、結局は母との三つ編みに戻る。
女友達が母親からでなく自分で髪を結う様になっても、2人での三つ編みは続いていた。

更に時が経ち、マグダレーナは病気がちになった。医者の診断では、末期の子宮癌との事だった。
元々、子宮や卵巣の病気にかかりやすかった為、子供が出来なくなっていたし、ダンカン夫妻はある程度の予想はしていた。
いつ来るか知れぬ死の恐怖に悩んだ事もあった。
しかし、ビアンカという娘を授かり、夫妻はマグダレーナの命が尽きる時まで、精一杯生き抜く決心をした。
†最愛の花嫁 ビアンカ萌えスレ43†
943 :通りすがりの白戦士[sage]:2011/12/04(日) 21:50:11.89 ID:bEUUJguX0
〜眠れない金髪37〜

「ねえお母さん。」
「はいはい。」
療養の為、ダンカン一家は西の大陸の山奥の村へ引っ越した。
ビアンカもハイティーンになり、母親離れしても不思議でない年頃である。
しかし、ビアンカはあえて病床の母親に三つ編みを編んでもらい続けていた。
昔の様に頭頂部ではなく、肩に乗せる感じである。
しかし、ビアンカが右側を結い、マグダレーナが左側を結うのは変わらない。
「もう、病人にこんな事させて。」
そう言いつつも、マグダレーナは微笑み、綺麗な三つ編みを結う。
「有難う、お母さん。じゃ、行ってきます。」
ビアンカはあえて母に三つ編みを編ませていた。
旅館を売り払い、ベッドに伏せがちな母の楽しみになれば…と、ビアンカは考えていた。
その甲斐あってか、余命半年と言われていたマグダレーナの寿命が1年、2年と伸びていった。
天気や気分が良い日には家族で出掛けたり、見舞いに来てくれる近所の主婦仲間に簡単なダンスを教える事もあった。
ビアンカが学校を卒業し、温泉旅館に働きに行く様になっても、2人の三つ編みは続いた。
マグダレーナはビアンカの出勤前に起き、まだ寝ぼけ顔の娘の髪を優しく丁寧に編んであげる。
既に身体の大部分に癌が転移し、指先1つ動かすのも困難なはずなのに、マグダレーナはむしろ喜んで編んだ。

「お母さんおはよう。休みなのに早起きしちゃった…。」
いつもの眠そうな顔で部屋に入り、マグダレーナのベッドに座る。
マグダレーナは既にベッドの端に座っており、ブラシを持ってニコニコしながら待っていた。
「あらあら、女の子なんだから可愛い顔をしなさい。」
いつもの変わらぬ光景である。
ただ、今日は違っていた。
「お母さん…?」
マグダレーナの身体がゆっくりと薄くなっとぃく。
マグダレーナは優しい顔をして手を振った。
「あ、…」
ビアンカがハッとして手を伸ばすとマグダレーナの姿は消え、綺麗に整頓されたベッドが目に入った。
「そっか…。お母さんはもう死んじゃってたんだよね…。」
ビアンカはベッド脇に飾られた小さな祭壇を見た。
ダンスを通じて知り合った主婦仲間からの花で遺影と骨箱が埋もれそうだが、ビアンカが綺麗に整えていた。
ビアンカは祭壇に手を合わせた。
「これからは、お母さんの分までお父さんを支えなきゃ。
頑張るから、ちゃんと見守ってね。」
ビアンカは三つ編みを右側に一本に編んだ。
†最愛の花嫁 ビアンカ萌えスレ43†
945 :通りすがりの白戦士[sage]:2011/12/04(日) 22:14:14.27 ID:bEUUJguX0
〜眠れない金髪38〜

「これでお母さんと一緒だよ。」
いつも右側を編んでくれた母は少し前に亡くなっていた。
もちろん、亡くなった日も変わらずに編んでくれた。
その変わらぬ母の思いと一体化したかったのだ。
母と過ごした年月は短い。しかし、濃密に過ごしていたビアンカには、母との思い出が浮かぶ度に悲しみに潰された。
三つ編みも両側とも自分で編んだが、違和感があった。
「あたしにもお母さんの勇気をちょうだい。」
ビアンカは目を閉じ、三つ編みに触れた。
母の笑顔、華麗なるダンス、女将としての凛々しい姿等が次々と浮かぶ。
「大丈夫よ。だって、あたしの可愛い娘だもの。」
母の声が聞こえ、瞳に涙が溢れた。
幻聴かも知れない。
それでも、今のビアンカには大きな励みになった。
ビアンカは変わらぬ笑顔の母の遺影を見た。
「有難う、お母さん。あたし、お母さんみたいに精一杯生き抜くわ。」
ビアンカの瞳は強く輝いていた。


「そう…。お母さんとの思い出が…。ごめん、ダサいなんて言って…。」
アゲハはビアンカに頭を下げた。
「い、いいのよ。何時までも母親との思い出を引き摺っているあたしも悪かったし…。」
ビアンカは慌ててアゲハの頭を上げた。
「でも…」
「これから結婚して田舎を出るから丁度良かったのよ。今時、三つ編みなんて子供っぽいよね!
あたしの方こそ、気を遣わせてごめんね。」
ビアンカは三つ編みを解いた。美しい金髪が室内の証明に照らされ、更に輝きを増し、肩から背中に広がった。
「ええ〜、解いちゃうの〜?」
ジュリアは不満で膨れっ面になる。
「…お母さんとの思い出を背負うのは、悪い事じゃないよ…。」
アゲハは立ち上がり、ビアンカの髪を丁寧に掬い上げる。
「え…、何?」
ビアンカは突然の事に戸惑った。
†最愛の花嫁 ビアンカ萌えスレ43†
947 :通りすがりの白戦士[sage]:2011/12/04(日) 22:35:44.01 ID:bEUUJguX0
〜眠れない金髪39〜

そうこうしてる内に、アゲハは小さな三つ編みを作り、ヘアバンドの様に頭頂部に乗せる。
そして、残った髪を後頭部に纏めた。
「これならどう?」
アゲハは手鏡をビアンカの前に出した。
「これって…?」
今まで見た事がない自分が写っている。
「これなら、お母さんの思いを継いだまま、オシャレになれるよ。」

参考画像
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/017/134/21/N000/000/000/124703422572716116670_1_20090708152345.jpg
http://blog.crosscompany.co.jp/emae_yokohama/img/414/MjAwOTA3MDgyMDU5MDAx_fM.jpg

ビアンカは古き良き部分を残しつつアレンジされた新鮮な髪型に驚きつつも、アゲハの優しさに感謝した。
「有難う。…本当はね、三つ編みを続けたかったの。
だって、今までそれで頑張ってきたし、止めたら2人の人生を否定する事になるから…。」
「それでいいんだよ。あんたはその優しさを忘れちゃいけないのさ。」
アゲハは優しく微笑んだ。
「でも、あたしにはまだ大人っぽ過ぎるかな…?」
ビアンカは少し恥ずかしそうに下を向いた。
「解いてもいいよ。でも、お母さんとの三つ編みは続けなよ。」
「うん。」
「あ〜、あたしもビアンカのお母さんに会ってみたかったなあ。」
「会えるよ。」
ビアンカはクスっと微笑んだ。
「えっ?」
アゲハが驚くや否や、彼女の髪はビアンカによって次々と編み込まれていった。
「どう?」
今度はビアンカが手鏡を出した。
「暖かい…。これがビアンカのお母さんの思い…。」

参考画像
http://www.lowrysfarm-blog.jp/data/thumbnail/0/12/m_MmIJhuiMGx.jpg?1299069301

アゲハは丁寧に編み込まれた三つ編みを握った。
「ねえビアンカ?」
「何?」
「乾杯し直そっか?」
「うん。」
2人は新たに注がれたシャンパンのグラスを持った。
「たまには三つ編みも良いわね。ビアンカのお母さんに感謝だわ。」
「あたし、いつか絶対にこの髪型が似合う女性になるわ。」
「ビアンカなら、絶対なれるよ。」
2人はグラスを突き合わせた。
「ビアンカ、その髪型…?」
リュカが不思議そうに見る。
「アゲハも珍しい髪型ですね。」
レイジも不思議そうに見る。
ビアンカとアゲハは微笑み、互いの顔を見合わせた。
「女同士の友情の証だよっ。ね、アゲハ?」
「そうね。ビアンカ。」

(完)
†最愛の花嫁 ビアンカ萌えスレ43†
948 :通りすがりの白戦士[sage]:2011/12/04(日) 22:47:53.81 ID:bEUUJguX0
別スレ掲載、眠れない金髪33〜39より修正

登場人物
リュカ(リュケイオム・エル・ケル・グランバニア)…主人公。母を救うために世界を救う勇者を探している。ビアンカと婚約した。19歳
ビアンカ・ダンカン…温泉旅館の仲居。リュカの使命に感銘し、彼と婚約する。強大な力を秘め、アゲハの魔法に対抗した。21歳

マグダレーナ・ダンカン…ビアンカの母でティムズの妻。旅館の女将だが、かつては有名な踊り子だった。亡くなってもビアンカを見守り続けている。享年40歳
ティムズ・ダンカン…ビアンカの父でマグダレーナの夫。旅館の主人だが、かつては自警団の斧戦士だった。自分の事よりも妻や娘を気にかけている。45歳

レイジ…ナンバーワンホストだが、正義感に溢れる光魔法格闘戦士でもある。25歳
アゲハ…ナンバーワンホステスで炎魔法使い。はすっぱな口調だが、情に厚い。23歳
ジュリア…エルヘブン国家連合の天空天馬騎士。かなりの実力だが、性格は幼さが見られる。19歳

???…あたいは出ないのかい?
???…この時点ではまだでごわすよ。


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