- 完全拘束・超拘束に萌える 7
159 :御竦基子(女→女)[sage]:2011/12/07(水) 22:01:30.11 ID:5yt5sTSz0 -
気が付くと、臨時の下着もシャツも脱がされ、全裸でいつもの厩に鎖で大の字に磔られていた。 厩の2本の柱の上下から鎖が伸び、立ったまま手足を四方に引き伸ばされた状態だ。 「うう…」 「大丈夫ですか? すみません、強く押しすぎてしまって首に少しあざがのこってしまいました」 「平気…です…ゲホゲホ」 私はいがらっぽい喉で返事した。 「たまには負けるのもいいでしょう?」 「あぁ…」 敗北の屈辱に震える。 「ふふ、少しいい目になりましたね。これで随分楽になったはずですよ。この気分の時にどんどん進めてしまいましょう」 そうだ… 私、負けたんだ… おじいちゃんとの練習で倒されるのではなく、本当に勝たなければいけない場面で、一番負けてはいけない相手に完敗したんだ。 「敗者には罰を、ですね。少し叩かせてもらいます」
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160 :御竦基子(女→女)[sage]:2011/12/07(水) 22:01:48.97 ID:5yt5sTSz0 -
こういう時の全裸の惨めさは物凄い。 四肢を限界まで引っ張られて無力に拘束されたまま、私は生れて初めての惨めで情けない気分を味わっていた。 戦場ならば命は無かった。 同級生の依頼での痴漢狩りでいい気になっていた自分が恨めしい。 不当に拉致で拘束されたり、スタンガンで昏倒されたりするのは負けた気分に全くならないのに、相手から振ったなりゆきとはいえ 自分で納得できる方法で試合い、そこで負けて全てを奪われるというのは、こんなにも心に隙間の出来る気分なんだ。 「バラ鞭ですから酷い傷はできませんけど、それなりには痛いですよ」 沙羅が背後に回る。 ―パン!パン!パン!パン!パン!― つづけざまに背中やオシリ、太もものうしろ、内股を叩かれた。 「うぐっ!」 惨めに叫ぶのが怖くて必死で堪えた。 「御竦さん、わかってませんね。我慢しないで叫ぶのです。惨めに、恥を晒して」 「嫌あぁ」 「あなたは、もう死んでるんですよ? あなたのこれからの人生は私がもらったのです」 ―ハッ!― 「ああ…」 心の奥のわだかまりがほぐれて流れ出した。
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161 :御竦基子(女→女)[sage]:2011/12/07(水) 22:02:16.74 ID:5yt5sTSz0 -
「今度は前です。まあ実際には死んでないわけですから、また機会があれば挑戦してみてください。私は受けて立ちますよ」 ―パン!パン!パン!パン!パン!― 「あぐぁっ!」 反射的に肘を内側に絞り、膝を寄せて身を縮める姿勢をとろうとしてしまう。 胸の下とわき腹、おへその下あたりをしたたかに叩かれた。 「だめですね。身を委ねて受けて、そして絶叫するのです。弱い自分を晒して。負けたあなたには弱々しく惨めになる権利があります」 「嫌ぁ…」 「負けは惨めですが、それによってあなたは全てを委ねてもいいよという免罪符を手に入れたのです。敗者は勝者に支配されるかわり、 自力でがんばる義務を捨てても赦(ゆる)されるのです。それが隷属の快感につながるのです」 ドグンと心臓を抉られた。 『弱くなる権利』って何? 『隷属の快感』って… もう何も突っ張らなくてもいいという免罪符がこの世にあることを初めて知った。 気付いてはいけない禁断の感覚に気付いたかもしれない恐れと快感で、首筋がざわざわと粟立つ。 不意に沙羅が私の耳に口を寄せ、その熱い吐息が耳にかかる。 「命令されるって、きもちいいですよ」 耳の穴に直接囁かれる悪魔の口説き文句は、敗北でぽっかり空いた私の心の隙間にドロリと流れ込んで来た。 次回:明晩
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162 :御竦基子(女→女)[sage]:2011/12/07(水) 22:07:21.54 ID:5yt5sTSz0 - >158
今の俺の連載についてはご自由にどうぞ。 今さら変更もできないので、ご意見として有難く拝聴します。 どうせ場つなぎの駄文なのでご希望通りにはならないと思います。 他の書き手の方に対しては控えていただけると嬉しいです。 あるいは「〜〜だといいな」とか「〜〜みたいな展開きぼんぬ」 などソフトな表現でおながいします。
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