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名無しさん@ピンキー
小児歯科

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小児歯科
935 :名無しさん@ピンキー[]:2011/03/23(水) 02:47:21.58 ID:6Z8Tak+j0
「今からマスクするからな!」
暫くして…麻酔注射から解放されるが…殆ど時間をおかず始まるラバーダムの装着。
小学生の子にしては大きめのバイトブロックで口を開けされられたまま歯茎に注射をされ放心状態のユウジ君の口に、分厚くてこれまた大きいラバーダムシートがグィと押し込まれる。
次に、今日治療する奥歯に銀色にギラギラと光る金属製のクランプをねじ込み、歯茎にめり込ませるように留める。
仕上げには、唇や頬をめくりあげるくらいにまで無理やりラバーダムシートを広げて銀色のフレームに留めて、ラバーダムの装着が完了だ。ラバーダムはユウジ君の口だけでなく鼻の上にもお構いなしでべったり。
ユウジ君は治療室に腕ずくで連れて行かれただけでも生まれて初めての恐ろしい体験をした。
その上服を脱がされてブリーフ姿にされバスタオルでグルグル巻きにされ、治療台にレストレーナーでがんじがらめに縛られて大変窮屈そうだ。
さらにいきなり口を強制的に開けっぱなしにさせられ歯茎に注射を打ち込まれた挙句、口と鼻の周りはラバーダムで覆われて猿轡の役割を果たしている。
(嫌だぁ…解いて、解いてぇ……) 懸命に縛められた体を動かし、首を振るユウジ君。
しかしレストレーナーで自由を奪われた体は治療台の上でモゾモゾ動くだけ、ラバーダムで自由を奪われた口からは声にならない音しか発せない。
そもそも一体なぜこんな目に遭わなければいけないのかもユウジ君には全く分からない。
『むっ……むううんっ!』
治療室で先に治療を受けている子も、順番待ちをしている子も、ユウジ君のただならぬ悲鳴に続く拘束劇とその後の緊縛猿轡姿に驚いて注目しているようだ。
この間15分位はかかっただろうか?ユウジ君が治療室に入るまで治療を受けていた小学校高学年の男の子も、隣の治療台でラバーダムをされたままおとなしく、しかし驚くように拘束劇の始終をずっと見ていた。
「泣かない!泣かない!男の子のクセに情けないな〜おちんちんあるのかい?男の子が歯医者さんで泣くなんて情けないぞ!他の子が終わるまでそのまま待ってろ!」
歯医者は無慈悲にユウジ君を叱って、先に治療をしていた隣の治療台にいる子のところへ行き、ユウジ君はレストレーナーとラバーダムをされたまま放置された。

小児歯科
936 :名無しさん@ピンキー[]:2011/03/23(水) 02:53:16.63 ID:6Z8Tak+j0
ユウジ君が縛られてから、1時間弱が過ぎた。その間、先に来ていた3〜4人くらいの子の虫歯の治療がされたようだ。隣の治療台の子も、ちらちらとユウジ君の緊縛姿を見ていた。
「ンンッ…ウアッ」
見知らぬ怖〜いキュイーンの音と治療中の他の子の悲鳴を聞きながらももがき続けたユウジ君だが、一向にレストレーナーもラバーダムも緩むことはなどない。
それどころか、自分の息とヨダレと汗でラバーダムが湿り纏わりついてくる。異様な不快感だ。
ユウジ君はラバーダムのゴムの臭いで窒息しそうだった。しかも暑い中暴れたため、汗でラバーが口や鼻に密着している。ラバーダムの裏側の粉は酷く苦くて舌が触れるとかなりヒリヒリする。
気づくと、歯科医と衛生士が、ユウジ君が縛られている治療台に着きライトを点灯する。ようやく虫歯治療順番が回ってきたのだ。
もう既に生まれてから最強の恐怖を味わったのに、これから何が起きるのかユウジ君には全く分からない。ユウジ君の顔が見る見るうちに不安な表情に変化する。
「あーあ、タオルもラバーも汗まみれにしやがって」
そう言って歯医者はラバーダムに覆われたユウジ君の鼻を指で弾く。
嵌めた直後は白色だったラバーダムは、ユウジ君の汗で肌色に染まりつつある。レストレーナーの下のタオルもブリーフも既に汗だくだ。
『んんっ、むうあっ、んっ!』
ユウジ君は顔を真赤にしたまま何やら言っているが、もちろん理解は出来ない。

小児歯科
937 :名無しさん@ピンキー[]:2011/03/23(水) 02:55:53.73 ID:6Z8Tak+j0
殆ど時間をおかず始まるタービン治療…それほど効かない麻酔薬に浸透途中のタービン治療…あの音と常に鈍く響く痛み…そして削る切削熱が神経を刺激する鋭い痛み!
何度もタービンを交換して…口も濯がせない長時間のタービン治療!
火がついたように泣き叫ぶユウジ君!その無理やり開けられた口に差し込まれるタービン・バキューム…ユウジ君の悲鳴…声掛けもなく冷徹に治療を続ける歯医者と衛生士…。
ユウジ君は我慢できなくなり体を動かすがレストレイナーをされているのでほとんど動けず、口も閉じられない。タオルから出ている足先だけがピクピクと動く程度だ。もう涙で顔はぐちゃぐちゃだ。
泣きすぎたりモゾモゾしすぎると歯医者から「男の子だろ!麻酔したんだから少しは我慢しろ!」叱られるが、ガッチリと嵌められたラバーダムとバイトブロックで口の自由を奪われてていて、口を全く動かせず声にもならない。これがまた無力感を覚える。
胸元のエプロンには削りカスらしきものを乗せられるが、パンツ一枚にされタオルで巻かれただけのユウジ君の体には痛いようなくすぐったいような気持ち悪い感覚がその度に伝わる。胸元だけではなくパンツの上の辺りにも時々何か物が当たって、妙な感覚に包まれる。
気づくと、ユウジ君が縛られている治療台の周りには、これから虫歯治療を受ける子がずらりと椅子を並べてユウジ君の姿を見学していた。
その中には運悪く学校で同じクラスの男の子と女の子が来ていた。
この女の子はクラスでも可愛くて興味があったのに…よりによってこんな恥ずかしい格好を見られるとは…。
もう一人の男の子にはよくからかわれていたから、今日の見っともない姿のことでまたからかわれるだろう。幼いながらもユウジ君は悔しさと恥ずかしさを覚えてきたが、もう遅い。
それに、どうやら暴れて泣き叫ぶ子はこういうことになるぞ!と見せしめにされているようだった。
「ちゃんと歯を磨かないとダメだぞ!」
「虫歯を治すときには言うことをきいて頑張るんだぞ!」
「この子みたいな格好したくないだろ!」
どうやら歯医者が他の子に言っているようだった。
「何でこの子縛られてるの?」
「ねぇ!体操服が床に落ちてるよ〜!」
「ひょっとしてタオルの下裸なのかな〜?」
周りの子からもこんな声が聞こえて、しまいにはクスクス笑い声まで聞こえてきた。

小児歯科
938 :名無しさん@ピンキー[]:2011/03/23(水) 03:11:59.29 ID:6Z8Tak+j0
治療時間は35分前後だっただろうか。ようやくタービンの音が止まり静かになる。
「よし!今日の虫歯退治はここまでだ!どうだ?楽しかったか?縛られてる子なんていないぞ!男の子なんだからこんな目に遭いたくないなら次からはもう暴れるなよ!」
歯医者が言い聞かせるようにユウジ君に言い、衛生士がようやく体を縛っていたレストレーナーとタオルを外してくれ、ユウジ君は汗だくのブリーフ姿になった。
男の子の汗の臭いが一気に広がる。タオルを巻かれていた跡が体に赤く微妙に残っている。
着てきた体操服は見当たらないけど、ブリーフとソックスだけでもちゃんと穿こうと上に引き上げた。
ユウジ君は虫歯治療の怖さと知っている子にまで格好悪い姿を見られた恥ずかしさでいっぱいになり、地獄がやっと終わったらしいと知って今度は早く帰りたい一心だ。
無愛想で意地悪そうな歯医者や衛生士が近づくとプイっと横を向いてしまう。
そして開放された手足を治療台の上でバタバタし始め、治療室に連れて来られたときのようにまた泣いて騒ぎ始めて、歯医者の言うことなんか全く聞こうともしない。
今度は何か言いたそうで、歯医者を憎らしそうに見ながら、ラバーダムを付けられたままくぐもった声で何かゴニョゴニョと言い始めた。
「おいおい、話も聞かずに騒ぐな!生意気で相変わらずうるさい子だな…それならまだラバーダムを付けておこうか」
歯医者はそう呆れた表情で言って、普通ならもう外されるはずのラバーダムを付けられたままの姿で、衛生士による歯磨き指導が続いた。
やっと口に嵌められている猿轡のような物をとってくれるかと期待していた反動で、ユウジ君の落胆は大きかった。

小児歯科
939 :名無しさん@ピンキー[]:2011/03/23(水) 03:18:34.91 ID:6Z8Tak+j0
歯の磨き方や虫歯を見せるために、鏡でユウジ君の顔を映されて自分の姿を見たが、口を開けっぱなしでその上にゴムシートが覆いかぶさり、思っていたよりも遥かに恥ずかしい格好だ。
もう1時間以上もラバーダムとバイトブロックを口に嵌められたままだ。
ゴムの臭いでヒリヒリしているし、口の周りは汗ベットリで、圧迫され続けて痛くなっている。
口を開けっぱなしでアゴも外れそうに痛い。
ラバーの内側はヨダレでベトベトだ。
しかも服を脱がされて今はブリーフだけで治療台に寝かされている。
そろそろトイレにも行きたくなってきたがラバーダムを付けられたままではトイレといおうとしても『ホヒヘ!』と声にならないし、衛生士も何を言ってるか意に介さない。
何度も言っているうちにどうにかトイレに行きたがっている様子を衛生士が気づいた。
だがラバーダムを取ってくれるわけでもなく、ラバーダムを付けたままブリーフだけの姿で他の子の前を通りトイレに行って帰ってきた。トイレの鏡でも更に見っともない自分の姿をユウジ君は見ることになり、ますます恥ずかしくなった。
トイレから戻っても、まだまだ歯磨き指導は続き、ラバーダムは口に付けられたままだ。
地獄の虫歯治療の時に自分の周りにいたクラスの男の子も女の子も、もう治療が終わって帰ろうとしている。帰りがけにユウジ君に向かって何か言っているが、ラバーダムのせいで何も言い返せない。オマケにブリーフ姿まで見られてしまった…。
『ううっ…うくっ…!』
衛生士に送られるユウジ君からの抗議のような視線。ま、子供ながらも結構な屈辱だろうな。

(完)


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