- らき☆すた 陵桜学園 桜藤祭 IF-SS 4話目
572 :牛乳帝国[sage]:2008/11/16(日) 01:55:35 ID:LWWT6Vh4 - 上でこなた編が盛り上がってる中肩身が狭いが〜こなたとの記憶〜の最終話投下。
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573 :こなたとの記憶〜君のことが好きだから〜[sage]:2008/11/16(日) 01:56:58 ID:LWWT6Vh4 -
さっきの気持ちは何だったのだろう。 自分はこなたさんにキスする権利なんて持っていないはずだ。 なのに、しようとした。 していいような気がした。 さっきセイカ君の顔を覗き込んだとき その光景に見覚えがあった 大事な時間、大事な人。 いつだったか覚えていない いや、あるはずのない記憶───
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574 :こなたとの記憶〜君のことが好きだから〜[sage]:2008/11/16(日) 01:57:50 ID:LWWT6Vh4 - 「そろそろ後夜祭だね。」
「そうだねぇ〜。」 写真館を出た後もへんなもやもやを抱えながらこなたさんと学園祭をまわった。 「そろそろかがみさん達も来るかな?」 辺りを見回すが目的の影はない。 「まだ時間もあるしのんびり待ってよーよ。」 「そうだね。」 こなたさんと近くのベンチに座った ただそれだけで胸が高鳴った。 「後夜祭が終わったらもう桜藤祭も終わりかぁ〜。」 こなたさんが思いっきり伸びをした そんなしぐさもかわいらしく思ってしまう 「そうだね、劇の準備とか大変だったけど結構楽しかったよ。」 「特にチアは大変だったよ〜。」 「そうだよ!こなたさんたちチアのこと俺に教えてくれなかったよな!!」 「ビックリさせたかったからね〜。」 あのときは白石のケータイが鳴って会場が大爆笑になった。 そのおかげでこなたさんたちは緊張せずにすんだらしいが。 「ほんと、いろんなことがあったよな・・・・・・。」 俺はこの準備期間・・・・・・とても長い準備期間のことを思い返した。 即売会やミスコン、時間旅行やネットゲーム・・・・・・。 ・・・・・・・・・・あれ?ひとつ足りないぞ? 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 「セイカ君?」
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575 :こなたとの記憶〜君のことが好きだから〜[sage]:2008/11/16(日) 01:58:59 ID:LWWT6Vh4 - そうだ、ひとつだけ・・・・・・
さっきの写真館での星桜の木 デジャブしたこなたさんの顔 そんなことを考えていると 「おーい!!セイカ君!!こなたー!!」 「あ、かがみーん!!」 かがみさん達がやってきた。 「あ、日下部さんに峰岸さんに・・・・・・。」 「ゆーちゃんたちも。」 かがみさんたちは峰岸さんや日下部さん、それに一年生組もつれてきていた。 「後夜祭は大勢のほうが楽しいですからね。」 みゆきさんが頬に手を当てて笑った みゆきさんだけじゃなくみんな笑っている 「そうだね。」 そうだ 俺は今を見るって決めたんじゃないか 前のことは忘れていい みんなで決めたんだ 思い出したかったら・・・・・・。 「星桜の木を見ればいい・・・・・・。」 その声に振り向く (・・・・・・・・・・・・永森さん!?) 猫目にポニーテール あの時、宇宙人のよりしろになっていた本当の永森さん 「永森さん、今の・・・・・・。」 「さあ?なんとなく頭に浮かんだのよ。 なんとなく、あなたに伝えろって言われた気がして。」 そう言って永森さんは去っていた。 そして去り際に一言 「自分の気持ちに気づきなさい。」 そう言って去っていった。
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576 :こなたとの記憶〜君のことが好きだから〜[sage]:2008/11/16(日) 02:00:00 ID:LWWT6Vh4 - 「俺の気持ち・・・・・・・?」
永森さんのいった言葉の意味を考える わからない どうすればわかる? 『星桜の木をみればいい・・・・・・。』 永森さんはそういった 誰かに俺にその言葉を伝えろといわれて・・・・・・・。 それはきっと宇宙人の永森さん。 なら・・・・・・。 「あ、ちょっと!!どこいくのよ!!」 俺は走り出した。 かがみさんの制止も聞かずに 星桜の木に
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577 :こなたとの記憶〜君のことが好きだから〜[sage]:2008/11/16(日) 02:00:31 ID:LWWT6Vh4 - 「はあ、はあ、はあ。」
グラウンドから全力疾走してきた 肺が悲鳴を上げている 俺は星桜の木を見上げた もうすっかり花が散ってしまった桜 だが、何も分からなかった。 「何が・・・・・・足りないんだ?」 俺はその場に座り込んだ タッタッタッ 誰かが走ってくる音がする 「セイカくーん!!」 この声・・・・・・ 「こなたさん!?」 顔を上げるとこなたさんが走り寄ってくるのが見えた。 「もう、さがしたんだよ!!」 「ご、ごめん。」 俺は立ち上がった 「!!」 頭の中が鮮明になる 忘れていたビジョンが流れる そう、あれは正真正銘 俺が始めて転校してきたとき・・・・・・。 「セイカ君?」 前に続かなかった未来 今のこの気持ちを 前と同じ場所で伝えよう 今度こそ、先へ進めるように。
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578 :こなたとの記憶〜君のことが好きだから〜[sage]:2008/11/16(日) 02:02:13 ID:LWWT6Vh4 - 「もーう、どこにいっちゃったのさ〜。」
セイカ君を探して走る かがみたちとも手分けして探しているが一向に見つからない 「私達といるのいやなのかな・・・・・・。」 よくよく考えたら今日一日私がセイカ君を振り回しっぱなしだった。 胸が締め付けられる 「私といるの・・・・・・いやなのかな?」 涙がこぼれる 一緒にいたときは何とかごまかしていたがもう耐えられない 「私・・・・・・セイカ君が・・・・・・好きなんだ・・・・・・。」 そうつぶやくと 「それを言うのはここじゃないはずよ。」 後ろを振り向く すると、後ろには猫目でポニーテールの女の子が立っていた 「どういう・・・・・・。」 「星桜の木。」 「え?」 「いってみなさい、彼はそこにいるから。」 セイカ君は星桜の木のところにいるの? 「がんばりなさい、今は先へと続いているらしいから・・・・・・。」 その子はそう言うと人ごみのほうへと去っていった。 「・・・・・・・・・・・・・・・・セイカ君。」 私は走り出した。 大好きな人がいる場所へと
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579 :こなたとの記憶〜君のことが好きだから〜[sage]:2008/11/16(日) 02:03:06 ID:LWWT6Vh4 - 「こなたさん。」
セイカ君が私をまっすぐに見据えてくる 「な、なに?」 あんまりにも真剣な目だから少し口ごもってしまった 「俺、好きな人がいるんだ。」 「え?」 心臓が跳ね上がった 好きな人がいる? 「へ、へー・・・・・・・。」 そう言うのが精一杯だった。 いやだ、その人の名前を言わないで。 私じゃないその人の名前を 言われたら私は立ち直れない。 この年になっての初恋 一生そばにいたいと思う人 その名前を言われたら キミのそばにいられなくなる・・・・・・。 「その人はさ、普段はおちゃらけてるけど、大事なときには頼りになって。 日ごろの行動がツッコミどころ満載で・・・・・・。」 だれ? おちゃらけてる・・・・・・みさきち? 頼りになるってとこはかがみん? ツッコミどころ満載なのはつかさ? 「ちっちゃくて、胸がなくて、マニアックで・・・・・・。」 ちっちゃい・・・・・・ゆーちゃん? 胸がないってみなみちゃん? マニアックなのはひよりんとパティー? 「だけど、きっと俺はその人のどこかが欠けてもその人が好きなんだと思うんだ。」 「・・・・・・・・・・・・・・・それって、全部好きってことだよ。」 ああ、セイカ君は本当にそのこのことが好きなんだね かないっこないや。 「
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580 :こなたとの記憶〜君のことが好きだから〜[sage]:2008/11/16(日) 02:04:27 ID:LWWT6Vh4 - 「それで・・・・・・どうするの?」
もう叶わないなら せめて応援しよう 好きな人が好きになった人とうまく行くように 「告白するよ・・・・・・っていうかさ、こなたさん。 いい加減気づこうよ。」 「わかんないよ・・・・・・・・・・・誰かなんて・・・・・・・・・・・。」 そう言うとセイカ君は顔に手を当ててため息をついた 「はあ、それじゃあこなたさん。 俺は“今から”告白するよ。」 「うん・・・・・・・・・・・今から・・・・・・・・・へ?」 抱きしめられた セイカ君に
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581 :こなたとの記憶〜君のことが好きだから〜[sage]:2008/11/16(日) 02:05:09 ID:LWWT6Vh4 - 「こなたさん・・・・・・俺は、キミが好きだ。」
いま、セイカ君はなんていった? 誰が好きって? 「うそ・・・・・・。」 「うそでこんな事言わない。」 もっと強く抱きしめられる そうすると必然的にセイカ君の胸に顔か押し付けられる 「あ・・・・・・凄いどきどきしてる。」 「う、うるさいな。わかってるよ。 だいたい、告白でどきどきしないほうがおかしいよ。」 ああ、私は本当に告白されてるんだ・・・・・・。 「・・・・・・・・・・グスッ、ヒック・・・・・・。」 「ええええ!!な、何で泣いてるの!? そんなにいやだった!?」 そう言うとセイカ君はあわてたはなれた 「違うよ・・・・・・ばかぁ。」 私は自分からセイカ君の胸に飛び込んだ 「私も・・・・・・だいすき。 世界で一番・・・・・・キミが好き。」
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582 :こなたとの記憶〜君のことが好きだから〜[sage]:2008/11/16(日) 02:06:13 ID:LWWT6Vh4 - やっと言えた
ずっと伝えたかった思い 気づかないフリをしていた思いを いまここで 「ってことは・・・・・・俺達って彼氏彼女?」 「そうだね。」 セイカ君が笑ったのに釣られて私も笑った 「こなたさん、鈍すぎるんだもん。 こっちが告白してるつもりなのに気づかないなんて 普段ギャルゲがどうとか言ってるくせに。」 「リアルだとわかんないもんだね。」 これからこの話題は二人の間の笑い話になるんだろうか 二人の関係がどこまで続くかわからないけど 「コレがギャルゲならTurueエンドだね。」 「なにそれ?」 「つまりは、二人は末永く幸せに〜ってやつ。」 「それってプロポーズ?」 またセイカ君も私も笑った 「それじゃあ、告白シーンにはつき物のやつやろっか?」 「え!!ここで!?」 「うん、ここで。 まあ、星桜も見守ってくれてるし。」 「いやいや、さすがに野外プレイは・・・・・・。」 「何と勘違いしてるか知らないけど・・・・・・・。 その・・・・・・・つまりは・・・・・・。」 顔を赤くするセイカ君を見て笑った 「あはは、分かってるよ・・・・・・。」
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583 :こなたとの記憶〜君のことが好きだから〜[sage]:2008/11/16(日) 02:07:24 ID:LWWT6Vh4 - 私は軽く背伸びして目をつむった。
唇にやわらかい感触がする 「んっ・・・・・・。」 唇の間から吐息が漏れる。 永遠にも感じられる時間だった 唇が離れる 「えっと・・・・・・もういっかいいい?」 「へ?・・・・・・んむっ・・・・・・。」 また唇が重なる だけど今度は舌を絡める濃厚なキス どうしよ・・・・・・頭がボーっとしてきた 「ぷはっ、えっと・・・・・・ごめんね?」 セイカ君はばつが悪そうに頭をかいた 「・・・・・・・・・いいよ、一応彼女だし・・・・・・。」 結構気持ちよかった、とは言わないでおこう。 「こなたさん、これからもよろしくね。」 「うん!」 ここが世界の中心なら 叫んでやろうじゃないか 「セイカ君!!大好き!!」 泉こなたルート TurueEND・・・・・・
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584 :牛乳帝国[sage]:2008/11/16(日) 02:10:45 ID:LWWT6Vh4 - つーわけで完結
ここまで長かった・・・・・・っていうか上の純愛ものが良作過ぎて肩身が狭い。 リクがあれば続編or別キャラやるかも ではではいつかまた会いましょう バイニ〜☆ 連載続いてるっす ↓ ttp://ncode.syosetu.com/n2108f/
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