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195 :名無しくん、、、好きです。。。[sage]:2019/06/30(日) 13:41:49.51 ID:DXufceVG - 世の流れとは恐ろしい
なにやら怪しげな人気投票に向け再び燃え上がる 永原とその一行。しかし…… 永原「……連絡こないね」 金井「そだねー」 越後「……こっちも興行の予定でいっぱいなのに」 富沢「……このパターン、アレね」 永原「…アレって?」 富沢「決まってるでしょ!企画がポシャったのよ、頓挫よ! 映画・写真集・歌・CM企画で何度私が味わったか! この間の空き方は間違いないわ!」 金井「……でもこれだけ大々的に情報出してそれは……」 富沢「甘い、甘いわ美加!芸能界は昔も今も魔窟よ! とんでもない魑魅魍魎がウヨウヨしてるんだから! ぼやぼやしてると後ろからあーっ!されるわよ!」 斉藤「……お前たち、話し込んでないでとっとと練習だ! 全く、隙有らばサボりを決め込んで!」 永原「……オーバーワークは怪我のもとだよ斉藤さん」 富沢「神田がそれで足痛めたばっかじゃない」 斉藤「ぐっ……だがしかしだな!」 美沙「全く脳筋先輩には困ったものなのです少しはペース配分を 考えて計画立てるのですよ特訓しまくりでポンポン強く なれるのはゲームの中だけなのですゲーム脳ここに極まれり な○う系先輩には全くは〜つける薬もないのですよ」 斉藤「…天神、ウソ病欠で練習サボりばかりのお前は休日抜きだ」 美沙「それはどういうことなのです社員虐待なのです 美沙は直ちに魔力でもって社長に通報するのですよ」 永原「…それは天神が悪い!練習しなさい、団長が命じます!」 越後「…お前もだバカモノ!」
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196 :名無しくん、、、好きです。。。[sage]:2019/06/30(日) 14:02:46.53 ID:DXufceVG - 情報が入らない事に苛立ちを感じつつ(渋々ながら)練習に励む
永原たち。そんななか、懐かしい顔ぶれが…… 小鳩「すみません、お邪魔するわ〜」 零「お邪魔する…よ」 越後「…ん、先日連絡があったアレか。ハイハイどうぞ〜」 美沙「合同練習……なんだか猛烈に悪い予感がしてきたのです」 永原「ん……?あぁ確か大会で……えっとミヨ…じゃなくって」 小鳩「ええっと〜、彼女の名前はね〜」 零「……ゼロ、でいい、よ。小鳩……ちゃん」 小鳩「……零ちゃんがそれでいいなら、いいわ〜」 富沢(…なんか事情があるのかしらね) 金井(多分媒体の違い的なアレだね) 斉藤「……ではこれより練習再開!零、永原、早速で悪いが 始めてくれ。予定がつかえてるんだ」
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197 :名無しくん、、、好きです。。。[sage]:2019/06/30(日) 14:32:25.73 ID:DXufceVG - こうして早速始まった合同練習……だったが……
越後「なにやってる永原!キックの受けが甘いぞ!」 永原「そんなこと言っても……ぶわ、げほっ!」 零「……キメる、よ」 永原「くっ、この!ヤらせる……かっ!」 小鳩「あら〜、打撃戦からのタックルを見事に切るなんて さすが、大会準優勝だけの事はあるわね〜」 富沢「投げへの対処は良いのよ、投げは……」 斉藤「打撃関連の下手さは相変わらずだがな」 永原「うー、早く終わってー!腕が、腕がー!」 越後「こら!叫ぶ暇があったら反撃しろバカモノ!相変わらず 緊張感のない…!」 こうして、零の打撃を全く対処出来ずに間合いを離されたまま ズルズルと消耗するだけの永原であった…… 斉藤「…練習終わり!両者離れて!」 小鳩「零ちゃんお疲れ様〜。汗、拭いてあげるわね〜」 零「…あり、がとう。小鳩ちゃ…ん」 越後(…うん?あの二人、話し方は変わっていないハズ……なのに 以前見た時より、顔つきが大分温和になったような…… 気のせいか……?) 永原「ううん……攻めきれなかった……いてて」 富沢「…大会本戦で当たってたら、間違いなく負けてたわね」 斉藤「立ち技でなら圧倒的に上を行かれていたからな さて……次、金井、沢城、準備出来てるな?」 小鳩「いつでもいいわ〜」 金井「ど、ドンとこ〜い!」 こうして、スケジュールの不安をよそに 久方ぶりの選手間交流は行われたのであった……
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198 :名無しくん、、、好きです。。。[sage]:2019/06/30(日) 15:23:03.16 ID:DXufceVG - 一方、同時刻、とあるホテルで行われた
こちらの秘密会合では…… 理沙子「……新女時代から、噂では聞いていたけれど……」 上原「私も信じられないが、これは……」 マリア「…これがなければ、あの不可解な現象も説明はつかないわ 私一人で、あのオカルトじみた演出が出来るとでも?」 市ヶ谷「…なるほど、そうであるならこのワタクシの威徳が あまねくファンに伝わった経緯にも納得がいきますわ」 龍子「……威徳?洗脳波の間違いじゃないのか?」 市ヶ谷「…はぁ!?……なんなら、アナタにも胸と言わず腹と言わず ワタクシへの敬意をブチ込んで差し上げましょうかしらぁ?」 龍子「…上等だ、やってみろ!ヤれるもんならな!」 上原「……お前らな、いい加減にしろ」 祐希子「新しく建てられた新日本ドームの外周に、こんな仕掛けが… まるで天使の輪……ってかまんまアレよねこれ」 来島「巨大な精神感応装置……建物の基礎自体にこんな仕掛けを 施すなんてな。所属してた俺らですらこんなの知らなかったぞ」 マリア「まぁ効果は未知数だったみたいね。これが新女によって 為されたことかどうかも、今となっては定かでないし」 理沙子「何かの実験のためか、企業、それとももっと上の……」 上原「…考えたくないな」 市ヶ谷「少なくともある程度の効果は立証されましたわね……フフフ」 龍子「…お前、今良からぬ事企んだだろ」 市ヶ谷「…さぁ、どうですかしらぁ?」 祐希子「とにかく解体よそんなもん!こんな危なっかしいもん あたし達にはいらないわ!そうでしょ先輩!」 龍子「…だな。イカサマの人気なんかアタシらには必要ない」 理沙子「…そうね。次の委員会で議題に掛けるわ」
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199 :名無しくん、、、好きです。。。[sage]:2019/06/30(日) 15:55:49.96 ID:DXufceVG - マリア「さて…私はこれで失礼するわ。これで新女からも
目の敵にされるだろうし、色々準備も増えたし」 市ヶ谷「あらそう……ところでアナタ、一体何処の誰ですの?」 龍子(……声で気付けよ) マリア「…マリア・ロードン。田舎出のしがないレスラーよ」 祐希子「……行っちゃったわね」 来島「…にしても先輩!やるんなら今すぐにでも ブッ壊さなきゃ、色々危険なんじゃ……」 市ヶ谷(…装置の1ブロックだけでも手に入れられれば……) 理沙子「機能は停止させてるから取り敢えず問題はないわ 規模が規模だけに、この件はきちんと手順を踏まないと… それより、この事は口外無用。良いわね?」 祐希子「…まぁそうですよね。話したところで信じてもらえる訳ないし 余計な混乱を招くだけだろうし」 龍子「お前が一番心配だな。なんでもペラペラ喋りそうで」 祐希子「…あによ!そんなわけないでしょ!」 上原「…まぁ、ホラか都市伝説くらいで落ち着くだろうな とにかく早急に問題部分を外してしまえば済むことさ」 市ヶ谷(…このワタクシの人気も、不動のものに……) 上原(理沙子、市ヶ谷が半笑いでニヤけてるが……どうする?) 祐希子(…悪い企みしてる顔よねあれ) 理沙子(…祐希子、取り敢えずの監視と牽制をお願いできる?) 祐希子(……お願いもなにも、それっていつも通りにすれば 良いだけでしょ?なら簡単!) 市ヶ谷(フフフ…女王の座は近い内にワタクシが戴きます!)
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200 :名無しくん、、、好きです。。。[sage]:2019/06/30(日) 16:15:16.83 ID:DXufceVG - 理沙子…では今日決めたことは他言しないように。良いわね?
市ヶ谷「了解ですわ。ではワタクシこれで!オーッホッホッホ!」 祐希子「あっ、待て!恵理、追いかけるよ!」 来島「おう、任しとけ!」 上原「ふぅ…慌ただしいな、相変わらず」 龍子「それにしても……よく話す気になったなカオスのやつ」 理沙子「……彼女も、マスクの裏で苦しんでいたのかもね」 上原「…知ってるか?マスクウーマンに本当の悪人はいないのさ 少なくとも、私達の中にはな」 理沙子「…そうね。貴女が言うのならそうでしょう」 龍子「…?はぁ、そんなもんですかね」 上原「そんなもんさ。そんなもんだ……」 なにやら随分ギリギリな話が明らかになるなか 人気投票は行われるのか?そして業界とレッスル 永原の行く末は? つづく
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