- 扉の伝説-風のつばさ-〜レル様ツンデレ同盟2〜
824 :怪盗ジグマRELOAD ◆ffTX6sB1nw [sage]:2008/02/02(土) 02:23:05 ID:XZ21cfPF - ジグマ「なあ、もう動いても大丈夫だよな…?」
ミルカ「ダメですよ…。 傷が完全に治るまで、外には出してあげませんからね」 ジグマ「おいおい…」 ボロボロになった俺の身体を心配してか、一歩も外へは出してくれない彼女。 そうなると俺にとっての唯一の楽しみは、布団に寝転がりながら、たった一人の話し相手になってくれる彼女と他愛無い会話をすることだけだ。 そう言えば、彼女に助けてもらったあの日以来、こうやって二人で一緒にいる時間なんてなかったな。 あの時も何だかんだで結局殆ど話したりはしなかったし…。 俺は今はもう大分慣れ親しんでしまったこの部屋を何気なく見渡してみる。 几帳面だと言っても良いくらいに丁寧に片付けられている、外観のみすぼらしさからは想像も出来ないくらい綺麗な彼女の部屋…。 そんな中でも一際目を惹いてしまうのは、たくさんの色取り取りの植物。 この古ぼけたマンションの部屋にはとても似つかわしくないそれらの草花を見て、咄嗟に思ったことを言う。 ジグマ「何で部屋の中でこんな植物なんか育てているんだ…? 食うのか…?」 すると彼女はくすくすと笑い、手を軽くぱたぱたと振りながら否定する。 ミルカ「違いますよ…。 これはガーデニングといって、草花を観賞するために部屋で育てているんですよ」 ジグマ「ふーーーん…」 興味なさそうに返事をする俺…その様を見て、彼女は驚きを隠せずにいる。 ミルカ「植物に興味ないんですか…? 私はずっと見ていても飽きないんですけどね…」 そう言うと、彼女はちょうど手元にある真っ白な一輪の花を優しく撫でる。 その姿はまるでガキの頃に研究所の図書館で読んだ絵本に登場する天使のようで…。 その瞬間、俺の胸がどきどきと鼓動を始め、顔が真っ赤に高潮してゆくのが分かった。 ジグマ「て…んし…」 ミルカ「ジグマさん…? どうしたんですか…? お顔、真っ赤ですけど…」 ガラにもなく慌てふためく俺…その様は第三者から見ればさぞ滑稽であったに違いない。 ジグマ「な、なんでもないぜッ! あっ、それより、その白い花は何て言うんだ…? 結構綺麗だなッ!」 ミルカ「あ、この花ですか? この花は百合と言って、私の特にお気に入りのお花なんです! このラッパの形をした花びらは…」 苦し紛れの質問だったがその内容が嬉しかったのか、彼女は全く俺の気持ちに気付かずにその花を力説し続ける。 ふう…危ねえ、危ねえ…。 ミルカ「…ジグマさんも美しいと思いますよね!? ね!? ね!?」 ほっと一息吐いているところ、突然の質問に俺は迂闊にも彼女への想いを口走ってしまう。 ジグマ「えっ、あっ、ああッ! 本当に…綺麗だよ…」 勢い余って物凄いことを言い放ってしまったことに気付き、顔をこれでもかと言うくらいに真っ赤にしてしまった俺に対し、彼女はとても嬉しそうな笑顔を作ると、少しだけ勝ち誇ったように俺に言う。 ミルカ「流石はジグマさん! この花の美しさが分かるだなんて、貴方は植物を見る目がありますよ! やっぱりガーデニングは、最高ですッ!」 …何故か、ムカついた…。 どれほど鈍いんだ、こいつは!
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825 :怪盗ジグマRELOAD ◆ffTX6sB1nw [sage]:2008/02/02(土) 02:24:40 ID:XZ21cfPF - 話し疲れてしまった俺は、ポケットから二挺の拳銃を出し、慣れた手付きで軽く手入れをする。
純粋な彼女の見ている前でこんなことをするのは気が引けるのだが、それでも俺は怪盗を辞めるつもりは毛頭なかった。 何故なら、俺には俺の手でどうしても止めなければならない奴がいるから…。 奴を止めるその日が来るまでは、俺は戦い続けると決めたから…。 ミルカ「ジグマさん…。 その銃は…?」 静かな口調で俺に訊ねる彼女…もう止めたりはしないとその瞳が語っているようだった…。 ジグマ「これか…? これは俺の得物、『風の二挺拳銃』さ…」 黙って俺の方を見詰める瞳が自然と安堵を齎し、今まで決して誰にも明かさなかった自分のことについて、俺の口が自然と語り始める。 彼女にだったら全てを教えても良い…そう思ってしまった…。 ジグマ「…突然なんだけどさ…」 研究所を飛び出たあの日以来、触れることすらしなかったこの仮面に手を伸ばし、そのままゆっくりと取り外す。 ミルカ「…!?」 驚く彼女、それも仕方がない…彼女もこの顔を知っていてもおかしくはないよな…。 ジグマ「俺は…赤の英雄ライのファティマニクスのファティマニクス…。 殺しのために生み出された…殺人人形なんだよ…」 衝撃の事実に動揺を隠せずにいる彼女…だが、真っ直ぐに俺を見詰めて黙って話を聞いてくれている彼女…。 そんな彼女に軽く微笑み、話を続ける。 ジグマ「物心付いた時から右手にはこの『魔神銃(マシンガン)』が握られていた…。 毎日、毎日、連日のように俺のいた研究所の組織を首になった連中の始末をさせられていた…。 気が付けば…俺の全身は常に誰かの血液で染められ、この右手は錆びた鉄の臭いが染み付いていた…。 俺はその日々が…堪らなく嫌だった…」 ……………………………………… ???「ジグマ…。 あの人たちを、殺しなさい…」 元組織員「ひっ…!? ど、どうか、お許しをっ! どうかっ、どうかっ!」 ジグマ「…。 パパ…あの人たち、謝ってるよ…。 僕、あの人たちを…殺したくない…。 もう殺すのは…嫌だよう…」 ???「ジグマ…。 パパの言うことが聞けないのかっ! あの人たちは悪い人…生きている価値のない人なんだ! ジグマは良い子だから、パパの言うこと分かってくれるな?」 元組織員「ひいっ、ひいっ、そんなっ! どうか許して下さいっ! 次は失敗致しませんからっ…!」 ジグマ「……………」 ???「殺さないのなら…あの時の地獄をもう一回お前に味わってもらうぞ…。 あの時の痛みを、苦しみを、お前は忘れたのか…?」 ジグマ「うっ…」 ニヤリと笑うあいつの冷酷な顔とともに、生まれて初めて肉体改造された時を…あの気が狂ってしまうほどの痛みを思い出す。 あまりの怖さに銃を構えるあの時の俺…必死で命乞いをする人たちのあの時の顔を、俺は一生忘れることは出来ないだろう…。 ジグマ「…許して…」 元組織員「ひゃ…? くっ、来るなっ! 来ないでっ! 来ないでくれえええええーーーーーっ!」 一瞬にして彼らの傍まで走り抜け、近距離で魔神銃を構え、引金を引く。 その瞬間、俺にプログラムされていた破壊衝動が脳内を真っ白に埋め尽くしてゆく。 そして、そこからは何時も同じ…気付いた時には俺のその時の記憶の断片は綺麗になくなっており、目の前には禍々しいほどの鮮血の海が広がっているのだ。
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826 :サゲ騎士(さげないと) ◆ffTX6sB1nw [sage]:2008/02/02(土) 02:25:59 ID:XZ21cfPF - >>822
お前はゆとりか?偽ゆとりか?はたまた別の誰かか? 俺の真似してトリップ付けるなんて、可愛いとこあるね。 お前もオ○マや氣○團が好きなのかい? >>823 パペットw? 人形ではありますね。
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827 :サゲ騎士(さげないと) ◆ffTX6sB1nw [sage]:2008/02/02(土) 02:27:07 ID:XZ21cfPF - sage
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828 :サゲ騎士(さげないと) ◆ffTX6sB1nw [sage]:2008/02/02(土) 02:28:27 ID:XZ21cfPF - sage
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830 :サゲ騎士(さげないと) ◆ffTX6sB1nw [sage]:2008/02/02(土) 11:44:44 ID:XZ21cfPF - >>829
この時間に書き込むのは久々だわ。 ゆとり野郎だよな?済まん、貴方のレスの意味が分からん。 良ければ説明、プリプリプリーズ。 あげるなゆーとるに! sage
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831 :サゲ騎士(さげないと) ◆ffTX6sB1nw [sage]:2008/02/02(土) 12:16:13 ID:XZ21cfPF - おい、馬鹿、大変だ!
今気付いたが、よく考えてみろ、このスレッド… 『全然ツンデレ同盟じゃねえええええーーーーーッ!』 スレッドタイトルと内容の不一致…紛れもなくこれほど阿呆なスレッドは 他には存在しないだろう…。 まあ、こうなった原因を作った私がでしゃばることではないのだけれど。 ゆとり野郎、何とかしておくーーーーーれッ! sage
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