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名無したんはエロカワイイ
作ってきた弁当をゴミ箱に叩き込みたい東方キャラ6

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作ってきた弁当をゴミ箱に叩き込みたい東方キャラ6
70 :名無したんはエロカワイイ[sage]:2011/03/22(火) 18:06:00.58 ID:f7QeRber0
俺「しつけえよ!」ポイグシャ!
てゐ「!!」
俺「どうせ変な薬が入ってたりするんだろう?その弁当」
てゐ「ち、違う!ただ俺にお弁当食べてもらいたくて…」
俺「嘘つきいたずら兎なんて信用できないね。もう出てくんな!」
てゐ「うぅ…待ってよ俺…」グス

◇  ◇  ◇  ◇

てゐ「ってことが昨日あってさ…」
橙「それでてゐちゃん、今朝から元気なかったんだね…」
チルノ「…ドンマイ」
橙「…きっと俺さん、そのときお腹が空いてなかったんだよ!また今度持って行けば…」
てゐ「…それならいいんだけどね」
チルノ「よし!あたいも俺に弁当作ってくる!」

2時間後

俺「今日は少し暑いな…」
チルノ「おーい、俺!」
俺「おお、チルノか。こんな日に出歩いて大丈夫か?」
チルノ「もちろんよ!あたい最強だもん!」
チルノ「それでね、今日、俺にお弁当作ってきたの!ほら、食べて!」
俺「どれどれ…うわ、なんだこれ!氷づけじゃないか…」
チルノ「え…だ、だって!今日暑いし冷たいものが美味しいと思って…」
俺「さすがにこのままじゃ食べられないな。そうだ、ちょっと時間を置いてから食べるよ」
俺「それに俺、今昼飯食べたばかりなんだ。腹ごなしにジョギングでもしたら食べるよ」
チルノ「ホント?ぜ、絶対後で食べてよね?」
俺「わかってるって。じゃあいくぞ!」
チルノ「え…あたいも走るの?」
俺「チルノは最強なんだろ?ちょっと走るくらいなんてことないだろ?」
チルノ「も、もちろんよ!」
俺「じゃあ張り切って数km走るか!あとチルノ、飛ぶなよ?自分の足で走るんだぞ」
作ってきた弁当をゴミ箱に叩き込みたい東方キャラ6
71 :名無したんはエロカワイイ[sage]:2011/03/22(火) 18:08:43.92 ID:f7QeRber0
30分後

俺「いい汗かいたな〜!」
チルノ「ゼェゼェ…暑い…溶け…ちゃう…死に…そう…」
俺「チルノ、お前水みたいにドロドロじゃないか!大丈夫か?」
チルノ「だ、大丈夫よこれくらい!…それより俺、さっきのお弁当…」
俺「…ああ、すっかり氷が解けてるな」
チルノ「じゃあ、それ食べ」
俺「…」ポイッグシャ!
チルノ「…え!?ちょ、ちょっと!」
俺「こんなグショグショの水浸し弁当食えるわけないだろ!まさか氷が解けたら食べられるようになるってマジで思ったの?」
チルノ「ひどい…ひどい!グスッ…嘘つき!俺の嘘つき!」グス
俺「ぎゃはは!チルノ!お前顔面グシャグシャだな!この暑さで溶けちまったか!まるでこの弁当と一緒だな!気持ち悪い!帰るぜ!」
チルノ「ま、まってよ…うゎぁあああああああ!」

◇  ◇  ◇  ◇

チルノ「…てわけであたいもダメだったよ。体は1日で戻ったけどね。妖精だし」
てゐ「はあ…俺に弁当食べてもらうのがこんなにも難しいなんて…」
橙「悪い人じゃないはずなのに…きっと2人とも、間が悪かっただけだよ!」
チルノ「そうかなあ…」
橙(この間台所で藍さまがお弁当作ってたから「誰かにあげるんですか?」って聞いたら、
俺って男の人にあげてるって言ってたし。しかもここんとこ毎日作ってるみたい。
ちゃんと食べてくれているらしいし。やっぱり受け取ってくれないことはないよ!
よし、ここは私も頑張って、主従そろって俺さんと仲良くしてもらおう!)

◇  ◇  ◇  ◇

橙「お、俺さん!」
俺「ん?ああ、君はたしか藍の所の…」
橙「そうです!」
俺「ああそう。じゃあ、藍にいつもお弁当ありがとうって伝えといてね」
橙「あ、待ってください!今日は私、俺さんにお弁当を…」
俺「え、君が?」
橙「はい…藍さまにも美味しいって言ってもらえたんで…」
作ってきた弁当をゴミ箱に叩き込みたい東方キャラ6
72 :名無したんはエロカワイイ[sage]:2011/03/22(火) 18:10:52.39 ID:f7QeRber0
俺「(うげぇ…食いたくねえのに…でもコイツに辛く当たると藍にも…)…じゃあ…頂くとするかな…」
橙「はい、どうぞ!」
俺「パク…(ぐぇっ!アウト!)…う、うん、美味しいよっ!」
橙「あ…あの?大丈夫ですか?俺さん、顔色が…」
俺「…ごめんね!ちょっとトイレ行ってくるから。残りもちゃんと食べるからさ!」タッタッタッ
橙「俺さん、大丈夫かな?…ちょっと見てみよう…」

公衆便所
俺「おえええぇぇぇぇ!」ゲロゲロ…
橙「!!」
俺「ゲェ…あの化け猫め…こんなクソ不味い弁当押し付けやがって!」
橙(そんな!美味しいはずなのに…)
俺「一口でも食ったと思うと虫唾が走る!…くそっ!こんなものっ!」ポイッガッシャーン!
橙「!!(そんなぁ…こんなのひどいよ…そのまま捨てられるのとほとんど一緒だよ!)」グス…

橙「はぁ…」トボトボ
てゐ「おい橙!」
橙「あ…てゐちゃん、チルノちゃん」
チルノ「橙も俺に弁当渡してたんだね」
橙「あ…うん。私のも結局ロクに食べてもらえなかったよ。アハハ…」
てゐ「はぁ?何それ?嫌味?」
橙「!?」
てゐ「あたしら、見てたよ今のやり取り」
チルノ「橙の弁当だけ受け取ってもらえて、ちゃんと食べてもらえたじゃん!嘘つき!」
橙「で、でも!1口食べて後は捨てられちゃったし、その後すぐに吐き出しに…」
てゐ「あたしらのはまるで見向きもされずに捨てられたんだよ?まともに作ったのに!」
チルノ「でも橙は食べてもらうとこまではいけたじゃん!それで捨てられたんだからよほど不味かったんだよ!」
てゐ「橙はさあ、バックに俺に好かれてる狐の大妖怪がついてるからって調子乗ってるんだ!テキトーに作っても俺が断れないって踏んで、クソみたいな弁当渡したんだ!真面目に作ろうが受け取ってもらえないあたしらに勝ったと思ったんでしょ!」
橙「ち、違うよ!私だって頑張って作ったもん!もっと食べて欲しかったのに…」
てゐ「もういい!あんたとは絶好だよ!」
チルノ「ぜっこー!」
橙「ま、待ってよ2人とも…う…うぅわああああああんん!」
作ってきた弁当をゴミ箱に叩き込みたい東方キャラ6
73 :名無したんはエロカワイイ[sage]:2011/03/22(火) 18:13:07.21 ID:f7QeRber0
八雲宅
橙「ただいまぁ…」
藍「橙か。…そこに座りなさい」
橙「え…何でしょう?」
藍「…今日、俺に失礼な真似をしたそうだな…」
橙「え…その、それは…」
藍「…お弁当を捨てられた…」
橙「あ…はい。…き、きっと私の料理の腕が未熟だから…あの…藍さま、私に料理を教え」
藍「私のお弁当を、だよ!」
橙「え…?」
藍「ついさっき、いつものように俺にお弁当を持っていったら、
『あんな下種猫の主人の弁当なんてもう二度と食うか!』って…私の…私のお弁当を…」
橙「そんなことが…」
藍「…お前!私がここまで来るのにどれだけ苦労したか分かってるのか?」
橙「え?…それは、その…」
藍「お弁当を捨てるのが当たり前のあの男に、ある日、絶好のタイミングで、絶好のメニューのお弁当を作っていったんだ!きちんと計算し尽くしてね!
そして、幻想郷で初めてまともにお弁当を食べてもらえたんだよ?
以来、私のお弁当を気に入ってもらえて…俺に弁当を作るのが…グスッ…楽しく…嬉しかった…」ヒック
橙「ご…ごめんなさい…藍さま…グス…私もう一度謝りに…」
藍「もう遅いんだ!二度と来るなって言われたんだ!」
橙「そんな…でも、藍さまのご飯ならきっとまたいつか…」
藍「うるさい!もうお前なんて私の式じゃない!八雲姓など一生もらえると思うなよ!私の前から消えてくれ!」
橙「うぅぅう…ヒック…うゎぁぁぁぁああああああん!」



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