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名無しさん@お腹いっぱい。
うみねこのなく頃に【ファンスレ】

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うみねこのなく頃に【ファンスレ】
393 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/05/09(土) 13:18:10.55 ID:xxTpzY7k
基地害は放置的意図の人も多いのだろうけれど、ひぐらしや、ローズガンズ
書いた人が、うみねこだけ駄作ってことはないって同意者もいるのだと実感
した。その可能性を考えてくれた人に感謝。

ep5の解説書いてて、正直今回はep3と平行解説した方がよかったなと後悔。
後述してるから、すぐわかるだろうけど、ep5だけでは、キーパーソンである
楼座への踏み込み要素が乏しい。

六間島における紗音→嘉音という敵意 と 1998年の世界における嘉音→楼座
という敵意はほぼ等しいもので、幾子は、彼女自身が意図せずに紗音の後追い
をしているということに気付ければ、真相部分に大きく近づくことになる。


■六間島事件の解釈 ep5 前編 001■


散編にはep7クレルの問答がありませんが、敢えて設問例を挙げるのであれば、
おおよそ以下のような内容。

設問例「第5のゲーム、第一の晩。絶望の淵に囚われた、孤独な深海魚」
回答例「夢は幻に。殺意の侵食は、時の鎖にすら拘束されない」

手品:第一夜ゲストハウスの惨劇の真相
魔法:無気力化したベアト(幾子)の行く末 に関する伏線
うみねこのなく頃に【ファンスレ】
394 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/05/09(土) 13:26:20.63 ID:xxTpzY7k
--- ep5解説の続き ---


■登場人物 古戸ヱリカについて

ep6ラストシーン赤字の応酬より
「我こそは来訪者ッ、六軒島の18人目の人間ッ!!!」
「…………申し訳ないが、」
「そなたを迎えても、」 「「17人だ。」」

これら赤字郡の解答は『ヱリカ=右代宮紗代(紗音)』になります。
「紗音=嘉音はミスリード」。紗代と嘉哉は、特定人物以外は判別できない程、
同一人物のように見間違えられるだけの別人。これを利用し、紗音は嘉音に、
嘉音は紗音に成り済ませるのみならず、嘉哉の方は厄介にも

「ベアトが紗音であるかのように偽装して、読者を騙し」たり、
「古戸ヱリカに成り済まして、読者を騙す」ことがあります。

・ep1ボイラー室後、嘉音の無事を宣言するベアト
・ep6嘉音の入ったクローゼットを破壊するヱリカ
・「紫」に最初から登場しているヱリカ
いずれも紗代(紗音)ではなく、嘉哉(嘉音)の成り済ましの例の代表的なもの。

古戸ヱリカはGM戦人が召喚した、彼に尽くすことが生きがいの「駒」。
必要とあれば、敵対もするし、如何なる汚れ役も演じます。戦人の役に立てる
ことが、彼女にとっての無常の喜びですから。「ぶわっとらすわぁぁぁん」と
いう呼称は、一見挑発のようですが、使用人だった自分が、対等な位置から、
彼の名を呼べる喜びを、噛み締めているだけの表現。彼が自分を見、意識して
くれるということを意味するからです。幼少時、戦人とミステリーの共通趣味を
持っていたことで、探偵としてはとても優秀な存在。戦人の意図を読んで、
ミスリード役に徹しますが、その際、蔵臼への不義の感情から、自分を受容れ
なかった実母の夏妃に強い反感を持ち、彼女を貶めようとする傾向があります。

ep上でも触れられていますが、彼女は最初から「金蔵の碑文」の解答を知って
いました。当然紗音も同様。「魔女殺人計画」が実行され、碑文解きゲームが
開始されれば、彼女は確信犯的に戦人を勝たせる気でいたのです。
そして、これがep2の海岸で、彼女がベアト(楼座)を、協力者に組み込めた
理由でもあります。ep3では、幻想描写で最終行動者の(絵羽に成り済ました)
楼座が解いたように描かれますが、本来は紗音から伝えられた解答であり、
楼座はそれを戦人のために利用する手筈でした。人一倍、愛されることに執着
していた紗音には、留弗夫達よりも、楼座の方が戦人に慕われているように
見えていたのでしょう。

ep5の初日の深夜、戦人と楼座だけが残って、碑文について語り合うシーン。
BGMがep3絵羽・ベアトとの決戦時の「翼」のアレンジ曲になっています。
ep8のゲームで、絵羽・ベアトが戦人の救援にやってくる幻想描写は、本来
このシーンのことを指しているという伏線でしょう。本来はあり得なかった
結末、紗音が楼座の協力を得て、解答を伝えておき、楼座がそれとなく、
戦人が碑文解きゲームで勝つように誘導する計画の通りだったのですから。
うみねこのなく頃に【ファンスレ】
395 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/05/09(土) 13:40:05.62 ID:xxTpzY7k
--- ep5解説の続き ---

シーン1「戦人とヱリカによる碑文解明」
解説:ヱリカ=紗音による魔女殺人計画の本来の姿を黄金の真実化したもの。
※魔女殺人計画は便宜名称です。別に皆殺し事件でも構いません。

一族間での遺産問題解決のため、「碑文解きゲーム」を金蔵の孫達に行わせ、
「カップルでクリアした者同士を婚約させ、家を統合する」というもの。
親達は了解済みの話であり、故に留弗夫は朱志香と戦人を結ばせたい意図から、
蔵臼達の説得に先駆け、戦人にこう言った「俺達に任せておけ」。戦人が
当主になれば、穏便に須磨寺支援策を引き出せる。次男一家にとって、この
結果が家族全員が幸福になれる瀬戸際だったから、霧絵も賛同してくれていた。

適齢期に無い真里亞を除き、参加者は、譲治、戦人、朱志香であるため、
女性枠が一つ余ることになる。2人の使用人はこの枠を巡って、ライバル
関係となり、ep6嘉音「どちらか1人しか人間になれない」と表現される。

根拠は無論紗音の出生、彼女が長男家の長子にあたることであり、誰もが
彼女は譲治と組むであろうと考えるところを、彼女は戦人と組んで、
彼を勝たせる気でいた。そのためep2序盤海岸での密会にて語られているよう
に、ベアト=楼座を協力者とする確約を得る。このまま、順当に行けば、
ep8のゲーム展開通りになる(絵羽・ベアト=楼座が我が子戦人に協力して、
結果紗音の計画が成就する。つまりep8のゲームは「祭り囃し編」同等のもの)
はずが、結果そうはならなかった。「六年前の約束」に心破れてしまった楼座が、
真里亞の幸福のためと主張する譲治の側に就いてしまったから。

ゲーム開始時、プレイヤーとなる金蔵の孫達のスタート地点が、ep5惨劇の舞台
となるゲストハウス。引率役が南條であり、彼は譲治に買収されて、連鎖密室
実行=戦人と朱志香を、譲治と共に捕縛するため、皆殺し犯側についている。
譲治自身の隠れ蓑「家具」が必要とされた経緯から、用無しになった時点で
南條は足切りされたものと思われる。


シーン2「ヱリカによる惨劇」
解説:魔女殺人計画の締めとなる「爆弾」の存在を示唆するもの。

先述「碑文解きゲーム」中〜後にかけて、老使用人達の協力のもと、魔女殺人事件を
偽装。戦人が好ましく想っていた嘉音に成り済まして、彼を守りつつ、島から脱出。
爆弾で、入れ替わりを知る長男一家を殲滅し、以後嘉音のまま戦人と結ばれるという、
魔女殺人計画のもう一つの姿。ヱリカ=紗音は爆弾による皆殺しの結果を黄金の真実
として、タイムリミット寸前までに、自分が殺したのだという主張を展開。

「一度に全ての現場に干渉し得る姿無き殺人者」が存在し得たのであれば、事件の構成、
及び時間軸の信頼性は全て失われることになる。要は本作が「黄金の真実」による創作
であるとする根拠であり、結果「作中の」事件=魔女幻想そのもの自体は、一切発生して
いないことが証明された。では、ep5の作者は何のために、この物語を描いたのか?
が焦点となる。
うみねこのなく頃に【ファンスレ】
396 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/05/09(土) 13:55:14.93 ID:xxTpzY7k
--- ep5解説の続き ---


シーン3「夏妃が犯人ではない理由、戦人が本当に守りたかったもの」

重要な点は、上記のように物語の構成、時間枠が否定されているにも関わらず、
真実の魔女であるヱリカによって、以下が確証されたこと。

「犯人はアリバイが無い夏妃である」

逆に言えば、他全員のアリバイが綺麗に揃うことになる。そして、この「綺麗に揃う」
部分にこそ、ヱリカの推理の欠陥が隠されている。「黄金の真実」による時間軸の
信頼性が崩れた今回の事件では、アリバイはあくまでその人物が殺害された瞬間まで
しか保障されない。そして、全員にアリバイが揃うということは、「犯人かもしれない
人物が、自分の前を横切って行った記憶が無い」ということになる。つまり、たとえ
アリバイが全員にあったとしても、

『犯人が自分の側にいる人物から順繰りに殺害していけば、誰も「自分の前を横切って
行った姿を見た」事実は発生しない』

登場人物は自身のアリバイを保障したのみに過ぎない点に注目。ヱリカの主張には
時間が含まれるが、黄金の真実経由である以上、時計が止まっていた可能性すら
否定できなくなる。
この状況下で、ゲストハウスのほぼ全員が犠牲となっているのだから、

『犯人は当夜、ゲストハウスに居て、且つ被害者「全員から最も外側に居た」
人物か、或いは「全員にとって中心位置にいた人物」』のみに絞られる。

そして、この時点で嘉音(に成り済ました紗音)の行動の意味が判明。彼女は、
自分と源次が犯人ではない=魔女殺人計画を利用された犠牲者に過ぎないことを
示唆するために、敢えて事件描写=魔女殺人という自作自演劇によって選外に
逃れただけになる。よって、

犯人は子供部屋にいる従兄弟達の誰か、死因を考慮すれば、譲治か朱志香のどちらか
と、2階と1階を繋ぐ階段の最も近くに居た人物「右代宮楼座」ということになる。

黄金の太刀を振るったことから、ep5のゲームマスターもGM戦人だったことがわかる。
故にこの作品から登場する古戸エリカは彼の駒であり、ベルンカステルやラムダデルタ
の協力のもと、彼は「読者による楼座の犯人指定」から免れるために、ヱリカに
ミスリードをバラ撒かせ続けていた。彼が犯人=19年前の赤ん坊であるならば、
作中夏妃に対しての「カァサン」も彼の発言となる。当然それは霧絵に対してのもの
ではない。では、戦人にとっての「カァサン」は誰のことか?

当然犯人指定されるだろう『楼座』のことになる。彼は彼女がいよいよ犯人指定された
としても、それは自分がやらせたことだと主張することで、彼女を庇おうとしたわけだ。

何故か? 無論、彼にとって大切な「明日夢母さん」を守るために決まってる。

真里亞と楼座の親子愛がシエスタ隊として表現されるように、楼座と戦人の親子愛も作中
「エンドレスナイン」という幻想描写で表現されている。楼座が、戦人を傷付けることは
一切無いという事実から派生した「魔法」のことであり、一夜目の惨劇後、戦人だけ無事
だったのは、彼が事件の関係者だからではなく、楼座にとって特別な相手だったからに
過ぎない。これによって、

ep4の「わたしはだぁれ?」

の実態も楼座=明日夢ということになる。戦人自身が、大切な母親を犯人であると思いたく
なくとも、事件を整理すると、その結論から抜け出せない状況に陥ってしまったことを
表している。ep5は事件そのものというよりは、あらゆるシミュレーションを試みて、
明日夢母さんを救いたいと願う戦人の、運命に抗う姿を描いた物語になる。
うみねこのなく頃に【ファンスレ】
397 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/05/09(土) 14:16:45.15 ID:xxTpzY7k
--- ep5解説の続き ---


まとめ「ep5におけるゲームの概要」

ゲーム開始後間も無く、ベアトが金蔵の書斎に密室結界を張ったのは、夏妃を
利用した彼の死の隠蔽…ではなく、今まで通り「六人殺し封じ」=第三夜を
封印するためのものであり、当然事件は、「黄金の真実」によって犯行現場を
悪魔の証明化させられ、分散・統合したものへと変わる。

第一夜のゲストハウスの惨劇は、ep1の園芸倉庫同様「絵羽・ベアトリーチェ」
の被害者達を統合したもの。そのため同様に、楼座(に成り済ました絵羽)が
被害者の中に加わっていることになる。この事件における犯人
絵羽・ベアトリーチェには、絵羽と楼座という2つの姿がある点に注意。

赤字「妾が魔法で殺したのだ」と言うように、魔女幻想は最終行動者が、全て
を為したような錯覚を生み出す。そのため、本事件も楼座が犯人であるかの
ように扱われるが、実際は楼座に成り済ました絵羽の犯行になる。楼座は
子供達の死を起因として、皆殺し犯から抜け出し、報復行動をとったのみに
過ぎない。後日、ep7絡みで触れる予定。

第二夜、秀吉殺害における重要点は、「あんた誰や?」という彼の台詞にある。
ep5の作者は、ep3にて作者の幾子が絵羽・ベアトによる秀吉殺害時「お前は
そんなことができる女じゃない」と発言させていることに注目した。
一見情に訴えた表現だが、ep5作者は、幾子が『犯人が「家具」や変装の類に
よって姿を変えたこと』を「黄金の真実」化することで、情の表現であるかの
ように摩り替えただけだと見抜いていた。これは幾子が楼座に敵意を抱いている
根拠の一つになる。

そして、当時ゲストハウスの『被害者全員から最も外側に居た』人物のうちで、
変装対象がいるとすれば、従兄弟達を引率していた立場の南條しかいない。
それができるのも、同性の譲治のみ。秀吉は、南條に化けた譲治を不信がって
「あんた誰や?」と発言し、彼に殺害されたことになる。おそらく、その下手で
無理のある変装から、譲治であることには気付いていたのだろう。信頼していた
息子相手だからこそ、不意を討たれてしまったのだと思われる。
「お前はそんなことができる奴じゃない」…以後の経緯は、ep3と全く同じ展開の
ままだったと想定される。

余談だが、紫の巻末編で何故南條が生き残っていたか、おわかりだろうか?
絵羽に成り済ました楼座を殺害後、真里亞を拉致した楼座に成り済ました絵羽を
殺害すれば、譲治の目的は成就する。ヱリカはそれを見抜いていたからこう言った。

「犯人は共犯者をも殺す気でしょう?」
つまり、紫は「皆殺し犯側、主犯の譲治が1人勝ちするゲーム」ということになる。

ep1の解説時様、犯人は右代宮譲治と楼座の2人。協力者として、絵羽と嘉音。
都合4人が六間島事件の皆殺し犯。事件の内容がep毎に変わるのは、「黄金の真実」に
よる見立ての基準だけが変動しているからです。それ以外は同じなのだから、
全ep同一人物が犯人であることにも変わりはありません。
うみねこのなく頃に【ファンスレ】
398 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/05/09(土) 14:29:03.88 ID:xxTpzY7k
--- ep5解説の続き ---


補足:ep3 絵羽・ベアトリーチェとの推理合戦の回答


幻想描写とは「黄金の真実」によって創作された物語のことになる。

例として、最終パート直前のシーンで朱志香が失明し、絵羽・ベアト
に怯えるシーンがあるが、これは作中現実の六間島事件にて、一筋の
明かりすら差し込まない夜中、監禁された園芸倉庫内にて、彼女が
首吊り自殺へと追いやられた経緯から、創作されたもの。

絵羽・ベアトがシエスタ隊を召喚できるのは彼女の本性が、家具「楼座」
であるから。家具「楼座」には絵羽が成り済ました殺人犯としての顔と、
連鎖密室に墜ちた楼座自身が子供達=真里亞と戦人のために戦う姿という
2つの顔があり、いずれも真里亞にとっては、強大な魔女である母が戦う
姿に変わりはなく、同じ見立て魔女絵羽・ベアトリーチェになる。

最終パートep3絵羽・ベアトが黄金の魔女ベアトリーチェを殺害しようと
したところを、戦人が止め、上位世界へと引き込むが、これは黄金の魔女
を救うための行為ではなく、幾子に絵羽・ベアトによる残酷な結末を描かせる
ことを、戦人が望まないためである。「エンドレスナイン」とは、要は
戦人の絵羽・ベアトに対する絶大な信頼と、それに応えた彼女の姿を、
そのまま美しく描くことを、幾子が拒否した結果、生まれた幻想描写である
に過ぎない。

絵羽・ベアトリーチェとは、楼座に成り済ました絵羽と絵羽に成り済ました
楼座という「家具」を描いた幻想描写。紗音と嘉音は本来、この絵羽・ベアト
を看破するためのヒント要素ということになる。作者竜騎士は律儀にも、

ヴァン・ダイン二十則「使用人等、端役を犯人とするべからず」

を守り通した。要はアンチミステリーの一環。2人は犯人でないかもしれない。
が、2人無くして犯人を語ることも極めて困難になる。
うみねこのなく頃に【ファンスレ】
399 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/05/09(土) 14:30:25.85 ID:xxTpzY7k
--- ep5解説の続き ---


補足:ep3 絵羽・ベアトリーチェとの推理合戦の回答


絵羽・ベアト赤字「
霧江は食料はいらないと考えてた。一日くらい食事を抜いても死なないの
だからと、ゲストハウスを出ないべきだと主張していた。にもかかわらず
彼女は自ら、食料を取りにゲストハウスを出ようと提案する」

A:連鎖密室に囚われた人質の戦人が、衰弱死乃至殺害される危険性があったため。
戦人救出を目的として、連鎖密室「自分と愛する者以外全員の命を差し出す選択」
をしようと主張したということ。要はep7幻想描写上の霧絵と留弗夫の行動を指す。

絵羽・ベアト赤字「
その心変わりの理由は、誰にも語られておらず、また記されてもいない!
よって、霧江の頭の中で何があったのか、あんたには憶測することしかできないの!」

A:霧江が心変わりしたのではなく、留弗夫が戦人救出を拒否した結果、
そうならざるを得なかっただけ。

ep6で霧絵がレヴィアタンを退ける描写が創出される以上、前提となるこのep3では、
嫉妬から霧絵が留弗夫を殺害、後犯人に屈して殺害されたものと想定される。
何故なら、ep3の著者幾子には絵羽・ベアト=楼座を汚れ役にしたい事情があったから。

後日に触れる予定だが、実際は譲治と(楼座に成り済ました)絵羽の行動→楼座による
この2者の殺害という流れになり、ep7の霧絵と留弗夫の幻想描写を解除すると出てくる
のも、この結末となる。楼座と絵羽は家具化することで楼座或いは絵羽1人のように
見せかけることができる。ep6クローゼット脱出トリック時のヱリカ(=紗音)とヤス
(=嘉音)が嘉音1人を演じ続けたように。

留弗夫は、皆殺し犯側に楼座が組している理由が、「自分が『六年前の約束』を
破ったから」だと見当がついていた。故に、我が子同然の戦人を、楼座が危険に晒す
事を、受け入れるはずがないともわかっている。よって、霧絵の提案に賛同しない。
これらは、親族会議後、楼座の実子「縁寿」の出生の秘密と共に、「家族に関する話」
として、戦人と霧絵に伝えられるはずだったことでもある。霧絵自身もこれを受け、
楼座が戦人の育ての母である「右代宮明日夢」であることを確信した※ため、彼女へ
強い憤りを抱くことになった。ep4のシエスタ隊を手繰るベアト=明日夢(楼座)対霧絵
の戦闘は、ここから派生した幻想描写となる。作中現実の六間島事件では、この楼座が、
絵羽の成り済まし「家具」であったため、留弗夫と戦人の運命も詰むことになった。

※伏線として、
ep2にて貴賓室から出てきたベアトと邂逅した際、霧絵が硬直する場面を挙げる。
霧絵が、初対面のはずのベアト=楼座(明日夢を切り捨て、真里亞の母親という
「家具」になった姿であるにも関わらず)を、「明日夢」だと判断したシーン。
ep2のベアトは明日夢=戦人の身内であったため、ep1のベアト=嘉音と比較すると、
なれなれしい口調やスキンシップに走る傾向が、作品全体に色濃く出ている。

出題編の戦人は、十八の記憶喪失によって、絵羽・ベアトと対峙したが、ep4以降は
記憶を取り戻したことで、一転して彼女の擁護に回る。その目的のため、自らの駒と
して召喚したのが、如何なる汚れ役であっても、彼に尽くすことを至上の喜びとする
古戸ヱリカ=右代宮紗代。ベルンカステル達の協力の元、彼女と結託して、読者を
煙に撒こうと画策を始める。

全ては「ヤス」のためでなく、戦人の愛する楼座=「明日夢母さん」のために。


次回、ep3ウィルの回答解説と、幾子が楼座に抱く負の感情に関して触れます。
この部分が、1998年に起きた幾子による第2の皆殺し事件の原因となる箇所です。


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