- 完全拘束・超拘束に萌える 12 [転載禁止]©bbspink.com
623 :オフィスで檻に囚われて[]:2016/03/26(土) 00:52:23.25 ID:kLPEzQij0 - サエはベッドの周りを回ってカーテンを開いているので、今度は後ろから声が聴こえてくる。
「もうこの辺りには私たち以外いないから廊下も安全よ。タオルは向こうに置いてあるから。着替えも脱衣所のロッカーでしょ。」 「うん……」 私はうなずきながら体をひねったりして各所の具合を確かめていた。するとベッドが軋む音がし、何かが乗り上げてきた。 私のすぐ後ろが沈み込んだかと思うと、耳に息がかかるような位置からサエのささやき声が語り掛けてきた。 「リコがあんなに乱れてるのを見るの、初めてだったわぁ。とっても情熱的で、素敵で、いやらしいの。」 まさかイキ過ぎて失神しちゃうなんてね、とくすりと笑い、その息が耳をくすぐって私は肩をすくませる。 そう、カメラがあったのだ。声こそ聞こえていなかったものの、私の痴態の一部始終は彼女によってモニタリングされていたのだ。快楽に夢中になるあまり、すっかり頭から抜けていた。 改めて全てを見られていたという事実を突きつけられて鳥肌の立つ私の肩に、そっとサエの手が乗る。
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624 :オフィスで檻に囚われて[]:2016/03/26(土) 02:30:36.79 ID:kLPEzQij0 - 「本当は途中でいろいろ茶々を入れてあげようと思ってたんだけど、さすがにあれを邪魔するのは野暮だものね。あ、でも、あの映像は私だけが見て、他のプロジェクトメンバーはさっきの書類を読むだけだから、安心して。」
そうか、プロジェクト内で公開される可能性もあったわけだ。そんなこと考えもしていなかった私は、ただ息を詰まらせて、身体を硬直させて黙るしかない。 「じゃ、そういうことだから。明日からも、また、私を愉しませてね。」 顔を私の耳から離し、肩に置いた手でうなじまで撫で上げて、サエはベッドから降りて行った。何事もなかったように鼻歌を歌いながらコーヒーを淹れに反対の壁際まで歩いている。 そうだ、まだ始まったばかりなのだ。これからあと四日もある。私の胸が早く打ち出し、血の気の引いた顔に火照りが戻る。アヤカの顔が脳裏に浮かび、腿の内側を湿った筋が一つ通る。雫がシーツに届く前に立ち上がると、振りきるように部屋を後にした。 十時間ぶりにその部屋のドアをくぐり、今回の運用試験の、長い一日目が終了した。 [了]
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625 :オフィスで檻に囚われて[]:2016/03/26(土) 02:34:16.36 ID:kLPEzQij0 - 以上で締めさせていただきます。
五日間のうちの一日分だけという内容ですが、これは、投稿をし始めたときには決めていたことです。五日分の内容を期待していた方もいるかもしれませんが、あしからず。 ちなみに、拘束成分が少ないな、とは、私自身、投稿をしだしてから気付きました(笑) 次回投稿するときには、もっと濃ゆい拘束物を提供したいと思っています。 このように未熟で稚拙な処女作でしたが、感想や意見、そしてCをありがとうございました。
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