トップページ > ローカルnews+ > 2011年02月19日 > T5ki8BRz

書き込み順位&時間帯一覧

13 位/231 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数0000000000000000000020002



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
やまとななしこ
【調査】子どものころに読んだ衝撃的で印象深い本って?[11/02/18]

書き込みレス一覧

【調査】子どものころに読んだ衝撃的で印象深い本って?[11/02/18]
109 :やまとななしこ[sage]:2011/02/19(土) 20:39:54.19 ID:T5ki8BRz
>>69
山賊のヤツとか、子供心にこんな組織に誘拐されたらどうしようとか怖かったな

今おぼろげに思い出したうろ覚えのあらすじ
うろ覚えとはいえ意外と覚えてるもんだ

主人公、物知りの『ハカセ』、体は大きく力が強いが動きが鈍く心優しい『モーちゃん』
彼ら悪ガキ小学生三人組『ズッコケ三人組』は、ある日
親戚の大学生のお兄さんの車でちょっと遠くに遊びに行く。

その帰りに山の中の道を通りがかると
日本昔話に出てくる猟師のような格好に身を包んだたくさんの男達が車を取り囲み、
猟銃を突きつけて三人組とお兄さんを拉致する。

拉致された先は地下洞窟迷宮のような場所で、
男達はここで家族とともに集団生活をしているらしい。
軽く幽閉されつつ、ご飯を持ってきてくれる少女などから情報を仕入れると
ここはヤマト朝廷に滅ぼされた一族「ツチグモ」の隠れ里らしい。
しかも教祖を現人神として崇める宗教としての一面も持っているとか。

ここに入った外部の者は秘密を守るために一生をここで暮らすことになる。
第2次世界大戦当時、この付近の山に墜落してきた米軍飛行機のパイロットも
その後ここから出ず、老人になってもまだここで暮らしていた。
しかしその老人は、ここの人たちはいい人たちだし居心地も悪くないから
ここで一生を暮らすのも悪くない、と話す。
実際、ツチグモの人間達は三人組やお兄さんを仲間にしようとしているようで、
洞窟の中にある学校でツチグモの子供達と一緒に教育まで受けさせてくれる。
だが、まだ親に会いたい盛りの子供の三人組には到底受け入れられる話ではなかった。

子供だと油断されている隙をついて三人組は脱出し、残されたお兄さんを助けるために、
近くにあった集落の交番に駆け込んで事情を説明する。
一笑に付されるかと思ったが、中年の警官は真剣に話を聞いてくれて
それはただごとではない、人を呼び集めるから待ってろ、という。
しかし安心して待っていた三人組は、警官に呼ばれて集まってきた近所の住人達に拘束される。

実はあの洞窟はただの総本山であって、この周辺の住民はみな、
普通に日常生活を送っていながらも教祖を熱烈に崇める信者だったのだ。
地元出身である警官ももちろんその一人だった。
三人組を捕縛しながら住民達は、嘘か本当か分からないが、
「この周辺だけでなく、ツチグモの人間は日本各地に散らばり、政府や警察などの中枢にも居るのだ」
とまで言った。

洞窟に連れ帰られた三人組は宗教の儀式を目撃する。
それは、教祖である仮面をつけた女性に対し、洞窟の住人や付近の住民がひれ伏し崇めながら、
「お恨みもうす」「お怨みもうす」と唱え、次々に自分の人生で起こった不幸や嘆きを
教祖のせいだと恨みがましく申し立てる、奇妙なものだった。

ハカセによると、宗教の一形態として「人生で起こった理不尽な不幸」の原因として
「厄の神」を奉り、崇めながら恨むという形式もありうるのだという。

また洞窟の牢に幽閉される三人組。これまでは軟禁だったが、今度は監禁に近い。
そして、脱出と秘密の漏洩の罪で近々処刑されることが決まったと告げられる。

絶望のふちに沈む三人組だが、こっそりと助けに来た者たちが居る。
いつの間にかツチグモになじんでいたお兄さんと、その恋人になったツチグモの若い娘だった。
この女性は、あの仮面の教祖の侍女であり、三人組を教祖が住むお社の出口から脱出させてあげられるという。
お兄さんも一緒に脱出しよう、と誘うが、彼はこの娘と一生ここで添い遂げる覚悟をしたそうだ。
【調査】子どものころに読んだ衝撃的で印象深い本って?[11/02/18]
112 :やまとななしこ[sage]:2011/02/19(土) 20:45:04.61 ID:T5ki8BRz
お社に着くと、なんとあの仮面の女教祖が待っていた。
実は、お社にある出口とは、代々の教祖しか開け方を知らない秘密の脱出口だった。
その出口を使って三人組を逃がすことを提案したのは教祖自身なのだと言う。
なぜ教祖が助けるのか、そしてなぜこのようなこそこそしたことを、
と不思議がる三人組に対し、教祖は嘆息しつつ説明する。

じつは、教祖自身はこのツチグモにうんざりしていた。
前時代的な洞窟暮らし。
周りの信者達は教祖を崇めながらも、いわれのない恨みの念をぶつけてくる。
その信者達がすることといえば山賊として無辜の通行者を捕獲して車などを略奪したり、
国の中枢に出身者をもぐりこませようとやっきになったりと、まるで闇の組織ごっこだ。

いっそのこと、こんなおろかな組織の教祖など辞めてしまいたい教祖。
しかし教祖としての責任も感じており、また信者達から向けられる心は「恨み」でいっぱいなので、
下手なことをすると教祖とはいえただではすまないだろう。
だからこれまで我慢していたが、三人組のような子供を殺そうとする信者達を見て
ついに放ってはおけず、今回の密かな行動に出たらしい。

しかしそれを聞いて三人組は、逃げ道がここしかないなら、
教祖が逃がしたことがばれてしまい危険なのでは、と心配するが
教祖は自らは逃げないと告げ、三人組たちだけを無理に出口の中に押し込んだ。
心配してくれたことを感謝しつつ、仮面をはずして微笑んでくれた教祖は美しい女性だった。

抜け道の隠された出口から外に出て、必死に人里に着いた三人組。
今度は近所の交番や民家などには行かず、泣きながら遠くまで歩ききり、無事に家まで帰りついた。
警察にも話して捜査してもらったが、例の洞窟は埋め立てられていたそうだ。
それっきり捜査は中断したまま。作り話だと思われたのか、
警察上層部にも居ると言うツチグモの一派が事件を握りつぶしたのかは分からない。
お兄さんは行方不明として処理された。

三人組は今でも時々思う。
お兄さんは、お兄さんの恋人の女の子は、あの女教祖はあの脱出の後どうなったのだろうかと。
だがそれはもう永遠に分からないことだ。


思い出して書いてみたが、バッドエンディングっぽいなぁ


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。