- SIRENのなる頃に
43 :リンクス[sage]:2006/12/23(土) 11:31:19 ID:W9pok+3t - >>41
いや、本当に始めて知ったんだが・・・素晴しいな。 嫉妬する
|
- SIRENのなる頃に
44 :リンクス[sage]:2006/12/23(土) 13:57:19 ID:W9pok+3t - I一日目
入江京介/廃屋/23:59 「はあ、はあ、はあ、は、あぁ!」 目の前に見つけた廃屋に飛び込み、扉を閉めた。 「くそっ、冗談じゃない。なんだよ、くそっ、くそっ!」 小声で悪態を突きつつ、壁の隙間から外を覗く。懐中電灯らしき明かりは、ふわふわと通り過ぎた。 念の為目を瞑るが、視点は廃屋を通り過ぎていった。 一先ずは、逃げきることが出来たようだ。 「なんなんだよぉ。畜生ぉ・・・」 どうにもならないと知りつつも言わずにはいられなかった。 「どこなんだよ、ここ。うぅ・・・」 脳裏には親しい顔が浮かび、消える。 やがて睡魔に襲われ、程なく眠りに落ちた。
|
- SIRENのなる頃に
45 :リンクス[sage]:2006/12/23(土) 13:58:21 ID:W9pok+3t - 二日目
富竹ジロウ/雛見沢森林/00:48 「!?」 突然開けた場所に出てしまった。身を隠す物が見当たらない。 (・・・迎え撃つか?) 奴の持つのは所詮鎌だ。リーチ、そして全力の一撃ならばこちらが上。先手を打てば遅れは取らない。 「やるか。」 そこで、既に多量の血を吸い込んだ角材を握りなおす。やってやる。さっきだって殺してやった。 何度だって殺ってやる。 手近な木に身を隠し、目を瞑る。 視界は真っ直ぐに向かってくる。揺れる懐中電灯。気付かれていない。やれる。 「うあああぁ!!」 飛び出し大上段の一撃を加える。相手は防御も間々ならず脳天に食らう。 「死ねっ死ねっ死ねっ死ねぇ!!」 ぐしゃ、ぐしゃ、ぐしゃ。 「・・・はぁ、はぁ、はぁ」 頭骨が砕けるまで殴り続けた後、相手の死を確認する。 一撃目のときに相手が落とした懐中電灯を奪い、その場を去る。 「・・・・・・くそ、ここ、どこだよ。診療所は・・・」 彼は道に迷っていた。
|
- SIRENのなる頃に
46 :リンクス[sage]:2006/12/23(土) 13:59:07 ID:W9pok+3t - 二日目
大石蔵人/小屋前/01:18 同行者/竜宮レナ 追いすがる男と老婆に銃撃を加え、また走り出す。 「ふう、ふう、ふう、・・・ふう」 「・・・どうです竜宮さん。だいじょうぶですか?」 「ええ、平気です」 また随分と追いかけられた物だ。神社に向かうはずが、まるで逆に来てしまった。 目を瞑り周囲を警戒するが、別の視点は見つから無い。一先ずは安心できる。 「其処で休みませんか? ずっと走りっぱなしだったでしょう」 「そうですね・・・はい。そうしましょう」 小屋に入り戸口に鍵を掛ける。すると 「あ」 「? どうかしました?」 「鉈」 確かに壁際には鉈が掛けられている。・・・随分と物々しい鉈だな。 「持っていたほうがいいでしょう。もしものために」 「あ、はい」 掛けられた鉈を取り、抱くようにして横になる。 「大石さんは?」 「私は見張っていますよ。安心して休んでください」 「・・・すいません。そうさせてもらいます」 少女に言った手前起きていなければならないが・・・ 自分ももう歳だな。睡魔の成すがままに眠りに落ちた。
|