- コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ 24
500 :名無しくん、、、好きです。。。[sage]:2008/09/15(月) 01:23:17 ID:3ZCkE1Qr - 誰も居ないようなので投下します
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502 :叙勲[sage]:2008/09/15(月) 01:25:47 ID:3ZCkE1Qr - 儀式が終わったその後は就任パーティーとなった。
各皇族・貴族を含め、様々な人と話をした。 「ようやくシュナイゼルも騎士を持ったか、うん、よかったよかった。 なかなか持たないから心配してたんだよ。彼を頼むよ、ライ」 と、第一皇子オデュッセウス殿下。皇族は皆ライバル関係と聞いていたし、 特に第一皇子にとっては皇位継承の最大の敵のはずなのだが・・・・・・。 ま、まぁ穏やかな方と言うことだし。 第一皇女ギネヴィア殿下は遠くからじっと見られるだけだったが、 第5皇女カリーヌ殿下は何故か積極的に話しかけられた。 この前のEU戦の活躍を褒められたり、叙任式で立派だった、との事だ。 一通り皇族・貴族と言葉を交わすと、強烈な視線を感じた。 その強烈な存在感と言ったものなのか・・・。
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504 :叙勲[sage]:2008/09/15(月) 01:28:17 ID:3ZCkE1Qr - その視線の先を追うとそこには、
「ノネットさん!?」 「よぉライ、立派になってまぁ、元気にしてたか?」 ナイトオブナイン、ノネット・エニアグラム卿その人だった。 エリア11でまだ特派所属だった僕とスザクを相手に、模擬戦を申し込まれ、戦った相手。 彼女との戦いは僕らの勝利となったが、それは辛勝でしかない。 もう一度同じ条件ならば、勝つ事は無いだろう。 そのくらいの接戦であり、ラウンズの強さに圧倒された戦いだった。 しかし、この戦いが今後の僕らの軍人生活を変えるきっかけでもあったのだ。
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506 :叙勲[sage]:2008/09/15(月) 01:30:31 ID:3ZCkE1Qr - 「お久しぶりです。エニアグラム卿。お元気そうで何より・・・うわっ!」
「ノネットさん、だろ?ライ」 挨拶した瞬間、瞬時に後ろを取られ、首に手を回される。 衝撃に息が詰まる。ゴホゴホ咳き込みながらも、 「すみません、ノネットさん、それよりも、その・・・、手を・・・」 「ん?なんだ、胸か?”当ててんのよ”というやつだ。どうだ?ムラムラするか?」 なんと、とんでもない事をおっしゃりやがりましたよこの方は。 そんな逆セクハラを(これってパワハラ?)受けつつ、必死に離れる事に成功した。 「・・・本当に相変わらずですね、ノネットさんは」 「おお、私は変わりは無いぞ!しかし、本当に立派になったな、うん。姉としてはうれしいぞ」 「いつから姉になったんですか、貴女は・・・」 もうあまりの特急ノネット号のスピードについていけない。
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508 :叙勲[sage]:2008/09/15(月) 01:32:43 ID:3ZCkE1Qr - 「ほら、何かと世話しただろ?食事に連れてったり」
ああ、確かに。日本食が食べたいと言って、僕とスザクを連れまわし、僕らは酔いつぶれたんだ。 ちなみにノネットさんはザルで店の酒をほとんど空けていた。 こんなところでもラウンズは最強なのかと感心したものだ。 「もうなんでもいいです・・・」 この人相手では常に無条件降伏状態だ。まともにやって勝てる気がしない。 というよりも勝った自分が想像できないのだ。 「枢木はラウンズ、お前は皇族騎士。お前らを買ってる身としては鼻が高いぞ。 それに、負傷されたとはいえ、よく殿下を守ってくれた。感謝する」 急に真面目な表情になったかと思えば、頭を下げ始める。 その行動に慌てた僕は、 「や、やめてください。・・・僕は何もしてませんよ。結局守れてはいないのですから。 今も入院中とのことですし・・・・・・」 「いや、そうやって気にかけてくれただけでも、私との約束を覚えてくれただけでもいいさ」 「ノネットさん・・・」 この人は本当に・・・、いつも気を使ってもらってばかりだと感じる。 いつか、この恩を返すためにも、頑張ろう。そう思った。
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510 :叙勲[sage]:2008/09/15(月) 01:34:47 ID:3ZCkE1Qr - そうこうしていると、誰かがこちらにやってくる。
あれは、 「おーい、ノネット。そこにいたのか」 「・・・記録」 背の高い金髪の男と、ピンクの髪の小さい女の子がやってきた。 しかし、彼らの着ている服は、ナイトオブラウンズの制服だ。 「なんだよノネット、ライ卿と知り合いだったのか?私にも紹介してくれよ」 と金髪の男、ナイトオブスリー、ジノ・ヴァインベルグ卿。 「ん、綺麗な銀髪。記録・・・・・・」 携帯片手に操作している少女がナイトオブシックス、アーニャ・アールストレイム卿。 彼らもノネットさんと同じ帝国最強の12騎士、ナイトオブラウンズの一員だ。
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512 :後3レス、お願いします。[sage]:2008/09/15(月) 01:37:08 ID:3ZCkE1Qr - どうやら僕に話しかけにきたようなので、
「初めまして、ライ・アスプリウスです。ヴァインベルグ卿、アールストレイム卿、よろしくお願いします」 「へ〜、私たちの事知ってたのか、それなら話は早い。私の事はジノと呼んでくれ。 今後もシュナイゼル殿下の指揮の下一緒に戦うんだからな」 「・・・アーニャ。・・・よろしく・・・」 静と動といった対照的な二人のラウンズ。だが、どちらも祝い、歓迎してくれてるのがわかる。 この策謀渦巻く中ではとてもありがたい事だ。僕も笑顔で答えたのだった。
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513 :叙勲[sage]:2008/09/15(月) 01:39:03 ID:3ZCkE1Qr - しばらく話しているうちに年齢の話しになり、年が近いとわかりとても親近感を抱いた。
また、ノネットさんとの出会いの事も話し、 「へ〜、ノネットが負けたって噂本当だったんだな。セブンとライでか・・・。 今度私とも対戦しような!」 と、ジノとは特に打ち解けられた。アーニャは口数こそ少ないが、良い子だというのは感じた。 話しに盛り上がっていると、 「やあ、盛り上がってるようだね」 シュナイゼル殿下がやってきた。一同姿勢を正し跪く。 「ああ、楽にして構わないよ。折角の我が騎士のパーティーだ。大いに楽しもうじゃないか」 「シュナイゼル殿下、それで何か・・・」 立ち上がり、すぐに殿下に尋ねる。僕の所に来たという事は何かあったではないか。そう感じる。
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516 :叙勲[sage]:2008/09/15(月) 01:41:14 ID:3ZCkE1Qr - 「ああ、実は鬼籍に入ったかと思われていた妹が生きていたと言う報告を受けたのだよ。
なんでもエリア11に居たらしく、今は皇帝陛下が保護してるのだが、私に回ってきてね 君にも後で紹介しようと思ってね」 エリア11・・・、もう大分昔の事のように感じる。 生徒会の皆は元気にしてるだろうか。 「それで、なんていう皇女殿下なのですか?」 とジノ。どうやら興味津々の様子だ。 「ナナリー・ヴィ・ブリタニアだよ。かのマリアンヌ后妃の息女で、エリア11では、 アッシュフォード家に保護されていたらしい」 シュナイゼル殿下の口から出た名前は僕を驚愕させた。 ナナリー!?まさか、ナナリーが皇女? いったいどうなってるのか、今の僕には何も理解できなかった。
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518 :快風[sage]:2008/09/15(月) 01:45:00 ID:3ZCkE1Qr - 以上です。
総スレいくつか言うのを忘れてしまいました。 支援してくれた方々には感謝。 トーマス卿にお願いなのですが・・・。 今回のこの叙勲は前に投下した3レスと一緒に保管していただけると 幸いです。 今日の展開に関しては、もうあそこまで来るなら、ここのシュナイゼルを どれだけラスボスチックに、ルルーシュ以上の外道にしても問題なさそう な気がしてきました・・・。 また見てぎあす。
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520 :名無しくん、、、好きです。。。[sage]:2008/09/15(月) 02:02:51 ID:3ZCkE1Qr - >>519
私の中でのウー様はあんな感じです。 まぁ国際放送でああいうことを言える御方ですしw 引きに関しては、区切りと、本編を参考にしていますw こんな作品でよろしければ喜んで続きを書きたいと思います。 感想ありがとうござます。
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522 :名無しくん、、、好きです。。。[sage]:2008/09/15(月) 12:26:37 ID:3ZCkE1Qr - >>521
いつもながらお早い仕事ぶり、感謝します。 今後ともよろしくお願いします。
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587 :名無しくん、、、好きです。。。[sage]:2008/09/15(月) 23:32:35 ID:3ZCkE1Qr - 45分から投下したいのですがよろしいでしょうか。
10レスほど予定しています。
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590 :名無しくん、、、好きです。。。[sage]:2008/09/15(月) 23:43:45 ID:3ZCkE1Qr - では投下します。
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591 :23話派生[sage]:2008/09/15(月) 23:44:51 ID:3ZCkE1Qr - ルルーシュ皇帝率いる神聖ブリタニア帝国と、シュナイゼル殿下のダモクレスと
超合衆国の黒の騎士団連合軍との戦いの火蓋が切って落とされた。 僕はただその様子を見守るしかなかった。 シュナイゼル殿下の野望も、ルルーシュの覇道も、僕には認めることができなかった。 どうして、こんなことになってしまったのか。 こんな世界へとなってしまったのか。
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593 :23話派生[sage]:2008/09/15(月) 23:46:28 ID:3ZCkE1Qr - ルルーシュがアッシュフォード学園での超合衆国への参加を申し込んでいる頃、
シュナイゼル殿下は天空要塞ダモクレスより、フレイアをペンドラゴンへと落とした。 結果はかつて世界の中心とも言われたブリタニアの首都の壊滅だった。 そして、シュナイゼル殿下のルルーシュへの宣戦布告。 それもナナリーを使っての大きな揺さぶりだった。 表向き、動揺を見せず、妹のナナリーを切り捨てたルルーシュだったが、 内心はかなりの痛みを感じていたと言う事だけはわかる。同じ兄としての共感だろう。 彼が、どれだけ妹を愛していたか。大事にしていたかわかるから・・・。
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596 :23話派生[sage]:2008/09/15(月) 23:48:50 ID:3ZCkE1Qr -
そして、今眼の前でシュナイゼル殿下の野望を初めて知った。 騎士である自分でさえ知らなかった野望。 いや、うすうす感じていた。この男から感じた深い憂鬱と共にくる野望を。 傍に居た期間こそ短いが、どれだけ優秀な人であるかは感じ取っていた。 そう、その才能こそが、彼を退屈にさせた。達成感というものが無いのだ。 何をしても1番であり、すぐに究めてしまう天才。 だからこそ、協力し、喜びを分かち合うということがないのだろう。 たとえ、そのような場面があっても、本来の力を抑えてしまうのだろう。 だからこそ、満たされない。絶対的なまでの孤独を感じてしまう。
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598 :23話派生[sage]:2008/09/15(月) 23:50:25 ID:3ZCkE1Qr -
神になろうと言うシュナイゼル。だが、それは真実であり嘘だろう。 彼はもしかしたら楽になりたいのかもしれない。 自分に敵対し、自分を超える存在を見たいのではないか。 ルルーシュならば、自分を超えられると、だからこその行動。 何故かそう感じる。 思えばこれまでの手段において、ルルーシュを追い詰めながらも何処か抜け道を残す。 その印象を受けた。中華での反乱しかり、黒の騎士団内部分裂しかり。 そうやって、育てている様な気さえする。
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600 :23話派生[sage]:2008/09/15(月) 23:52:18 ID:3ZCkE1Qr -
案の定、それを聞いたコーネリア殿下が剣を抜く、まずい! 思わず駆け出す。間に合うか・・・・・・。 結果として、腹に1発、足に1発当たっていた。 気を失ってしまっているが、治療さえすれば助かる。 すぐに衛生兵を呼び、運ばせる。 殿下は、そんな僕をただ眺めていた。
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602 :23話派生[sage]:2008/09/15(月) 23:54:32 ID:3ZCkE1Qr - そして、処理が終わり、立ち上がった僕に殿下は言う。
「君も反対かな?ライ」 「・・・僕は、貴方の作ろうとする世界に賛同することができない。 そして、ルルーシュたちの成そうとする事にもです。 世界は一人一人のものだ。誰かが押し付けるものでは無い。 誰かから導かれた答えを与えられてそれで良しとしてはいけない。 人々はそこまで愚かでは無い。 もう誰かに支配される世界であってはいけないんだ!」 そう、人は一人一人が自分の王なのだ。誰かに支配されるものでは無い。 かつて王であったときには考えもしなかったこと。
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604 :23話派生[sage]:2008/09/15(月) 23:56:23 ID:3ZCkE1Qr - 「それは、狂王としての意見かな?それとも・・・」
「ライとして、世界の色を失い、そして新たに見つけた一人のライという人間の意見です」 例え、理想だとしても、気付いてしまったのだ。 「どうやら我々の望む世界が違うようだね。残念だよ、君の事は好きだった。 これまでの功績もある。 ルルーシュに付く用でも無いし、コーネリアと共に立ち去りなさい」 そう言って背を向ける。見逃してくれると言うのだ、彼は。 今の僕にはクラブも無い、只の騎士。利用価値は終わったのだと言う。 それは、彼の最後の温情なのかもしれない。 結局この方の素顔を最後まで見る事の出来なかった僕にとっての褒美なのかもしれない。 深く一礼し、部屋を出る。 その後はシャトルに眠ったままのコーネリア様を載せ、脱出する。
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606 :23話派生[sage]:2008/09/15(月) 23:58:27 ID:3ZCkE1Qr - エリア11となった日本のアッシュフォードに行き、コーネリア様を預けた。
ミレイさんに事情を話し、彼女に託し、すぐさま動く。 この戦いを見守るのが、僕の役目だ。 死を恐れることなく突撃するブリタニア軍。 フレイアだろうが恐れないその姿は、かつての僕の罪と同じだ。 ”ギアス” 恐らく彼、ルルーシュも使ったのだろう。 今さら過去のことで悔やむことも、恐れる事も無い。 ただ、忘れない。それだけしか出来ない。 もう、彼らに許しを請うことも、贖うことも出来ないのだから。 こんなにも美しい世界で、人々の命の輝きが消えていく空。 もしも、神が居るのなら、何を思うのか。 それは誰も知る事は無い。
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609 :快風[sage]:2008/09/15(月) 23:59:37 ID:3ZCkE1Qr - 投下終了です。
ライ、傍観END。 自分のシュナイゼル観とも言うべきものでしょうか。 彼には某漫画の螺旋の神様的存在をイメージします。 故にこのような作品へとなりました。 ライとしては、シュナイゼルの方法もルルーシュの方法も、 賛同できないからこその行動となります。 特に、ギアスを使った兵に関しては、かつての自分の罪そのもの。 だからこそ、そちらへの陣営は行かないでしょう。 シュナイゼルはそこら辺も読んでます。 異色なENDかも知れませんが、楽しんでいただけたら幸いです。
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