- ひぐらしのなく頃に part529
236 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/04/15(火) 01:17:19 ID:B2XGjvaw - むかしのひぐらしスレはもっと爽やかだった気がするが気のせいかな?
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260 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/04/15(火) 02:14:12 ID:B2XGjvaw - AM8:00起床。いつものことながら寝不足気味だ。
でもすぐにベッドから出て日課のキス。引き伸ばした悟史くんのポスターにキス☆ キス、接吻、口づけ、口付け、口漬け......いけない、ふやけちゃった。でも...いいよね? 落ち着いたら興宮の学校に病欠の電話。「あれ?お疑いなら父か母にかわりましょうか?」 これ最強。どいつもこいつもびびって「お大事に」だって。はい、今日も創立記念日。 さてと、今朝もとりあえず専用ノートに悟史くんの名前を千回書いてみるかな。 悟史くん、悟史くん、悟史くん、悟史くん、悟史きゅん、悟史きゅん☆............. ああ、なんだか幸せな気持ちでいっぱい。それから寝顔の写真をみてイラストを書く。 悟史くんの髪、悟史くんの目、悟史くんのはな、悟史くんのくちびる。キャー☆ 時計を見るとお昼が近い。いけない、今日も沙都子の餌付けにいかなくちゃ。 なんといっても沙都子は悟史くんを私の悟史くんにするためのキーパーソンですからね。 沙都子さえ落としておけば目覚めた悟史くんと私の間の障害はほぼゼロ。これ大事。 冷凍していたかぼちゃをレンジでチンする。くんくん、まだ大丈夫....かな? 昨日の残りのご飯もお弁当箱にいれて、見た目はでんぶと海苔で誤魔化せばいいか。 あとはエンジェルモートの厨房からぱくってきたパセリと魚肉ソーセージで完成と。 夕べ葛西に買ってきてもらったステーキをレアで焼いて朝昼兼用の食事を軽く済ませる。 さてと大急ぎで雛見沢に向かわないとね。違法改造したバイクにのって出発。
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261 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/04/15(火) 02:21:51 ID:B2XGjvaw - 昼召し編
教室に入るとみんなが机をくっつけてお弁当を並べてるところだった。 あぶないあぶない、レナさんや梨花ちゃまの味に沙都子を慣れさせたら大変だ。 さりげなく沙都子の横にすわり親密さをアピール。ま、あくまで将馬作戦のうちだけど。 せーのでみんないっせいにお弁当を広げる。今日はみんな地味目で私のもおいしそうに見える。 「はぅ〜、いただきぃ」ってレナさん。あなたはそれ食べないで下さい。変に鋭いんだから。 「いや、これは俺のものだ」圭ちゃんナイス。その喰い意地の汚さでレナ箸からかぼちゃ強奪。 あれ?変な味しないですか?おいしい?冷凍室に一週間以上いれてたんですけどね、それ。 「ほら、沙都子も、あ〜ん」って梨花ちゃまのお弁当をできるだけ口にさせないないタイミングで 箸を口元に強引にもっていく。はじめは嫌がったが最近はずいぶんと大人しくなってきた。 私からかぼちゃを食べさせられるのに沙都子を慣れさせて早くパブロフの犬化させないとね。 常習性の強い***やxxxxみたいな薬物を使えば沙都子なんてイチコロで虜にできるけど 葛西やお父さんにばれると後がうるさいし、横でみーみーいってる梨花ちゃまも妙に 勘がいいですからね。まあここは深謀遠慮の正攻法で義妹の攻略といきますか、私。 考えてみればトラップ好きの沙都子をじわじわ嵌めていくというのも愉快ですし。 「なにをニコニコしていますの、詩音さん?」沙都子が覗き込んでくる。 やばい、顔に出たか?「もう、”ねーねー”でしょ、沙都子」とうまく誤魔化し 残りのかぼちゃや魚肉を食べさせる。余ったやつは冷凍してまた明日使うとしよう。 結局かぼちゃを口にしたのは沙都子と圭ちゃんだけだった。この味音痴どもめ(笑)。
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262 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/04/15(火) 02:26:07 ID:B2XGjvaw - 昼食が終わると悟史くんのロッカーからこっそりバットを取り出し背中に隠す。
みんなに聞こえるように「さぁ急いで興宮に戻らなきゃ」と言って教室を抜ける。 バイクに乗って向かうのは主のいない古手神社だ。背中のバットがひんやり気持ちいい。 神社の境内で素振り。ああ、悟史くんのバット。きゅんきゅん、きゅんきゅん。 休憩中に賽銭箱のほうから誰かが見てる視線を感じる。おかしいな、誰もいないのに。 ちょっと気持ち悪いのでおまじないのつもりでシュークリームを3個ほど供えてみる。 もちろんエンジェルモートのシュークリームだ。(3日ほど賞味期限は過ぎてるけど) なにかがシュークリームのまわりで飛び跳ねてる気もするけど視線は感じなくなった。 よし、素振り再開。ああ、きゅんきゅん☆、きゅんきゅん☆、悟史くんのバットだよー。 気が付くと3時のダサい富竹、じゃない時報が聞こえてくる。夢中で2時間も素振りしちゃった。 あ、いけない。今日はエンジェルモートでバイトだった。私は急いで雛見沢分校に向かう。 教室で部活に興じる魅音を廊下に呼び出しアノ日(ウソ)だからバイトを代わってと頼む。 ちょっと、何赤くなってんですか?お姉ぇ。双子なのにひょっとしてまだ?幼いにも程がある。 照れ隠しなのか「おじさんに任せな」と無駄におっきな胸を叩いて部活の中止を告げる魅音。 そしてすぐに私の乗ってきたバイクに飛び乗って興宮に向かう。お姉ぇ、あんた無免許ですよ。 それからそのバイク片道分しかガス入ってないんで自腹で入れといてくださいね。 さもないと雛見沢まで坂道押して帰ることになりますよ。お人良しの姉に感謝しつつ私は思う。 「魅音、私たち次もまた双子がいいね」(あ、あと完全に遅刻ですから、残念!)
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263 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/04/15(火) 02:35:26 ID:B2XGjvaw - 姉笑ス編
悟史くんのバットをロッカーに戻してみんなと下校。圭ちゃん、レナさんと別れて園崎本家に帰る。 玄関で靴を脱いでると「おお、帰ったんね、魅音」と鬼婆が奥の部屋から妙にやさしい声をかけてきた。 いやいやあたしゃ詩音だよーと心で突っ込みつつ「ああ、婆っちゃーただいまー」と魅音ぽく答える。 うーん、今鬼婆に見つかるとやばいな、と思いながらそそくさと勝手知ったる魅音の部屋に滑り込む。 急いで魅音のいつもの格好に着替えた。これで完璧、私が魅音だ。てかお姉ぇ、この服なにげにダサいよ。 堂々と廊下に出て例のゲーム部屋に向かう。相変わらず乱雑なトコだけど変にこぎれいな一角がある。 ありゃ?このお人形、例のゲーム大会の時のやつじゃないですか。きれいにラッピングしちゃって。 よっぽどうれしかったんだな魅音のやつ。ん、裏に圭ちゃんの写真?ちょ、何このあいあい傘www 圭一|魅音って。可愛い、可愛いすぎます、お姉ぇ。このてっぺんのハートマークwwwww、わ、笑い死ぬ...... ひとしきり笑った後で写真をポッケに入れ罰ゲーム衣装から「圭ちゃん用」と書かれたメイド服一式をゲット。 んー、カチューシャはおろか下着も一式揃ってるところがすごいな。目的のものを手に入れたので 部屋に戻って魅音が押入れの奥に隠した化粧箱を引っ張り出す。ま、これ圭ちゃんが来てから お姉ぇに頼まれて私が買ってきたやつなんだけど。「ば、罰ゲーム用なんだよ」とかいってたけど 夜中にひとりで化粧して「圭ちゃん気付いてくれるかな?」てぶつぶつ言ってるの見ましたよww とりあえずリップクリームとピンクの口紅を抜き出してポケットに突っ込む。これで準備完了。 時計を見るともう4時前だ。時間がない。「婆っちゃー、ちょっと出かけてくる」と一方的に言い残し 前カゴにメイド服をつっこんだ魅音の自転車にとびのって、悟史くんと私の逢瀬のための愛の巣 (ぶっちゃけ入江診療所だけど)に向かってペダルをキコキコ(油注しといてよ、お姉ぇ)こぎだした。
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264 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/04/15(火) 02:41:20 ID:B2XGjvaw - 旗回し編
入江診療所に到着。今日のこの時間に監督が留守であることは分かっている。これでも私は チームのマネージャーなのだ(幽霊だけどね)。悟史くんとの面会には監督の立会いが必要だけど、 はっきりいってアイツ邪魔。全然二人きりになれないので今日のような日を前から狙っていた。 ヤツさえいなければこの診療所の制圧はちょろいものだ。魅音の名前を出すと職員が「閣下」とか 「提督」とか呼んでちやほやしてくれる。お姉ぇ、あんたの”空気投げ”もたいしたもんだよ。 監督に連絡されないよう電話線をちょん切っておく。雛見沢ではよくあることだ。廊下を奥に進む。 廊下の奥にあるのは鷹野三四の病室だ。中から声が聞こえる。三四さんと富竹さんの声だ。 「うふふ、これはスイスかしら?ジロウさん」、「ああ、スイスだよ。鷹野さん」妙にキモイ声色。 「あら、フランスがないわ、ジロウさん」、「ああ、フランスはこれだよ、鷹野さん」ん?何の話? 気になって中を覗く。病室には天井の中心から四隅に向かって万国旗が飾ってあった。運動会かよ! 真下のベットに三四さん、横の椅子に富竹さん。三四さんの足にかけられた布団の上には小さな国旗。 「これはドイツかしら、ジロウさん」「いや、それはベルギーだよ、鷹野さん」間抜けな会話が続く。 三四さんは子供のようだ。ところが富竹さん(相変わらずタンクトップ!)のほうはといえば、 旗を取ってやるフリして三四さんの胸やら太ももやらを軽くタッチ。目つきも口元もいやらしい。 「ほらこの旗がほしいかい?鷹野さん。」、「ええ、欲しいわ、ジロウさん」、「じゃあ僕は?」 「いらないわ、ジロウさん」、「この旗が好きかい?」、「ええ、好きよ」、「じゃあ、僕のことは?」 えーい、この変態中年マッチョは何を言わせたいんだ。見てるといらいらするのでその場を去る。 まったく、好きな相手の病状に付け込んで己の欲望を満たそうなんて下劣極まりないことだ。 私は憤慨しながら地下への階段の入り口に向かう。階段を降りると詰所があり警備員が二人いた。 荷物検査したいと言うので「うるさい、葛西さんを呼びますよ!」と一喝して彼らの心に刻まれた ショットガンのトラウマをえぐり出してやる。それだけで負狗どもは硬直し何もできない。ざまーみろ。 私は悠々と悟史くんの病室に向かう。一歩また一歩とドアに近づくにつれ乙女の胸がきゅんきゅん☆ ああ、この扉のむこうに悟史くんがいるんだ、と思うと全身が高揚感につつまれ体中の細胞が活性化 していく。寝不足で鈍ってた頭の中もすごくすっきりしてくる。なにか変な虫でもいるのかな?(笑) さっきの警備員から巻き上げたカードキーで開錠。ああ、悟史くん、今会いに行くよ。 そして扉が開いた。
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265 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/04/15(火) 02:49:02 ID:B2XGjvaw - 天国への扉を抜け病室に足を踏み入れる。深呼吸。悟史くんと同じ空気。ああ、きゅんきゅん。
奥のベッドに眠っている悟史くんの横までゆっくりと足を運ぶ。むぅ、なんて素敵な寝顔。 うう〜、可愛い可愛すぎるよ、悟史くん。だめだ、きゅんきゅん☆する。止まらないよ。はぁはぁ。 はぁはぁはぁ、はぁはぁ、ク、ク、クク、ククク、クールになれ園崎魅音、じゃなかった園崎詩音。 気持ちを落ち着けるために素数を数えるんだ。1、2、3、10、4、ああ、悟史くん、きゅんきゅん。 .....結局、平常心を取り戻すのに30分もかかってしまった。早くしないと監督が戻ってきてしまう。 素早く、そして静かに悟史くんのパジャマを脱がせて下着だけに。葛西でさんざん練習済みだ。 し、下着はどうしよう?いや、迷うことはない。お姉ぇのメイド衣装は下着もセットじゃないか。 持ってきた下着の袋を開く。........ぶほっ!むせ返るような臭いが...。ま、まさか魅音のヤツ....... 洗ってないな!脳裏に夜な夜な圭ちゃんの匂いを嗅ぐ魅音の姿が。やってる、絶対やってる。 そう、私達は双子なのだ。私のやりそうなことは魅音もやる。お姉ぇ......ナイスアイデアじゃないですか! 未練たらたらで下着の交換はあきらめる。せめてもと悟史くんの半裸をまぶたに焼き付ける。 眠りを妨げないようメイド服を着付けした。日々のイメージトレーニングが真価を発揮する。 メイド服に包まれた悟史くんは神々しかった。今なら監督の気持ちも分かる。眠れる森の王子様だ。 そ、そう。この眠りを醒ますのはお姫様のキ、キ、キ、キキキ、キスだけだ。そうだよね悟史くん。 ポケットからパールピンクの口紅とレモンフレーバーのリップクリームを取り出して眺める。 「や、やっぱり、は、初めてのキ、キ、キスはレモンの味っていうもんね」誰への言い訳だ?私。 魅音が使った跡を念入りにふき取って悟史くんの唇にうっすらリップクリームをのせる。ハァハァ.... き、きれいだよ、悟史くん。心臓の音が早鐘のように頭の中に響く。し、詩音、いきまーす。 や、やったぁ............。あまりの幸福感に何も考えられない時間がしばらく続いた。ああ幸せ。 ゆっくり、そう、とてもゆっくり幸せの絶頂から普段の私に戻ってくる。愛しの悟史くんを見つめる。 そして思い出す。さっきの感触...まぶたに焼き付けた身体のライン...ん?なんかムラムラ.... あれ?私の中の鬼が.... ( ・3・) < ぶっちゃけ性欲だよね〜w....だ、黙りなさい、お姉ぇ。 ああ、これはいけない事、でもこんなチャンスは二度とないかも.....。どうする、どうする私? よし、と、とにかくこのお姉ぇのジーンズはナニをするにも邪魔だ。とりあえずこれを脱ごう。 く、ボ、ボタンが外れない。手が震えている。畜生、お姉ぇのヤツめ。こ、興奮してるのかな、私。 そう、実際私は興奮していた。廊下の向こうから扉に近づく人の気配に全く気付かなかったのだから。 ようやくボタンが外れたまさにその刹那、病室の入り口のドアが、地獄への門が、開いたのだった。
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266 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/04/15(火) 02:56:34 ID:B2XGjvaw - 地獄の門、いや冥土への扉が開くとそこにはこの研究施設の所長、すなわち入江監督が立っていた。
その顔は今迄に見たこともない般若のような..いや般若そのものの形相だ。ヤバイ、私、消される? いつもなら消される前に消す私だけど、悟史くんが目覚めるまで主治医の監督だけはヤれない。 背筋が凍るほど冷たい口調で監督が問い掛けてくる「何をしているのですか?魅音さん?」 絶体絶命のピンチ。しかしこんな時に私を救ってくれるのは双子の姉、園崎魅音(・3・)だ。 そう、忘れるな。今の私は魅音なのだ。都合の悪いことは全てお姉ぇにひっかぶせればいい。 思い出せ!ダム戦争の時だってそうやって私(だけ)は前科持ちになるのを免れたじゃないか。 「ご、ご、ごめんなさい、監督。勝手に入っちゃって」「そんなことは問題ではありません」 ということはやっぱり.....「ご、ごめんなさい、悟史のこと勝手に着替えさせちゃって....」 「何があなたの罪なのか分かりますか?」すごいプレッシャーだ。監督はゆっくり繰り返す。 「何があなたの罪なのか分かりますか?」「悟史を...その...メイド...にしたことでしょ?」 「何があなたの罪なのかまだ分かりませんか?」監督が獣のように咆哮する。何?何が私の罪なの? 「許しません....許しませんよ魅音さん。あなたにはこの大罪にふさわしい罰を受けてもらいます」 何?罰って何なの?分からない、私には何も分からない。このメイド萌え変態医師のことが..... 「まだ分かりませんか?あなたの罪は悟史君という至高の素材に既製品のメイド服を着せたこと」 そう言うと監督はベッドの下から皮の鞄を取り出す。中にはオールドスタイルのメイド服が...。おいー! 「身体検査と称して悟史くんの全ての部位を採寸し、イタリア製の生地を使い本場イギリスの老舗で オーダーメイドで仕立てたこのメイド服。一切の妥協なし。これ以外に何を着せるというのですか」 メイド服の優秀性を説く監督を外に出しその究極のメイド服を悟史くんに着せてあげる。 悔しいが確かにそのメイド服は悟史くんにベストフィットだった。悟史くんを最大限に引き立たせた。 「さあ、魅音さん、あなたの罪を償いなさい」と監督が提示した罰は、既製品のメイド服の着用だった。 ああ、さっきまで悟史くんの肌に触れていたメイド服。これは罰なんかじゃなくご褒美だ。きゅんきゅん。 悟史くんの温もり、悟史くんのにおい。きゅんきゅん。悟史くんと二人メイド姿。きゅんきゅん☆ 監督がメイドの由来、賞賛、賛辞を繰り返してるけど...。きゅんきゅん☆...至福の時間が続いていく......
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267 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/04/15(火) 03:00:01 ID:B2XGjvaw - きゅんきゅん☆∞(無限大)状態の私の耳に入ったのは天国の時間の終焉を告げる監督の声だった。
「これ以上は悟史君の負担になります」これは私にとって殺し文句だ。まずは悟史くんの着替えを... 「悟史君はこのままで問題ありません」という監督。メイド服のまま.....可愛いから良しとするか。 時計を見るとPM5:50になっていた。というか単に診療所を閉める時間なんじゃないですか、監督? 「職員の残業代もばかになりませんし....」監督がつぶやく。あの事件後この診療所の予算は削りに 削られ職員も警備員も弱みを握られた旧山狗達が超安月給で働いている。「給料いくらだ?」は禁忌だ。 監督は経理責任者でもあり横領したメイド服代を誤魔化すためシビアな労働管理を強いられていた。 「またね、(マイスイートダーリン☆)悟史くん」名残惜しくも満ち足りた気分で病室を後にする。 今日私は悟史くんとキスをして悟史くんとメイド服を着て一つになった。もう彼の嫁といっても過言でない。 そう、園崎詩音はもう北条悟史のお嫁さん。よし、次はタキシードとウェディングドレスを持ってこよう。 「.....さん、魅音さん?」隣の監督の呼びかけに気づくのが遅れる。「ん、なに?監督?」と魅音に戻る。 「今日のことはくれぐれも詩音さんにはご内密に、私に死亡フラグが立っちゃいますからね、あはは」 そうだ、忘れてた。よくも悟史くんをおもちゃにしたな。許さない!と十指爪剥ぎフラグを立てておいた。 一階に戻ったところで監督とは別れ、鷹野三四の病室の前を通ると中からまた二人の声が聞こえる。 「鷹野さん、これはコーイニオチールだよ」、「うふふ、それはコートジボアールよ、馬鹿なジロウさん」 まだやってる、よく飽きないな。まあ愛の形は人それぞれだしな、と菩薩の心でその場を離れる。 廊下を抜けて診療所の外に出るとポニーテールのしょぼくれたおっさんが庭木に柄杓で水を撒いていた。 私を見るなり最敬礼で直立不動になる。ああ、こいつが山狗の元隊長ね。手を挙げて軽くいなす。 自転車のところまで来てメイド服のままだったことに気付くが、どうせお姉ぇの珍奇な行動が 村で噂になるだけだからまあいいか。そのまま自転車を押して入江診療所の門を出て立ち止まった。 大きく背伸びをする。なんだか生まれ変わったような気分だ。空が高い。夏が終わり秋がやって来る。 カナカナカナカナ。涼しげなひぐらし達のなく声が私を優しい気持ちにさせる。カナカナカナカナ。 カナカナカナカナ、カナカナカナカナ、カナカナカナカナカナ。う、うるさいな。氏ね、翅虫ども。
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268 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/04/15(火) 03:05:42 ID:B2XGjvaw - 萩隠し編
上機嫌で本家に戻ると鬼婆が「これぇ前原の坊主に届けてくれんね」とおはぎの包みを渡してきた。 またおはぎか、と思いつつ着替えて出かけようとすると「ついでに仏壇のおはぎ食べといてくれんね」 といやなことを言う。キスの余韻が残る唇でおはぎなんか食えるもんじゃない。池に投げ捨ててやろうか。 それもやばいので弁当箱をとりだし、残り物のカボチャと魚肉ソーセージを池に捨てる。それをむさぼる鯉。 ちょ、お前らが食ってるの魚肉だよ魚肉。共食いワロスwww。かぼちゃは悪食の鯉ですら食べなかった。 弁当箱を池で洗って水切りしたあと仏壇にあったおはぎを詰め込み、魅恩の部屋に置いて本家を出る。 前原屋敷への道すがら「なんで私が...」と急にムカムカしてきたので縫針でも入れておこうかと考える。 さすがにやり過ぎか、と考え直して草むらにいた飛蝗を捕まえておはぎのうちの1個に入れておいた。 まあこのくらいは私の払う手間を考えれば許される範囲だしミミズよりましだ、などと考えてるうちに 前原邸に着いてしまった。しかし相変わらず雛見沢から浮いた小洒落た家だな。ちょっとむかつく。 ガレージを見ると車はなく倉庫の前で圭ちゃんが周りを気にしながらなにやらごそごそしていた。 ちょっと観察。どうやら両親が不在の間に父親のエロ本を漁っているようだ。それも必死にwwww 「圭ちゃん何やってるの?」と唐突に声をかける。「み、魅音か?」慌てふためき振り返る圭ちゃん。 いや、あたしゃ詩音だけどね。しかし恥ずかしい現場を押さえられたせいか疑うことすらしない。 「い、いや、親父に資料の整理を頼まれちゃってさ....」とみえみえの言い訳に全力を注いでいる。 おいおいプロの画家がペンギンクラブやポプリクラブを作画資料にするか?いやあの父親なら...... 「おもしろそうだね、おじさんも手伝おうか?」とニヤリ。「い、いいよ、それよりなんの用だよ」と圭ちゃん。 おはぎ(飛蝗入)の袋を渡しながら「ばっちゃの手作りだよ。おじさんのもあるから明日感想聞かせてよ」 と言うと「中になんか入ってるんじゃないか?」とこちらを伺う。ちっ!鋭いな、と少し顔をしかめると 「い、いや悪かったよ魅音。仲間を疑うなんてどうかしてるよな。そんなことあるはずないのに...」 と一人反省する圭ちゃん。いや、ごめんね、飛蝗入れちゃったよ、私。文句はお姉ぇに言ってね。 「圭ちゃん、明日、学校休んじゃいやだよ」と言い残し、竜宮レナの家に向かうことにする。
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269 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/04/15(火) 03:07:35 ID:B2XGjvaw - 罪罪滅し編
竜宮レナを訪ねるのは正直気が重かった。あのコは私が魅音でないことを見抜くかもしれない。 自宅の庭で珍妙な物体を並べるレナさんに「こんばんは、レナ」とできるだけ魅音ぽく声をかける。 意味深な笑いで「こんばんは、魅・い・ちゃ・ん」と余裕のレナさん。や、やっぱりバレてる? なかば開き直って「あのさー、ガソリンをちょこっと分けて欲しいんだけど」と来訪の目的を告げる。 レナさんはビクっとして「え?」と驚く。さっきまでの余裕の表情がみるみる消える。何でですか? 「み、魅ぃちゃんはガ、ガソリンをどうするのかな、かな?」と弱々しい声で聞いてきたレナさんに 「いや、学校でも爆破しようかなー、なんてね」とお姉ぇの言いそうなジョークではぐらかしてみる。 「じょ、冗談..だ..よね?魅ぃちゃん?」ガタガタ震えだすレナさん。「もちろん冗談だよ」と私。 急におどおどしだしたレナさんは理由を聞き返すこともなく震えながらガソリンを小瓶に移し始める。 ガソリンを移し終わる頃には半泣きで「ごめんなさい、ごめんなさい」と繰り返すようになった。 情緒不安定だなこのコ、と思いつつガソリンの小瓶を受け取る私にレナさんが抱きついてくる。 「ごめんね、ごめんね、レナ、魅ぃちゃんのこと大好きだったのに、ほんとにごめんね....」 私の額を撫でながら謝るレナさんに「おじさん、なんのことだか分からないなー」と本音が炸裂。 「ううん、いいの、分からなくてもいいの、大好きな魅ぃちゃん、私を許して.....」 えらく真剣に言うので「うん、許すよレナ」と安易に答えるとレナさんの表情がみるみる明るくなる。 トドメとばかりに「おじさんもレナのことが大好きだよ」と言ってやると神様でも見るような顔になった。 「は、は、はぅ〜、み、魅ぃちゃん、愛してるよ〜」と高速で頬擦りしてくる。あ、熱いよレナさん。 「魅ぃちゃん、明日のお弁当レナが作るよ、何が食べたいかな、かな?」と子犬のように媚びてくるので 「おじさん、鯛の刺身なんか好きかなー」とお姉ぇの苦手なものを答えておく。別に他意はないww 「鯛のお刺身だね、分かったよ」目をキラキラさせるレナさん。ああ、これが例のかあいいモードか。 お刺身お刺身おいしいな〜♪と、変な自作の唄を歌いながらハイテンションで家の中に入っていった。 戻ってきたレナさんの右手には釣り竿(川用ですよそれ)、左手には100万円位の札束が握られていた。 しょぼくれた父子家庭のどこにそんな現金が?と思ってたらレナさんはすでに自転車にまたがっている。 「魅ぃちゃん、明日のお弁当楽しみにしててね☆」いや、あんた一体どこまで鯛を採りに行く気ですか? 「はぅ〜、明石の鯛☆おもちかえりぃ〜〜」という奇声と共にレナさんは夕闇の中に光速で消えていった。 やっぱりあのコのことはよく分からない。お腹もすいたので、ガソリンの瓶を片手に本家に戻る。
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270 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/04/15(火) 03:10:42 ID:B2XGjvaw - 涙目明し編
午後8:00。鬼婆との気まずい夕食を終えたあと魅音の部屋でBL系の同人誌を読んで妄想に耽っていると、 梨花ちゃまと羽入が玄関に訪ねてきた。「どうしたの?お醤油でも切らしちゃった?」と尋ねると 梨花ちゃまの片眉が一瞬ピクっとはねあがる。「みー、そうではなく胃腸薬を分けて欲しいのですよ」 と作り笑顔で答えた梨花ちゃまとその横の羽入は二人ともお腹を押さえてふらふら状態だ。 聞けば神社に供えてあったシュークリームを食べて中ってしまったようだ。あ、昼間のあれか。 「だめだよ、梨花ちゃん。お供え物は傷んでることが多いんだから」と白々しく説教してみる。 「みー、僕もそう言ったのですが、羽入がどうしても食べたいといってきかなかったのでつい.....」 だったら羽入だけに食べさせばいいものを。梨花ちゃまも案外食い意地が張ってるな、と思いつつ 奥の部屋に行って薬箱の中から有効期限切れの正露丸を取り出し30粒ほど見繕う。適当な容器が なかったのでさっきのBL同人誌からガチホモページを切り取ってそれに包んだものを渡してあげた。 「ありがとなのですよ、魅ぃ」と言う梨花ちゃまと羽入のお腹からはぎゅるるぅ〜という大きな音がする。 「なんだったら沙都子に電話して迎えに来てもらおうか?」と言うと梨花ちゃまは両眉をひくつかせ 羽入のほうはプルプルと首を横に振りながら梨花ちゃまの後ろに隠れる。ん?変な地雷踏んじゃった? 「だ、大丈夫なのですよ」と頑なに沙都子の呼び出しを断った二人は礼を言うとよろよろと門を出て行った。 なんだか心配になり門まで行って陰からこっそり様子を伺う。梨花ちゃまが羽入に蹴りを入れていた。 羽入は「あぅあぅ」と「ごめんなさい」を繰り返していたが、怒りがおさまらないのか梨花ちゃまは 最後に見事な回し蹴りを羽入の太ももに叩き込む。同時に梨花ちゃまがおしりを押さえて屈みこんだ。 あっ!梨花ちゃま、やっちゃいましたね.....派手に身体をひねるから....これがホントのまわし下痢ww..... 梨花ちゃまの大失態を見てケタケタ笑っていた羽入も同じようにおしりを押さえてしゃがみ込んだ。 羽入、あんた笑いすぎです。自分もお腹ピーピーだったじゃないですか。どーすんですか、これから? 二人はもぞもぞとパンツを脱ぐとそれを雑木林の中に思い切り投げ捨てノーパンで夜道を帰っていった。 うーん、さすが御三家の一角だけあって古手の一族はキモが据わってるな、と感心することしきり。 面白そうなので梨花ちゃまのパンツはあとで拾って東京の赤坂さんに送っておくとしよう。着払いで。
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- こんなひぐらしは嘘だ!part4
983 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/04/15(火) 06:34:25 ID:B2XGjvaw - 梨花「『ひぐらしのなく頃に』、にプレーヤーが選べる選択肢がなかったのは実は羽入視点だったのですよ、にぱ〜☆」
圭一「じゃあ、祭囃し編はなんだったんだよ?」 羽入「それは言いっこなしなのです。あぅあぅ」」 魅音「じゃあ、CSは?」
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