- ひぐらしのなく頃に 初心者質問スレ part9
593 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/05/12(月) 20:20:21 ID:1iw9Vu9b - 裏山について 祭囃し編より
「この裏山は普段なら村人も出入りしない未開の山だ。獣道はあっても人が通るための道など舗装されていない」 未開ってことは誰のものでもないんじゃねーの。
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- こちらスネーク 雛見沢に潜入した3
810 :通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE [sage]:2008/05/12(月) 21:17:00 ID:1iw9Vu9b -
「詩音、いいんだな? 黙って抜けて来てしまったが」 「かまいませんよ。すぐ戻れるようにすれば。他の人に何か聞かれたら、私のせいにしちゃって下さい」 自分がメタルギアの発見と破壊を目的として雛見沢に来たことを忘れるぐらい、楽しいブカツの時間を過ごした。 ……射撃は盛り上がったな。本職だから負けてはいられなかったが、圭一に勝ちを譲ることにした。 そして、射撃や他の部活が終わった後、さりげなく人混みに紛れて詩音と祭りを後にした。 …………そして、俺達は園崎家の地下祭具殿の目の前まで来ている。 森の奥に連れてこられた時は疑問に思ったが、目の前の頑丈な扉を見て、外部の人間が立ち寄らない場所、ということが否応なくして分かった。 ここは私有地だ。――仮に、この付近でメタルギアの開発が行われていたとしても、誰も気づきはしないだろう。 私有地だから、特別な事情がない限り警察も入れない。俺みたいな『一般人』が入ったとしたら住居不法侵入であえなく御用だ。 ――がちゃん、と鍵が外れる音がした。 「さあ、入りましょう」 「ああ」 重い扉が音を立てて開く。 中は薄暗く、こちらからはよく見えない。足を踏み入れると、カビくさい臭いが鼻を付いた。 かちっ、と詩音が電気のスイッチを入れた。 中は木のトンネルのようになっている。……かなりの広さがありそうだ。おそらくここよりもっと下にも穴が掘られているに違いないだろう。 ぽっかりと開いた空洞は防空壕を思わせる。……防空壕、として戦時に作られたものであってもおかしくない。 そこから更に掘り進めれば………………。メタルギアぐらい、開発できるだろう。 それか、このトンネルがいくつかの小道に分かれていて、……その先に、風土病の関連の施設があっても不思議ではない。 だとしたら、何故、園崎家が……? 考察にふけっている俺を余所に、詩音が声をかける。 「人が来ちゃうとアレなので、鍵閉めますね」 頼む――――と言いかけて、俺は違和感を感じた。 祭りの時は、園崎家の人間は役員会か何かで誰もいない。 それに、祭りは全員が出席するほどの大賑わいだ、と。 そしてここは園崎家の私有地。 近づく人間は、いない――――。 そう言ったのは誰だ。 ……他でもない、詩音だ。鉄平の二度の来訪から、様子がおかしい詩音だった。 まさに今、ドアが音を立てて、……閉められようと、していた。 兵士としてのカンと、本能から素早く振り返る。 そこには、…………内側から鍵をかけているはずの、……詩音の姿は、無かった。
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- こちらスネーク 雛見沢に潜入した3
811 :テンプレ張っとく[sage]:2008/05/12(月) 21:20:53 ID:1iw9Vu9b - 想定される出来事だった。雛見沢には遊びに来ている訳ではない。……だから、隙を見せてはいけない。
なのに、隙を見せてしまった。……不覚だ。油断しきっていた。 後悔している暇は無い。ドアに体当たりをする。 それが、…………二つ目の、誤算だ。咄嗟に体当たりをしてしまったが、……この扉は、開けるときには確か、……押した。 つまり、こちら側から引かなければいけない扉であることを、失念していた。 体当たりすることによって、結果的に、……皮肉にも、閉じ込められやすくなる形となってしまった、。 気づいた時には、すでに遅かった。 がちゃん、と、無情にも……外側から鍵をかけられた音がした。 …………やられた。 やはり、……彼らは、「ブカツ」メンバーは敵なのだ。詩音がブカツメンバーで無いにしても、…………用心すべきだった。 子供だから、と、油断していたんだ…………! 全身から冷や汗が出る。 「…………あは、ははははははははははははは…………何だ、こんなに簡単だったんじゃん」 外から詩音の笑い声が聞こえた。扉を叩き、詩音、と呼びかけるがこちらに答えようとはしなかった。 俺を無視する形で詩音はぶつぶつとつぶやき続ける。 「そうだよねぇ、悟史くん。…………*すなんてことまでしなくても、……くけけけけ、こんな簡単な方法があるんだからね。…………もうすぐ、会えるよ」 「おい、詩音! どういうことだ、開けろッ!!!」 ……俺の叫びはまたもや無視される。詩音の笑い声は、いつしか不気味なものになっていた。 「くけけけけけけけけけけけけけけけけけ、出来た、全部出来たッ!!……………………さあオセロットとか言うジジイ、悟史くんに会わせろッ!! 約束だッ! 会わせる、って言ったでしょ!? さあ早く! あの時突然現れたみたいに、悟史くんを連れてきてよッ!!」 ……オセロットだと? その言葉の真意は確かめられなかった。……そして数秒がたち、いくらか落ち着きを取り戻した詩音は、冷静に言った。 「…………そこにいるのは、祭りの間だけですよ。まあでも余裕をたっぷり取って約一日ですかね。それまでその陰気くさい所に閉じこもっていて下さいよ」 「……おい、詩音」 「一日ぐらいそこにいたって、死にはしませんって。……もっとも、あんたこんなところで死ぬような人間じゃないことは十分に分かってます。必ず出しますよ。それは約束します」 「待て、詩音! 何故俺を閉じ込めた! オセロットに何を言われたんだッ!!」 一方的に喋るだけ喋ったから、、……もう、詩音は俺の言葉など聞いていない。 ただ、誰かの名前を呟いていた。 「もうすぐ会えるからね。――――くん」 その人物が誰なのか、何を表すのかは分からずに。 その場には、……油断しきっていた自分を戒め、ぎりぎりと歯を噛む俺と、鳴り続ける無線のコール音だけが取り残された。
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- 【ひぐらし】こちらスネーク雛見沢村に潜入した4
23 :通りすがりの人@本編執筆中 ◆/PADlWx/sE [sage]:2008/05/12(月) 21:23:23 ID:1iw9Vu9b - 前スレに投下して来ました。ちょうど容量が埋まりました。
名前欄ミスって「テンプレ張っとく」ってなっていますが自分です。 梨花、羽入、魅音、レナ、沙都子、(詩音)予約します。
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