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@SS
【May】雷神 第十三艦隊【天制覇・ベロニカ】

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【May】雷神 第十三艦隊【天制覇・ベロニカ】
209 :@SS[sage]:2009/11/17(火) 14:21:08 ID:mxNV9xdr
パン(SC76〜SC152)

戦乱末期、バニアウに仕えた女武将
武官が多い同軍においてバリーやモレア、アドルセンと共に数少ない文官であった
他国との交渉も一手に引き受け、また文将として内政をも取り仕切った文官筆頭である

SC76年ルアンシアに産まれる。故郷ルアンシアは大変肥えた惑星だったが
商業惑星の兵器実験所として使われ大地は汚染され人々も病に冒されていた
パンの母親もまた病に冒され余命いくばくも無かった
「せめてこの子だけは…」
そう思った母親は幼いパンを抱え、ホスエンに向かう積荷の中に紛れ密航
ルアンシアを脱出した

ホスエンに付いたパンの母親は娘を養うべく遊学のコンパニオンとして働いた
「この子を成人さすまで死ぬわけには」
だがそんな母の体を病は確実に蝕んでいた。
そしてある日の朝、仕事に向かう母は娘の前で血を吐いて倒れ二度と起き上がることは無かった
パン3歳の時である

僅か3歳でパンは天涯孤独のみとなった。彼女は家を追い出されまだ幼い彼女には
何が起きたのか、どうすれば良いのかわからなかった
ただ、生きたいいという本能のみが彼女を突き動かした
「食べ物を恵んでください」
生きるために必至だった食べ物を求めてさ迷い歩き、時にはゴミをあさることもあった。
ゴミ袋に書かれている文章から文字を覚えた
後に彼女はこう述べている
『あの地獄の中で私は交渉する方法を学んだ』と…

やがて4歳になったパンは積荷に紛れ密航、外の世界へと飛び出した
4歳ながら各国を放浪し今が戦乱であることや、人の心を掴む方法など
生きるための術などいろいろなことを学んだ
そして彼女は探していた。母を殺し故郷を奪った商業惑星を倒してくれる存在を
だが、この時代殆どの覇王は商業惑星と癒着しており倒してくれる存在など
見つかるはずも無かった
やがて商業惑星を滅ぼす勢力が皆無なのを失望したパンは20歳の時、
放浪を止めたサウズで個人教室を開いて暮らしていた。
この時にはサウズ最高の頭脳と言われ、多くの覇王に知れ渡ることになるがたが、
商業惑星を倒す気の無い覇王には興味を示さず多くの仕官要請を断っていた。
【May】雷神 第十三艦隊【天制覇・ベロニカ】
210 :@SS[sage]:2009/11/17(火) 14:22:10 ID:mxNV9xdr
それから20年、世間に失望しながらも平和に暮らしていた彼女に転機が訪れる
バニアウがパメラと共に覇王ロゴを追放。その後パメラと対立しバニアウも挙兵
内乱が勃発したのである。

直後バニアウから仕官要請とサウズ平定の為の助言を請うと直筆の手紙を受け取る
「サウズ平定後はウェズ、ノーズと進出し商業惑星を含むセントラル全土を平定し
戦乱を終結させる。その為にも早急に力をお貸しください」と書かれていた
書面でバニアウが商業惑星を制圧するつもりであることを知ったパンはこれを受諾
以降バニアウの右腕として働くことになる
だが、商業惑星を滅ぼしたのはバニアウではなかった。パンは知らなかった
ソースでもう一人若き覇王が誕生したことに

パメラを倒しサウズを平定したバニアウはやがてウェズへ進出する
だが、この時から「疾きこと風の如く」と言われたバニアウ軍の進行速度に遅れが生ずる
それはアタックを筆頭に武官が占領地で略奪・破壊の限りを尽くした為、
各惑星は軍民一体となって抵抗したからである

内政全般を任されていたパンは「民心が離反する」と止めさせる様バニアウに掛け合うも
軍の指揮を任されていたアタックが「士気に関わる」と反対した
だが、バリーや多くの文官もパンの意見に賛同した為、事態を重く見たバニアウがアタックを謹慎処分に
することで一様の解決を見るも、文武官の対立は収まらず根本的な解決にはならなかった

だが、何とかウェズの殆どを手中に収めたバニアウだが、東方より巨大な敵が現れる
覇王プロベット率いる土星衛星軍である
すでにソースからセントラルを手中に収め、バニアウ以上に台頭していた勢力である
だが、プロベットの侵攻はラバウルでぴたりと止まり、ゼファーへさっさと撤退
ラバウルを奪回しても動くそぶりも見せなかった

武官たちはプロベットも自分たちに恐れをなしたと調子付くなか、プロベット軍も商業惑星を攻略する
つもりだと気付いたパンは、プロベット軍がこちらの様子伺いをしていると知り
バニアウにプロベットとの同盟を提案。自ら使者として乗り込んでいった
【May】雷神 第十三艦隊【天制覇・ベロニカ】
211 :@SS[sage]:2009/11/17(火) 14:22:54 ID:mxNV9xdr
交渉の甲斐があり同盟は締結され祝賀の晩餐会が行われる。
プロベットがバニアウよりも10歳近く若い覇王だった事にも驚いたが
彼の隣に寄り添う王妃にもっと驚いた。
あの緑色の澄んだ眼… 間違いない。彼女はパンと同じルアンシアの人
「お后様はルアンシアの方ですか?」
ルアンシア、その言葉に王妃リヨンヒは反応する
「ルアンシアをご存知なのですか?貴方の顔よく見せてくれませんか?
…やっぱり、貴方もルアンシアの人ですね」
「ほぅ、リヨンヒと同郷の者か。ならば我々と志を同じくするもの
どうだ余の元で働かぬか?」
「お誘い嬉しく思いますが、私には信じる主君と買える家がございますので…」
「そうか、バニアウ殿も良い家臣を持たれた」
昔のパンなら迷わず飛びついただろう。だが今は守るべき国がある。彼女も変わった
それより、ルアンシアと言えば世間一般の間では噂の域だ。普通なら笑われるところだが
プロベットは何の反応もしない…
「覇王様はルアンシアを信じておられるのですか」
「信じるも何も我が妻リヨンヒの故郷。故郷が無ければリヨンヒは存在しない
まぁ見てみるまでは何とも言えんが…」
この言葉にリヨンヒが突っかかる
「まぁ、あなた口では信じたと仰って内心信じておられませんのね」
「いや待て、だからこの眼で確かめに行くのではないか。存在を消されホスエンによって
圧政を敷かれていると聞いては放ってはおけん」
会食は話が弾んだ。重要な話を聞きだせると思ったがリヨンヒのガードは硬い
お互いの苦労話。プロベットとの馴れ初め、リヨンヒの夫との惚気話、
我が子自慢や夜になるとプロベットは人が変わるとか、他愛も無い話しか出来なかった

翌日、プロベットはホスエン攻略の為の軍隊を見ていかないかと言う
「貴公の故郷を開放する軍隊興味は無いか?」と言うのだ
普通自らの手の内は明かさないだろう。パンは疑問に思いつつも視察に同行する
前線ザクソンとハーゲンの見たものにパンは絶句する
よく鍛錬された艦隊にそれを指揮する名将たち。商業惑星攻略も夢ではないだろう
ではその後… パンはこれが脅しであることに始めて気付いた

アイネ帰還後、同盟締結の功績を称えられ文将に任命され内政の全権を託される
文将パンの誕生の瞬間である
【May】雷神 第十三艦隊【天制覇・ベロニカ】
212 :@SS[sage]:2009/11/17(火) 14:24:12 ID:mxNV9xdr
さて話を変えて文将、闘将と言えば覇王に告ぐNo2と3で、お互いに協力して覇王を支えていった
その為両者の中は良好であることが求められるものである
だが、バニアウ軍の文将パンと闘将アタックの仲は最悪である
パンが討論を持ちかければアタックは「難しい話はわからない」と断り、
アタックが酒に誘えばパンは「酒が飲めない」と断るという風に性格も感性も真逆、
まさに水と油かみ合うほうが可笑しいのである
これが、個人の話ならさほど影響は無かっただろうが、国の内政と軍を預かる身
国家の運営に支障をきたすのは眼に見えている

それから間もなくプロベットのホスエン侵攻のこれを制圧の報が舞い込む
自らが果たそうとしていた大業を別の者に果たされた瞬間だったが、すでに割り切っていたパンは
不思議と悔しくなかった
だが、何よりショックだったのはルアンシア制圧。その直後消滅のニュースだった
ルアンシアのことは良く覚えていない。ゆえに死ぬ前に一度は見てみたかった自らの生まれた地を…
それが跡形も無く吹き飛んでしまったのである
だがパンに悲しんでいる余裕は無かった

同盟を締結し東部の憂いを取り除いたとは言えあくまでも小休止。商業惑星を滅ぼしたら間違いなくこちらへ来るだろう
プロベットに備える為にもウェズを早急に平定しノーズ進出の必要性があった
所がアカフリはココローン1惑星まで追い詰めたにも関わらず強固に抵抗
アカフリ軍の軍師カムイの指揮する部隊や、ガイア要塞をフルに使った戦術によって時間を無駄に浪費していった
また、アカフリは領土はココローン1つだったにも関わらず、両者の消耗を狙ったプロベットからアカフリ側に
秘密裏に多額の支援が行われていた為、物量で圧倒的に優位に立っているバニアウ相手に予想以上に持ちこたえた

更にアカフリ側(カムイ)に短気なアタックの性格を読まれたことも大きく影響した
アタックを挑発し前進させるとカムイの編隊がこれを撃滅。撤退する艦隊を要塞で吹き飛ばすと言う戦法に
にまんまと嵌ってしまった。アタックは頭に血が上ると誰の意見にも耳を貸さない為手に負えず泥沼に陥っていった
これを打開するべくパンはバニアウに「アタックの補佐の為、ココローンへ出兵させて欲しい」と進言
バニアウはこれを聞き入れ、パンは艦隊を率いてココローンへ向かう
だが、闘将アタックは「文将は内政に専念していればいい。文官風情が軍務に口出しするな」と一蹴
パンは「なら大勢は決した。後はお前の好きにするがいい。私の知ったことではない」と激怒し撤退。
以降内政に専念することになる、
またスパンへはトットン軍が断続的に侵攻。これの対処もしなければならず戦線は以降10年近くこう着状態となる

約10年こう着状態だった西方とは違い東方はテンオウの出現およびコルバド、バルゴの制圧と
まさに激動の時代だった
やがてテンオウを滅ぼしたプロベットはバニアウとの同盟を破棄。アカフリ保護を名目にウェズへ侵攻してきた
アタックの奮戦空しくウェズは奪われ、アカフリも降服しココローンも制圧されてしまう
やがて、プロベットより降服を求める使者が訪れる
武官たちは大いに反対した(重鎮バリーも降服に反対していた)が、
プロベットより大規模な艦隊の充実振りとその実力を見せられていたパンは
「例え徹底抗戦しても勝ち目が無い。我が軍が10年たっても落とせなかったココローンを
1年も掛からず制圧した事からも明白である。ここで無駄死にして反乱軍として不名誉な死を晒すか
勇気ある降服をして歴史に名を残すか二つに一つだ」
として降服を進言、バニアウもこれを聞き入れ降服した
【May】雷神 第十三艦隊【天制覇・ベロニカ】
213 :@SS[sage]:2009/11/17(火) 14:25:23 ID:mxNV9xdr
土星衛星にバニアウ夫妻とアタックらと共に出頭したパンはプロベットと再会する
そしてプロベットに恭順を誓ったパンはサウズへ帰還し内政官として働いた

それから暫くしてあるニュースが舞い込む
嘗ての同僚アタックが略奪から暴動を招き、ココローンの転送装置を故障させた挙句、
その結果ノーズ侵攻を遅延させる事態となり、その責任を問われて階級剥奪され行方不明となったというのだ
だが、土星衛星に居た友人から
「アタックはプロベットに粛清された」と知らされる
正確には粛清は誤りである。アタックは階級剥奪後に脱走しプロベット暗殺未遂をおこした為
秘密裏に処刑されたのである。階級剥奪の経緯もアタックの自業自得であり、暗殺未遂も完全な逆恨みであった
だが、新しい主君に粛清されることを恐れていた旧バニアウ家臣の間では粛清の言葉が独り歩きし
信じられていった
事情を知らないパンも粛清の話は信じたようである。だが如何なる理由があろうと
最高の矛と言われたアタックが殺されると言うことは、今後の新しい時代に武官は必要ないのだと感じた

プロベットの元で内政官として10年近く働いたパンは年齢的な衰えを理由に退役を願い出て現役を退いた
送別会には嘗ての同僚たちやバニアウも訪れた
その席でバニアウにこう言ったとされる
「バニアウ、貴公は天才だ。政治家、軍人、何をさせても完璧にこなすだろう。だが、生き残りたければ
政治家になるといい。もし今のまま軍人として生きていくなら貴公死ぬぞ」
これに対しバニアウは
「肝に命じて置こう」
とだけ返したとされる(バニアウの末路を見る限りこの忠告は正解だったようである)
退役から2年後、病を患い世を去った。享年76歳

後にバニアウはラー家のお家騒動に介入し内乱を増長させたとして国家反逆罪で処刑されてしまう。
処刑直前にバニアウは
「パンが生きていたらどう思っただろうな。私が道を誤るのを止めてくれたかもしれない」
と語り息子ニパウと共に銃殺された


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