- 【総合】ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて Part511【DQ11】
478 :名前が無い@ただの名無しのようだ (ワッチョイ 5558-iyUl [118.6.73.133])[]:2021/06/30(水) 09:35:19.86 ID:miFbnVjX0 - 「現実ではない実存の世界」の見本市となるのがドラクエ6の世界であり
夢の世界の具現化としての上の大地は、過去の世界、記憶の世界、願望の世界、そういったもののるつぼになっている これらの異世界に共通しているのは、それらが現実から独立して存在する事は無く 現実の結果、現実の根拠として、現実から派生して、つまり、現実を起点としてのあらゆる可能性世界として存在していると言う事だ 現実と、これら現実でない実存の世界が、入り込んでの世界体験として遜色無いとは言っても 最終的には現実の世界ありきのものであり、「何が現実か」という事は譲れない最優先事項となる ドラクエ11の世界が巻き戻っても、巻き戻った先の現実の歴史に「本」がある限り、あるいは侵入可能な可能性世界、実存の世界として色濃く存続するのである
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482 :名前が無い@ただの名無しのようだ (ワッチョイ 5558-iyUl [118.6.73.133])[]:2021/06/30(水) 10:33:09.23 ID:miFbnVjX0 - ドラゴンクエストにおける「パラレルにならない」の意味は
この、可能性世界、精神世界、派生世界などの現実ではないが実存する世界を生み出す 起点となる「現実」が、全く無関係な別ラインで2本存在する事は無い 少なくともこれまで出たナンバリング世界に関しては無い、と言う事である というのは、11のエンディングで1〜10が登場する事で、1〜11は同じ枠組みで理解するべきものと示されたからだ 一つのこる問題は、セニカが時間の変革に失敗して、もう一度同じ11の冒険が展開してしまう可能性がゼロではない事である 幸いにもイレブン君はプレイヤーの判断を頼らず何度でもセニカを巻き戻しに促してくれるので、ループはするが、いつかは成功するだろう そしてループしている限り(パラレルにならず巻き戻るので)イレブン君はエンディングにはたどり着けない ドラクエ11は繰り返し何度でも遊ぶべきタイトルなのかもしれない
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490 :名前が無い@ただの名無しのようだ (ワッチョイ 5558-iyUl [118.6.73.133])[]:2021/06/30(水) 12:20:56.92 ID:miFbnVjX0 - ドラゴンクエストシリーズのタイムパラドックスのタイプを分析してみると
5、未来の自分からの干渉(幼少期現在において、未来の世界が存在している) 7、過去から現在に向けての干渉(過去を変化させる事で現在が、記憶や因果関係を度外視してでも影響を受ける) 11、世界全体をリセットする形(タイムラインを崩壊させ、あった出来事が現実ではない存在し方をする形で保存されながら、巻き戻る) 未来の自分からの干渉のケースでは、タイムラインはほぼ確定的であり、主人公は運命的に不可避に、未来の自分と同じ役割を演じるまで導かれる 過去からの干渉のケースでは、過去に変化を起こす事で、それが現在のソースとなり、記憶と矛盾があったとしても現実として現出してしまう こうしてみると、ドラクエ世界において「現在」とは割とどうにでもなる、潜在的過去、潜在的未来に比べればむしろ「幻や夢の世界」のようなあやふやさがあり 過去や未来の方がずっと強い「因果を引き起こす実存としての力」を持っている事になる 「現在」や「現実」は過去や未来、そして精神的な世界の根拠として絶対的な起点であるにもかかわらず 現実から派生する「現実ではないが実存する世界」の影響に屈しやすいのである なので、ドラクエ世界を考える場合、現実として起っている現象はあてにならず、「過去と未来の事実はどうなのか」の方がずっと参考になるのだ 11の冒険にとって過去とは、過去に戻ったセニカが創造するものであり、未来とは、冒険の書の世界として既に予定されている他のナンバリングの世界なのだ 「現実」は、この2つに強制的に従うものである
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492 :名前が無い@ただの名無しのようだ (ワッチョイ 5558-iyUl [118.6.73.133])[]:2021/06/30(水) 12:44:40.59 ID:miFbnVjX0 - 運命の力として働く「未来の世界」が描写されているのに、それを変化させると言う無茶ぶりは
やはり難しい事なので、イレブン君は自力では失敗しかける それでも成功した暁には、未来の世界は現実としては現出しなくなるが あるものは呪いや怨念の様な形で、体験するはずだった者へと引き寄せられる形で現れる 例えば、ホメロスがグレイグへ、時の怨念がイレブンパーティーへ、と言った具合であり 彼らはもはや因縁のある存在が「現実的でない体験」をする形でしか存在の証を示せないのだ 11世界全体に関しては、本としてある限り、多くの人の精神的な世界として多彩に展開するだろう そして実際の冒険の各シーンは、因縁のある、例えば勇者の生まれ変わり=各々プレイヤーのドラゴンクエスト1〜10体験として立ち現れる 過去作の類似シーンのつぎはぎとして11が構成されているのも、理由があっての事なのだ
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502 :名前が無い@ただの名無しのようだ (ワッチョイ 5558-iyUl [118.6.73.133])[]:2021/06/30(水) 14:58:56.46 ID:miFbnVjX0 - 堀井さんのスタンスが「プレイヤーが知りえない情報を表現しない」
という方向で一貫している為、ドラクエ11の物語の全体像をつかもうと思えば 過去や未来、巻き戻しや、巻き戻し後の世界の、システム的な部分から考察する以外にない 明白なのはただ、巻き戻しを行なっても、人が一人消える事以上には、元となる時代の体験には何の劇的な影響も無い事 体験的に劇的な事が無いとは「評価する為の情報が無い」と言う事に過ぎず その場の人間が、何が起ったかを正確に知る事が出来ているわけではない 11世界が巻き戻らなかったと錯覚する事は、まさに堀井マジックに絡めとられて、堀井さんの意図した主人公の認識そのものを追体験している事になる そして、それはゲーム内で延々と起った事を説明するよりは、ずっとスマートで良い演出であるが 一通りゲームが終わったなら、いつまでも浸ってないで冷静に起った事実関係を整理するべきである
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519 :名前が無い@ただの名無しのようだ (ワッチョイ 5558-iyUl [118.6.73.133])[]:2021/06/30(水) 20:19:20.18 ID:miFbnVjX0 - 「過去に戻る事ができるのはイレブンあなただけなのです」
番人の言葉を聴くと、記憶を完全に保持したまま戻れそうに思えるが その理解は罠であり、実際にはそうではない どれだけのプレイヤーが、イレブン君が不必要に鈍感か馬鹿なのではないかといぶかしんだ事か 時間を巻き戻した勇者本人でも、記憶は「巻き戻された世界の記憶」とでも呼ぶべきソースから、ここぞという時に心に降りて来るに過ぎない 実際には、勇者自身も巻き戻され、多少、上記の点で優遇されているだけなのだ 他の住人に関しては、無自覚なインスピレーションとして「なんとなく」感じる事ができるだけである これが、11のタイムトラベルの真実なのである 時の番人も正確にこれを理解できていないため、勇者も、パーティーメンバーも、プレイヤーも、大いに混乱したのだ
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523 :名前が無い@ただの名無しのようだ (ワッチョイ 5558-iyUl [118.6.73.133])[]:2021/06/30(水) 20:37:36.59 ID:miFbnVjX0 - 結局、理想的なタイムトラベルが出来たのはニズゼルファだけであり
彼の記憶と行動に助けられなければ、勇者は時の轍にはまる形で失敗していたのである ドラクエ5の未来の自分の様に、先行する未来の世界は、運命か呪いの様に現実をその時点まで引き寄せる力を発揮する ニズゼルファが何故、巻き戻らなかったかは憶測だが、おそらくアイテムを過去に運ぶ金庫に関係がある 神だからと言えば何でも可能な様にも思えるが、アイテムが巻き戻らない為の、ゲームシステムの為の都合の良い要素があるので そこに潜り込んだとでも考えれば特に疑問は無い
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524 :名前が無い@ただの名無しのようだ (ワッチョイ 5558-iyUl [118.6.73.133])[]:2021/06/30(水) 20:47:35.86 ID:miFbnVjX0 - デルカダール王がウルノーガであると、あれだけ酷い目にあっても思い出せない勇者と
あれだけ酷い目にあったから、ウルノーガに剣を渡したら自分は一巻の終わりだと言う事を忘れてない邪神 この対比は超重要である 勇者は記憶が欠落しているのであり、ニズゼルファは記憶を完全に保持しているのだ
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526 :名前が無い@ただの名無しのようだ (ワッチョイ 5558-iyUl [118.6.73.133])[]:2021/06/30(水) 21:01:40.00 ID:miFbnVjX0 - 勇者がステイタスを保持していたり、セニカが勇者の紋章を保持していたりするので
フィジカルは巻き戻らなかった様な印象を受けるかもしれないが これらの能力は実際には精神的な要素であり、例えば、神の民の長老の様に、ポテンシャルを感じて引き出せたりする類いのものである 実際勇者は星が見えるまで巻き戻り、それから順番に人生を再度体験しているので、精神体として人生を生き直すと言う事を行なっている フィジカルが巻き戻らなかったというなら、この間、肉体はどこへ行っていたのか、ということになるので、この考え方は妥当ではない アイテムと肉体の為にも、「巻き戻された世界の記憶とでも言うべき」次元は絶対に外せない要素である
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527 :名前が無い@ただの名無しのようだ (ワッチョイ 5558-iyUl [118.6.73.133])[]:2021/06/30(水) 21:43:04.88 ID:miFbnVjX0 - 次はセニカが巻き戻して帰った世界について考察してみたいが、これは、非常に興味深い世界である
というのは、セニカが紋章を持っており、巻き戻した世界に住む全ての人が、「こんな事があった気がする」と気がつく世界であり さらに神の民の長老が直近にいて、勇者パーティー全員のポテンシャルを引き出す事が出来てしまうのである ローシュ→特に変化無し セニカ→勇者パワーを獲得 ネルセン→ほとんど神 ウラノス→理性を持ったまま魔物化の能力を獲得!? こんなスーパー勇者パーティーの冒険が始まるのだ 巻き戻ったニズゼルファがどれだけ記憶を保持して、記憶と全く違う状況に気がついて逃げを打つか、というストーリーがあり得る展開で ヨッチ村に逃げ込んで改心した為にローシュはロトの勇者としてのカタルシスを得られず しょうがないから11の冒険を題材に「勇者伝説」を神の民の長老が書いた、という事かもしれない
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