- ビビとヴィンセントのサンドイッチ店
734 :1/15[sage]:2006/11/12(日) 04:49:38 ID:f3WDGCQ10 - 〜ブルメシア〜
ケット「雨が強いでんな〜」 ビビ「ここはブルメシアだね。ここの雨は、ずっと降ってるんだよ。ここもクジャが…」 ヴィン「……半裸父………」 ケット「…まぁ!元気良くやりましょ。ここの復興を目指して料理対決をするんやから」 ヴィン「……そうだな…この国の人たちに楽しんでもらわねば……」 ケット「会場はどこやろ?国を上げてやから、さぞかし豪華なんやろな〜」 ビビ「えっと…、クイナさんに貰ったメモによると……、あそこだ!あの公民館だって」 ブルメシア公民館 兵士「おお、お待ちしてました。ここが明日の料理勝負の会場ですアレクサンドリアの王女様やビビさんのお友達など 皆さん、すでに城に入らしてます。どうぞ、城にお向かいください」 ケット「ここが会場なん…?」 兵士「はっ、そうでございますが…」 ケット「駄目やで!こんなNHKで、お昼に地方の行事を放送してますみたいな雰囲気やなんて、 海苔巻きの長さでギネスに挑戦とは違うんでっせ」 ビビ「(NHK…?)」 ケット「他の国に示しが付きまへんで、王女さまも来とるんやろ?そや、僕がプロデュースしたるわ! そうと決まったら急がへんと…。ほら、人を集めなはれ!何をボーっとしとるんや」 兵士「はっ!」 ケット「ほな、そういう訳やから、ビビはん達は、楽しみにしていてくんなはれ。やったるで〜!!」 ヴィン「…行ってしまった……どうすれば良いのだろうか……」 ビビ「…とりあえず、お城に行こっか……みんな居るだろうし…」 ヴィン「……そうだな………」
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735 :2/15[sage]:2006/11/12(日) 04:50:09 ID:f3WDGCQ10 - 〜ブルメシア城〜
ダガー「ビビ!?」 ビビ「お姉ちゃん!」 ダガー「元気だった?」 ビビ「うん。明日は、がんばっておいしいサンドイッチを作るよ」 ダガー「ほんとに?楽しみにしてるわ」 クイナ「待ちくたびれたアルよ、ワタシの考えたサンドイッチで明日は勝負アルよ!」 スタイナー「久しぶりでありますな、ヴィンセント殿。自分もサンドイッチを楽しみにしてますぞ」 ヴィン「…あぁ…」 ビビ「他のみんなは…?」 ダガー「ジタンとエーコは、明日の朝に着くみたい。フライヤさんはお城の警備、サラマンダーさんには手紙を出したけど……」 ビビ「そうなんだ、サラマンダーさんも来てくれるといいな〜」 ダガー「そういえば、明日のサンドイッチのレシピはもう決まってるの?」 ビビとヴィン「ギクッ!!」 スタイナー「どうかしたでありますか?明日の対決が楽しみであります。確か2回勝負でしたな」 ヴィン「(に、2回勝負…聞いてないぞ……ビビビ)」 ビビ「(ボクも聞いてないよ……ど、どうしよう…)」 スタイナー「ぬっ!もうこんな時間であります。姫さま、就寝時間であります」 ダガー「もっとビビと話したいわ、スタイナー」 スタイナー「駄目であります。あ、ビビ殿たちにも個室を用意してもらいましたので……」 ヴィン「あ、私達は車で寝よう…な、ビビビ…(サンドイッチを考えねば…)」 ビビ「う、うん。ヴィンセントさん、棺桶が変わると眠れないしね(早く戻って考えよう)」 スタイナー「それでは、お休みであります(棺桶?)」 ダガー「おやすみ、ビビ」
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736 :3/15[sage]:2006/11/12(日) 04:50:45 ID:f3WDGCQ10 - ……そして翌朝 チュンチュン
ヴィン「……もう朝か……結局、1つしかできなかったな……」 ビビ「うん…でも、もう会場に行かないと……公民館に行けば良いのかな…」 兵士「おはようございます。会場が変更になりましたので、ご案内いたします」 ヴィン「……そうか…頼む…」 〜キッチンスタジアム〜 ヴィン「……ここが会場…?昨日まで、こんな大きな建物は見当たらなかったが…」 兵士「ケット・シー様が一晩でやってくれました。中に入りましょう」 ビビ「ケットさん…すごいや…」 兵士「あ、ここです。そこの円の上でお待ちください。それでは、がんばってくださいね」 ヴィン「…あぁ……」 ビビ「ここで待ってれば呼びに来てくれるのかな…?とにかく今日はがんばろうね、ヴィンセントさん!」 ヴィン「……そうだな……」 ケット「*_+*>〜;:.〜:+>;:+<+<+<;,;.++.::.l.;.〜」 ビビ「あ、ケットさんの声がする。始まったのかな」 ヴィン「……行ったほうが良いのだろうか……誰かに聞いてみるか…………ぬっ!!」
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737 :4/15[sage]:2006/11/12(日) 04:51:16 ID:f3WDGCQ10 - 〜キッチンスタジアム:メインステージ〜
ケット「みなはん、準備は良いでっか〜?」つマイク ブルメシア国民(以下、観客)「おおおぉーーー!!」 ケット「アメリカに行きたいか〜〜?」つマイク 観客「どこおおぉーーーー!!」 ケット「みなはん元気でんな〜。それでは今回の料理勝負の説明などしまっせ。 まず司会兼実況は、僕ことケット・シーや。猫やないから、ネズ族の皆はんは嫌わんといてな」 観客「チュウーーー」 ケット「そして解説は、ピクルスが嫌いやから解説に、ブルメシア復興の星、救国の乙女こと………フライヤ姐さんや〜」 観客「姐さん、愛してる〜。ネズ美さ〜ん」 フライヤ「何故…私が……。それよりおぬし、本当に猫ではないのか?」 ケット「しゃべる猫がおるわけないやん。僕はネコじゃないにゃ〜」 フライヤ「ビクッ!!」 ケット「冗談やで、冗談。それでは続いて、審査員六名の紹介を…一人目は〜所詮、この世は焼肉定食 人生、食うことばかりのクエール師匠!」 クエール「おなか、空いたアル」 ケット「二人目〜リンドブルムの城下町で毎日ピクルス売ってます…臭いって言わないで。ピクルス売って三千年、ピクルスおばさ〜ん」 ピクルスおばさん「臭いほどおいしいんだよ」 ケット「次は〜、町の外で、ネコを撫でてる所を掴まった〜。実は良い人?サラマンダ〜」 サラマンダー「…………………………ケッ…」
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738 :5/15[sage]:2006/11/12(日) 04:52:23 ID:f3WDGCQ10 - ケット「どんどんいくで〜。四人目は〜出会った瞬間マイハニー。騙した女、星の数、特技はヘッド、君の胸に頭突きします。
ハートを盗む猿男、ジターン!!」 ジタン「ちょ、おまっwどういう紹介を……」 ダガー「ジ・タ・ン〜?」 ケット「怒って登場の五人目は、アレクサンドリアの王女さま。家出が特技の〜ガーネット女王」 ダガー「ムシャクシャしてやりました反省はしています」 ケット「以上の五名で……」 スタイナー「じ、自分を忘れてるであります」 ケット「せやった。最後に冥王星といっしょにわすれられそうなプルート隊隊長。アレクサンドリア城内の 抱かれたい男ランキングで一票しかもらへんかった男〜アルデバート・スタイナー」 スタイナー「一票で十分であります」 ケット「以上、審査員は六名です。さらにキッチンレポーターとして、おっさん達のアイドル、エーコはん!!」 エーコ「がんばります」 おっさん「ぬおおおぉぉぉーーーーエーコた〜ん」 ケット「それでは…本日の料理人を紹介しまっせ、あそこを見なはれ〜!!」 観客「…………だ、誰もいないぞ………」
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739 :6/15[sage]:2006/11/12(日) 05:05:22 ID:f3WDGCQ10 - ケット「甦るがいい…アイアンシェフ!!」
ブシャア〜(ドライアイスの煙が一面に広がった) ヴィン「……ぬぉ!地面がせり上がって行くぞ……」 ビビ「あわわ…」 ヴィンセントとビビがドライアイスの中から現れた、あとクイナも…。 ヴィンとビビ「ゲホッ……ゲホッ……」 ケット「かっこ悪いで〜、せっかくの登場シーンやのに…。クイナはんは、あんなにドッシリと…」 クイナ「zzz…zzz…」 ケット「立ったまま寝とる……起きなはれ、クイナはん」 クイナ「……ん?朝ごはんアルか…?」 ケット「……(どいつもこいつも……)それではルールの説明を…………」 ジタンとエーコ「ビビーー。元気かーー!!」 ケット「ゲフンゲフン…しずかにしなはれ!」 ジタンとエーコ「すいません…」 ケット「じゃあルールを説明しまっせ。食材はギザールの野菜のピクルスを使わなきゃあきまへん。審査員は各チームの 料理を十点満点で審査してもらうんで六十点満点やね。これを2回繰り返して最終的に合計点の高い方が 勝ちや。各回の料理の時間は60分、口直しのインターバルが30分や、良いでっか?」 ヴィン「…あぁ…」 クイナ「良いアルよ」 ケット「それでは始め………る前にちょっとCMや、チャンネルはこのままやで」 ビビ「(誰に向かって話してるんだろ?)」 ケット「私の記憶が確かならば…、この番組は神羅カンパニーの提供でお送りします」 CM「ふぁいとーいっぱーつ!!ジェノバ細胞1000mg配合、ポーションZ!お求めはお近くの道具やで…」
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740 :7/15[sage]:2006/11/12(日) 05:05:52 ID:f3WDGCQ10 - 兵士「CM明けまーす…3,2,1…」
ケット「私の記憶が確かならば…、ギザールの野菜のピクルス…これは、ギザールの村で採れた野菜を塩漬けにし、 酢や砂糖に漬け込んだ後に乳酸菌によって発酵させた物が由来であるようや…。 さあ、存分に調理するがいい……、アレ・キュイジーヌや!!」(Allez cuisine:料理始め) カンッ!! ヴィン「……………ん?…始まったのか…?」 ビビ「えっと……、そうみたいだよ!ヴィンセントさん、タイマーが動いてる!!」 ヴィン「……急がねば……」 ケット「さあ始まりました、この勝負。どっちが勝つんやろ?どう思いまっか解説のフライヤさん」 フライヤ「わからんな……、料理はあまりせんのじゃ……。それより、もう少し離れてもらえんか…?」 ケット「何でだにゃ〜、僕はこんなにかわいいでっせ、にゃ〜」 フライヤ「……ガクガクブルブル」 エーコ「ケトさん、ケトさん。キッチンレポーターのエーコです」 ケット「おっと解説のフライヤさんで遊んでいたところ、現場に動きがあったようでんな、何でっかエーコはん?」 エーコ「クイナ料理人が、既に調理を終えたようです。料理人からは『終わったアルよ、10分で十分アル』と シャレなのか、本気なのか良くわからない感じで、お皿の上には蓋がかぶせてあります」 ケット「これは早いで!!ビビヴィンチームはどうやろか、エーコはん?」 エーコ「エーコが近づくと…『ヴィンセントさんが緊張して手が震えるから離れてて』とビビが言ってました。かわいいって罪かしら」 ケット「ヴィンセントはん、そんなにピュアやったやろか…?」 ビビ「エーコは向こうに行ったよ、もう大丈夫。クイナさんはもう終わったみたい、急がないと!」 ヴィン「……すまんな…あの子が近くにいると……バハムート(>>140)の恐怖が……(((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル…」 ビビ「………よしできた!!ケットさん終わったよ!」 ケット「両者、調理を終えたようでんな。それじゃあ、先に終わったクイナはんのサンドイッチから試食開始や!」
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741 :8/15[sage]:2006/11/12(日) 05:06:31 ID:f3WDGCQ10 - 〜審査開始〜
ケット「審査員のみなはんに行き渡りましたか?では蓋を開けなてくんなはれ!」 ぱかっ…もわ〜 ジタン「………これは……ピクルスをパンで挟んだだけ……?」 ダガー「ジャムもバターも付いてないわ…。…うっ…臭いが……」 ケット「…………ダイレクツ!!!クイナはんのサンドイッチはパンとピクルスのみや!!どうりで早いはずやわ…」 フライヤ「……私は絶対に食わん……」 クイナ「ワタシいろいろ考えたアル……、ピクルスを活かすには、やっぱりこれが一番アルよ!!早く食べるアル」 一同ぱくっ スタイナー「うむ…うまいでありますな……この臭いとパンのやわらかさが最高であります」 ダガー「私には…ちょっと……味もあまりないので……」 サラマンダー「…………………食いもんじゃねぇな……………」 ケット「では、みなはん点数を…お願いしまっせ」 点数【クエール:8,おばさん:8,サラマンダー:3,ジタン:5,ダガー:4,スタイナー:9,合計:37点】 ケット「37点でんな、どうでっか解説のフライヤさん」 フライヤ「あのピクルスが好きかどうかで、かなり点数に開きがあるようじゃな」 ケット「そうやね、そこをどう克服すかが勝負のようや。次にビビヴィンチーム、サンドイッチを出しなはれ」 ビビ「よし行こう」 ヴィン「……あぁ………」
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742 :9/15[sage]:2006/11/12(日) 05:07:03 ID:f3WDGCQ10 - ビビ「はい…どうぞ……」
サラマンダー「……ボソッ…おい、この間の、犬っころはどうした…?」 ヴィン「……犬?……あぁ…ナナのことか……家に帰った……あれは一時的なことだったのでな……」 サラマンダー「……………………ボソッ……減点だな………」 ヴィン「……何か言ったか…?」 ケット「行き渡ったようやね。では、ビビヴィンチームの試食開始や!」 ぱかっ!(蓋を開ける音) ジタン「これは…えらく小さいな……」 ピクルスおばさん「皿のまんなかにポツンとあるわね…」 ケット「2a四方ぐらいやろか…、どういう意図があるんでっか、これは?」 ヴィン「……このピクルスは臭いが問題だったが……このミニサンドは、ひと口で食べられるので、 臭いをあまり感じずに食べられるはずだ……これはビビビのアイディアだな……」 ビビ「今までの大きさだと、食べてるときに臭いがしたんだけど、小さくして、 すぐに口に入れちゃえば味だけわかるかなと思ったんだ、食べてみて」 一同ぱくっ! ダガー「うん、あまり臭いは感じないわね……味もおいしいわ」 ジタン「味は良いんだが……少しものたりないな………」 クエール「おかわりが欲しいアル!」 ケット「いろいろな感想があるようやね」 フライヤ「臭いに対する工夫は良いのじゃが…、人によっては量が足りんかもしれんの」 ケット「みなはん点数はどうでっか?」 点数【クエール:4,おばさん:7,サラマンダー:2,ジタン:6,ダガー:8,スタイナー:5,合計:32点】 ケット「32点…ちょっと伸び悩んだ感じやね…。1ラウンドは37対32でクイナはん優勢や。 30分のインターバルの後、ファイナルラウンドやから各自は控え室で待機していてくんなはれ」 クイナ「あまいアルよ……ヴィンセント!この世界は伝統と経験の世界アル。突発的なアイディアでは勝てない事を教えてやるアル」 ヴィン「………伝統は腐敗するものだ………新しい料理を見せてやる………」 ビビ「(二人とも普段と何か違う…)」
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743 :10/15[sage]:2006/11/12(日) 05:07:34 ID:f3WDGCQ10 - 〜インターバル〜
ヴィン「……1ラウンド目は負けてしまったな…」 ビビ「うん。次はどうしよっか、まだ何も考えてないけど…」 ヴィン「……初戦はインパクトが足りなかった…今回は臭いを気にしないというのは、どうだろう…?」 ビビ「大丈夫かな?」 ヴィン「……食べてもらう者には臭いを我慢してもらうが……味が良い物ならばいけるかもしれん……」 ビビ「ちょっと作ってみよっか」 ヴィン「……できた。…臭いを諦め、臭くとも味の良いウォードリアンと一緒にしてみたが……」 ビビ「に、臭いがきつすぎるよ…………味は……モグモグ…………臭くてよくわからないや…」 ヴィン「……駄目か……。もう時間が無いな……」 ビビ「あ、そうだ。こうしたらどう……ゴニョゴニョ……」 ヴィン「……それは名案かもしれんな……しかしビビビはどこで知ったんだその料理法を…」 ビビ「この前、ヴィンセントさんが買ってきた本に載ってたよ、いろいろ切り抜いてあったから見逃しちゃったのかな」 ヴィン「……(私がルクレツィアの写真だけ切り抜いてしまった……あの本に……)」 兵士「そろそろ、お時間です。準備はよろしいですか?」 ヴィン「……あぁ……行くぞ…ビビビ…」 ビビ「うん。絶対、勝とうね!」
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744 :11/15[sage]:2006/11/12(日) 05:33:52 ID:f3WDGCQ10 - ケット「みなはん集まったようでんな…。ではファイナルラウンド調理開始や!」
カンッ!! ヴィン「…い、いきなりか……前回のような前置きは無いのか…?!」 ケット「ネタが尽きたんや。ブツブツ言わないでハヨ動きなはれ、もう時計は進んでまっせ」 ビビ「ボク、材料を取ってくるね!」 ヴィン「……あ、あぁ…」 クイナ「ふっふっふ…慌ててると、おいしい物は創れないアル…」 数分後… ケット「料理は進んでいるやろか?どうでっかキッチンのエーコはん?」 エーコ「こちらクイナ料理人の調理場です。黙々とサンドイッチを作っているようです。特に変わった工夫は見当たりません。 クイナ料理人は『だれでも食べれるサンドイッチにするアル』と言っています」 ケット「興味深いでんな…。ビビヴィンチームのほうはどうでっか?」 エーコ「はい、やはりビビが入れてくれませんが…、良い匂いがします。これはワイン…でしょうか」 ケット「ワイン…ピクルスの臭い消しに使うんやろか…。どうやと思います、解説のフライヤはん?」 フライヤ「……あまり顔を近づけないでくれ………猫は苦手なんじゃ……」 ケット「僕はネコやないって言うてますのに…、困ったもんやにゃ〜」 カン!! ケット「おっとここで時間が来たようや。公平を期す為に、さっきと順番を変えてビビヴィンチームから試食や!」 ビビ「勝てるかな…」 ヴィン「…………このサンドイッチならば………大丈夫なはずだ……」
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745 :12/15[sage]:2006/11/12(日) 05:34:23 ID:f3WDGCQ10 - ケット「それでは〜蓋を開けて試食開始や!!」
パカッ! スタイナー「みためは普通のサンドイッチでありますな…チーズの粒のような物が挟んであるようですな」 ダガー「ピクルスの臭いがまったくしないわ。ワインの良い香りが……」 ジタン「2種類あるようだなチーズとチョコか…とりあえず食べてみるか…」 一同パクッ クエール「うまいアル!挟んであるチーズの粒を噛むと中からギザール野菜のピクルスの味がするアル!」 ジタン「こっちのチョコの粒のやつも噛むと味がするぞ!」 ケット「かなり好評なようやね。どういうサンドイッチ何でっか?ヴィンセントはん」 ヴィン「……これは…フォンデュの要領でピクルスをコーティングした物だ……」 ビビ「まずチーズフォンデュは、モッツァレラグナチーズをアルシドメーヌド・ロマネコンティで煮てやわらかくして ギザールの野菜のピクルスを細かくしたものを包んだんだ」 ヴィン「……チョコの方は……チョコレイントを溶かして使ったチョコレートフォンデュだ……」 ビビ「フォンデュにはピクルスの他にも、リュックルミやもー栗を砕いたものや、稲穂ルンから採ったお米も使ってるよ」 ダガー「ピクルスの臭いがないから、気軽に食べれるわ」 ピクルスおばさん「これならピクルスが嫌いな人も食べれるかもしれんね〜」 フライヤ「チーズの物は一度、食べてみたいもんじゃ…」 ケット「これは点数が気になりまっせ〜。みなはん点数をどうぞ!」 点数【クエール:8,おばさん:7,サラマンダー:6,ジタン:9,ダガー:9,スタイナー:8,合計:47点】 ケット「合計48点!これはかなりの高得点やで!後攻のクイナはんは43点以上が必要や」 ビビ「これなら勝てるよ、ヴィンセントさん!」 ヴィン「……これが究極のメニュー……私たちが考えた末に辿り着いた結論だ……」
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746 :13/15[sage]:2006/11/12(日) 05:34:54 ID:f3WDGCQ10 - クイナ「ふっ…甘いアル、ヴィンセント!!料理に究極など無いアル!料理は伝統や経験から日々、高みを目指すものアル。
これが至高メニューアル!早く食べるアル!!」 ケット「クイナはん、かなりの自信があるようやね…。試食開始や!!蓋を開けなはれ!」 パカッ! スタイナー「こちらも見た目は普通でありますな…」 ダガー「臭いも無いわ」 クイナ「私のサンドイッチも、あのピクルスが嫌いな人でも食べられるアル」 一同パクッ! ジタン「うまい!トマトとレタスが瑞々しくって、うまいな」 ダガー「おいしいわ。まったくピクルスが気にならない」 ビビ「……大丈夫かな……みんなおいしそうだけど……」 ヴィン「………ビビビ、自分のアイディアを信じるんだ……あれ以上の物があるとは思えん……」 ケット「こちらもかなり好評やね。これにはどんな工夫があるんでっか?」 クイナ「コンセプトは【だれでも食べれる】アル。ワタシ、いろいろ考えたアル…このピクルスが嫌いな人でもサンドイッチを食べれる方法を…… そして…ついに気付いたアル。ピクルスが嫌いなら『ピクルスを抜けば良いアル!!』と…」 一同「はっ?!」 クイナ「…ギザールの野菜のピクルスを抜けば臭いもしないアルよ、これが至高のメニューアル!!」 ケット「……………………ルール無視!!クイナはんのサンドイッチは我が道を行くサンドイッチや〜!!」 フライヤ「これなら誰でも食べれるのは当たり前じゃな……」 クイナ「え?だめアルか?」 ケット「そらそうやで…。ルール無視によってファイナルラウンド、クイナはんは0点。 よって勝者は……………………………………ビビとヴィンセントのサンドイッチ店チームや〜!!」 観客「おおぉーーー!!」 ヴィン「……勝ったのか…?」 ビビ「……そうみたい………」
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747 :14/15[sage]:2006/11/12(日) 05:35:25 ID:f3WDGCQ10 - ケット「勝利したビビヴィンチームにはブルメシア王から、商品が送られます」
ブルメシア王「おめでとう。これは…一本の木から彫り出した、ワシの等身大の木像じゃ」 観客「パチパチパチパチパチパチパチパチパチ(拍手)」 ビビ「あ、ありがとうございます………あ!」 ビビはブルメシア王の等身大の木像を落としてしまった。 ブルメシア王「ワシの像の頭が……」 ビビ「す、すみません…せっかく貰ったのに……」 ケット「気にしなくて良いでっせ、いりまへんわこんなの……ファイア…」 ヴィン「……そうだな……邪魔なだけだ……ファイガ……」 ブルメシア王の等身大の木像は頭と胴体が離れたまま、笑顔で燃え尽きた…。 ケット「キャンプファイヤーも終わったことやしTVの前のみなはん、またいつか会いましょう。さいなら〜」 兵士「…………はい、放送終了でーす。お疲れ様でしたー」 ブルメシア王「ワ、ワシの像が……シクシク…(涙)」 ケット「それではこれよりブルメシア城のお抱え料理人による、今回の勝負の再現サンドイッチを販売しまっせ! みなはん並びなはれ〜!!」 観客「おおおおおぉぉぉーーーーーっ!!」 ケット「ほな、僕はサンドイッチを売ってますから、二人とも休んで良いでっせ、出発は明日やから…。 よっしゃ、前回の赤字を取り返したるでー!!」 ジタンとエーコ「お〜い、ビビー!!」 ビビ「みんな…」 ヴィン「…ビビビ、行って来れば良い………先に私は車で休んでいる……」 ビビ「うん。みんな〜」
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748 :15/15[sage]:2006/11/12(日) 05:35:57 ID:f3WDGCQ10 - 〜そして次の日〜
ケット「準備できたんか?そろそろ出発しまっせ」 ヴィン「……ビビビ…挨拶は済んだのか……?」 ビビ「うん…みんな昨日のうちに帰ったから…」 ヴィン「……そうか……静だな……昨日のことが夢のようだ……後の祭りとはこのような感じだろうか……」 ケット「それを言うなら祭りの後の静けさやないでっか?」 ビビ「どっちも間違ってる気がするけど…」 ケット「まぁええで、TVも高視聴率やし、昨日は大儲けやったわ」 ヴィン「……では…そろそろ…行こうか……」 ケット「そやね、次の町でも大儲けや〜!!」 ビビ「うん。ボクもがんばるぞ〜!」 おわり
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