- 【東京】「ムスリムであることを隠す必要はないんだ」 移民2世をたどって 日本ムスリム新時代[02/21]
1 :坊主 ★[sage]:2019/02/21(木) 22:17:12.82 ID:fAkBhxM7 - ヒジャブと帽子を組み合わせて楽しむ妹のアウファ・ヤジッドさん。インスタグラムは@aufatokyo=東京・銀座
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20190221003040_comm.jpg 自宅でブーケをつくる兄グフロン・ヤジッドさん。インスタグラムは@ghufronyazid=東京都内 https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20190221003041_comm.jpg 髪を隠すスカーフが、ロングヘアのように風に揺れる。ムスリム(イスラム教徒)が着けるヒジャブだとは、すぐにはわからない。 「好きな帽子と組み合わせるのが楽しい」。アウファ・ヤジッドさん(24)が言う。 インドネシア人の父が日本に働きに来たのは1984年。ファッション学校に留学中の同郷の母と出会い、東京下町に次女として生まれた。イスラムの戒律を守りつつも、ゆるやかな家庭。地元小学校に通い、夏休みはジャカルタの母の実家で過ごす。二つの文化を、たっぷり吸収して育った移民2世だ。 その出自を生かし、好きなファッションの世界で生きていこう、と早稲田大学を出ると模索し始めた。いまインスタグラムに新しいスタイルを投稿すると、海外を含め数千件の「いいね!」がつく。 「私はイスラムという言葉は使わない。これはモデスト・ファッションです」。モデストは英語で「慎み深い」。肌を出さないムスリムの控えめなファッションが、名を変えることで宗教の縛りを離れ、いま欧州などでも新しい市場を広げているという。 アジアや中東のイスラム圏では、豊かでファッションにも敏感な「ジェネレーションM」とも呼ばれる新世代が育っている。銀座のユニクロにもヒジャブが並ぶ時代だ。 「5歳上の姉が学生のときは、ヒジャブを着けたらバイトも面接で落とされていた。日本も変わってきました」 SNSではイスラムについては触れない。「私のファッションを見て、なんだろうと関心を持ってもらえたらうれしい」。画一的なイスラム観を覆していきたいという。 その兄が、東京のモスクで学芸員として働くグフロン・ヤジッドさん(28)。こちらは、花の世界で生きていこうと奮闘中だ。最近、結婚式の装花やブーケの注文がぽつぽつ入るようになってきた。自宅で仕上げた花の写真をSNSにあげ、楽しんでいる。 漫画「ワンピース」と椎名林檎が大好きな高校生だった。大学に入ってぶつかった壁が、イスラム教で禁じられた酒だ。新歓コンパもサークルも、必ず酒席につながる。一切避けていたら、殻にこもるようになっていた。 変わったのは、慶応大学大学院に進学後、デザインを学ぶため英米に留学したとき。ムスリムもムスリムでない人も、自らの文化や出自に誇りを持って生きていた。 「ムスリムであることを隠す必要はないんだ。自分はこういう人間だと、胸を張って生きていけばいいんだ」 帰国後、イスラム学校で教えていたある日、装花が目にとまった。限られた命が見せる一瞬の美。神様がつくった花を使う仕事。これだ。 日本で暮らす25歳未満のムスリムは、日本人も含め2万5千人(岡井宏文・早稲田大学研究員推計)。グフロンさんは最近、「ヤングムスリム倶楽部」を開いている。アジアや中東にルーツを持つ様々な2世が集まる。「ともに楽しい時間を過ごし、お互いの多様性を享受するなかで、世界や自分を見る目を変えていってほしい」(萩一晶) 朝日新聞デジタル 2019年2月21日16時30分 https://www.asahi.com/articles/DA3S13903839.html
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