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名無しさん@お腹いっぱい。
うみねこのなく頃に part122

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うみねこのなく頃に part122
634 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/08/11(月) 17:58:49 ID:KSC+fStO
「うみねこのなく頃に」ストーリー
 金蔵に10トンの金塊を貸し出し、その運用を任せる代償として「ベアトリーチェ」という名の女性の保護とその「後継者」の養育を条件とした。
 金蔵の死亡時に貸し出したそのすべて(ベアトリーチェに関する一切)を回収する契約になっていたが、寿命を知った金蔵が回収時期を早めることを提案。
 回収には、一族全員が揃っている必要がある。そのため、年に一度の親族会議が回収の決行日に決定。
 金蔵はその日に合わせ、すでに死亡している「ベアトリーチェ」を復活させるための儀式を企てる。
 死亡した「ベアトリーチェ」に未練を残した金蔵は、ベアトリーチェ復活のため黒魔術にのめり込んでいた。人間は生き返らない。だが魔法なら。魔女なら。
 金蔵は「ベアトリーチェ」に関する一切が消される代わりに、「魔女ベアトリーチェ」として永遠に残そうとしたのだった。
 その提案を受け入れたのは金蔵とベアトリーチェの血を引き「右代宮家顧問錬金術師ベアトリーチェ」の肩書きを継承した「謎の女」。
 彼女が債権回収の一切の権利を有しているため、金蔵は彼女と親族会議に置けるルールを決定し、右代宮家当主の指輪を返還する。

 嵐の夜。島に上陸した回収部隊は、金蔵に貸し出したすべての財産の回収、後継者の保護、一切の証拠の隠滅を図り行動を開始。
 回収部隊は毒ガス等を使用し、密室に立て籠もる一族を次々と殺戮。
 一方、金蔵は儀式を決行。回収部隊の行動を儀式に組み込み、その一切を魔女「ベアトリーチェ」の魔法によるものと偽装していく。
 金蔵配下が殺された一族の死体を偽装。魔女ベアトリーチェがあたかも実在しているかのごとく仕上げていく。

 生贄の人数を規定しているのは金蔵の儀式。
 一方の回収部隊は全員の抹殺を目的としているものの、金蔵と顧問錬金術師の間で決定されたルールに従い、碑文に沿った人数で殺戮を続けていく。
 しかし、金蔵の儀式を中断させ、回収部隊が手を引く特別条項として「碑文の謎」を解くことが付帯されている。
「碑文の謎」を解くことで、隠されたベアトリーチェの遺体が暴かれ、金蔵はベアトリーチェを魔女として復活させる儀式を断念する手はずになっていたのだが、
 ベアトリーチェの遺体は10トンの金塊の下に隠されており、金塊を見つけたものは金塊に目を奪われ、その下に眠るベアトリーチェに気づくことがなかった。

 このため、儀式は中断されることなく実行され、最終的に全員が殺され、ベアトリーチェの存在は魔女として伝説とされる。
 実在したベアトリーチェは右代宮家一族と共にその存在の一切を抹消された。
 ベアトリーチェの血を引く者――直系の男子で後継者に相応しい者は『戦人』のみ。
 右代宮家では男性上位、絵羽の子供である譲治はあくまで秀吉の子供であって元もと後継者の資格はない。
 直系の資格者は、金蔵の長男である蔵臼、その娘の朱志香。留弗夫の息子、戦人。
 朱志香は女性であるため、外へ嫁ぐまでの仮の後継者でしかない。また、蔵臼はすでに「後継者」という年齢ではない。
 よって、戦人が後継者として回収部隊ならびに顧問錬金術師に連行され、
 ベアトリーチェの背後組織――10トンの金塊を提供した組織――の「総統」の地位を引き継ぐことになる。
 かくして戦人は行方不明、その他、右代宮家一族と使用人たちは魔女の仕業としか説明の付かない奇妙な他殺体となって発見されることになる。

 ――これが「うみねこのなく頃に」のメインストーリーであり、
 現在エピソードとして見せられているのは、各登場人物の断片的な「エピソード」であって、全体像はいまだ伏せられている。
 そして、各エピソードの視点保持者が金蔵の偽装に荷担する側であれば、魔女が実在するかのごとく幻想的な描写を重ねていくことになる――嘉音のように。
うみねこのなく頃に part122
635 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/08/11(月) 17:59:31 ID:KSC+fStO
魔女ベアトリーチェの勝利条件
 亡くなった愛人ベアトリーチェを魔女として復活させようという金蔵の妄執が生み出した六軒島のルール、それが「魔女ベアトリーチェ」。
 金蔵の前では、魔女は"い"るものとして振る舞わなければならない。
 このルールが、六軒島に概念としての魔女を実在させている。
 魔女が"い"ないとして振る舞うことは、この島では許されない。
 この不文律を戦人が破ったことで、だれもが心に隠していた真実――魔女は実在しない――が表面化し、六軒島での虚実が入り乱れはじめる。
 六軒島に魔女は"い"たのだが、戦人がその存在を否定してしまったことで、存在が揺らぎはじめた、とも言える。

 しかし、魔女ベアトリーチェは金蔵に鳥籠に囚われた身。金蔵から解放されるには、魔女の実在が否定されることこそが望ましい。
 六軒島に縛られた魔女――退屈が嫌いな魔女には、なんとも不似合いな立場である。
 六軒島に魔女は"い"ない。
 人間の女、ベアトリーチェがいただけ、となれば、魔女は六軒島から解放される。
 魔女の勝利条件とは、「全員が魔女を信じること」であっはたずだが、その条件下では、魔女は金蔵から解放されないのだ。
 よって、その勝利条件は正しくない。
 事実、EP2において戦人がベアトリーチェに屈服したにもかかわらず、その後のお茶会で復活し、次のエピソードに繋いでいる。
 戦人が屈服したのなら、全員が魔女を信じたことになり、ゲームは終了するはずではないのか?
 戦人を屈服させようと、ベアトリーチェはメタ世界で対局していたはずなのだから。
 ――このことから、戦人を屈服させることは、ベアトリーチェの目的ではない、ということが判断できる。
 では、ベアトリーチェは戦人になにをさせようとしているのか。
 魔法でないなら、身内の犯行である――。
 戦人はなぜかそう思いこんでいる。
 しかし、身内以外の人間が島に潜伏している可能性は、EP1ですでに絵羽が指摘している。
 絵羽の説に従えば、身内を疑う必要もなく、魔法を信じる必要もなく、犯人を追及することができる。
 ――戦人に生じている視野狭窄はなぜか。
 戦人はベアトリーチェに対局を通して誘導されている節がある。
 一見すると魔法を信じ込まされようとしているのだが、最終的には碑文の謎を解くことの重要性に思い至っている。
 これが魔女の介入しないただの殺人事件なら、碑文の謎を解くことに思い至らない。
 碑文に沿った殺人事件だったからとして、犯人をつかまえてぶちのめせばいいのであって、碑文の謎を解く必要性がないからだ。戦人ならそうする。
 だが、犯人が魔女で、その犯行を食い止めるには碑文の謎を解くしかない、となったら。
 それこそが、魔女の目的ではないのか。
 戦人に碑文を解かせ、六軒島の退屈な鳥籠から解放されること。それをこそ魔女は望んでいるのではないか。

 魔女ベアトリーチェ(妄執という名の鳥籠に囚われた魔女)=六軒島のルール=金蔵の妄執
 戦人=魔女ベアトリーチェのコマ(碑文を解かせるためのコマ)

 ――という図式が、これで成立する。
 戦人が魔女のコマであるのは、戦人は最後まで生き残ることが約束された唯一の人間(後継者として保護される為)だから。
 金蔵の儀式で殺されることのない存在であり、碑文の謎を解くための時間がもっとも長くある。
 また、魔法耐性――真実を見極めようとする強い意志――を持ち合わせているため、魔女が"い"るとする他者の判断に追随して推理を放棄する、ということがない。
 魔女にとってもっとも扱いずらいコマだが、魔女を否定する人間でなければ、碑文の謎の意味は解けない。だから、戦人しかいないのだ。

 この意味で言えば、擬人化された六軒島のルール「魔女ベアトリーチェ」は実在する。
 そして、このルールを打ち破って六軒島を魔女の呪縛(金蔵の妄執)から解放しなければ、この島で起きた事件の真実は見えてはこない。

うみねこのなく頃に part122
637 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/08/11(月) 18:03:20 ID:KSC+fStO
『密室だからこそ殺せる方法』

 そもそも、だれがいつどこで殺されてもいいのだから、犯行現場を密室にする必要はないんです。
 密室を作る意味がない。
 魔女が実在する、その証明のためだけに密室が作られている。
 魔女の実在証明。
 しかし、魔女が実在しないのなら、誰かが魔女がいるように見せかけるための偽装工作である、と言えます。他に、密室を作り出す必要性がないんですから。
 いや、本当に他の理由はないのか?
 密室を作る理由。
 ソレを魔女の実在証明と思ってきましたが、魔女がいないのならもっと現実的な理由があるはずです。
 現場を密室にしなければならない理由。
 あるいは、結果的に密室になってしまう理由。

 ――一つだけありました。思い付きました。
 毒ガスを使用する場合。
 ガスが漏れないよう、万全の戸締まりをしておく必要がありますね。
 それでも隙間だらけの建物です。微量なガスは漏れる。
 そのガスが、幻覚を見せる? 幻想シーンはガスの使用?

 たとえばEP1の絵羽と秀吉。
 チェーンの隙間があれば、毒ガスを注入できる。
 二人を殺したのち、チェーンを切って室内に飛込んだときに杭を打込めば……
 チェーンを切って室内に入ったのは嘉音。その後ろから熊沢。
 嘉音は「福音の家」の子供であり、「家具」であり、ここまでの推理で「煉獄の七杭」である、としてきました。だから、嘉音は杭を打込む立場にある。
 嘉音が煉獄の七杭なら、その役割は魔女が実在する証拠を残すための偽装工作。まさに、このシーンが該当します。
 夏妃や源蔵が室内にくるのはそのあと。
 そういえば、地下のボイラー室で嘉音と一緒にいたのも熊沢でした。熊沢だけが、嘉音が殺される時に側にいた。
 嘉音は毒ガスで死亡していた絵羽と秀吉に杭を突き立てた。熊沢はそれを見ていた。
 しかし、熊沢も使用人だから、嘉音がそういう役割だと知っていた可能性があります。その上で、黙っていた。嘉音が殺された時も――。

 部屋に閉じこもることで殺される……毒ガスだから。

 倉庫でも、礼拝堂でも、朱志香の部屋でも、ガスで皆殺し。
 ガスの存在については、EP1で森に備蓄されていると推理しました。
 微量なガスの漏出による燐の発火現象、頭痛、黄金の蝶などの暴露症状。
 EP1ではサリンと推理しました。ナチスドイツ絡みで考えて。もっと新型のものかもしれませんが。

 密室は毒ガスを使用するため。外へ逃げられないよう、外から施錠した……
 あるいは、中の人間が鍵を掛けて密室を作った。しかし隙間だらけの建物には毒ガスを注入する隙間はいくらでもある。
 毒ガスを注入すれば、密室だからこそ、人を殺せる――。

 これなら、密室に犯人がいなくてもいい。犯人は中に入る必要も、でていく必要もない。
 だから、鍵自体が不要。
 ただ、毒ガスを注入するわずかな隙間だけがあればいい。

 たとえば朱志香の部屋。
 朱志香の部屋に毒ガスが注入された。山羊頭は防毒マスク姿の使用人。
 黄金の蝶の幻覚は毒ガスの作用。嘉音は金蔵を裏切り、朱志香を守ろうと戦った。結果、仲間である「煉獄の七杭」に殺された……
うみねこのなく頃に part122
638 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/08/11(月) 18:05:09 ID:KSC+fStO
『黄金と黒山羊さんと煉獄の七杭』

 死んだ人間は生き返らない。
 でも、魔法が使えたら? 魔女だったら?
 ――死んだ愛人、ベアトリーチェを生き返らせるには、過去を捏造しベアトリーチェが魔女であったことにしてしまう以外にない。
 ベアトリーチェが魔女であることが否定されたなら、ベアトリーチェは蘇ることなく安らかに眠りにつけるだろう。
 でも、ベアトリーチェが魔女であるとみんなが信じたら。
 ベアトリーチェは魔女として君臨する。金蔵の元へかえってくる。
 ただし、それを証言する者は一人も生き残らない。魔女の実在を証言する記述が残されるのみ――

 メタで出現する魔女ベアトリーチェは魔女である自分の存在を信じさせようとします。
 しかしこれは、金蔵が欲していることであり、碑文が解き明かされた時に魔女に与えられる「安らかな眠り」とは対極に位置しています。
 金蔵の妄執を反映した存在、それが魔女ベアトリーチェ。つまり、魔女ベアトリーチェは金蔵の妄執が生み出した幻想である、と考えられます。
 魔女ベアトリーチェ=金蔵。
 この図式がここで成立する。

 チェス盤上で金蔵が対局しているのは、金蔵に黄金を貸し与えた人間ベアトリーチェであり、謎の女として現われたベアトリーチェです。
 ベアトリーチェを魔女に仕立てようとする金蔵と、ただの人間であり、契約に乗っ取って黄金を回収しようとするベアトリーチェを名乗る謎の女、この両者の対局。
 ああ、ややこしいですね。
 金蔵に黄金を貸し与えたかつて実在した「人間ベアトリーチェ」。
 現在二十歳前後の容姿を持ち、右代宮家に出入りしている肖像画のベアトリーチェに瓜二つの女性「謎の女ベアトリーチェ」。
 幻想シーンに登場する「魔女ベアトリーチェ」。
 この三人のベアトリーチェがゲーム上に存在している。
 でもって、金蔵が対局しているのは、二番目の「謎の女ベアトリーチェ」。
 一番目のベアトリーチェはすでに亡く、三番目のベアトリーチェは金蔵の妄執であって、どちらも実在しません。
 よって対局は不可能。人間ベアトリーチェとの対局と先に述べた意味は、人間ベアトリーチェとの契約がゲームのルールになっているという意味です。

 このゲームは金蔵がはじめたものであり、けして魔女ベアトリーチェ対戦人の対局ではありませんでした。
 なので、魔女ベアトリーチェ対戦人の対局そのものが、フェイクではないか、そう考えます。実際の対局を見えなくするノイズである、と。
 魔女ベアトリーェは読者に対して魔女の実在を信じさせようとしており、戦人はそれを否定する形を取りながら、逆に魔女が実在しない可能性を潰していることから、
 両者は対局に見せて読者を魔女の実在へと誘導している、いわば共謀であると考えられます。
 金蔵=魔女ベアトリーチェ=戦人
 この辺の推理は改めて「戦人がなんなのか」を考えてみたいと思いますが、ここではいったん保留して――

 人間ベアトリーチェを魔女として復活させること、それが金蔵の目的です。
 六軒島大量殺人事件、そのすべての証拠が魔女の実在を示すように操作し、そのうえで証言者となる右代宮家の全員は抹殺する。
 これで、魔女は”いた”ことになる。
 六軒島大量殺人事件の目的とは、魔女を実在させること。そのための証拠を残すこと。
うみねこのなく頃に part122
639 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/08/11(月) 18:06:26 ID:KSC+fStO
 よって。
 実在したベアトリーチェがタダの人間であることを証明してしまう(正確にはベアトリーチェの実在した一切の証拠を抹消してしまう)黄金回収部隊の行動は阻止しなければなりません。
 黄金の回収を阻止すべく、金蔵はコマを配置したハズです。ゲームが始まる前に。
 右代宮金蔵の親衛隊。
 福音の家で訓練され、屋敷に配属された子供たち「家具」。
 金蔵親衛隊として黄金回収部隊――謎の女ベアトリーチェ配下「黒山羊」部隊――と暗闘を繰り広げる「福音の家の子」。
 いわゆるカノンブレードの幻想場面がそれに該当すると思われます。

 でもって、ここで一つの推理があるのですが。
 前回の推理によれば、紗音は黄金回収部隊にゲーム開始の合図を告げた存在、ということになります。
 でもって、彼女は家具から人間になろうとしていた。碑文の謎を解き明かすことは、金蔵の野望を阻止することであり、金蔵に対する裏切りにも相当します。
 紗音は、金蔵を裏切った。
 嘉音もまた、紗音に同調し、ジェシカを守るために金蔵を裏切った。
 であるならば。
 煉獄の七杭による嘉音殺しは裏切りに対する粛正ではないのか、と。
「煉獄の七杭」とは金蔵親衛隊の名称であり、
 シャノン、カノン、マノン、レノン、その他、音の字の付く七名がその構成員である、と。
 嘉音のゾンビが出現した時、紗音は蜘蛛の巣を取りに走り出しました。まったく唐突な行動、ある確信があっての行動としか思えません。
 この場面の幻想を取り払うと――
 カノンに変装した煉獄の七杭――この子は蜘蛛が苦手であり、だから蜘蛛の巣を着ければ怖がって正体を現わす――この程度のことだったのではないでしょうか。

 煉獄の七杭VS黄金回収部隊
 この暗闘が、ゲーム盤の裏側で秘かに繰り広げられていた。
・ 黄金回収部隊は実在したベアトリーチェの一切の証拠を残さないため、
・ 煉獄の七杭はすべての犯罪が魔女の仕業であることを示す証拠を偽装し残すため、
うみねこのなく頃に part122
640 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/08/11(月) 18:07:39 ID:KSC+fStO
 あの嵐の夜、両者による殺戮が行われていった。
 碑文に乗っ取ったゲーム、それはつまり、次にどちらが誰を殺すか、どちらがより多く殺し、自分たちに有利な状況を作り上げるか。
 ――そういうゲームになっていた。
 右代宮家の人々は、そのためのコマでしかなかった……

 となれば、右代宮家の人々が生き残る方法は一つしかありません。
 一族で協力し合い、金蔵の配下である親衛隊「煉獄の七杭」、ベアトリーチェの配下である黄金回収部隊「黒山羊」を撃退することだけです。
 コレが「うみねこのなく頃に」というゲームの大枠、ではないかと思います。

 で、黄金が実在した証明ですが。
 EP2の礼拝堂でクラウスはじめ、金蔵の子供たちが謎の女性を魔女ベアトリーチェと認めるシーンがあります。
 彼らはなぜ魔女を認めたのか。
 魔法を使ってみせた?
 でもそんなの戦人のように徹底的に否定すればいいことです。現実主義者であるなら、まずトリックを疑い魔女であることなど認めません。
 であるならば、なにをもって証明したのか。
 EP1にヒントがあります。
 金蔵に出資したマルソーの会長はなにをもって金蔵を信用したのか。
 目の前に積まれた10トンの金塊、その中から任意の一本を引き抜き、それが本物であったため、10トンの金塊を信じ、担保として金を貸した。
 であるならば、クラウスたちもまた同じでしょう。
 10トンの金塊が礼拝堂に用意されていた。ベアトリーチェを名乗る女性が金塊からそれぞれ一本ずつの金塊(夫婦で一組として)を引き抜かせ、それが本物であることを確認させた。
 金塊が本物なら、その女性が何者であろうと関係ありません。魔女だろうとなんだろうと。
 いや、隠されているハズの右代宮家の財宝を目の前に用意している以上、彼女がその10トンの金塊を管理する者であると証明したことになります。
 であるならば、顧問錬金術師ベアトリーチェと誰もが認めるでしょう。
 つまり、礼拝堂に金塊はあった。10トン。
 これをもって謎の女はベアトリーチェの証明とし、クラウスたちに認めさせた。
 これ以外にクラウスたちが謎の女をベアトリーチェと認める可能性はあるでしょうか?
 彼らはどんな証拠を用意されても、たとえ魔法を信じても、口では拒否する。
 彼らが欲しいのは金塊であるからです。
 魔女を認めれば、金塊は魔女のモノ。返さなければいけません。
 しかし、当の魔女が10トンの金塊を前に、「この金塊はあなたたちのものです、わたしは管理していたに過ぎません」と言ったなら、
 相手が誰であろうとベアトリーチェと言い張るでしょう。それを拒否することは、黄金の分配を拒否するにも等しいからです。

・ 礼拝堂に黄金はあった。
・ ベアトリーチェを名乗る謎の女性は実在し、秘匿されていた黄金の所在を知っていた。
・ 森に隠れ住む謎の女性がいて、ときおり屋敷を訪ねていた。
・ 源次はその女性のことを知っていた。ならば屋敷を訪ねていた女性が会う相手は、金蔵か源次だった。
・ 黄金回収部隊が島に上陸し、証拠を残さずすべてを回収しようとしていた。
・ 黄金の回収を阻止すべく、金蔵の親衛隊が暗闘し、すべてを魔女の仕業であるよう偽装していた。


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