- ☆☆☆☆ イタリア代表 AZZURRI -parte130
104 :名無しに人種はない@実況OK (ワッチョイ ff12-zhOP)[sage]:2018/11/22(木) 22:04:47.67 ID:rcnowW9W0 - ○準決勝進出逃すも批判はなく
17日のポルトガル戦後、イタリア代表のマンチーニ監督はチームづくりの手応を口にした。 ホームでポルトガルを攻め崩せず、スコアレスドロー。ファイナルフォーに進出することはならなかったが、 サッカーの内容には明らかな向上が見られた。欧州王者ポルトガル戦でイタリアが記録したボール支配率は67%に達し、パスの本数に至ってはなんと876本だ。 伝統的にリアクションサッカーを得意とするイタリアが、強豪国との対戦でこれほど高いボールキープをしたことは稀な出来事だ。 ロシアW杯で予選落ちをし、新監督のもとで起用する選手の方針を変え、戦術を刷新し、積極的な若手起用も図った結果、 代表チームを取り巻く雰囲気は随分と変わり、ファイナルフォー進出を逃しても地元メディアは批判に走らなかった。 「代表はポルトガルを前に成長を確約した」(コリエレ・デッロ・スポルト)。リーグA残留を確保していた以上に、サッカーの質を評価されたのだ。 親善試合2試合を含めた9月からの6試合で、イタリアは変革への道筋を付けることに成功した。
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105 :名無しに人種はない@実況OK (ワッチョイ ff12-zhOP)[sage]:2018/11/22(木) 22:11:53.79 ID:rcnowW9W0 - ○イタリア代表が導入したサッリ戦術
最も大きな変化は、攻撃面での戦術が確立したことだ。ショートパスを中心としたポゼッションサッカーは、 10月のウクライナ戦から形となる。好感触を得たマンチーニ監督は直後のポーランド戦でも同様の布陣をぶつけ、相手を圧倒したのちに勝利を得た。 ポゼッションを高めて試合のイニシアチブを握るというアプローチは、かつてプランデッリ監督も形にしていた。 当時はスペイン代表を手本にしていたが、今回はサッリ監督(現チェルシー)がナポリで展開していたショートパスサッカーがそれだ。 ラインはかなり高め。前線から間隔を保ってプレスを掛け、相手の攻撃を限定してボールを奪い、ワンタッチでショートパスを交換する。 その軸に据えるのは昨季までナポリにいたMFジョルジーニョであり、3トップの一角に据えられたインシーニェも積極的に中盤に降りてボールを触る。 このサッリ戦術は、ナポリ組だけでなく他の選手にも良い効果をもたらしている。テクニカルな選手に居場所ができたのだ。 ウクライナ戦、ポーランド戦では、ベルナルデスキがゼロトップ的に動いて、パスワークを円滑なものにした。 そして中盤では、期待されながら代表ではなかなか開花しなかったヴェラッティが、ついに輝きを放った。 ジョルジーニョや、かつて同僚だったインシーニェと細かくパスを回しつつ、 プレスのためのポジショニングを正確に取りながら自由闊達に動き、ゴール前では際どいところにラストパスを放って崩しを図る。 卓越した技術を活かそうにも、これまでの代表では選手間が遠すぎてパス交換ができなかった。それが保証され、 やっと自らのリズムでプレイできる環境が整えられた。
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106 :名無しに人種はない@実況OK (ワッチョイ ff12-zhOP)[sage]:2018/11/22(木) 22:14:27.71 ID:rcnowW9W0 - ○若手選手も躍動。その一方で課題も…
テクニシャンたちを支える中盤の汗かき役にも、若くて素晴らしい選手が台頭している。バレッラだ。 プレスに走り回り、相手のボールホルダーに激しくタックルに行ってボールを刈り取る。そして守備だけでは終わらず、 攻撃では積極的に前線に飛び出してボールを受けると、正確なパスやクロスでチャンスメイクを行う万能ぶり。 攻守両面で豊富に働く21歳は、ウクライナ戦から不動の存在として中盤に完全定着している。 20日の親善試合アメリカ戦では、サッスオーロが手塩にかけて育てる23歳のゲームメイカー、ステファノ・センシが躍動。 ジョルジーニョの代わりにレジスタで起用されると、見劣りしないパス出しで試合をコントロールした。 「イタリア代表に呼ばれた中で、正直今が一番やりやすい。今の状況では僕だけなく、テクニカルな選手の多くが恩恵を受けられている」 とヴェラッティはRAIのインタビューで語った。どんな相手にもボールキープを保証するイタリアの中盤は、今後のストロングポイントになりそうである。 一方、この4試合では課題も示された。得点力不足である。 イタリアは毎試合のように山ほどチャンスを創出したが、得点にはなかなか結びつかなかった。 ショートパスを回して相手を振り回しても、シュートでミスが出てゴールに入っていかない。綺麗に崩しながら、最後の選択に誤るシーンも散見された。
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